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 [雑記]

話題は沢山あるが、楽しい話題がひとつも無い。

・今週の読書
いつものアレ。

・日本人の習性
知ってた。

・話題
以前書いたこととほぼ変わらんのじゃが。

・フィギュアの真実
これも恐らく予想通りだとは思う。

ほいではドン。


・今週の読書
今週読了した本:
止まりだしたら走らない:品田遊

現在読んでいる本:
2010年代SF傑作選(1):多数

今後読みたい本:
正欲:朝井リョウ
少女禁区:伴名練

「止まりだしたら走らない」を読了しました。これはですね、面白い。一本のメインストーリーの合間に短編がチョイチョイ挟まるという一風変わった構成になっているので一区切りつけやすく、少し空いた時間でコツコツ読み進めて行くこともできます。

内容は電車にまつわる…というほど電車と関係あるワケじゃないですが、電車の中で話がちな内容だとか、駅でやりそうなアレコレだとか、そういった話が中心ですね。

上記の通り様々な物語が収録されていますが、僕はメインストーリーが一番好きですね。新渡戸先輩というメインキャラが面白過ぎる。読者としては面白いんですが、リアルでいたら超絶ウザいだろうなぁという様子がよく描けています。そしてただウザいだけではなく、なんだか許せてしまうような…

いや、あまり書くのは止しましょう。読んでください。いや、読め!

今日からは「2010年代SF傑作選」ですね。様々なSF作家による短編集です。以前に読んだ「アリスマ王の愛した魔物」も収録されていますし、その他にもSF好きなら読んでいるであろう作品が多数含まれているとのことですが、傑作選なのでしゃーない。前書きに「『読んでるのばっかりじゃないか』とブツブツ文句を言いながら買ってください」とありますし、そんな感じでお願いします。ええ。


・日本人の習性
超真面目な研究によると、日本人はイジワルだということです。ええ、そうだと思ってました。具体的な研究内容はこちらに纏まっているんですが、超長いので超要約します。

元記事
https://note.com/keisemi/n/n73d26684f44a

・自分と相手両方の持ち金が10円あります
・10円投資すると両方が15円貰えます

この場合、結果は次の通りです。

A:自分も相手も投資した場合、自分も相手も20円儲かる
B:自分だけが投資した場合、自分は5円、相手は15円儲かる
C:相手だけが投資した場合、自分は15円、相手は5円儲かる
D:両方投資しない場合、両方儲からない

実験方法は2通りあります

・相手がどうするかを知らない(相手の性格とかも知らない)
・相手がどうするかを知っている

まず「相手がどうするかを知らない」場合、とりあえず自分が出しておけば最低5円、最高20円儲かることになります。しかし出さなければ15円儲かる可能性があります。お互いが「相手が出すだろう」と考えて出さなかった場合、どちらも儲けはゼロです。

この場合「自分は出さない」を選択することで最低でも相手と同等(パターンD)、あわよくば相手より有利(パターンC)となります。

しかし「自分が出す」を選択すれば最低5円、最大20円儲かるワケでして、相手が出すかどうか分からん以上は確率は2分の1、期待値12.5円なワケですよね。出さない場合は期待値7.5円でしかないので、自分は常に出した方が得なんですよ。ただし、自分だけが出した場合には相手が15円儲けて自分より優位に立ってしまうので嫌だ、と。

記事によると、こういった場合にもカナダ人は「自分は出さない」という選択をあまりしないそうです。つまり、相手がどうであろうと合理的な選択をするってことですね。日本人に関しての記述は無かったのですが、わざわざ「カナダ人はそういった行動を取らない」と書いているということは、カナダ人以外はそういう行動を取るのでしょう。

次に「相手がどうするかを知っている」場合、こちらが本題です。この場合はもう明確に「相手を出し抜くことを考えるかどうか」ですよね。

まず「相手が出す」と知っている場合、自分が出さなければ自分が15円、相手が5円儲かることとなり、自分も出せば双方20円で最大利益になることが分かります。普通に考えれば「自分も出す」という選択をするべきなんですが、なぜか日本人は「自分は出さない」という選択をします。自分の利益が減っても、相手を出し抜きたいのです。

そして「相手が出さない」と知っている場合、自分が出せば自分が5円、相手が15円儲かることとなり、自分が出さなければ双方0円で利益無しですので、こちらも普通に考えれば「自分が出す」という選択をするべきなんですが、やはり日本人は「自分は出さない」という選択をするのです。意地でも相手に得をさせたくないのです。

