喝 [雑記]
年々低下して行く人間力。自覚有り。
・今週の読書
いつものアレ。
・衝撃の付録
新時代の到来。
・AIのある未来
ちょっと前からあったけど。
ほいではぶにょん。
・今週の読書
今週読了した本:
THE ALLURE(アルーア):リチャード・コールダー
人工知能の見る夢は:多数
現在読んでいる本(リタイア):
フェアリイ・ランド:ポール・J.マコーリイ
「THE ALLURE(アルーア)」と「人工知能の見る夢は」を読了しました。まずアルーアからなんですが、収録作品4編のうち1、2編は面白かったんですが、3、4編は無茶苦茶つまらなかったです。厳密には第3編はそこまでじゃないんですが、面白くはないです。デビュー作から順に並んでいるので、書くほどつまらなくなって行っているという。
この後「デッドガールズ」という作品を書いており、そこまでは日本語訳されているんですが、それ以降の作品は訳されていません。デッドガールズが不評だったので打ち切られた模様。まぁそうなるじゃろなという感じではあります。
で。アルーアなんですが、1編目は先週書いたので今回は2編目について。こちらはセクサロイド(ドールと呼称されている)が一般化した世界で、ドールに憧れて身体をドールに改造しているタイの暗殺者の話ですね。この世界ではヨーロッパ製の精巧なドールこそが(男にとっての)完璧な女であるとされています。
そういった世界なので主人公(レディーボーイ)はドールに憧れて身体改造をしているのですが、性ホルモンは男性のままにしているんですね。この世界の技術力ならホルモン的にも女性になることは可能だと思うんですが、そうなると生物的に「本物の女性」になってしまうじゃないですか。そうなると「男の思考」ができなくなってしまいます。
ドール=完璧な女性とはあくまで「男が求める理想の女性」であり「本物の女性」ではないので、身体は完全に女性化させたうえで男の思考を残しておかないといけないのです。だから男性ホルモンはそのままにしておかないといけない。男性ホルモンの作用で身体の完全な女性化も出来なくなると思うんですが、そこはまぁ超技術で何とかするんでしょう。
この設定は結構好きで、要するに男が女性型ロボットに求めているものは「都合の良いファンタジー的な女性」なんですよね。女性型ロボットの元祖?と思われる「未来のイヴ」からずっとそうなんですよ。これを誤魔化さずにちゃんと言語化したのは偉い。
現実には存在しないからこそ何度も何度も小説に登場しているワケで、男は140年前から、いやピグマリオンが元祖とするなら神話の時代からずーーーーーーーーーっと求め続けている。そういうアホな生き物だということを隠さないところが素晴らしい。そう、我々はアホなんです。我々オスは。遥か昔から、今でもずっとアホなんです。
「人工知能の見る夢は」は短編集+本物のAI研究者の解説という形式の本ですね。作品は玉石混交ですが、研究者の解説はなかなか面白いのでAIに興味がある方にはオススメ。小説は林譲治と新井素子が圧倒的に面白いです。やはりSF界のビッグネームは強かった。
今日からは「フェアリイ・ランド」を読んでいたんですが、あまりにもつまらなくて即日リタイアとなりました。物凄いどうでも良いディティールを延々書き連ねて行くスタイルなので読むのがしんどいです。物語に関係無い一挙手一投足とか、衣装や見た目の細部とか、どうでもいいです。しかし見たもの全てを書き記すぞ!ぐらいの勢いで書かれているという。
引用しますと
「アレックスは不安と苛立ちを感じて、無漂白のアフガン・コットン製紐付きシャツに汗を吸わせていた。シャツにはところどころ皺が付いていて、肌がちくちくする。スーツの上着は肩にかけていた。セールスマンは緑のツイードが彼の赤い髪によく似合うと太鼓判を押したが、彼は何だか少しオスカー・ワイルドに似ているような気がしていた。美しく再現された女性用喫煙室の伝統的な内装、そのサーモン・ピンクとクリーム色の壁や、大理石の柱や、詰め物をしたビロード張りの赤い安楽椅子や、ヤシの鉢植えや、エドワード王時代ふうの幽霊たちの輪舞に、オスカー・ワイルドほど場違いな人間がいるだろうか。」
1ページ目からコレです。そして、少し読んだ限りではこの描写は物語と全く関係ありません。これは駅の待合室(というかラウンジ)の描写なんですが、この後ソッコーで待合室から離れるのでマジでどうでもいい描写なのです。アレックスは主人公なので、その容姿の説明としては幾らかは意味があるんですが、得られる情報は「緑のスーツと白シャツを着ている」「赤髪」ぐらいで、こんなに長々書いた割には情報量は少ないという。
海外の小説では結構よくあるスタイルなので、慣れている方は苦にならないのかもしれません。でも僕はいらん情報に時間を消費したくないのでパスです。
ということで今週読む本が無くなりました。次回予約だけしておこう。
・衝撃の付録
こんなものが話題に。
なんと女児向け漫画雑誌「なかよし」の付録が紙麻雀セットという。そのチョイスがまず面白いし、トドメが「妖精の名前がチョンボ」というところですね。チョンボというのは麻雀用語で「反則」という意味なので、無茶苦茶不吉な名前です。
