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 [雑記]

石を投げた時点で罪人となるため、石を投げられるのは一発だけ。

・今週の読書
いつものアレ。

・ブラック
僕自身がブラック企業体質なのだろうが。

・今週のゲーム
いつもの。

ほいではぶるん。


・今週の読書
今週読了した本:
なし

現在読んでいる本:
AIとSF:野尻抱介など

今後読みたい本:
正欲:朝井リョウ
少女禁区:伴名練
皆勤の徒:酉島伝法

引き続き「AIとSF」を読んでいます。22名の作家を集めた短編集なので、なんというか「作家の見本市」みたいな側面もありますね。いまのところ11編を読み終えましたが、特に気に入った話が2編ありました。この2編は作者を追いかけても良いなと。

本選びに困った場合、こういった複数の作家が参加している短編集(アンソロジー)を読んでみるというのはアリですね。知らなかった作家を知れる良い機会になります。

残りちょうど半分なので、予定通り消化できそうです。来週借りる本の予約を入れておかないとな。さて、何にしたものか。


・ブラック
少し前なんですが、Yahooニュースにこんな記事が。

ブラック職場の“バカ社訓”に物議。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3542f5943a4337b21fe4cc7280b2d9ff19ce8101

曰く「パワハラ全開の“社訓”めいた内規があることが発覚し、大きな物議を醸し出した」とのこと。ちなみに「物議を醸し出した」は誤用で、正しくは「物議を醸した」です。ぶっちゃけその程度のライターだという話なんですが、まぁ見てみましょう。

冒頭で紹介されているパワハラ社訓がコレです。

・幹部には、部下の生殺与奪権を与える
・会社と社長の思想を受け入れない人は今すぐ辞めてください
・社内恋愛は二度目まで! 三度目は転職を勧告する

うん、これはダメですね。意味が分かりません。生殺与奪権ってのは実際の命がどうこうって話じゃなく、意のままに動かして良いということでしょうけど、それでもおかしいです。

社長の思想…は何だか宗教っぽいですね。思想に対するある程度の共感が無いと仕事が上手く行かないでしょうし、仕事自体も面白くないでしょう。それは事実なんですが、どの程度受け入れるかは本人が決める事なので、上からどうこう言うことじゃないです。

しかし「気に入らないから手を抜く」というヤツはクビでOK。気に入らないなら自分で変えるか、辞めるか、我慢するかのどれかであって、怠けるという選択肢は無いです。

社内恋愛はまぁ、支障がないならいいんじゃないですか。こればかりは良い方向へ向かうこともあれば悪い方向へ向かうこともあるので、何とも言えませんが。社内恋愛はしない方が無難だよね…というのはその通りです。良くも悪くもならないので。どちらにしても他人が止めることではないし、止められるものでもないので、なんとも。

と、この社訓なのかなんなのかよくわからん3つは確かにパワハラ全開ですね。実際には社訓ではなく、経営計画書に書かれた内規とのことなので、幹部にのみ共有されている裏の方針みたいな感じなのでしょう。一般社員は恐らく知らないと思います。

じゃあ問題無いのか?というとそうではないんですが、結局のところ「自分の配下をちゃんとコントロールしろよ、社内恋愛してる奴には気を付けろよ」という程度の話だと思うんですが、どうなんでしょうね。何にしても、表現がゴミなのでアレですが。

真意は分からんですが、例えば

・管理者は配下の命を預かっていると思え、お前が失敗すれば配下も死ぬと心得よ
・共通の目標を持ち、全員一丸となって進むことのできる組織作りをせよ
・色恋沙汰には注意せよ、時には組織を破壊する毒となり得る

ぐらいなら僕は100%同意できます。「上司が責任を取って死ねよ!部下も殺すな!」とか「全員一丸とか宗教かよ!」とか「恋愛は自由だろ!好きにさせろ!」という意見もあるかと思いますが、それはそれ。あくまで管理者としてはこういう心構えが必要だということです。管理するのがお仕事なんで、これらを考えないワケにはいかないんですよ。