日本人にとって大事なのは「自分が儲かるかどうか」ではなく「相手より優位に立てるか」なんですね。こう言うと怒られるでしょうけど、これはぶっちゃけ弱者の発想です。自分が強くなるのでなく、相手を弱くすることで勝者になろうとする発想。

社会というものは競争であり、勝てば良いのだというのは分かります。敗者は何も得られないってのもそうです。しかしこれ、共に貧しくなる道なんですよね。何せ協力すれば20円の利益を得られるのに、協力しない場合は15円しか得られないんですから。相手には勝てても絶対的な成長という意味では15円分しか成長しませんからね。

相手を出し抜こうとした場合、敗者と勝者で利益の合計は20円。一方で手を取り合って最大利益を得た場合は共に20円で合計40円の利益です。全体として見た場合、どちらがより大きく成長するかなんて明らかじゃないですか。

結局、日本が全く成長しない原因ってそういうことなんじゃないですかね。低レベルな争いに勝利することに執着しているから、どんどん弱体化して行くという。これに気が付いて「みんな手を取り合って大きくなろう!」と主張してもこの国では無駄なのです。なぜなら、本質的な性格は変わらないので誰かが裏切るからです。

多分コレ、宗教の問題なんですよね。日本は宗教が発達していないので、助け合って生きようとか、善行を積めば神の元に行けるとか、そういった精神的な柱が無いんですよ。宗教ってものは文明の高度化の象徴なので、それが発達してないってのはまぁそういうことなんでしょうね。いや、昔はそれなりにあったことを考えると、文明が衰退したのか。

僕だったら常に「自分が出す」を選びます。その方が単純に得なので。相手が儲かるとか知ったことではありません。僕は強いので、相手を出し抜かなくても勝てます。ええ。結局競うのかという話なんですが、それはまぁそういう社会なので。


以下、しょうもない話なので畳みます。






 

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 [雑記]

蚊も寝ろ。寝て下さい。お願いします。

・今週の読書
いつものアレ。

・例のパン
果たして。

・AIの正しい使い方
他力本願記事。

ほいではプーン。


・今週の読書
今週読了した本(リタイア):
皆勤の徒:酉島伝法

現在読んでいる本:
止まりだしたら走らない:品田遊

今後読みたい本:
正欲:朝井リョウ
少女禁区:伴名練

「皆勤の徒」をリタイアしました。全4章のうち2章までは読んだのですが、これはちょっと無理ですね。「現代SFの到達点」とか「世界水準の傑作」とかいう売り文句でしたが、それはどうかなぁ…と。いやまぁ、この手の文句は定番ですが。

この作品の特徴は、難しい漢字を使った造語が沢山登場するのでとにかく読みにくいということです。この造語には意味があって、例えば「球体」は「球體」と書かれています。それはなぜかというと、その球体を構成しているのは異形の生物の肉体であるので「異形の生物の肉体で構成された球体」などという説明的な文章を使わず、肉体を意味する「體」を用いて「球體」とすることで一言で表現できるということですね。

このように意味のある難しさについては、創意工夫を凝らした素晴らしいギミックだと思うんですよ。問題は、そういった表現があまりにも乱発されていてクドいということと、特に必要の無い部分もわざわざ難しい漢字を使っているということです。

これにより、文章全体が画数の多い漢字で埋め尽くされています。これも無意味というワケではなくて、そうすることで骨ばったグロテスクな雰囲気を作り出しているので必要ではあるんですよ。ただねぇ…ちょっとやり過ぎなんじゃないかなぁと。「骨格」を「骨骼」と書いたり、「細螺(しただみ)」や「土師部(はにしべ)」という特にそうである必然性もない言葉を人名にしてみたりなど。

別のものに例えるなら、フェンディのドレスやスーツで全身「F」のロゴで埋め尽くされているヤツあるじゃないですか。もしくは、全身ドクロのシルバーアクセサリでジャラジャラしている人。ああいったものがカッコイイと思えるならいいんでしょうけど、僕はそうは思わないんですよね。シンプルなデザインの方が好きなので。

小学校の頃、同級生にやたらと画数の多い漢字(薔薇とか髑髏みたいなヤツ)を書きたがる子がいたので、彼ならきっとこの本も楽しく読めるのだろうな。

とはいえですよ。それを受け入れて「この雰囲気が好きだ!」と思えたとしましょう。だとしても内容がそこまで面白くないんですよね。つまらないということはないんですけど、2章までの内容や解説を読む限りでは平凡なスペースファンタジーです。「現代SFの到達点」とか「世界水準の傑作」は言い過ぎ。

