SSブログ

 [雑記]

年々低下して行く人間力。自覚有り。

・今週の読書
いつものアレ。

・衝撃の付録
新時代の到来。

・AIのある未来
ちょっと前からあったけど。

ほいではぶにょん。


・今週の読書
今週読了した本:
THE ALLURE(アルーア):リチャード・コールダー
人工知能の見る夢は:多数

現在読んでいる本(リタイア):
フェアリイ・ランド:ポール・J.マコーリイ

「THE ALLURE(アルーア)」と「人工知能の見る夢は」を読了しました。まずアルーアからなんですが、収録作品4編のうち1、2編は面白かったんですが、3、4編は無茶苦茶つまらなかったです。厳密には第3編はそこまでじゃないんですが、面白くはないです。デビュー作から順に並んでいるので、書くほどつまらなくなって行っているという。

この後「デッドガールズ」という作品を書いており、そこまでは日本語訳されているんですが、それ以降の作品は訳されていません。デッドガールズが不評だったので打ち切られた模様。まぁそうなるじゃろなという感じではあります。

で。アルーアなんですが、1編目は先週書いたので今回は2編目について。こちらはセクサロイド(ドールと呼称されている)が一般化した世界で、ドールに憧れて身体をドールに改造しているタイの暗殺者の話ですね。この世界ではヨーロッパ製の精巧なドールこそが(男にとっての)完璧な女であるとされています。

そういった世界なので主人公(レディーボーイ)はドールに憧れて身体改造をしているのですが、性ホルモンは男性のままにしているんですね。この世界の技術力ならホルモン的にも女性になることは可能だと思うんですが、そうなると生物的に「本物の女性」になってしまうじゃないですか。そうなると「男の思考」ができなくなってしまいます。

ドール=完璧な女性とはあくまで「男が求める理想の女性」であり「本物の女性」ではないので、身体は完全に女性化させたうえで男の思考を残しておかないといけないのです。だから男性ホルモンはそのままにしておかないといけない。男性ホルモンの作用で身体の完全な女性化も出来なくなると思うんですが、そこはまぁ超技術で何とかするんでしょう。

この設定は結構好きで、要するに男が女性型ロボットに求めているものは「都合の良いファンタジー的な女性」なんですよね。女性型ロボットの元祖?と思われる「未来のイヴ」からずっとそうなんですよ。これを誤魔化さずにちゃんと言語化したのは偉い。

現実には存在しないからこそ何度も何度も小説に登場しているワケで、男は140年前から、いやピグマリオンが元祖とするなら神話の時代からずーーーーーーーーーっと求め続けている。そういうアホな生き物だということを隠さないところが素晴らしい。そう、我々はアホなんです。我々オスは。遥か昔から、今でもずっとアホなんです。

「人工知能の見る夢は」は短編集+本物のAI研究者の解説という形式の本ですね。作品は玉石混交ですが、研究者の解説はなかなか面白いのでAIに興味がある方にはオススメ。小説は林譲治と新井素子が圧倒的に面白いです。やはりSF界のビッグネームは強かった。


今日からは「フェアリイ・ランド」を読んでいたんですが、あまりにもつまらなくて即日リタイアとなりました。物凄いどうでも良いディティールを延々書き連ねて行くスタイルなので読むのがしんどいです。物語に関係無い一挙手一投足とか、衣装や見た目の細部とか、どうでもいいです。しかし見たもの全てを書き記すぞ!ぐらいの勢いで書かれているという。

引用しますと

「アレックスは不安と苛立ちを感じて、無漂白のアフガン・コットン製紐付きシャツに汗を吸わせていた。シャツにはところどころ皺が付いていて、肌がちくちくする。スーツの上着は肩にかけていた。セールスマンは緑のツイードが彼の赤い髪によく似合うと太鼓判を押したが、彼は何だか少しオスカー・ワイルドに似ているような気がしていた。美しく再現された女性用喫煙室の伝統的な内装、そのサーモン・ピンクとクリーム色の壁や、大理石の柱や、詰め物をしたビロード張りの赤い安楽椅子や、ヤシの鉢植えや、エドワード王時代ふうの幽霊たちの輪舞に、オスカー・ワイルドほど場違いな人間がいるだろうか。」

1ページ目からコレです。そして、少し読んだ限りではこの描写は物語と全く関係ありません。これは駅の待合室(というかラウンジ)の描写なんですが、この後ソッコーで待合室から離れるのでマジでどうでもいい描写なのです。アレックスは主人公なので、その容姿の説明としては幾らかは意味があるんですが、得られる情報は「緑のスーツと白シャツを着ている」「赤髪」ぐらいで、こんなに長々書いた割には情報量は少ないという。

海外の小説では結構よくあるスタイルなので、慣れている方は苦にならないのかもしれません。でも僕はいらん情報に時間を消費したくないのでパスです。

ということで今週読む本が無くなりました。次回予約だけしておこう。


・衝撃の付録
こんなものが話題に。

なんと女児向け漫画雑誌「なかよし」の付録が紙麻雀セットという。そのチョイスがまず面白いし、トドメが「妖精の名前がチョンボ」というところですね。チョンボというのは麻雀用語で「反則」という意味なので、無茶苦茶不吉な名前です。

どれぐらい不吉かというと「縁結びの妖精デモドーリ」ぐらい不吉。しかも来月からアニメ化するんですが、その際のCVが大塚明夫。超渋い系の声優さんで、映画の吹き替えでも有名ですね。スティーヴン・セガールやニコラス・ケイジ等。期待しかない。

放送前の今が一番盛り上がっているので、期待が高まり過ぎて肩透かし…なんてことになる可能性も低くないですが、どうなることやら。

アニメはさておき、女児にも麻雀が普及するってのは良いことですね。麻雀というとどうしても「賭博」というイメージと切り離すことができないので印象が良くないですが、麻雀自体は割と知的な遊戯なので思考力の発達に繋がると思うんですよ。

麻雀には「運七技三」という言葉があり、7割は運ゲーだけど3割は技だと言われているんですね。この技の部分には「ルールの熟知」は当然として「上がれる可能性が高まる牌交換」や「相手の捨て牌から手牌を推測」とか「降りるかどうかの判断」など様々なテクニックが含まれます。全ては確率計算に集約されるんですが、そこが結構知的なんですよね。

ちなみにこの「技三」は相対的なものなので、技が全く同じレベルの人同士なら「運十」の完全運ゲーとなります。そんなことは滅多に無いのですが。


以下、AIの話です。








 

続きを読む


nice!(7)  コメント(42) 
共通テーマ:日記・雑感