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 [雑記]

エネルギーの総量は変わらない。壊れたものは何に生まれ変わるのか。

今週はこんな内容でごんす。

・文章
文章は難しい。難しいから書かないという選択肢がある。

・行過ぎた規制が文化の多様性を破壊する
罪は容認できないが、それは本当に罪なのか。

・今週の読書
先週から始まったアレ。

・今週の進捗
絵の話。いつものアレ。

ほいではドン。


・文章
文章って難しいじゃないですか。何せ抑揚もなければ表情も無いので、意図通りに伝わるかが分からない。その文章がどんな意味を持つかは相手の解釈に委ねられています。
※以下、文字で記述するものを「文章」、口で発する音声を「言葉」と表現します。

それは言葉であっても同じなんですが、抑揚がある分だけ文章よりは感情が伝わりやすく、それによって相手の解釈をある程度は誘導することができるので、文章よりは相手の解釈の精度が高まると言って良いでしょう。(もちろん、確実ではない)

例えば、誰かがお菓子を食べたとします。その感想が「甘い!」だったとします。小説じゃないので、前後には文章がありません。ただ「甘い!」だけです。その場合…

1.甘いものを好んでおり、喜んでいる
2.甘いものを嫌っており、怒っている
3.好みに関係無く、客観的に評価を下している

どれか分からないじゃないですか。感嘆符が付いているので、恐らく3ではないということは推測できます。ひょっとしたら3かもしれませんが、低くない確率で違うでしょう。感嘆符は一般的に感情が大きく動いたことを表す記号だからです。もしも感嘆符が無かったなら推測は更に困難になり、1~3全ての可能性が等しくなります。

これを誰にでも同じ意味で伝わるよう確定させるには「甘くておいしい!」とか「甘過ぎて食べられたものではない!」とか「他社製品のお菓子よりかなり甘め」といった補足が必要となります。「甘い」という単純な事実なら簡単に確定させることができますが、対象が複雑になるほど受け取り方が多様化してしまい、確定させることが困難となります。

とまぁそういうわけでして、文章というものは大変難しいのです。特にブログのように不特定多数の方に公開する文章の場合、相手がどのような思想・思考を持っているのかを絞れないので「誰にでも同じ意味で伝わる文章」というのは不可能に近いでしょう。

よほど親しい人間に対してのみ伝える場合でも、やはり文章は難しいのです。文章はスタティックなものなので、相手の反応により柔軟に変更することができません。もちろん、これは録音した言葉も同様です。AIが発達すればダイナミックにできるでしょうけど。

よって、文章というものは基本的には「100%は伝わらないものである」として書かないといけないし、同時に「100%を理解できるものではない」として読まないといけないと思うんです。だって、相手は自分とは別の人間なのだから。

100%を伝える、あるいは理解するのは極めて難しいことですが、それをより100%に近付けたい場合には、要点を洗い出して、それらについて出来るだけ短い言葉を何度もやり取りする以外無いでしょうね。そうやって1ピースずつ丁寧に認識を合わせて行かない限り、その文章の本当の意味を共有するのは難しいでしょう。まるでシステム設計のようだ。

とはいえ、我々は無限の時間を生きる自由人ではないので、多くの言葉を交わすのは難しいです。僕はニートなので大丈夫ですが、世界の大多数の人はそうではない。だから出来るだけ伝わるような文章を書くために表現を考えるし、出来るだけ意図を読み取るために思考を巡らせるワケですな。そこが文章の難しさであり、面白さなのでしょう。

で、この言い訳を保険として次の話へ。


・行過ぎた規制が文化の多様性を破壊する
ということで、たまには過激なことを書く!!!!!!!!