今日からは「止まりだしたら走らない」ですね。先日の「AIとSF」に収録されていた同著者の短編が無茶苦茶面白かったので、期待大でございます。


・例のパン
いとこに近いとされる例のパンを買ってきました。

001.jpg
492Kcal、実はドーナツより低い。

002.jpg
トーストも。

あー、これはなんというか、あまり良くないマーガリンですね。風味がかなり弱くて、ショートニングに近いです。よく言えば余計な味がしないんですが、ぶっちゃけただの固形油以上の何かをあまり感じない。マズくはないですが、美味さもありません。砂糖は可もなく不可もなく普通の砂糖で、量は程良い感じですね。

一方で厚切りのパン自体はなかなか美味しくて、この厚みがマーガリンの油っぽさを上手く和らげている感じがします。もしもパンが薄かったらクドかったかもしれない。トーストするとマーガリンとも調和して、なかなか良い感じになります。

総合的には10点満点中5点、トーストすれば6~6.5点といったところでした。記載しませんでしたが成分的にもボチボチではあるので、手早く安価に食事を済ませたいというニーズには合うかもしれない。これとプロテインでPFCバランスはかなり整います。ビタミンやミネラル?サプリ飲んでください。やっぱサプリが万能なんだよな。

上の通りこのパンは厚いですが、いとこは薄いのでクドさだけが残るのかもしれませんなぁ…いとこも分厚い生地や、しっかりとしたプレーンビスケットの土台があればいい感じに薄まるのかな?いとこが更に薄まって、はとこ…どうでしょう。


以下、AIの話なので畳みます。







 

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 [雑記]

サプリを飲んでも満足感は得られないが、とりあえず足りはする。

・今週の読書
いつものアレ。

・最近のAI情報
そろそろ振り落とされそうです。

・今週のゲーム
最終回。

ほいではずるん。


・今週の読書
今週読了した本:
AIとSF:野尻抱介など

現在読んでいる本:
皆勤の徒:酉島伝法

今後読みたい本:
正欲:朝井リョウ
少女禁区:伴名練

「AIとSF」を読了しました。先週書いた通り22名の作家が参加する短編集でしたので玉石混交なんですが、全体的には「面白い」と言って良い出来かと思います。AIをメインにしてはいるものの、前回の「AIと人類は共存できるか?」と比べると説明臭さ(というか、無理矢理AIを絡めてる感)が抑えられており、一般的な短編SFとして読むことができる作品が多かったです。(一部はアレですが)

収録内容はAmazon等で調べて頂くとして、全22編の中で僕が特に面白いと思った作品と寸評を列挙して行こうと思います。順番は収録順です。

・ゴッド・ブレス・ユー 品田 遊
亡くなった妻の記録から人格を再現したAIをシリコン製の人形に搭載する話。現在でも実現可能っちゃ可能であり、将来的にはほぼ確実に同様の事象が発生すると思われる内容でした。どちらかというと精神に重きを置く女性からするとイマイチかもしれませんが、肉体への執着を捨てることのできない男からするとかなり現実的な話。

・シークレット・プロンプト 安野貴博
これはあまりAI的な内容じゃないんですが、バリバリにAIで管理された社会における意外な抜け道を描いた話ですね。SF仕立てですが、技術的には「確かにそういったことができる可能性はあるよなぁ」と思える内容で、なかなか興味深いです。

・月下組討仏師 竹田人造
クソバカAIバトルSFです。これはなんというか…とにかく面白い。

・作麼生の鑿 飛 浩隆
AIというよりは人間の本質に迫った内容ですね。人間の「経験」とか「勘」といったものの正体って何なんですかね?AIが猛烈に発達すれば、それらもAIで再現できるようになるんですかね?みたいな。本書において最も「AIとSF」というテーマを表現している作品であり、そういった意味では一番面白い話です。

以上4編です。好みもあろうとは思いますが、これらはちょっと別格だなという感じ。この4名については、他作品も読んでみたいと思いました。

次に、僕個人としてはあまりガツンとは来なかったけれども素晴らしい出来だと思った作品を。好みの問題なので、こちらの方がガツンと来る方もいらっしゃるかと。

・没友 高山羽根子
・形態学としての病理診断の終わり 揚羽はな
・友愛決定境界 津久井五月
・智慧練糸 野﨑まど
・覚悟の一句 菅 浩江
・セルたんクライシス 野尻抱介

