夢 [雑記]
辛いときには夢を見る。夢を見ると辛くなる。
今週はこんな内容どす。
・コメダ
コメダへ行ったので。
・今週の読書
いつものアレ。
・村上春樹と僕
書評みたいなヤツ。あと今後の読書予定。
・今週の進捗
絵の話。いつものアレ。
ほいではドン。
・コメダ
株主優待の期限が迫ってきたので使ってきました。
前回行った際にお持ち帰りの仕組みがちょっと変わっていて、専用容器が貰えなくなっていたので今回からお持ち帰りせずに店内で食べる事にしました。
ヒレカツプレート(レギュラーサイズ):1,080円
画面右端の10円玉は皿の口縁とほぼ同じ高さです。くっついているように見えますがくっついていませんので、衛生面で問題はありません。
大きさはご覧の通り普通ですね。肉の厚さが多分18ミリぐらいあるので食べ応えがあります。パンは切れ目にマーガリンが入っています。野菜にかけるドレッシングはオリジナルと醤油味があり、オリジナルの方がおいしいです。(サウザン系)
バーガー系のように馬鹿みたいなボリュームじゃないので、成人男性なら腹八分から九分といったところでしょう。女性だとどうなのかなぁ…小食だと厳しいかな。ヒレカツ3個とパン1個になったミニプレート(770円)もあるのでそっちがいいかも。
野菜は見た目より多いです。このキャベツの山がかなりの標高なんですよ。パンはフランスパンに変更することもできます。「1個だけフランスパンにして」という注文が通るかは分かりません。僕には勇気が足りなかったので。
難点はヒレカツのソースが少ない事です。上の通り結構分厚いので、この表面にかかっているソースだけでは足りないんですよね。コメダは結構色んなリクエストに応えてくれるので、注文時に「ソース多めで」と言えば多分通ります。多分ね。
僕のコメダランキング(コスパ重視)
1位:ドミグラスバーガー(620円)
量、味、値段、全てにおいて死角無し!最強!!
2位:みそカツパン(880円)
美味過ぎる。そしてデカい。
3位:エッグバーガー(480円)
安い!デカい!食べにくいいいいいいいい!!!!!!!
3位:フィッシュバーガー(480円)
地味だが強い。いぶし銀の輝き。ドミと合わせて満腹最強セット。
3位:カツカリーパン(880円)
意外とちゃんとスパイシー。美味いよ。
4位:あみ焼きチキンホットサンド(860円)
美味い。コスパ部門でなければトップ争いは確実。
4位:ヒレカツプレート(1,080円)
肉がすごいちゃんとしてる。お肉気分ならコレで決まり。
実際のところ、ヒレカツプレートは材料の事を考えるならコスパ部門でもトップ争いなんですけど、4桁円なのでお手頃感がちょっと薄れますよね。このあたりは捉え方次第ですし、どれを選んだとしても値段相応の満足感があるので好きなものを選んだら良いと思います。ドミグラスバーガーのお得感だけは異常ですけど。
いやほんと、コメダ行ったらバーガー食べてみて下さい。馬鹿じゃねぇのって思うぐらいのバーガーが運ばれてくるんで。2個で1,000円だーとかいって頼むと死にますよ。
なお、飲み物はオススメしません。喫茶店の稼ぎ頭たるドリンクを注文しないとは何事か!と言われそうですが、食後にコンビニのコーヒー飲んだ方が美味いし安いもん。
・今週の読書
毎日の読書を習慣化できています。
※感想などは(基本的に)書きません。もしも聞いて下さる方がいらっしゃったらコメント欄等にてお尋ね下さい。気になることなどもなんなりと。
今週読了した本:
風の歌を聴け:村上春樹
1973年のピンボール:村上春樹
羊をめぐる冒険:村上春樹
構図エッセンス:視覚デザイン研究所
現在読んでいる本:
国境の南、太陽の西:村上春樹
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年:村上春樹
ダリ・私の50の秘伝:サルヴァドール・ダリ
Vision:ハンス・P・バッハー
ダンス・ダンス・ダンス(下):村上春樹
今後読みたい本:
村上作品全般:村上春樹
Another:綾辻行人
ドグラ・マグラ:夢野久作
13階段:高野和明
天使の囀り:貴志祐介
死都日本:石黒耀
砂の女:安部公房
虐殺器官:伊藤計劃
三体:劉慈欣
テスカトリポカ:佐藤究
正欲:朝井リョウ
今週は村上春樹の鼠三部作を読みました。が、実はこれ数年後に書かれたダンス・ダンス・ダンスを含めて事実上の四部作となっているんですよね。ダンスだけを分離する考え方もあるようですが、やはり主人公が同一人物である以上は四部作とするべきでしょう。「『鼠』四部作」ではないですが「『僕』四部作」といった感じ。
そして今週の目玉はなんと言っても「ダリ・私の50の秘伝」です。タイトルで検索してみて頂きたいのですが、表紙のダリ様がイケメン過ぎる。何の本だよコレ。
アマゾンのリンク
https://www.amazon.co.jp/dp/483730172X
そして表紙にある言葉が神。
「画家を志す者よ、ただ絵を描きたまえ!」
正直、涙が出そうになった。
これはダリの十の掟と呼ばれるもののひとつです。十の掟はこんな内容。
1.画家は、貧乏であるよりは裕福であるほうがいい。したがって、君の筆からいかに黄金と宝石を生み出すかを学びたまえ。
これはなんというか、マーケティングに通じることですよね。やはり貧乏じゃいい絵は描けないですよ、取材できないし良い画材も揃えられない。ハングリー精神が良い発想を生み出すとか、そういう精神的なものもあるでしょうけど、生活でいっぱいいっぱいになると絵どころじゃないです。総合的に考えると、やっぱり金を稼げる方法も考えるべき。
2.完璧を恐れるな。君は絶対到達できはしないのだから!
よく「現実をそのまま模写してもつまらない絵にしかならない」とか言いますけど、ぶっちゃけ現実を現実の通りに模写するのって無理ですよね。スーパーリアリズムの世界ですよ。どう頑張っても自分の個性は消せないし、消えないのだから気にするだけ無駄。「人の真似をするとオリジナリティが消える」とかも同じですね。消えません。
3.昔の巨匠のように素描と彩色を学ぶ事から始めたまえ。そのあとでなら好きなように描くがいい。誰もが君を尊敬するだろう。
基本を疎かにして「自分の絵が描きたいんだ!」とかいうのは愚かだってことですよね。基本が出来てなきゃ応用できるワケないのです。(素描=デッサンのこと)
4.眼も、手も、脳も粗末に扱うな。画家になったとき、必要になるからだ。
これは多分、健康についてのことだと思います。絵を描くには健康が必要です。目については「よく観察するクセをつけろ」、手については「丁寧に作業するクセをつけろ」、脳については「ちゃんと考えるクセをつけろ」という意味も含んでいそうです。
5.君が、現代アートはフェルメールやラファエロを超えたと考える輩なら、本書を読むことはない。そのおめでたい愚かさに安住し続けるがいい。
これは多分「過去の偉人が何で凄いのかをちゃんと考えろ」みたいな意味だと思います。技術はどんどん進歩するので、技術的には現代アートは過去の偉人を超えていると思うんですけど、そこに至るための道は過去に確立された道の続きにあるものなので。
もちろん、ダリはフェルメールの大ファンなので「フェルメールを超える画家なんかいねぇよ!」というストレートな意味も込めているとは思いますけれども。
6.自分の絵に罵詈雑言を吐くような真似をしてはいけない。でないと君が死んだとき、絵のほうが君を罵倒するだろうから。
これはちょっと難しい。僕が思うのは、人の命は限りあるものだけど絵は人の死後も残り続けるので、その絵がその人の生きた証になるってことだと思うんですよね。それを罵倒するということは、自分の生きた証を罵倒するという意味なのかな。つまり、絵は自分の人生の鏡であるのだからそれを罵倒するようなことはしちゃあかんぞ、と。
猛烈に要約すると「自信もって描けよ」だと思います。
7.怠惰のなかに傑作は生まれない!
熱い。本気でやらなきゃいいモノは生まれませんよね。
8.画家よ、ただ絵を描きたまえ!