100%伝えられる自信は無いです。しかし95%ぐらいは伝えたいと思って書きます。ひょっとしたら50%ぐらいしか伝わらないかもしれない。しかし、そうであったとしても「コイツは間違っている」と切り捨てないで頂けるとありがたいです。


最近、絵を描いたらDeviantArt(アメリカのPixivみたいなサイト)にも投稿しているんですよ。アメリカのサイトなので、日本で運営されているPixivとは利用規約が結構違います。その最たるものが「児童ポルノ」に関する禁止事項です。

児童ポルノといっても多岐に渡るので、ここでは以下の通り表現します。表現が低俗かもしれませんが、文章を平易にするためネット上で一般的に使用される言葉を用います。

二次ロリ:架空の児童を対象としたエロコンテンツ
三次ロリ:実在の児童を対象としたエロコンテンツ

※児童ポルノにスポットを当てていますが、児童ポルノの是非ではなく「表現の規制」が主題です。児童ポルノを取り上げた理由は、いま一番脅かされている分野だからです。

※ちなみに僕は別にロリコンではありません。(随分前に書いた通りです)

僕の見解:
二次ロリOK、三次ロリNGです。理由は明確で、人権を持つ被害者の有無です。二次ロリは架空の存在であり人権を持つ被害者はいないのでOK、三次ロリは実在の存在であり人権を持つ被害者がいるのでNGであると考えています。

「二次ロリが存在する事で不快感をおぼえる人がいるので、人権を持つ被害者はいるだろ!」という意見については、それを言い出すと森羅万象について被害者が存在するので成立しません。「あなたの存在は私にとって不快」という人が多数存在したら「あなた」は規制されるべきでしょうか。そんなはずないじゃないですか。

「『あなた』は人権を持つが『二次ロリ』は人権を持たないので話が違う」というのも成立しません。猫は人権を持っていませんが、猫嫌いな人が多数存在しても猫は規制されません。同様に「こんにゃく」のように生命を持たないものも規制はされません。

「二次ロリが存在する事で、現実の児童に対する性犯罪が増えるだろ!」というのも成立しません。これが成立するならばドラマや小説から殺人を排除しないと殺人事件が増えるはずですが、規制されていないのでそうではないのでしょう。そして二次ロリ愛好家が現実の児童に手を出す可能性は極めて低いと推測されます。(後述)

そういうワケで、二次ロリには合理的な規制理由がありません。ただし、タバコが緩やかに規制されているように二次ロリも自由に世に放って良いものではありません。一般的にはR18指定としてレーティングされているので問題は無いでしょう。

日本:
Pixivの規約には「児童ポルノはNG」とあります。これが二次ロリを指すのか、三次ロリを指すのか、あるいは両方なのかは分かりませんが、二次ロリが規約違反として削除されている様子は無いので恐らくは三次ロリのみを対象にしていると思われます。

Pixiv以外でも日本のエロ業界には二次ロリの専門雑誌もありますし、二次ロリのエロゲーやエロアニメもあります。法で規制されていなくても世間の目はなかなかに厳しいので、昔と比べると随分と減ってはいますが、絶滅はしていません。

真相は知りませんが、日本においては恐らく僕の見解と同様の判断により認められているのではなかろうかと推測します。(認めているというか、裁く法が無い)

外国:
DeviantArtの規約には「二次ロリはダメ、三次ロリもダメ」「そして実年齢はさておき二次ロリに『見える』ものもダメ、三次ロリも同様」という恐ろしく厳しい規約があります。「見える」は運営会社の主観であり、そうと判断されたら問答無用で処分されます。

国としてはどうなのか?というと基準は様々です。
例えばアメリカの法では三次ロリは違法ですが、二次ロリは合法になったようです。一時期は違法だったのですが、違憲だとかで合法化されたとか。今もそうなのかは不明。

一方、カナダやオーストラリアは三次ロリはもちろん違法ですが、なんと二次ロリも違法です。二次ロリ漫画を所持しているだけで捕まります。それどころか、オーストラリアは「貧乳のAV女優は子供に見えるから違法」という超絶ヤバい判決が下っています。いやそれ、もう児童の保護と関係ないやないか…子供に見えても大人でしょうに。