です。上と合わせて10編ということで、全22編のうち凡そ半分は面白いということになります。これはかなり優秀なのでは。SFが特に苦手ということでなければオススメです。

今日からは「皆勤の徒」を読んでいます。これは…Amazonレビューとかで「無茶苦茶難解だけど、内容は神」みたいな評価なんですけど、マジで難解です。少し引用します。

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序章
銀河深淵に凝った降着円盤の安定周期軌道上に、巨しく透曇な球體をなす千万の胞人が密集し、郡都をなしていた。その犇めきのなか、直径一万株を超える瓢型の連結胞人、《禦》と《闍》の威容があった。互いを呑み込もうと媒収を初めて幾星霜…
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はい、初っ端からエンジン全開ですね。意味不明です。いや、分かりますよ。なんか宇宙の彼方の超質量(ブラックホールとか)の周囲の軌道上に「胞人」なる謎の物体が集まって小銀河みたいなものを形成してるんですよね。その中でもひと際大きいひょうたん型に連結された二つの群体(禦と闍)があって、お互いに相手を飲み込もうとして争っている、と。

分かるんですが、表現が恐ろしく難解なので一発で解読するのが困難です。そういうスタイルの作風なんだなというのは理解できますが、これはしんどい。レビューでは「解説読んだ方がいい」という声も多々あり、その解説にはなんと「筋金入りのSF専門読者でも、一読して全貌を理解するのはまず不可能だろう」と書いてあるとか。いやはや…

恐らくはその「解読する」という工程もこの作品のギミックのひとつだと思いますし、一度読んではいおしまいという作品ではないということも理解しました。何度も何度も読み、一字一句しゃぶりつくして楽しむ作品なのだろうな、と。それはアリだと思います。

しかし、僕はそういうギミックを楽しめるタイプではないのでどうしたもんかなと。ある程度の難解さは覚悟していたのですが、ここまでとは…序盤で既に予想を遥かに上回っているので、完走できるか無茶苦茶不安です。いや、多分できないだろうな。

※ちなみに、少し先を読めばこの話は社会をモチーフとしていて、「胞人」とは「法人」のことであり、「媒収」とは「買収」のことであるということがわかります。決して説明が無いとか、日本語的におかしいといった類の分かり難さではなく、ちゃんと読み取れるように描かれています。あくまで読み手の脳みその問題です。


以下、AIとかの話なので畳みます。









 

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 [雑記]

石を投げた時点で罪人となるため、石を投げられるのは一発だけ。

・今週の読書
いつものアレ。

・ブラック
僕自身がブラック企業体質なのだろうが。

・今週のゲーム
いつもの。

ほいではぶるん。


・今週の読書
今週読了した本:
なし

現在読んでいる本:
AIとSF:野尻抱介など

今後読みたい本:
正欲:朝井リョウ
少女禁区:伴名練
皆勤の徒:酉島伝法

引き続き「AIとSF」を読んでいます。22名の作家を集めた短編集なので、なんというか「作家の見本市」みたいな側面もありますね。いまのところ11編を読み終えましたが、特に気に入った話が2編ありました。この2編は作者を追いかけても良いなと。

本選びに困った場合、こういった複数の作家が参加している短編集(アンソロジー)を読んでみるというのはアリですね。知らなかった作家を知れる良い機会になります。

残りちょうど半分なので、予定通り消化できそうです。来週借りる本の予約を入れておかないとな。さて、何にしたものか。


・ブラック
少し前なんですが、Yahooニュースにこんな記事が。

ブラック職場の“バカ社訓”に物議。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3542f5943a4337b21fe4cc7280b2d9ff19ce8101

曰く「パワハラ全開の“社訓”めいた内規があることが発覚し、大きな物議を醸し出した」とのこと。ちなみに「物議を醸し出した」は誤用で、正しくは「物議を醸した」です。ぶっちゃけその程度のライターだという話なんですが、まぁ見てみましょう。

冒頭で紹介されているパワハラ社訓がコレです。

・幹部には、部下の生殺与奪権を与える
・会社と社長の思想を受け入れない人は今すぐ辞めてください
・社内恋愛は二度目まで! 三度目は転職を勧告する

うん、これはダメですね。意味が分かりません。生殺与奪権ってのは実際の命がどうこうって話じゃなく、意のままに動かして良いということでしょうけど、それでもおかしいです。

