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変身 - 読了 [学問]

人というものは、今も昔も変わらないようで。

この本を読み終えたのは八月の初めごろでしたから、もう半年近くも前ですね
大阪へ向かう新幹線の待合所で読み終えたことを覚えています。

「変身」は文庫サイズで97ページという短めの話です。
この話の主人公は虫(芋虫?)なので、そういったものが苦手な方にはお勧めできません('`)

では、内容に触れてゆくとしましょう。
 

以下、ネタバレを含みます。


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古本屋魂 [学問]

猛烈に感動した!

先日、本を大量購入しました。
既に12冊は手元に届いているのですが、残りはまだ受け取れていません。(不在だった)
そしてその中にファウストの2巻があるのですが、今読んでいる1巻はまもなく…明日にでも
読み終えてしまいそうなのです。あぁ、どうしよう('`)

それはそれとして、感動したことをば。

今回はインターネット古本屋の駿河屋、ブックオフ、アマゾンのマーケットプレイスで
購入したのですが、今後はブックオフをメインショップにしようと思っています。
なぜかといいますと…こんなメールが届いたのです。

 このたびは、ブックオフオンラインをご利用いただきまして
 誠にありがとうございます。
 ブックオフオンラインカスタマーセンターでございます。
 本日のメールは担当:XXXXがお送りいたします。

 お客様よりご注文いただいた商品のうち2点の商品が
 検品作業において一部商品不備が判明いたしました。

  商品名 :アンナ・カレーニナ(上)岩波文庫
  不備理由:ページ内下部に破れあり

  商品名 :罪と罰(下)新潮文庫
  不備理由:カバー上部に破れあり

 上記商品については代金をいただけるお品物ではないと判断し
 誠に勝手ながら無料にて同梱させていただきます。

 わずかでもお役に立てれば幸いでございます。

 - 中略 -

 このたびはご注文いただいた一部商品に不備がありましたこと、
 深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。

その潔さ、その誠実さ、なんと美しき商売人魂!
いやね、ぶっちゃけ少しぐらい破れていても読めればいいんです。気にしません。
代金は支払いますし、割引とかもいらんです。だからどうか読ませてください。
そういう思いを無下にしないこの粋な対応、素晴らしいサービス精神です。

こういった場合「商品に不備があったので注文をキャンセルとさせて頂きます」という
購入者の気持ちを全くわかっちゃいない対応をする業者もたくさんありますよね。
実際、先日アマゾンに出店している某ショップで買い物をした際に…

「せっかく注文して貰いましたが、あれ実は在庫切れなんですよ。うふ。
 ウチの手違いで「在庫あり」って書いていたけど、在庫無いんでキャンセルしますネ」

というような目にあったばかりなので、ブックオフの神対応に感動してしまいました。
しかも、3日後に見たらまた在庫ありになっていました('A`)
今度は本当に在庫があるのかもしれませんが、それなら入荷日教えてくれよと
そして待つかキャンセルするかを聞いてくれ。「入荷日はわからない」でもいい。

商売というものは、利益と共に客の満足度を高めなければなりません。
この店で買って良かったなと客が思えば、それが店の利益に繋がるものでして
客が不満を感じれば、その客はもう二度とその店で買い物をしなくなるでしょうし
それどころか、悪い評判を身近な人に流すでしょう。そして、利益が損なわれる。

客と店、取引するものは金銭と物品ではありますが、それと共に心というものを
取引しているのだなぁと。二つの店を比べると、改めてそう思います。

追記:
届きました…が!

アンナ・カレーニナ(不備理由:ページ内下部に破れあり)
20130209_1.jpg

罪と罰(不備理由:カバー上部に破れあり)
20130209_2.jpg

ブックオフさん!全然普通じゃないですか!!代金払わせてください(;´д`)
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友情 - 読了 [学問]

恋の呪文はスキトキメキトキス。

今年入社の子に上の言葉を知っているか聞いたら、知りませんでした。
僕はもう若くはないようです…('w`)

さて、今回の感想文は武者小路実篤の「友情」でございます。
文庫サイズで114ページの短編小説ですので、ちょっとした合間に気軽に読めますね。

Wikipediaによると、この小説を書いた意図はこのようなものであったとのこと。

>「この小説は実は新しき村の若い人たちが今後、結婚したり失恋したりすると思うので
>両方を祝したく、また力を与えたく思ってかき出した」


「新しき村」というのは、実篤が当時住んでいた開村されたばかりの村のことです。
明るい未来を夢見て一生懸命に働く若者達へのエールなのでしょう。

では、内容に触れてゆくとしましょう。
 

以下、ネタバレを含みます。


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破戒 - 読了 [学問]