とはいえ、二次ロリを規制するなら貧乳も規制せざるを得ないという理屈は分かります。二次ロリは完全に「見た目」の問題なので、実在の人物も同列に扱うというならそうなります。胸の小さい女性の職業選択の自由(性産業への参加)が侵害されているような気もするんですが、それはいいんだろうか…何か特例があるのかな。

「ポルノ」の基準も国によって違って、水着でセクシー(に見える)ポーズをとっているだけでアウトな国もあります。まぁ、大人が子供にそのポーズを取らせて販売しようというならポルノに含めていいような気もしますので、対象を三次ロリに限定するという話であれば意見する気はないですが、二次ロリも同条件なんですよね。コレ。

また、国によっては「芸術目的の絵のみ許可する」という意味不明な条件があります。それが芸術目的かどうかって主観じゃないですか。誰がどうやって判断するのでしょうか。

世界の流れは「二次ロリNG、三次ロリNG、実年齢はどうであれ『ロリにみえるポルノ』もNG」に進んでいることは確かでしょう。日本人は童顔が多いので、そのうち日本のポルノは全部NG!みたいになる可能性もあるんじゃないでしょうか。ああ恐ろしい。

というのが児童ポルノを取り巻く規制の現状です。一部、情報をアップデートできていない可能性もありますので、気になる方は調べてみて下さい。


でね、僕もクリエイターの端くれ…といっていいのかは分かりませんが、絵を描く人間なので「好きなモノを誰にも邪魔されず好きなように描きたい」のですよ。別に二次ロリを描いているわけじゃないんですけど、こんな動きがどんどん広がって行ったら僕の描きたいものが描けなくなる可能性だって低くはないじゃないですか。

実際、以前描いた絵のうち1枚は二次ロリ認定されそうだったので海外サイトには掲載していません。本当にそれが二次ロリなのかは問題でなく「そう思われそう」というだけで、我々は萎縮せざるを得ないんですよ。抑止力になってしまうんです。

そしてお隣の国では対象がロリであるかは関係無く、露出の多いイラストは禁止されてしまいました。局部が描かれていなくても肌が多く見えていたらダメなんです。

特定の人々に対する差別であるとか、明らかにヘイトを含んだものは規制されるべきだとは思うんです。でもそれだって主観に過ぎないので、明確なルールが必要だし、規制対象であったとしても即アウトでなく弁明の機会は与えられるべきです。慎重に聞き取りを行い、本当にルール違反であることが明らかになった場合のみアウトとして頂きたい。

現実的には、次々と生み出される作品全てに対してそのような審査をするのは不可能です。コストが掛かり過ぎるし、全ての作品を監視下に置くこともできません。なので、基本的には現在のように「通報があったものを処理する」という仕組みとし、その通報があったものに対してAI等を駆使して聞き取りと審査を行うべきでしょう。

現代においてはそのような技術が確立されていないので、一時凌ぎとしてやむを得ず規制しているというなら分かりますが、世間の認識ってそうじゃないですよね。規制に触れるものは全て悪であり、未来永劫消し去るべきものであるという過激な考えになってきているように感じます。(あくまで僕の主観ですが、そうそう外れているとは思いません)

このような考えが蔓延し、激化して行くと文化は死にます。日本ではまだマシな方ですが、海外では既にいくつかの表現が死に瀕しています。ポリコレとか昨今よく聞きますよね。

文化の発展のためには無法、無秩序が良いと言っているワケではありません。本当に規制するべきか、規制するならその強度は適切か(根絶でなく、制限ではいけないのか)といったことを広い視野をもって理性的に考えるべきではないかと思います。


さて、それでは最後に上でチラッと出た「二次ロリ愛好家は現実の児童に対して性犯罪を犯すのか?」について考えてみたいと思います。ちなみに結論は「NO」です。

まず、二次ロリ愛好家の嗜好を分類するとこうなります。

A.二次ロリが好きである
B.二次と三次のロリが好きである
C.二次が好きである
D.三次ロリが好きだが違法なので仕方なく二次ロリ

このいずれかです。そうでなければ二次ロリに用はありません。

まずAについては「二次ロリ」が好きなので、「三次ロリ」に用はありません。同様にCは「二次」が好きなので「三次ロリ」に用はありません。そしてDは若干危険な香りはするものの、違法と知っていて自分を抑制できているので問題ありません。