表紙の元ネタですね。我々はよく迷ったり、立ち止まったりするんですけど、それでも描くしかないんですよね。進まなければゴールには辿り着けない。
9.画家よ、アルコールは慎みたまえ。
これはなんだろう、ダリはアルコールで失敗したのかな。僕は退職時の送別会以来酒を飲んでいないのでほぼ関係無いのですが、人生の残り時間が限られている以上、酒で脳の機能を低下させてしまうと時間が勿体無いので今後も飲まないです。でもストレス解消とか、酒が趣味であるとか、そういう人は飲んでもいいんじゃないかな。(適量で)
10.君の絵が君を愛さなければ、君の絵に対する愛は何の効果ももたらさない。
これは難しい話ですね。逆なら分かるんですよ「君が君の絵を愛さなければ(略」であれば。しかし絵からの愛が主なのか…絵に愛されるとは一体どういうことなのか。僕の想像できる範囲だと「絵に愛されていると感じられるぐらい夢中になれ!」かな。そうだとするなら、僕には到達不能な境地なので困ったものですね。
1、6、10以外はずっとそうしてきたつもりですし、これからも続けます。1は僕にとっては不要なので(準備を整えてから描き始めたので)良しとして、6と10はなぁ…10が解決されると自動的に6も無くなりますけど、どちらも僕には厳しいですね。でも、どちらも必要だということはもちろん理解しています。理解してもできないだけで。
おっと、まだ1ページも読んでいないのに長々書いてしまった。読み終わったら感想を書こうと思います。どんな秘伝が書かれているのか楽しみですね。
そして今週読んだ「構図エッセンス」ですが、これは神本です。40年近く前の古い本ですが、美術におけるアカデミックな情報というのは全然変わっていないので現代でも十分に通用します。様々な技法について要点を簡潔に書いているので、個々の詳細を知りたい場合には他の情報を調べる必要がありますが、重要なポイントは十分に分かるようになっているので基本的にはこれ一冊でOKです。
難点は解説ページがモノクロであることと、参考画像が小さいことですね。説明するという点ではそれでも十分なんですが、もっと大きく見たいなと思うかもしれません。
あとは読みたい本に「三体」「テスカトリポカ」「正欲」を追加しました。いずれも話題作ですね。話題に飛びつくワケじゃないんですけど、話題になるということは面白い可能性が高いということなのでセレクトしてみました。どうでしょうか。
とはいっても、村上春樹がもう少し続くので読むのは随分と先になるでしょうけれども。村上春樹事情は次の項目にて書きます。
・村上春樹と僕
はい、村上春樹の話です。
「村上春樹おすすめランキング」とか沢山あるじゃないですか。多くのランキングでは最上位に「ノルウェイの森」があり、「1Q84」「ねじまき鳥クロニクル」あたりが上位常連となっています。これらは「面白い」というか「有名」な作品なんですよね。
一方でコアな村上春樹ファンが集まるような場所では「ハードボイルドワンダーランド」が圧倒的な支持を集めていて、「ノルウェイの森」も「ねじまき鳥クロニクル」も支持されていません。「知名度なら上位」とは言われていましたけど。
感性は人それぞれなので絶対的な順位があるワケではないのですが、僕の感性と合っているのは世間のランキングでなくコアファンのランキングかなと。世間のランキングの中ではツタヤのランキングがソレに近いので、ちょっと見てみましょう。
ツタヤの村上春樹ランキング
https://tsutaya.tsite.jp/news/book/35181076/
1位:ノルウェイの森
2位:1Q84
3位:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
4位:海辺のカフカ
5位:ダンス・ダンス・ダンス
6位:国境の南、太陽の西
7位:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
8位:羊をめぐる冒険
9位:1973年のピンボール
10位:アフターダーク
11位:アンダーグラウンド
12位:スプートニクの恋人
13位:トニー滝谷
14位:ねじまき鳥クロニクル
15位:パン屋を襲う
Twitterで1ヶ月ほど投票を実施したらしいです。どれだけの投票数があったのか謎ですが、上位を見る限りでは概ね僕の感性と合っていそうです。といっても、僕は村上作品をまだ7作品しか読んでいないので「なんとなく」でしかないのですが。
一方、僕が読んだ7作品の順位はこうです。寸評と共に。
※ねじまき鳥のみ、若干のネタバレあり
1位:世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
コアファンの間では「この作品だけは別格」「これ以上の作品はもう生まれない」「村上春樹の最高傑作」と言われていたり、とある本屋さんは「これを読んでいない人は人生損してます」と言っていたそうな。それぐらい凄い作品です。
これね、マジで面白いですよ。ビビる。感嘆の声も出ないぐらいビビる。村上春樹はちょっと…という方にも読んで貰いたいし、小説はちょっと…という方にも読んで貰いたい。極上のエンターテインメントであると断言できます。それぐらい面白い。
1985年に書かれた話なので時代背景はかなり昔なんですが、それでも古臭さを感じさせません。そして村上春樹と言えば「酒!タバコ!セックス!」という感じですが、本作はそういった要素は薄く(少しはある)、ファンタジーがメインとなっています。
村上春樹は難解な話を書く人ですが、本作は大変分かりやすいのでお子様にもオススメ…はできないけど、中3ぐらいなら。漫画化したら無茶苦茶面白いんじゃないかなぁ…コレをモチーフとしたアニメ(灰羽連盟)はありますが、大ヒットはしなかった模様。
2位:海辺のカフカ
僕の中ではこちらが1位なんですが、客観的に見るとハードボイルドの方が出来が良いのでこちらは2位としました。とはいえ僅差だとは思うんですけど。
ハードボイルドと同じ系統のファンタジーなんですが、こちらはよりねっとりとしていて村上春樹っぽいんですよ。そのねっとり感が僕はかなり好きなんですが、世間の方々…特に女性にとってはかなり気持ち悪い小説かもしれません。
村上春樹の小説は主人公が30前後の男性であることが多いですが、本作は15歳の少年です。そういった点から「なんか生意気」「スカしてる」みたいな評価もあり、好き嫌いが分かれるところです。でも僕らもそれぐらいの年代って生意気でスカしてたと思うので、いま見たらぶん殴りたくなると思うんですよね。そこを楽しめるかどうかが分かれ目かも。
そうはいっても、内容は間違いなく一級品。オススメです。
3位:ノルウェイの森
正直そこまで詳しくは覚えていないのですが、面白かったと思います。上の二つとは違ってリアリティのある作品になっているので、面白いとはまた違うんですけれども。
4位:羊をめぐる冒険
「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」を含めた「鼠三部作」の評価がこの順位です。細かい話をするとこんな感じでしょうか。
「風の歌を聴け」は村上春樹を知るという意味では重要な作品ですが、内容は別に面白くありません。何もない青春が風のように過ぎ去って行く話であり、エンターテインメントでなく文学として読むモノだと思います。良い悪いの話しでなく。ただ、デビュー作ですので文章の構成はやはりまだ洗練されていません。村上エッセンスはバリバリですが。
「1973年のピンボール」は風の歌よりもいくらかストーリーがあり、エンタメ寄りとなりました。文章も洗練されていて、風の歌を純粋にパワーアップさせたような作品。それと引き換えに文学としての情緒は失いましたが、これは両立できないものなので。
「羊をめぐる冒険」は更にエンタメに近付き、ファンタジー小説となりました。これ単体で見るならノルウェイより上にランクしても良いぐらい面白いです。
実はこの後に「ダンス・ダンス・ダンス」があって、そこで完結となるそうです。このランキングは「鼠三部作」としてのものなので、ダンスが加わるとまた変わってくるかも。
5位:ねじまき鳥クロニクル
全3巻に及ぶ大作です。世界的な評価も高い模様。
これは面白くないですね。今のところは5位としていますが、他の本を読んだらどんどん順位が下がって行くであろうと思われます。面白くない理由は幾つかあり…
1.主人公とヒロインに魅力無し
これが致命的ですね。岡田トオルと岡田クミコに対して「どうでもいい」としか思えないぐらい魅力が無いのです。一方でサブキャラの加納姉妹、笠原メイ、間宮中尉、牛河といった面々はなかなか魅力的であり、主役を喰ってしまっています。
2.サブキャラの扱いが雑
魅力的なサブキャラが大した理由もなく2巻の終わりで突然退場します。そして3巻から代替要員として現れる親子にまったく魅力が無い。これにより3巻はキャラの魅力が更に薄く。その親子の扱いも雑でどうしようもないです。牛河だけが天使。
3.意欲的な試みが裏目に
