低 [雑記]
怒りが足りていない。
・今週の読書
いつものアレ。
・日本人の性的嗜好
エロ系。ちょっと古いデータですが、FANZAの調査結果について。
・今週の進捗
絵の話。裸多めなのでアレです。
ほいではポン。
・今週の読書
今週読了した本：
ポロック生命体：瀬名秀明
現在読んでいる本：
アンドロイド：エドマンド・クーパー
今後読みたい本：
天使の囀り：貴志祐介
砂の女：安部公房
三体：劉慈欣
テスカトリポカ：佐藤究
正欲：朝井リョウ
墓地を見おろす家：小池真理子
プラスチックの恋人：山本弘
アイの物語：山本弘
わがセクソイド：眉村卓
ぴぷる：原田まりる
未来の二つの顔：ジェイムズ・P・ホーガン
「ポロック生命体」を読了しました。AIが活躍する世界を舞台としたヒューマンドラマ系の内容で概ね面白いんですが、最終エピソードにおけるAIに関する作者の認識がちょっと前時代的なように感じてしまったので何ともモヤっとしてしまいました。
この世界においては「AIが人間を凌駕する面白い小説を作り出す」という事件が起きるんですが、それに対する人間の反応が「最初は話題性が高くもてはやされたが、次第に人々は『人間の尊厳を傷つける恐れのあるAIという存在』を無視し始めた」というものなんですよね。年配の方はそうかもしれませんけど、若い世代がそうなるとは到底思えません。
「創造分野における人間の尊厳」なんてもはや気にしている人は殆どいないのでは？良いものを生み出せるのであれば、それがAIだろうと人間だろうとどうでもいいという人が多いのでは？別に調査した訳じゃないんですが、肌感覚でそう思うんですよね。
もちろん取材は行っているでしょうから、この小説が書かれた当時(2020年2月)は尊厳派が多数派だったのかもしれません。でも、いま現在、あるいはもう少し先の未来において、尊厳派が多数派となるとは想像できないんですよねぇ…どうなんでしょうか。
いま最先端のクリエイターが実はAIだった…なんてことになっても「AIスゲー、もう人間いらねぇじゃん」で終わると思うんですよ。その先の「人間いらなくなるじゃん！AIは悪だな！」までは行かないでしょう。クリエイター側はそう言うかもしれませんが、消費者にとってはクリエイターがAIだろうが人間だろうがどうでもいいじゃないですか。評価対象は作品であり、人ではない。アウトプットが同じなら誰が(何が)作っても同じです。
僕も絵を描く人間ですが、AIの方が上手く描けるならAIの方が高く評価されて当然だと思っていますし、消費者にとって僕の絵は価値の無いものであると判断されても仕方ないです。AIだろうが人間だろうが、力のある存在が評価されればいい。
だから描く意味が無いのか？というとそれは違って、描きたい人は描けばいいんです。世間にとって無価値であっても、自分にとって価値があるなら好きにすればいい。だから描く人はいなくならないでしょうけど、商売としての絵描きは減るでしょうね。単純に干されるので。人間が描くよりどう考えてもAIが描いた方が安いので、経済的に当然です。
制作コストが安くなるので、消費者は高品質な作品を安価に手に入れることができるようになります。その世界で「人間の尊厳が…」なんて言う人はいないでしょう。人間の尊厳のために高価で低品質なものを買いますか？と。もちろんNOですよね。
そういうわけでして、人々の心情においても、経済的合理性においても、この作品における「人間を超える創造性を手にしたAI」の扱いはイマイチであると言わざるを得ない。
今日からは「アンドロイド」を読んでいます。まだ序盤ですが、今のところはかなり面白いですね。かなり期待が持てます。1976年の本だと思ったんですが、これは和訳版の発売日であって実際には1958年に書かれたそうです。
冷凍庫の作業員が事故で閉じ込められて、氷漬けにされたまま150年後に蘇生(凄いテクノロジーが生まれたので可能となった)されるというところから始まります。最近のSFだとコールドスリープというのは定番設定のひとつになっていますけれども、何せ64年前ですからね。その頃既に定番だったのかは知りませんが、現代まで廃れずに続いている設定ってスゲェなぁ。一種の伝統芸能みたいな感じでしょうかね。