どれぐらい不吉かというと「縁結びの妖精デモドーリ」ぐらい不吉。しかも来月からアニメ化するんですが、その際のCVが大塚明夫。超渋い系の声優さんで、映画の吹き替えでも有名ですね。スティーヴン・セガールやニコラス・ケイジ等。期待しかない。
放送前の今が一番盛り上がっているので、期待が高まり過ぎて肩透かし…なんてことになる可能性も低くないですが、どうなることやら。
アニメはさておき、女児にも麻雀が普及するってのは良いことですね。麻雀というとどうしても「賭博」というイメージと切り離すことができないので印象が良くないですが、麻雀自体は割と知的な遊戯なので思考力の発達に繋がると思うんですよ。
麻雀には「運七技三」という言葉があり、7割は運ゲーだけど3割は技だと言われているんですね。この技の部分には「ルールの熟知」は当然として「上がれる可能性が高まる牌交換」や「相手の捨て牌から手牌を推測」とか「降りるかどうかの判断」など様々なテクニックが含まれます。全ては確率計算に集約されるんですが、そこが結構知的なんですよね。
ちなみにこの「技三」は相対的なものなので、技が全く同じレベルの人同士なら「運十」の完全運ゲーとなります。そんなことは滅多に無いのですが。
以下、AIの話です。
・今週の読書
いつものアレ。
・衝撃の付録
新時代の到来。
・AIのある未来
ちょっと前からあったけど。
ほいではぶにょん。
・今週の読書
今週読了した本:
THE ALLURE(アルーア):リチャード・コールダー
人工知能の見る夢は:多数
現在読んでいる本(リタイア):
フェアリイ・ランド:ポール・J.マコーリイ
「THE ALLURE(アルーア)」と「人工知能の見る夢は」を読了しました。まずアルーアからなんですが、収録作品4編のうち1、2編は面白かったんですが、3、4編は無茶苦茶つまらなかったです。厳密には第3編はそこまでじゃないんですが、面白くはないです。デビュー作から順に並んでいるので、書くほどつまらなくなって行っているという。
この後「デッドガールズ」という作品を書いており、そこまでは日本語訳されているんですが、それ以降の作品は訳されていません。デッドガールズが不評だったので打ち切られた模様。まぁそうなるじゃろなという感じではあります。
で。アルーアなんですが、1編目は先週書いたので今回は2編目について。こちらはセクサロイド(ドールと呼称されている)が一般化した世界で、ドールに憧れて身体をドールに改造しているタイの暗殺者の話ですね。この世界ではヨーロッパ製の精巧なドールこそが(男にとっての)完璧な女であるとされています。
そういった世界なので主人公(レディーボーイ)はドールに憧れて身体改造をしているのですが、性ホルモンは男性のままにしているんですね。この世界の技術力ならホルモン的にも女性になることは可能だと思うんですが、そうなると生物的に「本物の女性」になってしまうじゃないですか。そうなると「男の思考」ができなくなってしまいます。
ドール=完璧な女性とはあくまで「男が求める理想の女性」であり「本物の女性」ではないので、身体は完全に女性化させたうえで男の思考を残しておかないといけないのです。だから男性ホルモンはそのままにしておかないといけない。男性ホルモンの作用で身体の完全な女性化も出来なくなると思うんですが、そこはまぁ超技術で何とかするんでしょう。
この設定は結構好きで、要するに男が女性型ロボットに求めているものは「都合の良いファンタジー的な女性」なんですよね。女性型ロボットの元祖?と思われる「未来のイヴ」からずっとそうなんですよ。これを誤魔化さずにちゃんと言語化したのは偉い。
現実には存在しないからこそ何度も何度も小説に登場しているワケで、男は140年前から、いやピグマリオンが元祖とするなら神話の時代からずーーーーーーーーーっと求め続けている。そういうアホな生き物だということを隠さないところが素晴らしい。そう、我々はアホなんです。我々オスは。遥か昔から、今でもずっとアホなんです。
「人工知能の見る夢は」は短編集+本物のAI研究者の解説という形式の本ですね。作品は玉石混交ですが、研究者の解説はなかなか面白いのでAIに興味がある方にはオススメ。小説は林譲治と新井素子が圧倒的に面白いです。やはりSF界のビッグネームは強かった。
今日からは「フェアリイ・ランド」を読んでいたんですが、あまりにもつまらなくて即日リタイアとなりました。物凄いどうでも良いディティールを延々書き連ねて行くスタイルなので読むのがしんどいです。物語に関係無い一挙手一投足とか、衣装や見た目の細部とか、どうでもいいです。しかし見たもの全てを書き記すぞ!ぐらいの勢いで書かれているという。
引用しますと
「アレックスは不安と苛立ちを感じて、無漂白のアフガン・コットン製紐付きシャツに汗を吸わせていた。シャツにはところどころ皺が付いていて、肌がちくちくする。スーツの上着は肩にかけていた。セールスマンは緑のツイードが彼の赤い髪によく似合うと太鼓判を押したが、彼は何だか少しオスカー・ワイルドに似ているような気がしていた。美しく再現された女性用喫煙室の伝統的な内装、そのサーモン・ピンクとクリーム色の壁や、大理石の柱や、詰め物をしたビロード張りの赤い安楽椅子や、ヤシの鉢植えや、エドワード王時代ふうの幽霊たちの輪舞に、オスカー・ワイルドほど場違いな人間がいるだろうか。」