3巻は様々な視点から見た断片の寄せ集めみたいな構成になっているので大変読みにくいです。全体的にそうであるなら「そういう作品」で良かったのかもしれませんが、3巻だけがそうなっているのでただ読みにくいだけですね。
4.語られない部分が多過ぎる
全てを語るのが良い話ではないというのは分かるし、読者が考える余地があるという言い方をすればそうなんですが、それって加減が大事だと思うんですよ。許容量は人によって違うと思いますが、僕にとっては空白が多過ぎるように感じました。
2巻でサブキャラが退場したり3巻からおかしくなるのは理由があって、物語としては2部までで終了として発刊されているんです。ところが16ヵ月後に3部が追加されまして、著者曰く「別物と考えてもらって良い」と言っているそうな。そうはいっても読者からするとひとつの物語でして、別物と考えるのは無理じゃないかなぁ。
こういった部分を楽しめる方なら、といったところです。
現時点ではこんな感じです。
僕の中では2位と3位の間には越えられない高い壁があります。上二つが別格過ぎる。そして今読んでいる「国境の南」はまだ序盤ですが、良い匂いがするので恐らく3位か4位になるでしょう。(羊が実質3位なので、それと同等以上なら3位となる)
村上春樹の作品って上でも書きましたけど「酒!タバコ!セックス!」じゃないですか。あと洋楽。鼠三部作の主人公の「僕」なんて231日の間に6921本のタバコを吸って54回のセックスをしてるんですよ。僕の感覚だとあまりにも多過ぎるんですけど、物語の舞台である1970年ごろだと結構普通だったのかなとも思うんですよね。
今の感覚だと「他にやることあるやろ」なんですが、当時ってそんなに娯楽が発達してないじゃないですか。他になにやれっちゅーねんって感じですよ。田舎の結婚率・出生率が高く、都会が低いのと理屈は同じだと思います。(これだけが要因ではないが)
もしもインターネットが無かったら、もしもスマホが無かったら、男女関係はもっと濃密だったろうし、それよりも更に娯楽の少ない5,000年前は他にすることも無かっただろうからもっと「村上春樹的」だったんじゃないかと思うんですよね。
娯楽が充実する事で、男女関係のコスパが悪くなったんですよ。真っ当な関係を結んでソコに至るには時間も労力も(その過程で楽しみも悲しみも)あるわけで、大変複雑です。金という力でそれらを全てすっ飛ばす事も出来ますが、そこそこの金額ですよ。それと比べて同程度の「楽しさ」をもっと手軽に得る方法は沢山あります。だから現代人はセックスをしないのです。する必要が無いのです。この世代差を考慮しないといけない。
だからどうだという話ではないですが、現代の我々が思っている以上に村上節は「普通のこと」なのかもしれないということでござんす。村上春樹のそういった部分が苦手な方はこう考えてみると受け入れられるかもしれないし、受け入れられないかもしれない。
僕の村上春樹ツアーは「国境の南」「多崎つくる」「ダンスダンスダンス」「1Q84」「アフターダーク」「パン屋を襲う」を読んだら終わりかなと思っちょります。パン屋はツタヤランキングでは下の方ですが、コアファンの間では最高傑作との声も多数アリ。
あまりランキングを頼りにし過ぎると「世間では評価されないが自分にとっては面白い」というものを逃してしまうのですが、それを見つけるには無限の時間が必要です。僕らの人生は限られているし、世界には読みきれないほどの本があるので、厳選しなきゃならないんですよね。その指標としてランキングは大変便利です。
ただ、そのランキングが自分にとって有用かを見極めるためにはランキング作成者(あるいは投票者)の嗜好を調べる必要があります。読書の道は険しいな。
以下、絵の話なので畳みます。
はい、続きです。
・今週の進捗
座学を終えて制作に入りました。
1日目(作業時間:2.5時間)
・イメージを作成
2日目(作業時間:7.0時間)
・背中を修正
・修正に伴って配置を変更
・全体的に整形
3日目(作業時間:5.0時間)
・衣装を修正
・下半身を塗り
4日目(作業時間:4.0時間)
・色味を変更
・衣装を塗り
・胸と左腕を修正
・上半身を塗り
5日目(作業時間:5.5時間)
・髪を整形
・衣装を塗り
・背景を設定
6日目(作業時間:4.5時間)
・顔を仮置き(変なので直すよ)
・髪を塗り
という具合でした。なんか色々とおかしいのでまだまだ直しが必要なんですが、とりあえず下塗りが終わったなという感じですね。顔を修正したり、各部位をリアルにしたり、ライティングを考えたり、やることは沢山あるので時間が掛かりそうです。
構図は脚フェチというよりは尻フェチみたいな感じになってますね。この前クリムトのダナエが話題に上ったのでそこから着想しました。内容はさておき構図については満足しているので「思ったほど良くなかった」となる心配は無さそうです。問題は僕の脳内イメージを実現できるか否かという一点ですね。不安しかない。
今回の構図にはかなりアカデミックな理屈を盛り込んでいます。
まず絵のサイズですが、縦横比が1.618:1となっています。黄金比ですね。人間が心地よく感じる(ことの多い)比率であると言われています。
そしてこの絵の赤い渦巻きが黄金螺旋と呼ばれるもので、黄金比に基いた螺旋となっています。左下のハイヒールから始まり、脚から尻をなぞって腕から肩を通過し、頭部から右手を通って顔に着地します。このように黄金螺旋に沿って配置することにより、美しく見えたり注目を集めたり出来るらしいですが、どうなんでしょうね。よくわかりません。
緑の線はレイルマン構図です。
まず対角線ですが、左上から右下へ降りる対角線上に全身が乗っています。一方、逆の対角線には脚の隙間やら髪周辺のシーツといった空白地帯があります。このように「片側の対角線に乗せる」という構図にすると美しいらしいです。
そしてレイルマン構図の横線と対角線の交点が注目を集めるポイントと言われています。左上の交点は顔、右下の交点は尻としました。右上と左下はどうでもいいです。中心点は使わないことが推奨されているので手を中心からずらしてあります。
といった感じでアカデミックな観点から言うと結構完璧な構図なんじゃないかと思われますが、ぶっちゃけよくわかりません。これは良い構図だとは思うんですけど、それがアカデミックな理屈によるものなのか、感覚によるものなのかは判断できないじゃないですか。僕個人としては「感覚でいいと思ったらいいんだよ!」なんですけど。
ここから先が難しいんだよなぁ…特に色に深みを持たせるのが難しい。sakimichanは超人なので「塗る」と「深みを持たせる」を同時に行えるんですけど、僕はそれができないから「塗る」の後に「深みを持たせる」になります。実際の(絵の具で描く)絵と同じですね。最初から完成形の色で塗るなんてとてもじゃないけどできませんよ。
「わからないから」というしんどさの他に「変わらないから」というしんどさもあります。あらかた形ができているので、ここから先はダイナミックに変化しないんですよ。なので「よし、進んだぞ!」という喜びがあまり感じられなくなります。戦いは激しくなる、喜びは減る、それでも立ち止まってはならない。そういうことでございます。
このタイミングでダリ様の本を借りられて本当に良かった。「ただ描きたまえ!」その言葉が身体に染み入りますわぁ…描くよ。怠けず描くよ。
そんな感じで来週も描きたまえ、僕よ。
今週はこんな内容どす。
・コメダ
コメダへ行ったので。
・今週の読書
いつものアレ。
・村上春樹と僕
書評みたいなヤツ。あと今後の読書予定。
・今週の進捗
絵の話。いつものアレ。
ほいではドン。
・コメダ
株主優待の期限が迫ってきたので使ってきました。
前回行った際にお持ち帰りの仕組みがちょっと変わっていて、専用容器が貰えなくなっていたので今回からお持ち帰りせずに店内で食べる事にしました。
ヒレカツプレート(レギュラーサイズ):1,080円
画面右端の10円玉は皿の口縁とほぼ同じ高さです。くっついているように見えますがくっついていませんので、衛生面で問題はありません。
大きさはご覧の通り普通ですね。肉の厚さが多分18ミリぐらいあるので食べ応えがあります。パンは切れ目にマーガリンが入っています。野菜にかけるドレッシングはオリジナルと醤油味があり、オリジナルの方がおいしいです。(サウザン系)
バーガー系のように馬鹿みたいなボリュームじゃないので、成人男性なら腹八分から九分といったところでしょう。女性だとどうなのかなぁ…小食だと厳しいかな。ヒレカツ3個とパン1個になったミニプレート(770円)もあるのでそっちがいいかも。
野菜は見た目より多いです。このキャベツの山がかなりの標高なんですよ。パンはフランスパンに変更することもできます。「1個だけフランスパンにして」という注文が通るかは分かりません。僕には勇気が足りなかったので。
難点はヒレカツのソースが少ない事です。上の通り結構分厚いので、この表面にかかっているソースだけでは足りないんですよね。コメダは結構色んなリクエストに応えてくれるので、注文時に「ソース多めで」と言えば多分通ります。多分ね。
僕のコメダランキング(コスパ重視)
1位:ドミグラスバーガー(620円)
量、味、値段、全てにおいて死角無し!最強!!