社長の思想…は何だか宗教っぽいですね。思想に対するある程度の共感が無いと仕事が上手く行かないでしょうし、仕事自体も面白くないでしょう。それは事実なんですが、どの程度受け入れるかは本人が決める事なので、上からどうこう言うことじゃないです。

しかし「気に入らないから手を抜く」というヤツはクビでOK。気に入らないなら自分で変えるか、辞めるか、我慢するかのどれかであって、怠けるという選択肢は無いです。

社内恋愛はまぁ、支障がないならいいんじゃないですか。こればかりは良い方向へ向かうこともあれば悪い方向へ向かうこともあるので、何とも言えませんが。社内恋愛はしない方が無難だよね…というのはその通りです。良くも悪くもならないので。どちらにしても他人が止めることではないし、止められるものでもないので、なんとも。

と、この社訓なのかなんなのかよくわからん3つは確かにパワハラ全開ですね。実際には社訓ではなく、経営計画書に書かれた内規とのことなので、幹部にのみ共有されている裏の方針みたいな感じなのでしょう。一般社員は恐らく知らないと思います。

じゃあ問題無いのか?というとそうではないんですが、結局のところ「自分の配下をちゃんとコントロールしろよ、社内恋愛してる奴には気を付けろよ」という程度の話だと思うんですが、どうなんでしょうね。何にしても、表現がゴミなのでアレですが。

真意は分からんですが、例えば

・管理者は配下の命を預かっていると思え、お前が失敗すれば配下も死ぬと心得よ
・共通の目標を持ち、全員一丸となって進むことのできる組織作りをせよ
・色恋沙汰には注意せよ、時には組織を破壊する毒となり得る

ぐらいなら僕は100%同意できます。「上司が責任を取って死ねよ!部下も殺すな!」とか「全員一丸とか宗教かよ!」とか「恋愛は自由だろ!好きにさせろ!」という意見もあるかと思いますが、それはそれ。あくまで管理者としてはこういう心構えが必要だということです。管理するのがお仕事なんで、これらを考えないワケにはいかないんですよ。

で、ここまでは前座です。以下本題。

上記と同じ会社かどうかは読み取れませんでしたが「ブラック企業のバカ社訓」として以下のものが挙げられていました。とりあえず見てみましょうか。

第一条 仕事に惚れろ、商品に惚れろ、そしてお客様に惚れろ。
第二条 人を見かけで判断してはならないが、人は見かけで判断することが多い。
    第一印象を重視せよ。
第三条 行動した数が営業の成果を決定する。すぐやれ!必ずやれ!出来るまでやれ!
第四条 絶対守れ。時間、約束、人の道。
第五条 この世に売れる商品、売れない商品などない。
    ただ売れる営業マンと売れない営業マンがいるだけだ。
第六条 営業たる者、気配りの達人であれ。お客様に全神経を集中せよ。

これが「バカ社訓」だそうです。しかし僕には100%かどうかは分かりませんが、ほぼ同意できる内容に見えます。一体どの辺りがバカだというのだろうか…これがバカ社訓だという人は、世の中ナメ過ぎなんじゃないですか?と思うんですが、そう言うと「その思考自体がブラックなんだよ!このクソブラック野郎が!」と言われるんでしょうね。

順番に参りましょう。

・仕事に惚れろ、商品に惚れろ、そしてお客様に惚れろ。
要は、仕事に夢中になれってことですよね。自社を好きになり、自社製品に誇りを持ち、お客様を大切にする。その方が仕事は楽しいし、上手く行く。当たり前の話であり、何が問題なのか分からない。「当然のことをわざわざ書くな」というならそれはそう。

ちょっと洗脳っぽく見えるかもしれませんが、別に強制じゃないので「そこまで夢中になれない」というなら辞めて下さい。職業選択は自由なので。

・人を見かけで判断してはならないが、人は見かけで判断することが多い。
これは超絶正しくて、反論の余地は無いかと思います。

・行動した数が営業の成果を決定する。すぐやれ!必ずやれ!出来るまでやれ!
実行することの大切さを説いているんですよね。言い方は強いですが、これはまさにその通り。行動しなければ成果は出ません。何も考えずにやるのはアホですし、過労状態になってまでやるのは逆効果ですが、そんなことを言っているのではないです。

「すぐに動ける行動力」と「必ずやり遂げるという責任感」と「出来るまでやるという情熱、根性」が大事と言っているだけですよね。責任感や根性というと「精神論とか時代遅れだ!」と言われそうですが、精神がしっかりしていないと何も成し遂げられないってのは事実なんですよ。「精神だけ」では何もできませんけどね。