1ページ目からコレです。そして、少し読んだ限りではこの描写は物語と全く関係ありません。これは駅の待合室(というかラウンジ)の描写なんですが、この後ソッコーで待合室から離れるのでマジでどうでもいい描写なのです。アレックスは主人公なので、その容姿の説明としては幾らかは意味があるんですが、得られる情報は「緑のスーツと白シャツを着ている」「赤髪」ぐらいで、こんなに長々書いた割には情報量は少ないという。
海外の小説では結構よくあるスタイルなので、慣れている方は苦にならないのかもしれません。でも僕はいらん情報に時間を消費したくないのでパスです。
ということで今週読む本が無くなりました。次回予約だけしておこう。
・衝撃の付録
こんなものが話題に。
December 28, 2023
なんと女児向け漫画雑誌「なかよし」の付録が紙麻雀セットという。そのチョイスがまず面白いし、トドメが「妖精の名前がチョンボ」というところですね。チョンボというのは麻雀用語で「反則」という意味なので、無茶苦茶不吉な名前です。
どれぐらい不吉かというと「縁結びの妖精デモドーリ」ぐらい不吉。しかも来月からアニメ化するんですが、その際のCVが大塚明夫。超渋い系の声優さんで、映画の吹き替えでも有名ですね。スティーヴン・セガールやニコラス・ケイジ等。期待しかない。
放送前の今が一番盛り上がっているので、期待が高まり過ぎて肩透かし…なんてことになる可能性も低くないですが、どうなることやら。
アニメはさておき、女児にも麻雀が普及するってのは良いことですね。麻雀というとどうしても「賭博」というイメージと切り離すことができないので印象が良くないですが、麻雀自体は割と知的な遊戯なので思考力の発達に繋がると思うんですよ。
麻雀には「運七技三」という言葉があり、7割は運ゲーだけど3割は技だと言われているんですね。この技の部分には「ルールの熟知」は当然として「上がれる可能性が高まる牌交換」や「相手の捨て牌から手牌を推測」とか「降りるかどうかの判断」など様々なテクニックが含まれます。全ては確率計算に集約されるんですが、そこが結構知的なんですよね。
ちなみにこの「技三」は相対的なものなので、技が全く同じレベルの人同士なら「運十」の完全運ゲーとなります。そんなことは滅多に無いのですが。
以下、AIの話です。
喪 [雑記]
葬ろう。
・今週の読書
いつものアレ。
・ゲームの話
先週書き忘れたので。
ほいではドロン。
・今週の読書
今週読了した本:
ポストコロナのSF:多数
現在読んでいる本:
THE ALLURE(アルーア):リチャード・コールダー
フェアリイ・ランド:ポール・J.マコーリイ
人工知能の見る夢は:多数
「ポストコロナのSF」を読了しました。先週書いた通り19名の作家による短編集ですね。タイトルの通りテーマは「ポストコロナ」なんですが、作家によってそのテーマをどう使うかが全く異なっていたのが良いですね。大別するとこんな感じ。
1.現実の延長線上の世界を描いた話
2.現実のエピソードを元に味付けした別世界の話
3.感染症やウィルスというキーワードのみ採用した話
という感じで、下に行くほど現実との関連性が薄まって行く感じですね。そして収録作品の中で面白かった作品は2か3であり、1で面白い作品はありませんでした。というのも、先週も書きましたがあの騒動って政治的な思惑が強過ぎるんですよね。
ナメて良い病気なんてものはこの世に存在しないんですけど、だからといって騒ぎ過ぎるのもまた危ないじゃないですか。でもそうすることで利益を得る人が沢山いるので、必要以上に焚き付け、荒稼ぎするワケですね。それによって不幸になる人も沢山いるんですけど、そんなことはどうでも良いのです。自分が稼げるなら他人が廃業しようが死のうがどうでもいいという人は多いですからね。
別にそれが間違いとは言いません。幸せの総量は無限じゃないんで、誰かが幸せになるためには誰かの幸せを踏みにじる必要がありますからね。逆に、誰かを幸せにするために自分の幸せを差し出す方もいらっしゃいますが。小さな幸せで良ければ「共に幸せ」という状態に出来なくもないでしょうが、幸せを追求する人の大部分は大きな幸せを求めますから。
こういうことを言うと怒られると思いますが、一個人の意見ということで。ただ単に僕の人間嫌いバイアスによって歪んで見えているだけかもしれませんが。
そういうワケでして、色々な問題点が見てしまっている現時点においては上記の1に分類されるものを楽しむのは難しいんじゃないかなぁと思うんですよね。単純に現実味があり過ぎて地味なのでSFとしてつまらないってのもあるでしょうけど。
面白かった作品は以下の通り。
1.愛の夢 (樋口恭介)
コレはマジで面白いですね。若干ネタバレになりますが、人類がウィルスとの戦いを諦めて機械知性に地球の未来を任せる話です。「これぞSF!」って感じ。
2.書物は歌う (立原透耶)
人類が疫病でほぼ死滅した…みたいな設定があるのみで、殆どテーマとは関係の無い作品です。短編じゃなく長編で読みたいぐらい魅力的な世界が描かれています。