2位:みそカツパン(880円)
美味過ぎる。そしてデカい。
3位:エッグバーガー(480円)
安い!デカい!食べにくいいいいいいいい!!!!!!!
3位:フィッシュバーガー(480円)
地味だが強い。いぶし銀の輝き。ドミと合わせて満腹最強セット。
3位:カツカリーパン(880円)
意外とちゃんとスパイシー。美味いよ。
4位:あみ焼きチキンホットサンド(860円)
美味い。コスパ部門でなければトップ争いは確実。
4位:ヒレカツプレート(1,080円)
肉がすごいちゃんとしてる。お肉気分ならコレで決まり。
実際のところ、ヒレカツプレートは材料の事を考えるならコスパ部門でもトップ争いなんですけど、4桁円なのでお手頃感がちょっと薄れますよね。このあたりは捉え方次第ですし、どれを選んだとしても値段相応の満足感があるので好きなものを選んだら良いと思います。ドミグラスバーガーのお得感だけは異常ですけど。
いやほんと、コメダ行ったらバーガー食べてみて下さい。馬鹿じゃねぇのって思うぐらいのバーガーが運ばれてくるんで。2個で1,000円だーとかいって頼むと死にますよ。
なお、飲み物はオススメしません。喫茶店の稼ぎ頭たるドリンクを注文しないとは何事か!と言われそうですが、食後にコンビニのコーヒー飲んだ方が美味いし安いもん。
・今週の読書
毎日の読書を習慣化できています。
※感想などは(基本的に)書きません。もしも聞いて下さる方がいらっしゃったらコメント欄等にてお尋ね下さい。気になることなどもなんなりと。
今週読了した本:
風の歌を聴け:村上春樹
1973年のピンボール:村上春樹
羊をめぐる冒険:村上春樹
構図エッセンス:視覚デザイン研究所
現在読んでいる本:
国境の南、太陽の西:村上春樹
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年:村上春樹
ダリ・私の50の秘伝:サルヴァドール・ダリ
Vision:ハンス・P・バッハー
ダンス・ダンス・ダンス(下):村上春樹
今後読みたい本:
村上作品全般:村上春樹
Another:綾辻行人
ドグラ・マグラ:夢野久作
13階段:高野和明
天使の囀り:貴志祐介
死都日本:石黒耀
砂の女:安部公房
虐殺器官:伊藤計劃
三体:劉慈欣
テスカトリポカ:佐藤究
正欲:朝井リョウ
今週は村上春樹の鼠三部作を読みました。が、実はこれ数年後に書かれたダンス・ダンス・ダンスを含めて事実上の四部作となっているんですよね。ダンスだけを分離する考え方もあるようですが、やはり主人公が同一人物である以上は四部作とするべきでしょう。「『鼠』四部作」ではないですが「『僕』四部作」といった感じ。
そして今週の目玉はなんと言っても「ダリ・私の50の秘伝」です。タイトルで検索してみて頂きたいのですが、表紙のダリ様がイケメン過ぎる。何の本だよコレ。
アマゾンのリンク
https://www.amazon.co.jp/dp/483730172X
そして表紙にある言葉が神。
「画家を志す者よ、ただ絵を描きたまえ!」
正直、涙が出そうになった。
これはダリの十の掟と呼ばれるもののひとつです。十の掟はこんな内容。
1.画家は、貧乏であるよりは裕福であるほうがいい。したがって、君の筆からいかに黄金と宝石を生み出すかを学びたまえ。
これはなんというか、マーケティングに通じることですよね。やはり貧乏じゃいい絵は描けないですよ、取材できないし良い画材も揃えられない。ハングリー精神が良い発想を生み出すとか、そういう精神的なものもあるでしょうけど、生活でいっぱいいっぱいになると絵どころじゃないです。総合的に考えると、やっぱり金を稼げる方法も考えるべき。
2.完璧を恐れるな。君は絶対到達できはしないのだから!
よく「現実をそのまま模写してもつまらない絵にしかならない」とか言いますけど、ぶっちゃけ現実を現実の通りに模写するのって無理ですよね。スーパーリアリズムの世界ですよ。どう頑張っても自分の個性は消せないし、消えないのだから気にするだけ無駄。「人の真似をするとオリジナリティが消える」とかも同じですね。消えません。
3.昔の巨匠のように素描と彩色を学ぶ事から始めたまえ。そのあとでなら好きなように描くがいい。誰もが君を尊敬するだろう。
基本を疎かにして「自分の絵が描きたいんだ!」とかいうのは愚かだってことですよね。基本が出来てなきゃ応用できるワケないのです。(素描=デッサンのこと)
4.眼も、手も、脳も粗末に扱うな。画家になったとき、必要になるからだ。
これは多分、健康についてのことだと思います。絵を描くには健康が必要です。目については「よく観察するクセをつけろ」、手については「丁寧に作業するクセをつけろ」、脳については「ちゃんと考えるクセをつけろ」という意味も含んでいそうです。
5.君が、現代アートはフェルメールやラファエロを超えたと考える輩なら、本書を読むことはない。そのおめでたい愚かさに安住し続けるがいい。
これは多分「過去の偉人が何で凄いのかをちゃんと考えろ」みたいな意味だと思います。技術はどんどん進歩するので、技術的には現代アートは過去の偉人を超えていると思うんですけど、そこに至るための道は過去に確立された道の続きにあるものなので。
もちろん、ダリはフェルメールの大ファンなので「フェルメールを超える画家なんかいねぇよ!」というストレートな意味も込めているとは思いますけれども。
6.自分の絵に罵詈雑言を吐くような真似をしてはいけない。でないと君が死んだとき、絵のほうが君を罵倒するだろうから。
これはちょっと難しい。僕が思うのは、人の命は限りあるものだけど絵は人の死後も残り続けるので、その絵がその人の生きた証になるってことだと思うんですよね。それを罵倒するということは、自分の生きた証を罵倒するという意味なのかな。つまり、絵は自分の人生の鏡であるのだからそれを罵倒するようなことはしちゃあかんぞ、と。
猛烈に要約すると「自信もって描けよ」だと思います。
7.怠惰のなかに傑作は生まれない!
熱い。本気でやらなきゃいいモノは生まれませんよね。
8.画家よ、ただ絵を描きたまえ!