で、ここまでは前座です。以下本題。

上記と同じ会社かどうかは読み取れませんでしたが「ブラック企業のバカ社訓」として以下のものが挙げられていました。とりあえず見てみましょうか。

第一条 仕事に惚れろ、商品に惚れろ、そしてお客様に惚れろ。
第二条 人を見かけで判断してはならないが、人は見かけで判断することが多い。
    第一印象を重視せよ。
第三条 行動した数が営業の成果を決定する。すぐやれ!必ずやれ!出来るまでやれ!
第四条 絶対守れ。時間、約束、人の道。
第五条 この世に売れる商品、売れない商品などない。
    ただ売れる営業マンと売れない営業マンがいるだけだ。
第六条 営業たる者、気配りの達人であれ。お客様に全神経を集中せよ。

これが「バカ社訓」だそうです。しかし僕には100%かどうかは分かりませんが、ほぼ同意できる内容に見えます。一体どの辺りがバカだというのだろうか…これがバカ社訓だという人は、世の中ナメ過ぎなんじゃないですか?と思うんですが、そう言うと「その思考自体がブラックなんだよ!このクソブラック野郎が!」と言われるんでしょうね。

順番に参りましょう。

・仕事に惚れろ、商品に惚れろ、そしてお客様に惚れろ。
要は、仕事に夢中になれってことですよね。自社を好きになり、自社製品に誇りを持ち、お客様を大切にする。その方が仕事は楽しいし、上手く行く。当たり前の話であり、何が問題なのか分からない。「当然のことをわざわざ書くな」というならそれはそう。

ちょっと洗脳っぽく見えるかもしれませんが、別に強制じゃないので「そこまで夢中になれない」というなら辞めて下さい。職業選択は自由なので。

・人を見かけで判断してはならないが、人は見かけで判断することが多い。
これは超絶正しくて、反論の余地は無いかと思います。

・行動した数が営業の成果を決定する。すぐやれ!必ずやれ!出来るまでやれ!
実行することの大切さを説いているんですよね。言い方は強いですが、これはまさにその通り。行動しなければ成果は出ません。何も考えずにやるのはアホですし、過労状態になってまでやるのは逆効果ですが、そんなことを言っているのではないです。

「すぐに動ける行動力」と「必ずやり遂げるという責任感」と「出来るまでやるという情熱、根性」が大事と言っているだけですよね。責任感や根性というと「精神論とか時代遅れだ!」と言われそうですが、精神がしっかりしていないと何も成し遂げられないってのは事実なんですよ。「精神だけ」では何もできませんけどね。

・絶対守れ。時間、約束、人の道。
仕事というのは信用第一なので、当たり前ですね。営業の仕事のようなので特に。

・(前略)売れる営業マンと売れない営業マンがいるだけだ。
これを「モノが悪いんじゃねぇ、テメェが悪いんだ」と受け取ってはいけません。「モノのせいにする前に、まずはお前がベストを尽くせたのかを考えろ」ということです。

悪いモノは売れないです。それは事実なんですが、それでもキミは最大限の努力・工夫をしたのか?って話なんですよ。そのうえで、モノが悪いならそれを報告し、改良してもらうべきです。そこから先は営業マンの仕事じゃないんで、任せましょう。(営業を行う前に明らかにモノが悪いことが分かっている場合、事前に提案するのも仕事の内でしょう)

・営業たる者、気配りの達人であれ。お客様に全神経を集中せよ。
これもまた当然の話なので、問題はありません。


ということで、僕には一切問題があるようには見えませんでした。この会社の実態は、新人研修がただの洗脳で業務を一切教えなかったということなのでクソ会社っぽいですが、それはそれ。「ブラック企業のバカ社訓」というのはちょっと違うと思います。ブラック企業だけど、社訓は別にバカでもなんでもないですから。

「社訓はいいけど、この会社の実態を考えるとバカ社訓になっちゃうよね」という話なら分かるんですが、記事を読む限りではそういう意味ではなさそうなので。

面白おかしく記事を書いて大衆を煽るのがメディアの仕事なので(本来は違うが)、コレはコレで正しい記事の在り方なのかもしれませんが、もしも大衆がこれに賛同して「確かにバカ社訓だよな!」とか思うのでしたら、この国には未来は無さそうですね。

幸い、コメント欄を見る限りでは「言い方は強いが、内容はまともだと思う」みたいなものが多数見られるので、あまり心配しなくても良さそうですが。

とはいえ、恐らくそう思っているのはおっさん・おばさんだけでしょう。若い子がそう思っていないとしたら、やはり日本の未来は無いのかもしれない。


以下、ゲームの話なので畳みます。







 

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