3.仮面葬 (林譲治)
なんでもリモート化が進んだ世界で、顔面にディスプレイを取り付けて依頼人の代わりに葬式に参加するバイトの話です。だったらもう人間は一切参加せず中継でええやんけって話なんですが、一応人間がいることが重要という日本的価値観により結局人間が必要なんだよね、みたいな。我々には納得感のある話ですが、海外の方からすると異常な話かも。(僕もそういう文化には否定的だけど)
4.オンライン福男 (柴田勝家)
副男がVR化する話ですね。上の話に通じるんですが「実際に走らなくてもええやん」と。コレは実際アリだよなぁと思いました。誰でも参加できるしね。
5.ドストピア (天沢時生)
濡れタオルで殴り合う格闘技「タオリング」を行うヤクザの話。バカ系。
林譲治、柴田勝家は既に僕の作家リストに入っている方なんですが、他の方は初見なので他の作品もチェックしたいと思います。
年末は図書館が休みのため今週は3冊借りて、まずは「アルーア」から読んでいます。アンドロイドをテーマにした4編が収録されているようです。海外翻訳モノなので表現的にはちょっとアレな部分があるんですが、内容はかなり好みですね。
いまのところ1編目だけ読み終えましたが、コレは何というか「分かってる」なぁと。いわゆるピグマリオンコンプレックスの話で、幼少期に見た壊れた女性型アンドロイドを忘れることができず、様々な工学知識を習得して自作しようと試みる話です。
ネタバレになるんですが、この話の素晴らしいところは主人公が「俺は間違っていた。『機械で完璧な女を作る』は逆だったんだ。『人間の女を完璧な機械に改造する』のが正解だ」と気付くところですね。作者も相当な変態ですね、よく分かってる。
一応弁解しておきますと、別に現実世界の女性を都合の良い機械のように扱いたいという願望があるとかそういう話じゃないです。ロボット派閥には「魂の無い機械だから良いのだ」と「機械に魂を入れたいのだ」というふたつの勢力があり(他にもあるかもしれんが)、ピグマリオン(というかガラテア)が好きな人ってのは後者なんですよね。ゆえに「人間を機械化する」ってのは最適解なんですね。ファンタジーなら「奇跡の力で機械に魂を入れる」でいいんですが、SFなので。
いずれは人工知能が魂の役割を担うようになると思うので、将来的には「機械に魂を入れる」もSFとして正解になるでしょうね。
長くなったので畳みます。
・今週の読書
いつものアレ。
・ゲームの話
先週書き忘れたので。
ほいではドロン。
・今週の読書
今週読了した本:
ポストコロナのSF:多数
現在読んでいる本:
THE ALLURE(アルーア):リチャード・コールダー
フェアリイ・ランド:ポール・J.マコーリイ
人工知能の見る夢は:多数
「ポストコロナのSF」を読了しました。先週書いた通り19名の作家による短編集ですね。タイトルの通りテーマは「ポストコロナ」なんですが、作家によってそのテーマをどう使うかが全く異なっていたのが良いですね。大別するとこんな感じ。
1.現実の延長線上の世界を描いた話
2.現実のエピソードを元に味付けした別世界の話
3.感染症やウィルスというキーワードのみ採用した話
という感じで、下に行くほど現実との関連性が薄まって行く感じですね。そして収録作品の中で面白かった作品は2か3であり、1で面白い作品はありませんでした。というのも、先週も書きましたがあの騒動って政治的な思惑が強過ぎるんですよね。
ナメて良い病気なんてものはこの世に存在しないんですけど、だからといって騒ぎ過ぎるのもまた危ないじゃないですか。でもそうすることで利益を得る人が沢山いるので、必要以上に焚き付け、荒稼ぎするワケですね。それによって不幸になる人も沢山いるんですけど、そんなことはどうでも良いのです。自分が稼げるなら他人が廃業しようが死のうがどうでもいいという人は多いですからね。
別にそれが間違いとは言いません。幸せの総量は無限じゃないんで、誰かが幸せになるためには誰かの幸せを踏みにじる必要がありますからね。逆に、誰かを幸せにするために自分の幸せを差し出す方もいらっしゃいますが。小さな幸せで良ければ「共に幸せ」という状態に出来なくもないでしょうが、幸せを追求する人の大部分は大きな幸せを求めますから。
こういうことを言うと怒られると思いますが、一個人の意見ということで。ただ単に僕の人間嫌いバイアスによって歪んで見えているだけかもしれませんが。
そういうワケでして、色々な問題点が見てしまっている現時点においては上記の1に分類されるものを楽しむのは難しいんじゃないかなぁと思うんですよね。単純に現実味があり過ぎて地味なのでSFとしてつまらないってのもあるでしょうけど。
面白かった作品は以下の通り。
1.愛の夢 (樋口恭介)
コレはマジで面白いですね。若干ネタバレになりますが、人類がウィルスとの戦いを諦めて機械知性に地球の未来を任せる話です。「これぞSF!」って感じ。
2.書物は歌う (立原透耶)
人類が疫病でほぼ死滅した…みたいな設定があるのみで、殆どテーマとは関係の無い作品です。短編じゃなく長編で読みたいぐらい魅力的な世界が描かれています。
3.仮面葬 (林譲治)