表紙の元ネタですね。我々はよく迷ったり、立ち止まったりするんですけど、それでも描くしかないんですよね。進まなければゴールには辿り着けない。
9.画家よ、アルコールは慎みたまえ。
これはなんだろう、ダリはアルコールで失敗したのかな。僕は退職時の送別会以来酒を飲んでいないのでほぼ関係無いのですが、人生の残り時間が限られている以上、酒で脳の機能を低下させてしまうと時間が勿体無いので今後も飲まないです。でもストレス解消とか、酒が趣味であるとか、そういう人は飲んでもいいんじゃないかな。(適量で)
10.君の絵が君を愛さなければ、君の絵に対する愛は何の効果ももたらさない。
これは難しい話ですね。逆なら分かるんですよ「君が君の絵を愛さなければ(略」であれば。しかし絵からの愛が主なのか…絵に愛されるとは一体どういうことなのか。僕の想像できる範囲だと「絵に愛されていると感じられるぐらい夢中になれ!」かな。そうだとするなら、僕には到達不能な境地なので困ったものですね。
1、6、10以外はずっとそうしてきたつもりですし、これからも続けます。1は僕にとっては不要なので(準備を整えてから描き始めたので)良しとして、6と10はなぁ…10が解決されると自動的に6も無くなりますけど、どちらも僕には厳しいですね。でも、どちらも必要だということはもちろん理解しています。理解してもできないだけで。
おっと、まだ1ページも読んでいないのに長々書いてしまった。読み終わったら感想を書こうと思います。どんな秘伝が書かれているのか楽しみですね。
そして今週読んだ「構図エッセンス」ですが、これは神本です。40年近く前の古い本ですが、美術におけるアカデミックな情報というのは全然変わっていないので現代でも十分に通用します。様々な技法について要点を簡潔に書いているので、個々の詳細を知りたい場合には他の情報を調べる必要がありますが、重要なポイントは十分に分かるようになっているので基本的にはこれ一冊でOKです。
難点は解説ページがモノクロであることと、参考画像が小さいことですね。説明するという点ではそれでも十分なんですが、もっと大きく見たいなと思うかもしれません。
あとは読みたい本に「三体」「テスカトリポカ」「正欲」を追加しました。いずれも話題作ですね。話題に飛びつくワケじゃないんですけど、話題になるということは面白い可能性が高いということなのでセレクトしてみました。どうでしょうか。
とはいっても、村上春樹がもう少し続くので読むのは随分と先になるでしょうけれども。村上春樹事情は次の項目にて書きます。
・村上春樹と僕
はい、村上春樹の話です。
「村上春樹おすすめランキング」とか沢山あるじゃないですか。多くのランキングでは最上位に「ノルウェイの森」があり、「1Q84」「ねじまき鳥クロニクル」あたりが上位常連となっています。これらは「面白い」というか「有名」な作品なんですよね。
一方でコアな村上春樹ファンが集まるような場所では「ハードボイルドワンダーランド」が圧倒的な支持を集めていて、「ノルウェイの森」も「ねじまき鳥クロニクル」も支持されていません。「知名度なら上位」とは言われていましたけど。
感性は人それぞれなので絶対的な順位があるワケではないのですが、僕の感性と合っているのは世間のランキングでなくコアファンのランキングかなと。世間のランキングの中ではツタヤのランキングがソレに近いので、ちょっと見てみましょう。
ツタヤの村上春樹ランキング
https://tsutaya.tsite.jp/news/book/35181076/
1位:ノルウェイの森
2位:1Q84
3位:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
4位:海辺のカフカ
5位:ダンス・ダンス・ダンス
6位:国境の南、太陽の西
7位:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
8位:羊をめぐる冒険
9位:1973年のピンボール
10位:アフターダーク
11位:アンダーグラウンド
12位:スプートニクの恋人
13位:トニー滝谷
14位:ねじまき鳥クロニクル
15位:パン屋を襲う
Twitterで1ヶ月ほど投票を実施したらしいです。どれだけの投票数があったのか謎ですが、上位を見る限りでは概ね僕の感性と合っていそうです。といっても、僕は村上作品をまだ7作品しか読んでいないので「なんとなく」でしかないのですが。
一方、僕が読んだ7作品の順位はこうです。寸評と共に。
※ねじまき鳥のみ、若干のネタバレあり
1位:世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
コアファンの間では「この作品だけは別格」「これ以上の作品はもう生まれない」「村上春樹の最高傑作」と言われていたり、とある本屋さんは「これを読んでいない人は人生損してます」と言っていたそうな。それぐらい凄い作品です。
これね、マジで面白いですよ。ビビる。感嘆の声も出ないぐらいビビる。村上春樹はちょっと…という方にも読んで貰いたいし、小説はちょっと…という方にも読んで貰いたい。極上のエンターテインメントであると断言できます。それぐらい面白い。
1985年に書かれた話なので時代背景はかなり昔なんですが、それでも古臭さを感じさせません。そして村上春樹と言えば「酒!タバコ!セックス!」という感じですが、本作はそういった要素は薄く(少しはある)、ファンタジーがメインとなっています。
村上春樹は難解な話を書く人ですが、本作は大変分かりやすいのでお子様にもオススメ…はできないけど、中3ぐらいなら。漫画化したら無茶苦茶面白いんじゃないかなぁ…コレをモチーフとしたアニメ(灰羽連盟)はありますが、大ヒットはしなかった模様。
2位:海辺のカフカ
僕の中ではこちらが1位なんですが、客観的に見るとハードボイルドの方が出来が良いのでこちらは2位としました。とはいえ僅差だとは思うんですけど。
ハードボイルドと同じ系統のファンタジーなんですが、こちらはよりねっとりとしていて村上春樹っぽいんですよ。そのねっとり感が僕はかなり好きなんですが、世間の方々…特に女性にとってはかなり気持ち悪い小説かもしれません。
村上春樹の小説は主人公が30前後の男性であることが多いですが、本作は15歳の少年です。そういった点から「なんか生意気」「スカしてる」みたいな評価もあり、好き嫌いが分かれるところです。でも僕らもそれぐらいの年代って生意気でスカしてたと思うので、いま見たらぶん殴りたくなると思うんですよね。そこを楽しめるかどうかが分かれ目かも。
そうはいっても、内容は間違いなく一級品。オススメです。
3位:ノルウェイの森
正直そこまで詳しくは覚えていないのですが、面白かったと思います。上の二つとは違ってリアリティのある作品になっているので、面白いとはまた違うんですけれども。
4位:羊をめぐる冒険
「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」を含めた「鼠三部作」の評価がこの順位です。細かい話をするとこんな感じでしょうか。
「風の歌を聴け」は村上春樹を知るという意味では重要な作品ですが、内容は別に面白くありません。何もない青春が風のように過ぎ去って行く話であり、エンターテインメントでなく文学として読むモノだと思います。良い悪いの話しでなく。ただ、デビュー作ですので文章の構成はやはりまだ洗練されていません。村上エッセンスはバリバリですが。
「1973年のピンボール」は風の歌よりもいくらかストーリーがあり、エンタメ寄りとなりました。文章も洗練されていて、風の歌を純粋にパワーアップさせたような作品。それと引き換えに文学としての情緒は失いましたが、これは両立できないものなので。
「羊をめぐる冒険」は更にエンタメに近付き、ファンタジー小説となりました。これ単体で見るならノルウェイより上にランクしても良いぐらい面白いです。