そうなると問題になるのはBです。三次ロリが好きであり抑制もしていません。が、大半がジュニアアイドルのイメージビデオ等で欲求を満たしていると考えられます。僕としてはアレもなかなかアレだと思うんですが、合法なので一応は問題ありません。

一部は違法の三次ロリAVを購入しているかもしれません。これは既に犯罪者ですね。たまに捕まっていたりしますが、そういう人々でしょう。彼らが直接的に児童に対して性犯罪に及んだワケではないですが、購入する人がいるから作る人がいるという理屈からすると、犯罪の片棒を担いでいるということになります。だから違法なのでしょう。

結局、犯罪を犯しているのは「三次ロリ愛好家」であり、二次ロリは関与していません。「二次ロリを入り口として、その影響で三次ロリも好きになった」という場合には二次ロリが悪いような気もしますが、影響を受けてうんぬんという話をし始めると世の中のほぼ全てが犯罪に繋がるので、有意なエビデンスがない限りこれを是とするのは無理です。

むしろ、二次ロリを規制してしまった場合の方が遥かに悲惨です。二次ロリが消滅した後に彼らの嗜好はどのように変化するかを考えてみましょう。

A.二次ロリが好きである
 A-1.ロリから離れる
 A-2.三次ロリに移行
 A-3.違法となった二次ロリを愛好し続ける

B.二次と三次のロリが好きである
 B-1.三次ロリに絞る
 B-2.違法となった二次と三次のロリを愛好し続ける
 ※三次ロリは違法とは限らない(ジュニアアイドル等)

C.二次が好きである
 C-1.二次の非ロリに絞る

D.三次ロリが好きだが違法なので仕方なく二次ロリ
 D-1.ロリから離れる
 D-2.合法の三次ロリに移行

となります。つまり、違法であるかどうかはさておき三次ロリへの依存度が高まるだけです。日本においてはジュニアアイドル等の合法ロリが存在するためまだ犯罪激増とはなりませんが、海外のようにそれも規制されてしまったらどうなることか。

もちろん「ロリコンは全員消えろ」という意見は分かります。そうなったら違法性はさておき児童に興味のある人は一人もいなくなるので、結果として児童ポルノも根絶できます。でもそれは無理ですよ。人間の嗜好のひとつを根絶するなんて不可能です。

強烈に禁止したら一部は脱ロリコンするでしょうけど、一部は闇に潜って活動するだけです。そうなれば今よりずっと酷い事になります。禁酒法みたいなものです。

現実の児童が自己の意思に関係無く危険に晒されるのは断固として防がなくてはなりません。そのためには二次ロリを生かしておいた方がいいと思います。その方が合理的です。

色々とロリ擁護の文章を書いたので「やっぱりロリコンじゃねぇか!」と言われそうですが、僕のスタンスは過去に書いたのでそっちを見て下さい。ここ2年以内のどこかに書いてあります。要約すると「二次ロリも好きだが非ロリも好き、三次ロリは興味無し」です。


・今週の読書
なんか無茶苦茶長くなりましたが、今週もコレを。

※感想などは(基本的に)書きません。もしも聞いて下さる方がいらっしゃったらコメント欄等にてお尋ね下さい。気になることなどもなんなりと。

今週読了した本
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド(上):村上春樹
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド(下):村上春樹

現在読んでいる本:
ねじまき鳥クロニクル(第1部):村上春樹

今後読みたい本:
未来のイヴ:ヴィリエ・ド・リラダン
風の歌を聴け、その他の村上作品全般:村上春樹
Another:綾辻行人
ドグラ・マグラ:夢野久作
13階段:高野和明
天使の囀り:貴志祐介
死都日本:石黒耀
砂の女:安部公房
虐殺器官:伊藤計劃