なんでもリモート化が進んだ世界で、顔面にディスプレイを取り付けて依頼人の代わりに葬式に参加するバイトの話です。だったらもう人間は一切参加せず中継でええやんけって話なんですが、一応人間がいることが重要という日本的価値観により結局人間が必要なんだよね、みたいな。我々には納得感のある話ですが、海外の方からすると異常な話かも。(僕もそういう文化には否定的だけど)
4.オンライン福男 (柴田勝家)
副男がVR化する話ですね。上の話に通じるんですが「実際に走らなくてもええやん」と。コレは実際アリだよなぁと思いました。誰でも参加できるしね。
5.ドストピア (天沢時生)
濡れタオルで殴り合う格闘技「タオリング」を行うヤクザの話。バカ系。
林譲治、柴田勝家は既に僕の作家リストに入っている方なんですが、他の方は初見なので他の作品もチェックしたいと思います。
年末は図書館が休みのため今週は3冊借りて、まずは「アルーア」から読んでいます。アンドロイドをテーマにした4編が収録されているようです。海外翻訳モノなので表現的にはちょっとアレな部分があるんですが、内容はかなり好みですね。
いまのところ1編目だけ読み終えましたが、コレは何というか「分かってる」なぁと。いわゆるピグマリオンコンプレックスの話で、幼少期に見た壊れた女性型アンドロイドを忘れることができず、様々な工学知識を習得して自作しようと試みる話です。
ネタバレになるんですが、この話の素晴らしいところは主人公が「俺は間違っていた。『機械で完璧な女を作る』は逆だったんだ。『人間の女を完璧な機械に改造する』のが正解だ」と気付くところですね。作者も相当な変態ですね、よく分かってる。
一応弁解しておきますと、別に現実世界の女性を都合の良い機械のように扱いたいという願望があるとかそういう話じゃないです。ロボット派閥には「魂の無い機械だから良いのだ」と「機械に魂を入れたいのだ」というふたつの勢力があり(他にもあるかもしれんが)、ピグマリオン(というかガラテア)が好きな人ってのは後者なんですよね。ゆえに「人間を機械化する」ってのは最適解なんですね。ファンタジーなら「奇跡の力で機械に魂を入れる」でいいんですが、SFなので。
いずれは人工知能が魂の役割を担うようになると思うので、将来的には「機械に魂を入れる」もSFとして正解になるでしょうね。
長くなったので畳みます。
知 [雑記]
Aを知るとBが、Bを知るとCが気になる。世界はあまりにも広過ぎる。
・今週の読書
いつものアレ。
・しょうがくいちねんせい
マジかよ。
・ボカロ
時の流れが。
・謎のサービス
利用者おるんか?
ほいではズキュン。
・今週の読書
今週読了した本:
ゼウスの檻:上田早夕里
現在読んでいる本:
ポストコロナのSF:多数
「ゼウスの檻」を読了しました。雌雄同体の新人類を巡る旧人類(我々)の対立を描いたSF作品です。初期の作品ということで、先週も書いた通り文章は洗練されていないし、最序盤から最終版まで引っ張った伏線が全く意味の無いエピソードだったりするなど構成上の問題は多々あるんですが、内容自体は面白いです。
ただなんというか、SFという味付けをしてはいるものの本質的なところでは露骨にジェンダー論をテーマにしているので、そういったことに興味が無いと楽しめないかも。
今日からは「ポストコロナのSF」を読んでいます。19名の作家が参加している短編集であり、いまのところ3編読みましたが、ぶっちゃけつまらないです。解説を読まずに選んだ僕が悪いのですが、「ポストコロナ」というのはただ世代を指すだけの言葉だと思っていたんですよね。しかしそうではなくて、世界観がそうであるという意味でした。
こういっちゃなんですが、あの一連の騒動は政治的な思惑が働き過ぎていてSFのテーマとして面白くなる要素が殆ど無いので、難しいんじゃないかなぁと思うのですが。
・しょうがくいちねんせい
小学1年生向けの算数で恐ろしく難しい問が出題されているという話です。X(twitter)の埋め込みを貼りたかったんですが、なぜか表示されなくなったのでリンクだけ。
https://twitter.com/ZekeTraz/status/1733049605129118010
一体どこの小学校なのか、どういった生徒を対象にした問題なのかという情報が無いので何とも言えませんが、何にしても小学1年生で解けるような問題ではないような…コレ、小学4年生でも解けない子がいるレベルだと思うんですが。
これを「小学1年生が解けるか」よりも「小学1年生が解けるように教えられる先生がいるのか」の方が気になりますね。
ちなみに答えは96mmです。下底の13mmを上底から切り取った残り + 折り返し部分の長さ = 14mmなので、この絵を分解して組み立て直すと縦21mm、横27mmの長方形となり、小学1年生は掛け算が使用できないので21 + 21 + 27 + 27 = 96です。
※ちなみにX(twitter)埋め込みは過去の記事も全部埋め込みが死んでます。
以下、埋め込みが多いので畳みます。
・今週の読書
いつものアレ。
・しょうがくいちねんせい
マジかよ。
・ボカロ
時の流れが。
・謎のサービス
利用者おるんか?