実はこの後に「ダンス・ダンス・ダンス」があって、そこで完結となるそうです。このランキングは「鼠三部作」としてのものなので、ダンスが加わるとまた変わってくるかも。
5位:ねじまき鳥クロニクル
全3巻に及ぶ大作です。世界的な評価も高い模様。
これは面白くないですね。今のところは5位としていますが、他の本を読んだらどんどん順位が下がって行くであろうと思われます。面白くない理由は幾つかあり…
1.主人公とヒロインに魅力無し
これが致命的ですね。岡田トオルと岡田クミコに対して「どうでもいい」としか思えないぐらい魅力が無いのです。一方でサブキャラの加納姉妹、笠原メイ、間宮中尉、牛河といった面々はなかなか魅力的であり、主役を喰ってしまっています。
2.サブキャラの扱いが雑
魅力的なサブキャラが大した理由もなく2巻の終わりで突然退場します。そして3巻から代替要員として現れる親子にまったく魅力が無い。これにより3巻はキャラの魅力が更に薄く。その親子の扱いも雑でどうしようもないです。牛河だけが天使。
3.意欲的な試みが裏目に
3巻は様々な視点から見た断片の寄せ集めみたいな構成になっているので大変読みにくいです。全体的にそうであるなら「そういう作品」で良かったのかもしれませんが、3巻だけがそうなっているのでただ読みにくいだけですね。
4.語られない部分が多過ぎる
全てを語るのが良い話ではないというのは分かるし、読者が考える余地があるという言い方をすればそうなんですが、それって加減が大事だと思うんですよ。許容量は人によって違うと思いますが、僕にとっては空白が多過ぎるように感じました。
2巻でサブキャラが退場したり3巻からおかしくなるのは理由があって、物語としては2部までで終了として発刊されているんです。ところが16ヵ月後に3部が追加されまして、著者曰く「別物と考えてもらって良い」と言っているそうな。そうはいっても読者からするとひとつの物語でして、別物と考えるのは無理じゃないかなぁ。
こういった部分を楽しめる方なら、といったところです。
現時点ではこんな感じです。
僕の中では2位と3位の間には越えられない高い壁があります。上二つが別格過ぎる。そして今読んでいる「国境の南」はまだ序盤ですが、良い匂いがするので恐らく3位か4位になるでしょう。(羊が実質3位なので、それと同等以上なら3位となる)
村上春樹の作品って上でも書きましたけど「酒!タバコ!セックス!」じゃないですか。あと洋楽。鼠三部作の主人公の「僕」なんて231日の間に6921本のタバコを吸って54回のセックスをしてるんですよ。僕の感覚だとあまりにも多過ぎるんですけど、物語の舞台である1970年ごろだと結構普通だったのかなとも思うんですよね。
今の感覚だと「他にやることあるやろ」なんですが、当時ってそんなに娯楽が発達してないじゃないですか。他になにやれっちゅーねんって感じですよ。田舎の結婚率・出生率が高く、都会が低いのと理屈は同じだと思います。(これだけが要因ではないが)
もしもインターネットが無かったら、もしもスマホが無かったら、男女関係はもっと濃密だったろうし、それよりも更に娯楽の少ない5,000年前は他にすることも無かっただろうからもっと「村上春樹的」だったんじゃないかと思うんですよね。
娯楽が充実する事で、男女関係のコスパが悪くなったんですよ。真っ当な関係を結んでソコに至るには時間も労力も(その過程で楽しみも悲しみも)あるわけで、大変複雑です。金という力でそれらを全てすっ飛ばす事も出来ますが、そこそこの金額ですよ。それと比べて同程度の「楽しさ」をもっと手軽に得る方法は沢山あります。だから現代人はセックスをしないのです。する必要が無いのです。この世代差を考慮しないといけない。
だからどうだという話ではないですが、現代の我々が思っている以上に村上節は「普通のこと」なのかもしれないということでござんす。村上春樹のそういった部分が苦手な方はこう考えてみると受け入れられるかもしれないし、受け入れられないかもしれない。
僕の村上春樹ツアーは「国境の南」「多崎つくる」「ダンスダンスダンス」「1Q84」「アフターダーク」「パン屋を襲う」を読んだら終わりかなと思っちょります。パン屋はツタヤランキングでは下の方ですが、コアファンの間では最高傑作との声も多数アリ。
あまりランキングを頼りにし過ぎると「世間では評価されないが自分にとっては面白い」というものを逃してしまうのですが、それを見つけるには無限の時間が必要です。僕らの人生は限られているし、世界には読みきれないほどの本があるので、厳選しなきゃならないんですよね。その指標としてランキングは大変便利です。
ただ、そのランキングが自分にとって有用かを見極めるためにはランキング作成者(あるいは投票者)の嗜好を調べる必要があります。読書の道は険しいな。
以下、絵の話なので畳みます。
はい、続きです。
・今週の進捗
座学を終えて制作に入りました。
1日目(作業時間:2.5時間)
・イメージを作成
2日目(作業時間:7.0時間)
・背中を修正
・修正に伴って配置を変更
・全体的に整形
3日目(作業時間:5.0時間)
・衣装を修正
・下半身を塗り
4日目(作業時間:4.0時間)
・色味を変更
・衣装を塗り
・胸と左腕を修正
・上半身を塗り
5日目(作業時間:5.5時間)
・髪を整形
・衣装を塗り
・背景を設定
6日目(作業時間:4.5時間)
・顔を仮置き(変なので直すよ)
・髪を塗り
という具合でした。なんか色々とおかしいのでまだまだ直しが必要なんですが、とりあえず下塗りが終わったなという感じですね。顔を修正したり、各部位をリアルにしたり、ライティングを考えたり、やることは沢山あるので時間が掛かりそうです。
構図は脚フェチというよりは尻フェチみたいな感じになってますね。この前クリムトのダナエが話題に上ったのでそこから着想しました。内容はさておき構図については満足しているので「思ったほど良くなかった」となる心配は無さそうです。問題は僕の脳内イメージを実現できるか否かという一点ですね。不安しかない。
今回の構図にはかなりアカデミックな理屈を盛り込んでいます。
まず絵のサイズですが、縦横比が1.618:1となっています。黄金比ですね。人間が心地よく感じる(ことの多い)比率であると言われています。
そしてこの絵の赤い渦巻きが黄金螺旋と呼ばれるもので、黄金比に基いた螺旋となっています。左下のハイヒールから始まり、脚から尻をなぞって腕から肩を通過し、頭部から右手を通って顔に着地します。このように黄金螺旋に沿って配置することにより、美しく見えたり注目を集めたり出来るらしいですが、どうなんでしょうね。よくわかりません。
緑の線はレイルマン構図です。
まず対角線ですが、左上から右下へ降りる対角線上に全身が乗っています。一方、逆の対角線には脚の隙間やら髪周辺のシーツといった空白地帯があります。このように「片側の対角線に乗せる」という構図にすると美しいらしいです。
そしてレイルマン構図の横線と対角線の交点が注目を集めるポイントと言われています。左上の交点は顔、右下の交点は尻としました。右上と左下はどうでもいいです。中心点は使わないことが推奨されているので手を中心からずらしてあります。
といった感じでアカデミックな観点から言うと結構完璧な構図なんじゃないかと思われますが、ぶっちゃけよくわかりません。これは良い構図だとは思うんですけど、それがアカデミックな理屈によるものなのか、感覚によるものなのかは判断できないじゃないですか。僕個人としては「感覚でいいと思ったらいいんだよ!」なんですけど。
ここから先が難しいんだよなぁ…特に色に深みを持たせるのが難しい。sakimichanは超人なので「塗る」と「深みを持たせる」を同時に行えるんですけど、僕はそれができないから「塗る」の後に「深みを持たせる」になります。実際の(絵の具で描く)絵と同じですね。最初から完成形の色で塗るなんてとてもじゃないけどできませんよ。