リクエストしていた未来のイヴが届いたので、来週火曜日に取りに行きます。830頁ぐらいあるので来週はコレ一本になります。その後はねじまき鳥の続きを読んで行きたい。


以下、絵の話なので畳みます。







 

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 [雑記]

僕は飛べない。高いところは怖い。

今週はこんな内容でごんす。

・弘法と一般人の道具
実力に関係なく道具は良いものを。

・今週の読書
唐突なる新企画。毎週書けたらいいですね。

・今週の進捗
絵の話。いつもの。

ほいではドン。

・弘法と一般人の道具
「弘法筆を選ばず」って言うじゃないですか。達人なら低位の道具でも素晴らしい結果を出せる、と。分野によりますが、実際は道具自体にも出力の限界があるので、低位の道具では素晴らしい結果は出せないんですが、普通の道具なら大体OKです。もちろん高位の道具を使えば「鬼に金棒」であり、サイキョーの結果が出せます。

一方、一般人は低位の道具を使ってもその出力の限界まで引き出すことが出来ません。だから低位の道具でも十分…とはいかないんですよね、コレが。これも分野によりますが、大体の場合は高位の道具を使った方が良い結果を出せると思います。


この前、包丁買ったんですよ。ステンレスの包丁。
一般的なステンレス包丁の素材は「モリブデン鋼」です。量販店等で特に選ばずに購入した場合、大体がコレなんじゃないかと思われます。普通に切れて普通に丈夫。

今回買った包丁は「V金10号」という素材でして、ちょっと高級な包丁に使われるステンレスです。最高級ではないんですが、プロの現場にも十分耐え得る品質です。

これがねぇ、凄いんですよ。人参を切ると断面が光るんです。ピッカピカですよ。口に入れると一切ザラつきを感じない恐ろしくフラットな断面なんです。この包丁で切ると、マジで野菜の味が変わりますよ。気のせいではなく。キャベツも壮絶に美味い。

理屈は恐らく「細胞壁を潰さずに切断できるから」でしょうね。普通の包丁だと切断するというよりは押し切る感じになるので、細胞壁が潰れて断面が塞がってしまう。だから味も染み出してこないし、味付けをしても深部まで染み込んで行きません。

やっぱり、プロの技術がなくても、その道具の最大出力を引き出せないとしても、道具は良いものを使った方がいいですよ。最低出力が違い過ぎるので。

何か新しい分野を始めようとする際にいきなり高位の道具を買ってしまうと、続かなかった場合に損失が大きいので、本当に最初の最初は低位の道具で試すのはもちろんアリ。あるいは、扱いが難しいものは破損が怖いので慣れるまで低位の道具とか。そういった感じで適材適所なので、低位の道具にも存在価値があります。しっかり考えて選びたいですね。

※高級品=良いものではないです。実際、Amazonで買った関のステーキナイフ(300円)はちょっと怖いぐらい切れます。でも良いものは価値があるので高級品である場合が多いですよね。高級なだけで良くないものもありますけれども。


・今週の読書
読書を始めました。再開しましたというか。

アニメの時間を半分に削って読書の時間に割り当てています。読みたい本を読み尽くすまで続けて行ければいいなと思っちょります。近所の図書館の蔵書から選ぶので、毎週通う事で外出する口実にもなって一石二鳥でございます。外出は年数回でしたので。

※感想などは(基本的に)書きません。もしも聞いて下さる方がいらっしゃったらコメント欄等にてお尋ね下さい。気になることなどもなんなりと。

今週読了した本
スロウハイツの神様(上):辻村深月
スロウハイツの神様(下):辻村深月
やさしい人物画:A. ルーミス
キャラクターの色の塗り方:kyachi

現在読んでいる本:
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド(上):村上春樹
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド(下):村上春樹
ねじまき鳥クロニクル(第1部):村上春樹

今後読みたい本:
未来のイヴ:ヴィリエ・ド・リラダン
風の歌を聴け、その他の村上作品全般:村上春樹
Another:綾辻行人
ドグラ・マグラ:夢野久作
13階段:高野和明
天使の囀り:貴志祐介
死都日本:石黒耀
砂の女:安部公房
虐殺器官:伊藤計劃