ほいではズキュン。
・今週の読書
今週読了した本:
ゼウスの檻:上田早夕里
現在読んでいる本:
ポストコロナのSF:多数
「ゼウスの檻」を読了しました。雌雄同体の新人類を巡る旧人類(我々)の対立を描いたSF作品です。初期の作品ということで、先週も書いた通り文章は洗練されていないし、最序盤から最終版まで引っ張った伏線が全く意味の無いエピソードだったりするなど構成上の問題は多々あるんですが、内容自体は面白いです。
ただなんというか、SFという味付けをしてはいるものの本質的なところでは露骨にジェンダー論をテーマにしているので、そういったことに興味が無いと楽しめないかも。
今日からは「ポストコロナのSF」を読んでいます。19名の作家が参加している短編集であり、いまのところ3編読みましたが、ぶっちゃけつまらないです。解説を読まずに選んだ僕が悪いのですが、「ポストコロナ」というのはただ世代を指すだけの言葉だと思っていたんですよね。しかしそうではなくて、世界観がそうであるという意味でした。
こういっちゃなんですが、あの一連の騒動は政治的な思惑が働き過ぎていてSFのテーマとして面白くなる要素が殆ど無いので、難しいんじゃないかなぁと思うのですが。
・しょうがくいちねんせい
小学1年生向けの算数で恐ろしく難しい問が出題されているという話です。X(twitter)の埋め込みを貼りたかったんですが、なぜか表示されなくなったのでリンクだけ。
https://twitter.com/ZekeTraz/status/1733049605129118010
一体どこの小学校なのか、どういった生徒を対象にした問題なのかという情報が無いので何とも言えませんが、何にしても小学1年生で解けるような問題ではないような…コレ、小学4年生でも解けない子がいるレベルだと思うんですが。
これを「小学1年生が解けるか」よりも「小学1年生が解けるように教えられる先生がいるのか」の方が気になりますね。
ちなみに答えは96mmです。下底の13mmを上底から切り取った残り + 折り返し部分の長さ = 14mmなので、この絵を分解して組み立て直すと縦21mm、横27mmの長方形となり、小学1年生は掛け算が使用できないので21 + 21 + 27 + 27 = 96です。
※ちなみにX(twitter)埋め込みは過去の記事も全部埋め込みが死んでます。
以下、埋め込みが多いので畳みます。
悪 [雑記]
人間は根本的に悪。
・今週の読書
いつものアレ。
・今週の動物
猫。
・AIの話
そしてこうなった。
ほいではトン。
・今週の読書
今週読了した本:
深紅の碑文 下:上田早夕里
現在読んでいる本:
ゼウスの檻:上田早夕里
「深紅の碑文 下」を読了しました。これはもう完全に政治と紛争の話でしたね。3人の主人公がいて、それぞれの視点で話が進んで行きます。その都合で年代や場面がぴょんぴょん飛ぶ構成になっているので、時系列が複雑化しているのはマイナスポイント。
主人公3人のうちひとり(海の主人公)は虐げられた弱者の英雄といった立ち位置でカリスマ的な人物として描かれているんですが、僕はこのキャラがむちゃくちゃ嫌いなので素直に楽しめませんでした。いやまぁ「むちゃくちゃ嫌い」という感想を抱けるほどしっかり描かれているということなので、そういった意味では十分に楽しめたということになりますが。
そして前作から続投している主人公(陸の主人公)は年をとってかなり頑固で面倒なヤツになっており(元々好青年ではなかったが)、どうにも共感できず。そして最後の主人公は印象が薄過ぎてどうにも…本人よりも友人の方がキャラが立っていました。
全体として前作「華竜の宮」と比べるとイマイチであり、物語としてはしっかり繋がっていて完結まで描けているものの、面白くはなかったなぁという感じですね。なんというか、人間の闘争に重点を置き過ぎてSF要素を投げ捨て過ぎたかなと。
何よりマズいのが、その主題として描きたかったはずの「人間の闘争」にリアリティが無いことです。海の主人公を英雄にするためにご都合主義にしちゃってるんですよね。
ネタバレになりますが、元々は陸のとある国家が地球の資源枯渇対策として海で暮らす無国籍民の削減(海賊討伐という名目の虐殺)を行ったことが発端であり、それが海の民と陸の民の対立を激化させました。そして海の民の過激派は陸の民の物資を略奪して自分たちの糧にし始めたんですが、そのリーダーが海の主人公です。そこまではいいんですよ。
しかしですね、そうなったら陸の民は「海の民をぶち殺せ!」ってなるはずじゃないですか。原因が陸側にあるとしても、人間ってそういうものですよ。そうなれば陸で暮らす海の民は陰惨なリンチを受けることは確実です。すると、陸に住む海の民が「お前ら(海の過激派)が略奪したせいだ」と言って内部で戦いが始まるはずなんですね。しかし本作では「そういう声もあった」という程度で、大した動きは起こりませんでした。そんな馬鹿な。
また、海と陸の両方で商売を営んでいた商人もどちらにつくかの選択を迫られるはずです。それまで通り両方の橋渡しなんて不可能ですよ。そんなことをしていたら陸の社会から干されます。しかし本作では特に影響を受けず中立を保てています。