「わからないから」というしんどさの他に「変わらないから」というしんどさもあります。あらかた形ができているので、ここから先はダイナミックに変化しないんですよ。なので「よし、進んだぞ!」という喜びがあまり感じられなくなります。戦いは激しくなる、喜びは減る、それでも立ち止まってはならない。そういうことでございます。
このタイミングでダリ様の本を借りられて本当に良かった。「ただ描きたまえ!」その言葉が身体に染み入りますわぁ…描くよ。怠けず描くよ。
そんな感じで来週も描きたまえ、僕よ。
冷静に考えたらコスパ部門でフィッシュバーガー4位は無いな。3位に昇格だ。
by Caelum (2022-04-17 04:18)
ぐぬぬぬぬ…今年も固定資産税を持っていかれた。固定資産税って数ある税金の中でも一番納得感無いよなぁ…
by Caelum (2022-04-17 20:17)
今週も描くぞとは言ったものの、本を借りたのだからまずはそれを読んで知識を増やそう。並行で進めると知識の少ない状態で手を動かす時間が生まれてしまうので効率が悪い。とりあえず動くことも大事ではあるけど、学べる状況にあるならまずは学びが先。
by Caelum (2022-04-17 20:43)
ダリ読了。エッセイと油彩技法(こっちがメイン)といった感じの本だった。エッセイの大部分はクレイジーな妄言なんだけど、たまに物凄い直球をぶん投げてくるのは良かった。油彩についてはかなり詳しく書いてあるように見えるので(あくまで印象)、アナログの人なら色々と役立つかもしれない。
by Caelum (2022-04-18 02:22)
なるほど。Visionは多くのプロから大絶賛されていたけど、評判通りの神本だ。何度か読んで丸暗記したいレベル。
某所で取り上げられたことで定価4,000円なのに古本でも3,800円という「古本って何だっけ?」みたいになってしまった本なんだけど、これは古本でも値下がりしないわ。納得。
by Caelum (2022-04-18 04:06)
コメダさんやっぱりすごいですよね。前からずっと気になるって言ったまま、なかなか行けてない。こちらでは店舗も少ないし、混むのが辛い。まずはランキングを全制覇してみたいですw
村上春樹も順調ですね。私読んでる筈だけど、あまり覚えてないんだよね。すごく美しい写真集を眺めてる感覚?みたいな感想が残ってて。
三体は本棚にあるwずっと読んでないけど。
古本が苦手な人が近くにいるので、買うけど収納に困るので、順繰りに贈呈してる。その人に押し付けられたんだよね。多分私の好みでは無い。あくまでも私の好みね。
もし読まれたらまた感想を聞かせてください。
絵はダナエ!って思ったけど、やっぱりダナエとは違って、Caelumさんらしくて素敵です。楽しみにしてます。
by そら (2022-04-18 08:22)
>>そらさん
コメダは全国展開したとはいってもやはり中部主体だからねぇ。店舗数は愛知214(名古屋だけで108)、東京77、大阪63、兵庫41、京都19らしい。全国916店舗なんだけど、愛知・岐阜・三重・静岡の4県だけで303店舗だからほぼ中部やね。
バーガーのボリュームは恐らく倍マックと同じぐらいかな?マックよりパンが大きいからもう少しボリューム感があるかもしれない。そういう感じなので、注文の際は1個にしておいた方がいいかもしれない。あと、注文時に「4つ切り」と伝えると切ってくれるので食べやすい。エッグバーガーはそれでも食べにくいので、フォークも貰った方がいい。カロリーは倍マックと同じぐらい。
バーガー以外のメニューは900Kcalを超えてくるので要注意。特にカツパン系は1,300Kcal近いので、シェアした方がいいかも。
>村上春樹
んむー、順調に行くとあと5週間ぐらいで村上ツアーが終わると思う。彼の作品はなんというか、文学的で淡々と流れて行くので「通過する」って感じなんだよね。後に何も残して行かないというか何というか。これまで読んだ中だとノルウェイ、ねじまき、風の歌はまさにそうだった。空虚と言っていいのかわからないけど、そんな感じ。
そういう意味ではハードボイルドとカフカは文学でなく一般的な意味での「小説」になっていたなぁという感じがする。こういったテイストは彼の作品の中では異端らしいので、他はやはり文学的なのだろうなぁ。
>三体
宇宙とか科学技術を扱ったSF作品のようだから、確かにあまり好きな系統ではなさそうだねぇ。そういったジャンルに飛び込むのは「新たな発見」となるか「やはりダメだった」となるかの博打になるから、そういった部分も読書というものは難しい。無限の時間は無いからなぁ。
僕はSF大丈夫マンなので、読んで感想を書こう。無限の時間が無いことによる「読書の難しさ」は感想の共有によって攻略できる…かもしれない。
>絵
素敵と言ってくれてありがとう!
最初はダナエと全く同じ構図も検討していたんだけど、せっかく勉強したのだからその知識を活かして「自分にとって更に良い形」に変えてみたかったんだよね。それが上手く行ったようで良かった。
by Caelum (2022-04-18 16:15)
国境の南はあと20ページぐらいだけど、所定の読書時間が経過したので今日はおしまい。一番面白い部分なのでここで止めるのは辛いところだけど、時間は絶対なのだ。
by Caelum (2022-04-18 18:30)
うひょー、三体すげぇ。1巻は所蔵数が23なのに全部貸し出し中で、しかも予約数92。これ当分無理なヤツだ。
2巻以降は所蔵数同じぐらいなのに貸し出し中が10冊程度。まだみんな2巻に辿り着いていないということか。これはつまり1巻を読み終わった人から順に2、3巻と流れ込んでくるだろうから(何人かは脱落する)、通して読むのはかなり先になるのか。
23冊だから…1週間後に全部返却されるとして、93人の予約者が全て読み終わるのは5週間後。いま予約すると村上ツアーが終わるタイミングでドンピシャとなる。でも5週間先となると予定通りに行かない可能性が無茶苦茶高いので、様子を見つつとなる。
そうすると新たな予約者が現れるので、7週間後ぐらいが現実的なラインかな。そんな感じで計画を立てて行こう。
by Caelum (2022-04-18 18:53)
なお、一番予約数が多いのは「同志少女よ、敵を撃て」という作品で、こちらも所蔵23冊あるのに全貸し出し中。そして予約数710。これ半年待ちどころじゃないでしょ…
2位の「黒牢城」は予約数779で1位より多いけど、こちらは所蔵27冊なので回転が速い=1位より早く読めるから2位なのかな。
3位は「もう別れてもいいですか」で予約数557。予約数が100を超えてくると、予約した事を忘れてしまいそうな気が…
by Caelum (2022-04-18 18:57)
他も調べておこう。
テスカトリポカ:予約数253
正欲:予約数389
近年の話題作は厳しいな。上の通り村上ツアーが終わる頃に三体をチェックしつつ、古めの作品から攻略して行くべきか。
by Caelum (2022-04-18 19:03)
あ、更に上を行くものがあった。「予約ランキング」と「予約数ランキング」は別なのだな。「予約」は3ヶ月以内の予約数(といっても、全予約数のうちどれだけが3ヶ月以内かは不明)で「予約数」は期間関係無しの通期ランキングだ。
東野圭吾の「白鳥とコウモリ」は所蔵30で予約数1,167。これが「予約数」の1位。長期に渡って予約が積み重なっているということだな。
2位も東野圭吾の「透明な螺旋」で予約数1,002。13位と24位にも東野圭吾がいる。強過ぎる。林真理子という方も6、9、14位と強い。著者推しの方がセットで予約している感じなのかな。30位の「琥珀の夏」はスロウハイツの辻村深月だ。
by Caelum (2022-04-18 19:20)
ああ、林真理子って聞いたことあるなと思ったら「不機嫌な果実」の人なのか…もう25年も経つのか。
by Caelum (2022-04-18 19:22)
米国債を買おう。今日買おう。USA、No.1!!