そして目覚めたら「ほぼ人間だけど感情が無くて妙に『モノっぽい』存在」と出会うのですが、それがアンドロイドでしたって話ですね。この世界では1人1体のアンドロイドを所持するのが普通で、労働は全てアンドロイドが行います。人間は生まれてから死ぬまで自由である、と。150年前の「労働は人生の基礎」みたいな価値観を持った主人公が22世紀をどのように生きて行くのか。無茶苦茶楽しみです。
・日本人の性的嗜好
FANZAってご存じですか。昔はDMMと名乗っていましたが、恐らく企業イメージのためにアダルト部門を切り離して出来たのがFANZAです。そう、テレビで「DMMどっとーこむ」なんてCMをやっていますが、元々はAV販売を生業としていたのです。
AV販売はちゃんとしたお仕事なので別に何の問題も無いんですが、やはり英会話教室やら証券会社やらを運営するにあたって「AV売ってますよね？」ってのは何となくイメージが悪いというのは分かります。悪いことはしていないし、恥ずかしい仕事でもないけれども、わざわざ大っぴらにする仕事でもありませんからね。センシティブな分野なので。
で、そのFANZAがお客さんに関するレポートを発表していて、これがなかなか興味深いものになっているんですよね。データは2018年のものしかなくて、面白いので毎年やって欲しいんですが色々と事情があって出せないんでしょうかね。残念です。
FANZA REPORT 2018
https://special.dmm.co.jp/fanza/feed/news/fanza-report-2018
幾つかピックアップすると…
・1年で販売された作品数：26,961本
これは恐らくAVに限った話だと思うんですが、約2.7万本のタイトルが登場したということです。総集編や再販もあると思うので全部が完全新作ってワケじゃないですが、毎日74本ぐらいのAVがリリースされているということに。毎年4,000人デビューするとか、日本人女性の200人に1人はAV出演経験があるという話もあるので、そんなもんでしょう。
ただ、AV新法の影響で業界がエライ事になっているみたいなので、今年7月以降のデビュー者や販売本数は激減するでしょうね。既に仕事が無くなってきているようですし。
・女性比率30.18%
女性向けAVも増えてはいますが、これはちょっと怪しいですね。というのも「Google Analyticsで性別が明らかなデータのみ」みたいなことが書いてありますが、ユーザが正しく性別を登録しているとは限らないので何とも言えません。それでも「女性も(思っていたよりは)結構多い」ってのはあるんじゃないかと思います。
・検索ワード1位は「熟女」
いやー、これはどうなのかなぁ…結構圧倒的な差で1位なんですよね。年齢別ランキングもあるのでそちらも見てみると、35歳以上の年代全てで1位です。25歳～で3位、18歳～で10位なので、それを見ると確かに納得感はあるのですが。
「熟女」と言っても、AV女優は大部分が20～25歳ぐらいですから30歳ぐらいでもう熟女カテゴリに入ったりするんですよね。であれば、35歳の人からすると熟女といっても同年代とかその辺ですし、40歳以上の人からすれば年下が殆どです。そういった事情があるので「いい感じの年頃」みたいなイメージで「熟女」が使われているのではないかと。
一般的に「男は若い女の子が好きなんでしょ？」みたいなイメージがあると思いますが、そうとも限らんってことですね。恐らく自分と同年代が一番好きな人が多いのでしょう。年齢に一切こだわりの無い僕にはよく分からない世界ですが。
それと単純にベテランの方が演技が上手いので、そういった女優を探す際に「熟女」というワードを使うとベテランの可能性が高いってのもあるでしょうね。若くて美人でも演技が下手だと実用的でないんですよ。もちろんベテランだけど下手、熟女の新人、若手だが上手といった人も存在しますが、あくまで確率の話ですね。
あと謎なのがコスプレですね。18歳～がコスプレ好きなのは分かります。色んなメディアの影響を受けている世代ですから、そりゃ好きでしょう。僕も好きです。が、25～54歳のゾーンではコスプレが上位から消えます。なぜだ。そして更に謎なのが、55歳～のゾーンで再びコスプレが上位に現れるということです。これは興味深いですね。