一番の問題は陸の主人公です。彼は海の民を支援する団体(企業)の理事長なんですが、そんな状況になっても海の民への支援を続けていたら本社ビルが放火されますよ。作中では「お前は間接的に海賊を支援しているのだ」と言われて「そうではなく、困窮している人々を助けているだけだ」で切り抜けていましたが、通用するワケないじゃないですか。
なぜなら、その「困窮している人々」の中には海賊が略奪した資源で生活している人々も含まれているからです。彼らが直接的に略奪を行っているワケではないとしても、そういった繋がりがある以上は支援対象として社会に認められるはずがありません。
赤十字が敵味方の区別なく兵士を治療することと似ていますが、本作の陸の主人公の団体は「企業」ですから立場が違うし、何より本作の闘争(の実行部分)は「戦争」や「紛争」のような政治的な軍事衝突ではなく「略奪」という蛮行なので(背景は政治的だが)同列には置けません。この違いは非常に大きく、絶対に誤魔化してはいけない要素でした。
SFではなく闘争を描きたかったなら、それはそれでいいです。しかし、だったらちゃんと血みどろの闘争を描いて欲しかったです。現実というものの都合の悪さを、陰湿さを、残酷さを。そして人間の愚かさを。そうでないものを闘争とは呼べません。
シリーズの続編というか、スピンオフ的な話を収録した「獣たちの海」がまだ残っているので、それを読んでシリーズ完結といった感じですね。今週も貸し出し中なので、何か別の本を挟む必要がありますが…さて、どうしたものか。
今日からは同著者の「ゼウスの檻」を読んでいます。人類が宇宙に進出した時代、新たな人種として男性でも女性でもない両性種を誕生させてうんぬんという話です。僕のスゲェ好きなテーマですね。デビューして間もない頃の作品なので文章はちょっと粗いんですが、設定の詳細さはこの頃から既にハイレベルです。なんか偉そうな物言いで申し訳なく。
・今週の動物
うぉー!どけどけどけぃ!!という感じの猫。(人の声が入ってるので注意)
以下、AIの話なので畳みます。
・今週の読書
いつものアレ。
・今週の動物
猫。
・AIの話
そしてこうなった。
ほいではトン。
・今週の読書
今週読了した本:
深紅の碑文 下:上田早夕里
現在読んでいる本:
ゼウスの檻:上田早夕里
「深紅の碑文 下」を読了しました。これはもう完全に政治と紛争の話でしたね。3人の主人公がいて、それぞれの視点で話が進んで行きます。その都合で年代や場面がぴょんぴょん飛ぶ構成になっているので、時系列が複雑化しているのはマイナスポイント。
主人公3人のうちひとり(海の主人公)は虐げられた弱者の英雄といった立ち位置でカリスマ的な人物として描かれているんですが、僕はこのキャラがむちゃくちゃ嫌いなので素直に楽しめませんでした。いやまぁ「むちゃくちゃ嫌い」という感想を抱けるほどしっかり描かれているということなので、そういった意味では十分に楽しめたということになりますが。
そして前作から続投している主人公(陸の主人公)は年をとってかなり頑固で面倒なヤツになっており(元々好青年ではなかったが)、どうにも共感できず。そして最後の主人公は印象が薄過ぎてどうにも…本人よりも友人の方がキャラが立っていました。
全体として前作「華竜の宮」と比べるとイマイチであり、物語としてはしっかり繋がっていて完結まで描けているものの、面白くはなかったなぁという感じですね。なんというか、人間の闘争に重点を置き過ぎてSF要素を投げ捨て過ぎたかなと。
何よりマズいのが、その主題として描きたかったはずの「人間の闘争」にリアリティが無いことです。海の主人公を英雄にするためにご都合主義にしちゃってるんですよね。
ネタバレになりますが、元々は陸のとある国家が地球の資源枯渇対策として海で暮らす無国籍民の削減(海賊討伐という名目の虐殺)を行ったことが発端であり、それが海の民と陸の民の対立を激化させました。そして海の民の過激派は陸の民の物資を略奪して自分たちの糧にし始めたんですが、そのリーダーが海の主人公です。そこまではいいんですよ。
しかしですね、そうなったら陸の民は「海の民をぶち殺せ!」ってなるはずじゃないですか。原因が陸側にあるとしても、人間ってそういうものですよ。そうなれば陸で暮らす海の民は陰惨なリンチを受けることは確実です。すると、陸に住む海の民が「お前ら(海の過激派)が略奪したせいだ」と言って内部で戦いが始まるはずなんですね。しかし本作では「そういう声もあった」という程度で、大した動きは起こりませんでした。そんな馬鹿な。
また、海と陸の両方で商売を営んでいた商人もどちらにつくかの選択を迫られるはずです。それまで通り両方の橋渡しなんて不可能ですよ。そんなことをしていたら陸の社会から干されます。しかし本作では特に影響を受けず中立を保てています。
一番の問題は陸の主人公です。彼は海の民を支援する団体(企業)の理事長なんですが、そんな状況になっても海の民への支援を続けていたら本社ビルが放火されますよ。作中では「お前は間接的に海賊を支援しているのだ」と言われて「そうではなく、困窮している人々を助けているだけだ」で切り抜けていましたが、通用するワケないじゃないですか。