本当の勇気と正義がここにある。

確か、7月中には既に読み終えていました…もう4ヶ月経つのか('`)
これほどまでの名作を読みながらも、その素晴らしさを世に広めないのは
もはや罪と言ってもよい。今こそ、その責務を果たすこととしましょう。

文庫サイズで345ページの長編小説です。(解説等を除き、本編のみ)
著者は島崎藤村、出版社による初版は1913年。自費出版では1906年。

今から100年前、明治後期の日本における差別を題材とした小説です。
とても重く、根深い問題をテーマとしており、決して娯楽的な内容ではありませんが
それでも、僕ら現代人はこの本を手に取り、考え、学ぶべきです。

差別の実態について…ではありません。それはこの本からは学ぶことはできません。
恐らく事実に基づいた創作だとは思われますが、そこは創作物である小説からではなく
事実を記した文献から学ぶべきだからです。現実は小説よりも過酷です。
もちろん、この小説は十分にその動機となるでしょう。

では何を学ぶべきか。
内容に触れつつ、この辺りについて僕なりの意見を述べようと思います。
今回の記事では差別用語も使用しておりますが、この作品の性質や内容を的確に
表現するためには不可欠であるため、使用しております。ご承知おき願います。
 

以下、ネタバレを含みます。


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いっぱい読むぞ [学問]

現物本も怖くない!

7月始めごろでしたかね、ネットの古本屋さんで本を買ったんですよ。
もちろんエロ本ではありませんよ、エロ本の中古はダメです。でもDVDは中古でも大丈夫。
この辺り、男性ならば共感していただけるかと思いますが…いかがでしょうか('w`)

今回買った本は9冊、どんな本を買ったかといいますとー…

20120802_1.jpg

・破戒 - 島崎藤村
 会社の後輩のお勧め本です、こんなにも面白い本がこの世に存在するとは!
 既に読了しておりますので、近いうちに読書感想文を書きますね。
 
・友情 - 武者小路実篤
 ぷちさんのお勧め本です、若い方に是非読んでいただきたいお話。
 こちらも既に読了しておりますので、近いうちに読書k(略

・変身 - フランツ・カフカ
 世界の名著100選にも選ばれる名著、結構ショッキングな内容です。
 こちらはもうすぐ読了しますので、近いうちに読s(略

うーむ、それぞれ内容を鮮明に覚えているうちに感想文を書かねば('`)

20120802_2.jpg

・モモ - ミヒャエル・エンデ
 児童文学に分類される本ですが、大人からも絶大な支持を得ている名著。
 同著者の「はてしない物語」はこの世で最も面白いとまで言われるファンタジーで
 こちらも購入予定でございます。全部読み終える前に買わねば。
 (モモもそうでしたが、はてしない物語も文庫版は存在しない?できれば文庫版がいい)

・1984年 - ジョージ・オーウェル
 ある人曰く「人生観が変わる本」。
 こちらも「史上最高の文学ベスト100」といったような企画には頻繁に登場する名著です。
 そういう本ばかり選んでいる僕は節操無しのようでアレですが('w`)

・クロイツェルソナタ/悪魔 - トルストイ
 巨匠トルストイの入門用に購入、2作品を楽しめてちょっとお得。
 この後は人類史上最高の名著と言われる「アンナ・カレーニナ」を読もうと思います。

20120802_3.jpg

・アルジャーノンに花束を - ダニエル・キイス
 これもまた説明不要の名著でしょう、名前だけは昔から知っておりました。
 本当は文庫版が良かったのですが、うっかりハードカバーを買ってしまいました('`)

・ファウスト - ゲーテ
 ゲーテ大先生の代表作、これを読まずして死ぬわけにはいかない!
 現在手元にあるのは上巻のみですので、下巻も入手しないとあかんなぁと。

・若きウェルテルの悩み - ゲーテ
 ゲーテ大先生の名を世に知らしめた名著、あのナポレオンも愛読したとかなんとか。
 世界中で200年以上も愛され続けている作品はどんなに面白い話なのだろうかと
 今から楽しみで仕方がありません。(内容は結構ドロドロなんですけどネ)


数ヶ月前まで一切本を読まなかった僕ですが、今や頭の先までどっぷりです('w`)
なんでこんなに面白いものを今まで避け続けていたんだろうなぁ…とは思うものの
今だからこそ楽しめるのでしょうから、これはこれで良かったのでしょう。

先人の素晴らしき想像力に感謝(*´д`)
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