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 [雑記]

若者が強いということ。

・今週の読書
いつものアレ。

・経済と治安
30年後はどうなるじゃろか。

ほいではドブン。


・今週の読書
今週読了した本:
グロテスク 下:桐野夏生

現在読んでいる本:
弁頭屋:遠藤徹

「グロテスク」を読了しました。先週書いた通り上巻はぶっちゃけ面白くなかったんですが、下巻は概ね面白かったです。概ね。

というのもですね、この本には4人の語り手が登場するんですが、その中でもメインである「わたし」の話がめちゃくちゃつまらないんですね。先週書いた通り他の人物をこき下ろすだけで物語性が無く、内容に知性が感じられないので。本人が自分は知性的であると思っていることを含めそれは作者の狙いだと思うので、上手いのは間違いないのですが。

上下巻合わせて800P程度なんですが、そのうちの400~450Pぐらいが「わたし」の語りです。終盤の30Pぐらいは面白いんですが、それ以外があまりにも面白くない。そしてそれを読まないと他の人物の話が理解できないので飛ばすわけにも行かない。150P程度にまとまっていたら良かったんですが、400Pをそれに費やすのは苦痛ですね。

語り手は「わたし」「わたしの妹」「犯人」「被害者」です。このうち「わたし」と「わたしの妹」は架空の存在とのこと。他二名は東電OL殺人事件の被害者と犯人がモチーフ。

「わたしの妹」は「わたし」よりはずっと物語性があるし、話も短いのでまぁいいかなというところですが、別に面白くはないです。つまるところ、実在しないキャラの話が面白くないんですね。やはり現実がサイキョーということでしょうか。

あとアレですね、メインの舞台が慶應義塾の高等部となっています。レビューには実際に在籍していたという人が「全然こんなんじゃない」と書いていたし、一方でネット上の感想では「まさにこんな感じ」と言っている人もいたりしてよく分からんです。年代にもよるだろうし、その人の人間関係にもよると思うので、多分どっちも正解なんでしょうね。

あまり主語が大きいと怒られるかもしれませんが、恐らく男性には上巻の400Pは退屈だと思います。女性はどうか分かりませんが、もしかしたら楽しめるのかもしれない。逆に下巻は男性は面白いでしょうけど、女性は嫌かも。なのでオススメできるか微妙な所なんですが、どこかしらに楽しめる部分はあるんじゃないかなと思います。はい。

今日からは「弁頭屋」を読んでいます。前作「姉飼」と同様に短編集であり、今のところ1編を読み終えています。相変わらずぶっ飛んだ世界観は良いのですが、残念ながら話の内容がクソですね。前作に収録されていた「キューブ・ガールズ」は完璧と言って良い完成度だったので、アレと比べてしまうと落胆が大きい。今後の挽回に期待します。


以下、物騒な話なので畳みます。






 

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