なぜなら、その「困窮している人々」の中には海賊が略奪した資源で生活している人々も含まれているからです。彼らが直接的に略奪を行っているワケではないとしても、そういった繋がりがある以上は支援対象として社会に認められるはずがありません。
赤十字が敵味方の区別なく兵士を治療することと似ていますが、本作の陸の主人公の団体は「企業」ですから立場が違うし、何より本作の闘争(の実行部分)は「戦争」や「紛争」のような政治的な軍事衝突ではなく「略奪」という蛮行なので(背景は政治的だが)同列には置けません。この違いは非常に大きく、絶対に誤魔化してはいけない要素でした。
SFではなく闘争を描きたかったなら、それはそれでいいです。しかし、だったらちゃんと血みどろの闘争を描いて欲しかったです。現実というものの都合の悪さを、陰湿さを、残酷さを。そして人間の愚かさを。そうでないものを闘争とは呼べません。
シリーズの続編というか、スピンオフ的な話を収録した「獣たちの海」がまだ残っているので、それを読んでシリーズ完結といった感じですね。今週も貸し出し中なので、何か別の本を挟む必要がありますが…さて、どうしたものか。
今日からは同著者の「ゼウスの檻」を読んでいます。人類が宇宙に進出した時代、新たな人種として男性でも女性でもない両性種を誕生させてうんぬんという話です。僕のスゲェ好きなテーマですね。デビューして間もない頃の作品なので文章はちょっと粗いんですが、設定の詳細さはこの頃から既にハイレベルです。なんか偉そうな物言いで申し訳なく。
・今週の動物
うぉー!どけどけどけぃ!!という感じの猫。(人の声が入ってるので注意)
November 26, 2023
以下、AIの話なので畳みます。
異 [雑記]
「育ってきた環境が違うから好き嫌いは否めない」は真理
・今週の読書
いつものアレ。
・動物の話
メモが増えてきたので放出。
・ゲームの話
最近やってるゲームの話。
ほいではズルん。
・今週の読書
今週読了した本:
深紅の碑文 上:上田早夕里
現在読んでいる本:
深紅の碑文 下:上田早夕里
今後読みたい本:
検討中
「深紅の碑文 上」を読了しました。まだまだ続くこのシリーズ、下巻の後も続きます。世界観はゴリゴリのSFなんですが、ぶっちゃけ政治やら文化の違いによる人間同士の対立が主題なんですよね。「華竜の宮」まではSF感の方が色濃かったんですが、深紅の碑文からはもうSFというジャンルではないような気がしてきました。
面白いかというとどうだろうなぁ…SFとしての面白さは殆ど無いです。しかしヒューマン系としてはしっかりしているので、そういったジャンルのつもりで読んだ方が良いかなと。
作中の人々はかなり理不尽なことを平気で言います。現実に例えると「金持ちは貧乏人を助けて当然だろ、もちろん感謝や賞賛は求めるなよ」みたいな。なのでぶん殴りたくなるんですが、実際のところ人間とはそういうものなので、それをフィクションだからといって綺麗に描かず、汚いまま描いているってのは好感が持てますね。
前作では「それでも僕は助けたいんだ!」みたいな青臭さのあった主人公も(それが良かったという部分もある)、今作では年をとって幾らか現実的な考えをするようになっています。そうはいっても、僕だったら即見捨てている場面でも堪えて助けようとするので、根本的にいいヤツなんだなぁという感じではありますが。さすがは主人公。
今日からは下巻を読んでいます。上巻より更に分厚く560ページぐらいあるのでしっかり読みましょう。読みやすい文章なので全然苦じゃないのが良いところ。
以下、引用等が多いので畳みます。
・今週の読書
いつものアレ。
・動物の話
メモが増えてきたので放出。
・ゲームの話
最近やってるゲームの話。
ほいではズルん。
・今週の読書
今週読了した本:
深紅の碑文 上:上田早夕里
現在読んでいる本:
深紅の碑文 下:上田早夕里
今後読みたい本:
検討中
「深紅の碑文 上」を読了しました。まだまだ続くこのシリーズ、下巻の後も続きます。世界観はゴリゴリのSFなんですが、ぶっちゃけ政治やら文化の違いによる人間同士の対立が主題なんですよね。「華竜の宮」まではSF感の方が色濃かったんですが、深紅の碑文からはもうSFというジャンルではないような気がしてきました。
面白いかというとどうだろうなぁ…SFとしての面白さは殆ど無いです。しかしヒューマン系としてはしっかりしているので、そういったジャンルのつもりで読んだ方が良いかなと。
作中の人々はかなり理不尽なことを平気で言います。現実に例えると「金持ちは貧乏人を助けて当然だろ、もちろん感謝や賞賛は求めるなよ」みたいな。なのでぶん殴りたくなるんですが、実際のところ人間とはそういうものなので、それをフィクションだからといって綺麗に描かず、汚いまま描いているってのは好感が持てますね。
前作では「それでも僕は助けたいんだ!」みたいな青臭さのあった主人公も(それが良かったという部分もある)、今作では年をとって幾らか現実的な考えをするようになっています。そうはいっても、僕だったら即見捨てている場面でも堪えて助けようとするので、根本的にいいヤツなんだなぁという感じではありますが。さすがは主人公。
今日からは下巻を読んでいます。上巻より更に分厚く560ページぐらいあるのでしっかり読みましょう。読みやすい文章なので全然苦じゃないのが良いところ。
以下、引用等が多いので畳みます。