黒田くんはもうダメだ。
トウモロコシと天然ガスは予想通り爆上げしてるし、今後もほぼ確実に伸びる。でもどちらも中国経由で輸入できちゃうから奥の手はあるし、戦争がいつ、どのように終わるかも分からんので安定資産とは言い難い。良いタイミングで処分しないといかん。コモディティとはそういうものだ。
一方、アメリカはなくならない。アメリカがなくなるのは地球が消滅する時だ。僕が欲しいのは大金でなく安定なので、アメリカと共に生きるのだ。年利2%でも全然オッケー。それ以上貰っても使わんし、使う時間も無い。
と思ったらIPOの抽選が明日なのでまだ買えなかった。明後日買おう。2日じゃ何も変わらんので別に問題は無い。
by Caelum (2022-04-19 01:08)
Visionは内容が濃いなぁ。明日で読了だから、そしたら塗りの続きに戻ろう。期限は無いから焦ることはない。
by Caelum (2022-04-19 04:03)
ああ、円相場が死んで行く…タイミング悪いな。あと2日頑張って欲しかった。
by Caelum (2022-04-19 15:12)
農水省もやりおったし、日本はもう…
by Caelum (2022-04-19 16:20)
国境の南読了。面白かったけど、やはり僕は明確な解答を求めてしまう人間なのでモヤッと感はハンパないな。
by Caelum (2022-04-19 17:43)
島本さん幽霊説やイズミに憑依説が出ているけど、いずれも論理的に厳しい。無理ではないけど、世界が相当都合良く動かないと成立できない。それでは三流小説になってしまう。それに最後の「カサブランカ」が無意味化する。
なので島本さんは生身の人間だし、イズミはイズミであると僕は考えるけど、真相は村上春樹の頭の中にしかないので「お好きにどうぞ」だろう。
実際のところ、島本さんの生死はこの小説においては割とどうでもいい話だったりするので、本来はハッキリさせる必要性が無い。大事なのは島本さんの吸引力であって、それが変わらないなら生きていても死んでいてもどっちでもいいんだ。
by Caelum (2022-04-19 18:17)
評価は難しいところではあるけど3位としたい。ただ、これはボチボチ人生経験を積まない限り共感できない。若い人にとっては(もちろん、若い頃の僕であっても)ただ胸糞悪いだけの小説だ。
20代で一度読み「クソ小説だな!主人公死ね!」と思ったなら、40歳ぐらいでもう一度読むと良い。
不倫がどうとか、恋がどうとかいう意味ではなくて、この小説が本当に伝えたいであろうと思われるものを掬い取れると思う。作者が本当にそれを伝えたいのかは分からないけど。
by Caelum (2022-04-19 18:50)
多崎つくるを読み始めた。全370ページで30ページまでおわり。あと3日で340ページだから1日113ページだ。全て計画通り。
by Caelum (2022-04-19 19:38)
1日28時間にしてくれ
by Caelum (2022-04-19 20:17)
きたあああああああああああああああああああああIPOまた当選でございます。円安に涙を飲んで待った甲斐があったというもの。これで落選してたらただの機会損でしかなかった。(結果論)
明日も2本抽選があるから期待して待とう。ついでに円がちょっと高くなったら万々歳。
by Caelum (2022-04-19 21:06)
当選枚数が1枚なので+3万がいいとこだと思われる。セット配分じゃなかったのね。でもリスクがほぼゼロなので、貰えるだけでもありがたいと考えるべし。
by Caelum (2022-04-19 21:43)
Vision読了。いい本だった。本気で絵をやろうと思うなら始めて3ヶ月ぐらいしたらソッコーで買った方がいい。それまでに読んでも恐らく意味不明なので最初はいらないというか、逆に混乱するので読まない方がいい。最初は描き慣れることが大事。
by Caelum (2022-04-19 23:31)
ケンタッキー感謝祭の1,500円パック3がすごい気になる…でもケンタッキーむちゃくちゃ遠いねん。出前館も宅配圏外だし。
by Caelum (2022-04-20 01:10)
まずは顔から手を入れたけど、だいぶ良くなった。いつもだったらこれでOKとしてるけど今回はまだダメだ。妥協はしない。もっと行ける。
by Caelum (2022-04-20 05:01)
円安も米国債も動きが早い。あと1日大人しくしていてくれ。僕の人生はいつもほんの少しタイミングが遅い。そのほんの少しが明暗を分ける。不安を抱き過ぎて決断力が無いのだろうな。
by Caelum (2022-04-20 15:55)
多崎つくる面白い。序盤が終わってここからが本番だけど、このまま何も問題が無ければ3位確定だ。つくるは金持ちの子で僕は貧民の子という違いはあれど、それ以外はかなり近しく自己投影できる点が良い。読んでいると辛く忘れたいことを思い出せる。そこがいい。
by Caelum (2022-04-20 18:31)
そういえばかなり前にデンタルフロスを貰ったんだけど、怖過ぎて一度も使ってないんだよね。0号?なので一番細くて初心者用なんだけど。僕もいい年だし、歯の健康のためにトライしてみるか。
by Caelum (2022-04-20 18:39)
IPO補欠当選か…補欠=ほぼ落選なので終了。
by Caelum (2022-04-20 19:28)
米国債買おう。久しぶりに大金動かすと緊張するな。
by Caelum (2022-04-20 19:32)
実際のところ、アメリカの景気後退が本格化するまではSP500の方が上がる可能性が高いので、それまでそっちに投資して景気後退局面に入ったら現金に戻して暫く待つか、国債に入れるのが最大利益戦略となる。でもSP500はいつ落ちるか分からん状態にあるので、ある程度の対応力が求められる。面倒臭がりや心配性の人間には無理だ。僕とか。
よって、怠け者やチキンの安全戦略は景気後退局面が終わるまで国債に入れ、終わった瞬間(は分からないのでその周辺)に国債を現金化→SP500やナスダック(と少量のレバナス)に移行するのが良い。そうすればあとは一生寝てるだけで安泰だ。僕は怠け者でチキンなのでこれが向いている。
怠け者やチキンに限らず、日本の銀行で預金を腐らせているだけの人にもオススメできる戦略だ。アメリカが死ぬと考える人はもちろん他の国に投資しよう。僕はアメリカが死んだら世界が死ぬと思うけど。
by Caelum (2022-04-20 19:49)
徐々にクオリティが上がってきた。作業が終わった部分についてはとりあえず納得できるクオリティになっている。一旦終えて他を直して、全部終わったら再確認して…という流れで仕上げて行こう。
by Caelum (2022-04-21 04:35)
デンタルフロス、大体の歯は入るんだけど、Sサイズでも入らん歯がある。親知らずに押されて一部の歯並びがおかしくなったので、そのせいで完全に密着してる歯があるんだよな。そこはどうにもならん。
by Caelum (2022-04-21 05:32)
いつだったか死ぬほど暑かったのに、最近は肌寒いな。
by Caelum (2022-04-21 14:52)
多崎つくるは名古屋が舞台(とも言い難いが)であるのも面白ポイントのひとつなんだろうな。ちゃんと取材して書かれているのが分かる。(事実は知らないが地元民からするとそう見える)
by Caelum (2022-04-21 18:03)
チョコチップが死ぬほど入ったクッキーって何でこんなに美味いのだろうか。いや、なんでかは分かるんだ。食感がスゲーいいからだ。このゴリゴリ噛み砕く食感が僕は好きなのだ。
by Caelum (2022-04-21 20:36)
毎回言っている気がするけど、技術的には恐らく過去一番よく描けている。まだ完成していない現時点でも恐らく。改善できる部分は結構残ってるし、その方法も分かっているのでもっと良くできる。現時点で42時間なので、案外時間は掛かっていない。まだまだ行くぞ。
by Caelum (2022-04-22 04:43)
多崎つくる読了。残念ながらノルウェイの下の5位だ。ねじまきよりは上ではあるけど、これも他の作品を読む度に順位が下がるだろう。
終盤まではすごく良かったのに、ラスト30ページの怒涛のクソ展開が全てを台無しにしてしまった。いやまぁ、残りページ数があまりにも少なかったから怪しいとは感じていたんだ。でもこれほどのクソ展開は予想外。
灰田、緑川、沙羅が完全に投げっぱなしで終わるのが非常にモヤる。5人組だけの話に焦点を絞ったらすごく面白かったのに。残念過ぎる。
by Caelum (2022-04-22 17:42)
それでもまだ村上春樹を読んでいるのはハードボイルドとカフカがあまりにも面白過ぎたからだ。僕はその「もしかして」を求めて村上春樹を読んでいる。ギャンブルにのめりこむ人みたいだな。
by Caelum (2022-04-22 18:08)
んんんんんんんんんんんんんんんんんどうしたものか。まだ稚拙さが漂ってくるのは分かるんだけど、これ以上何も思い付かないから手の施しようが無い。一切妥協したつもりは無いので、あとは自信をもって完成と宣言する以外にやれることはないんだけど、それがなぁ。
by Caelum (2022-04-23 04:55)
風呂入って、寝て、明日見て何も無ければ多分現段階では分からないということなんだろうな。そのときは潔く終わろう。
by Caelum (2022-04-23 05:12)
あー、これは好みとの戦いかもしれんなぁ…ピンク系のスキントーンが好きなのでそうしてるけど、実際の人間の肌は最も白い(つまり赤い)と思われるフィンランド人であってももう少し黄色くて、僕の色の人はかなり少ない(存在してはいる)。それでも貫くのか、もう少し現実に寄せるのか、決めなくてはならない。
by Caelum (2022-04-23 05:55)
初音ミクのカラーリングのトラックが走っておった。新幹線はやぶさのカラーリングと似てるけど、初音ミクは青緑、マゼンタ、グレーで、はやぶさは青緑、マゼンタ、白なのだ。
by Caelum (2022-04-23 15:38)
ダンスは上下巻で680ページ。1日100ページで7日でゴールだ。それにしても村上作品ではいつものことだけど、相変わらず何の理由も無く主人公が異様にモテる。主人公が魅力的な人物だと思わせる手法なのかもしれないけど、毎回コレはなんとも。
by Caelum (2022-04-23 19:32)