です。読みたい本については「未来のイヴ」「村上作品全般」「Another」「ドグラ・マグラ」以外はウワサで面白そうという感じで、強い理由があるワケでないです。

未来のイヴは昔から読みたかったし、村上作品も同様に。Anotherはアニメ版の後半があまりにもアレな展開だったので…以前、原作も終盤がグダグダになっていると教えて貰ったので、きっとアレなのだろうという覚悟はしつつ。「ドグラ・マグラ」は有名ですよね。読むと頭がおかしくなると言われている作品です。元々おかしいので余裕でしょう。


ハードボイルドワンダーランドなんですが、表紙のすぐ後ろに作中世界の地図が描かれているんですよ。この地図、見たことあるんですよねぇ…以前に村上作品を読んだ際にチラっと見たのでしょうか。でもコレを見たなら内容も読んでいるはずで、確かに最序盤は薄っすらと記憶にあるような気もするんですよね。でもハッキリとは思い出せない。

同時期に読んだはずの海辺のカフカとノルウェイの森はハッキリ覚えているので、なんだろうなぁ…最初の方だけチラっと読んだのだろうか。確か4年前、家が断水になるので外出したんですよ。なので読み切れずに途中で終わっている可能性は十分にあるんです。その場合、最後まで読んでいないので記憶に残っていないのだろうなぁ。


小説についてあまり知識が無いので、オススメがありましたら教えて頂けると嬉しいです。好みの傾向は「破戒」「こころ」「海辺のカフカ」「クロイツェル・ソナタ」です。

以下、絵の話なので畳みます。





 

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 [雑記]

多くの場合、自分を最も苦しめているのは自分自身だ。

・村上春樹
現代小説の中では一番好きです。

・今週の進捗
絵の話。いつもの。

・これからのこと
絵の話。今後の練習計画について。

ほいではドン。


・村上春樹
読書家というわけではないので誰が好きとか語れるレベルじゃないんですけど、知っている中では村上春樹の作品が好きです。といっても読んだのは「ノルウェイの森」「海辺のカフカ」の2つだけなんですけれども。「その程度の知識で語るなよ!」というご意見もあろうかと思いますが、勘弁して下さい。

どの程度の知識の中から村上春樹を選んだのか?つまり、僕が知っている作家は他に誰がいるのか?を明らかにした方が良いかと思いますので、これまでに読んだ現代小説を列挙します。戦前の作品は古典扱いとします。(列挙しません)

1.東野圭吾 (白夜行)
2.宮部みゆき (火車)
3.湊かなえ (告白、夜行観覧車)
4.大沼紀子 (真夜中のパン屋さん)
5.小川洋子 (博士の愛した数式)
6.ダニエル・キイス (アルジャーノン)
7.ミヒャエル・エンデ (モモ)
8.ジョージ・オーウェル (1984年)
9.リチャード・バック (かもめのジョナサン)
10.ダン・ブラウン (パズル・パレス、天使と悪魔、デセプション・ポイント、ダ・ヴィンチ・コード)

でございます。たったの14作品!村上作品を含めても16作品なので、あまりにも少ない。古典は結構読んでいるんですけど、現代物は全然です。そういうワケなので「ああ、ニワカが何か言っとるわ」ぐらいの生暖かい目でご覧頂ければ幸いでございます。

で、本題。

僕は「性欲の無い男」という存在をリアルなものとして捉えることができません。僕の常識から外れた存在であり、どうにも薄っぺらで胡散臭いものに見えてしまうのです。小説じゃないですが、ハーレムアニメの性欲ゼロ主人公とか本当に苦手です。

もちろん、話には流れが存在するのでそうすべきでない場面で脈絡もなく性欲を垂れ流すようなキャラはダメです。そんなことをしては話がおかしくなってしまいます。そうではなく、思考の片隅に性欲を滾らせておいて欲しいんですよ。自然な形で。