・絶対守れ。時間、約束、人の道。
仕事というのは信用第一なので、当たり前ですね。営業の仕事のようなので特に。

・(前略)売れる営業マンと売れない営業マンがいるだけだ。
これを「モノが悪いんじゃねぇ、テメェが悪いんだ」と受け取ってはいけません。「モノのせいにする前に、まずはお前がベストを尽くせたのかを考えろ」ということです。

悪いモノは売れないです。それは事実なんですが、それでもキミは最大限の努力・工夫をしたのか?って話なんですよ。そのうえで、モノが悪いならそれを報告し、改良してもらうべきです。そこから先は営業マンの仕事じゃないんで、任せましょう。(営業を行う前に明らかにモノが悪いことが分かっている場合、事前に提案するのも仕事の内でしょう)

・営業たる者、気配りの達人であれ。お客様に全神経を集中せよ。
これもまた当然の話なので、問題はありません。


ということで、僕には一切問題があるようには見えませんでした。この会社の実態は、新人研修がただの洗脳で業務を一切教えなかったということなのでクソ会社っぽいですが、それはそれ。「ブラック企業のバカ社訓」というのはちょっと違うと思います。ブラック企業だけど、社訓は別にバカでもなんでもないですから。

「社訓はいいけど、この会社の実態を考えるとバカ社訓になっちゃうよね」という話なら分かるんですが、記事を読む限りではそういう意味ではなさそうなので。

面白おかしく記事を書いて大衆を煽るのがメディアの仕事なので(本来は違うが)、コレはコレで正しい記事の在り方なのかもしれませんが、もしも大衆がこれに賛同して「確かにバカ社訓だよな!」とか思うのでしたら、この国には未来は無さそうですね。

幸い、コメント欄を見る限りでは「言い方は強いが、内容はまともだと思う」みたいなものが多数見られるので、あまり心配しなくても良さそうですが。

とはいえ、恐らくそう思っているのはおっさん・おばさんだけでしょう。若い子がそう思っていないとしたら、やはり日本の未来は無いのかもしれない。


以下、ゲームの話なので畳みます。







 

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 [雑記]

眠い…眠いんじゃ…

・今週の読書
いつものアレ。

・椅子の話
大した話ではない。

・中国産ゲームの話
ボイスだけが日本語である理由。

・今週のゲーム
いつもの。

ほいではぐう。


・今週の読書
今週読了した本:
AIと人類は共存できるか?人工知能SFアンソロジー:多数名

現在読んでいる本:
AIとSF:野尻抱介など

今後読みたい本:
正欲:朝井リョウ
少女禁区:伴名練
皆勤の徒:酉島伝法

「AIと人類は…」を読了しました。複数の作家がAIのある社会をテーマに短編を書き、それについて研究者が解説(という体の自説主張)をするという形式になっています。小説の出来は玉石混交で、平均値を取ると「あまり面白くない」という評価になります。

しかし技術書として見るならば、2016年に書かれたとは思えない未来予知レベルの話(2023年現在、実現している)が書いてあったりするので、それはそれで面白いです。

また、これから起こり得るであろう問題もある程度わかりやすくまとまってはいるので、未来に対して漠然とした不安を持っているとは読んでみるといいかもしれません。不安をより具体化できるようになると思うので、悪影響もあるかもしれませんが。

今週からは「AIとSF」ですね。コンセプトは大体同じかと思われます。文字小さめの文庫サイズで640ページあるので、今週読み切るのはちょっと無理ですね。無理ではないんですが…詳しくは後述。貸出期間が2週間なので、今回は2週間コースにしようかと。


・椅子の話
椅子がぶっ壊れたのでゲーミングチェアを買いました。これまでのヘボ椅子と比べると全てが桁違いの座り心地なのでそれは素晴らしいことなのですが、ゲーミングチェアの神髄はそこではなく。人体工学に基づいて作られており、正しい姿勢に矯正してくれるような構造になっています。正しい姿勢なら長時間座っても体が疲れない…らしいです。

僕はスーパー猫背マンなので正しい姿勢で座ると逆に疲れます。背もたれをちょっと弄ると猫背モードにもできるので本当はその状態で座るのが楽なんですが、それはつまり体が不健康な状態に慣れているということなので、この機に矯正することにしました。

正しい姿勢で座るようにしてからもう2週間経ちますが、ようやく体が慣れて苦痛じゃなくなってきました。この調子で真人間を目指しましょう。


以下、ゲームの話なので畳みます。








 

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