例えば、事件を追っている状況でタイトスカートのOLに出会うことになったとするじゃないですか。そこで事件を放ってナンパするようでは話がぶっ壊れてしまうんですが、出会った時に太ももや尻をチラ見して心の中でニヤリとして欲しいんですよ。

人間味っていうんですかね。機械のように淡々と真相を追うのでなく、男のサガともいえる性欲に少しだけ翻弄されて欲しいんです。もちろん訓練された冷酷な殺し屋とかだったらそんなのは不要ですが、一般寄りの人間であるなら感情を動かして欲しい。

村上作品の…僕が読んだ2作品の主人公は性欲全開でした。ノルウェイの森も海辺のカフカも主人公が青年なので(ノルウェイは中年ですが、過去語りなので青年です)、これぐらい性欲ギンギンの方が共感できるんですよね。納得感があるというか。

女性からするとキモいかもしれませんし、そもそも女性は男性主人公に共感することが難しいと思われるので、性欲皆無の聖人主人公に対して違和感をおぼえることは無いかもしれません。なので、男女両方に見て貰うならそういう表現はしないのが得策でしょう。

が、村上春樹はやるのです。だから素晴らしい。
もちろん性欲だけではなく、なんというか人間の汚い部分というか、人間らしい部分をちゃんと描いているんですよね。人間ってそんなに綺麗なものじゃないので。

もちろん、フィクションなのだから綺麗な人間を描くというのもアリだと思います。それこそ、フィクションでなければ出来ない事ですからね。僕はそれが好きではないというだけで、そういった作品がダメと言っているのではございません。嗜好の問題。

古典でもアンナカレーニナ(トルストイ)、こころ(夏目漱石)、破戒(島崎藤村)といったむちゃくちゃ人間臭い話が好きなので、そういうことなのでしょうな。


以下、絵の話なので畳みます。







 

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 [雑記]

見えない方が怖い。

今週はこんな話どす。

・貧乏
子供の頃に極貧生活を経験しておいて良かったことと悪かったこと。

・ダイヤモンドは砕け散る
硬いから防御力が高いというわけではない。

・今週の進捗
絵の話。いつもの。

ほいではドン。

・貧乏
世界的な経済不安を警戒して資産を全て現金化しました。この混乱に乗じて上手く増やしている人もいるんですが、そういったことは莫大な資金力を持つ機関投資家であったり、定職を持っていて即死の危険性の無い人しかやってはいけません。

僕はこの資産のみで生きて行くと決めているので失敗は許されないのです。ここで僕の貧乏体験が大いに役に立ちましたというのが今回のお話でございます。

1.現金を手元に置いても冷静でいられる
普通、大金を手にしたら使いたくなるじゃないですか。でも僕は全然使いたくなりません。これが一生分のお金なのだと覚悟しているからというのもありますが、それ以上に「お金を使う」ということをしてこなかったので、使おうという考えが浮かばないのです。

使い方が分からないとも言えます。もちろん知識としてはお金を沢山使って遊ぶ方法だって知っていますが、経験が無いのでそれの本当の良さが分かりません。知識として知っても「そうなのか、でも生活の方が大事だよね」と思ってしまいます。

良く言えば堅実、悪く言えばつまらない人間になったということです。

2.贅沢のレベルが低い
極貧家庭で育ったので質素な生活が普通だと思っています。普通の人から見たら信じられないぐらい貧しい生活だと思いますが、僕にとっては普通なんです。一般的な「普通の生活」が僕にとっての贅沢であり、贅沢を楽しんだとしてもあまりお金が掛かりません。

例えばステーキ用の牛肉。ちょいと調べてみたところ、普通の家庭では100gあたり300~400円のお肉を食べるそうです。贅沢するとなると100gあたり1,000円とかそんなもんです。よって、贅沢をするとなると普通と比べて600円程度高価なお肉となります。

一方、僕の普通は150~200円です。300~400円クラスは贅沢で、1,000円クラスは食べません(食べたいと思わない)。よって、贅沢をしても差額は200円でしかありません。
※現在の価値感です。子供の頃は牛肉自体が贅沢品でした。

一般的に、物の価格と品質は比例しません。前にも書きましたが、品質が上がるほどコスパは悪くなるものだからです。となると、低品質のもので満足できてしまうのはある意味では不幸なのかもしれませんが、金銭的には幸福であるということになります。

3.大金持ちになりたいという野心がない
上記の発展系みたいな感じなんですが、普通の生活で満足してしまうので大金持ちになりたいという野心がありません。衣食住に困らず暮らせるだけで十分なんです。

僕がもっと野心家であったなら、何か大きなことができたかもしれません。可能性を潰してしまったのかもしれません。そういった意味で、やっぱり貧乏は不幸ですね。

そんなわけで、散財して爆死するようなことは無さそうです。でも、ひとつ問題が発生してしまいました。物理的な問題でなく、精神的な問題なんですけれども。


なんというかですね、資産を現金化して収入がゼロになったじゃないですか。このお金で最悪想定で70歳、最良想定で120歳まで生活できる計算であり、僕としては65歳ぐらいで人生終了しても構わないので十分に確保できているのは事実なんですよ。

でも、収入ゼロって精神的に結構不安になるんですよね。備えは十分なはずなのに、減って行くだけの状態が怖い。余分にお金を持っていても地獄には持って行けないので意味無いんですけど、それでも減って行くのは怖いものなのです。

かといって再就職する気はありません。金銭的には必要無いことだし、何より僕は自分が元気に動ける時間を有意義に過ごすために退職したので、社会に拘束されるのは絶対に嫌です。それはもう僕にとっては生きている意味が無いので。
※働くのが面倒くせぇという理由もありますが。

「減るだけ」が嫌なので、小額でも収入があれば不安を払拭できると思っています。幸いな事にシステム屋としてはプロと言える技術を持っているのでそれを使って小遣い稼ぎをしてもいいし、絵の仕事でも月々1、2万ぐらいなら稼げる事は実証済みです。

今年の秋から来年初ごろにはこれまでのような安全な投資をする予定があるので、そうしたらまた収入を得ることができるようになり不安は消えます。もしも情勢が悪そう(リスクがありそう)なら投資はやめて上の通り小遣い稼ぎする感じですね。

投資や小遣い稼ぎに関係無く、5年ぐらいして僕がまだ絵を描き続けていたならそれなりに上達しているでしょうし、そうしたら絵をビジネスにしてみるのも面白いと思います。その場合は「稼げるか」でなく「通用するか」を試すことが目的になりますね。

なんやかんやと手はあるので不安を感じる必要性は一切無いんですが、なぜか拭い去れないこの不安。長年給与所得で生活してきた代償なんでしょうね。哀れ。


・ダイヤモンドは砕け散る
僕はダイヤモンドなんや!
とかいうと「こいつは自分は輝く宝石だとでも思っているのか?」と言われそうですが、そうではないです。物理特性の話なので、美しくない工業用ダイヤだと思って下さい。

ダイヤモンドというと地上で最も硬い物質として有名です。実際はもっと硬い物質もあるんですが、やはり硬いものの代名詞としてはダイヤモンドが最強でしょう。

ダイヤモンドは傷付きません。他の全ての物質より硬いので、傷付けようとした方が傷付いてしまいます。押されても潰れませんし、凹む事もありません。

が、砕け散ります。ほんの僅かな傷に強烈な一撃をブチ込んだり、角をぶっ叩くと木っ端微塵になります。ダイヤモンドは硬度(硬さ)は最強なんですが、靭性(粘り強さ)は大したことないので、やられる時は一瞬でやられてしまうのです。

僕もダイヤモンド野郎なので基本的にはノーダメージなんですけど「ああ、自分には無理だったのだ」と悟ったら一瞬で砕け散ると思います。悟らない鈍感力を鍛えて行くぞ。


以下、絵の話なので畳みます。






 

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