他はざっと見ると「巨乳(爆乳)」や「痴漢」は分かりますね。AVはファンタジーなので、そういった非現実的なものは需要があるでしょう。「人妻」は正直良く分かりませんが、これも不道徳というファンタジーだということなのだろうなぁ。
一方で同じくファンタジーである「ロリ」はかなり下位ですし、「貧乳」なんてランクインさえしていません。ロリAVは当然「ただ童顔・貧乳・低身長なだけの大人」なので、真のロリコンからすると偽物でしかない(だから二次ロリが必要なのです)。そして貧乳は単純に人気が無さそうです。やはり皆さんデカい方が好きなんでしょう、見栄えしますから。
「ニューハーフ」が結構上位に食い込んでるのは心の底から分からん…いやだって、どんなに綺麗でも体は男じゃないですか。世間はAVに何を求めているのだろうか。
といった感じでした。世間と隔絶されている僕からすると、こういった調査って世間を知ることができて凄く面白いんですよね。FANZAだからこその偏りとかもあるでしょうから参考程度ではありますが、世の中の人の好みを知るってのはクリエイターとしては大事なことです。(それを取り入れるかは別として、知って損は無い)
今回はより一般的なAVに関するレポートを取り上げましたが、同様の調査は同人誌に対しても行われています。絵描きはそちらの方が参考になるでしょうね。
FANZA REPORT 2018 同人編
https://special.dmm.co.jp/fanza/feed/news/fanza-report-2018-doujin
ちなみに僕は世の中の好みと1ミリも一致しないことが分かったので、参考にしないことにしました。だって興味の無いものを描きたくないじゃないですか。
以下、絵の話なので畳みます。裸多めです。
僕はこれを「エロ」とは呼ばないのですが、一般的にはどうだろう。
はい、続きです。
・今週の進捗
先週までの絵が完成、新作に入りました。まずは先週の続きから。
先週の状態
0日目(作業時間：6.0時間)
・背景を強化
・キャラに光を追加
1日目(作業時間：6.0時間)
・リボンを追加
・背景の影を調整
・キャラにリムライトを追加
2日目(作業時間：2.0時間)
・キャラの影を修正
・色味を変更
3日目(作業時間：0.5時間)
・構図をアップに変更
・完成
でした。体調が良くなったのでガッツリやるつもりだったんですが、やれることがそんなに無かったという。これ以上はどうにもならんかったんだよなぁ。
一番大きく変わったのは構図なんですが、シチュエーション的に「ほら見て」的な感じでこちらに呼び掛けている割にはなんか距離が遠かったんですよね。なので少し寄って距離感を近くしました。風景を含めた一枚絵としては稚拙になりましたが、キャラ絵としてはこっちの方が良かろうという判断です。画面に対するキャラの面積が増えますからね。
帯は結局この色になりました。紫に対する補色の黄色なので、色理論的には悪くないはずです。模様は上手く描けなかったので無しに。背中の結び目は資料を探したらこんな感じになっていたので。想像していたほどふんわりじゃなかったです。
そして世間の評価ですが、大体普段の4分の1ぐらいですね。概ね想像通り。僕のフォロワーさんが望むものはこういう絵じゃないってのは最初から分かっていましたし、普段描かないタイプの絵なのでクオリティも良くないです。妥当なところでしょう。
今回は「コンテストに出せるような工夫を盛り込んだ健全な絵を描きましょう」というコンセプトで描いたので、これはこれでいいんです。ちゃんと描けているかは別として「花火を上空から見下ろす」というアイデア自体は原神の世界観をちゃんと活かしていて良いと思うんですよね。そういう意味ではまぁいいんじゃないでしょうか。多分。
ということで総評をば。
良かったところ
・アイデアは良かった
悪かったところ
・上手く描けなかった
では次に新作をば。ここから裸です。
一応改行を入れておきます。
はい、続きです。
3日目(作業時間：3.5時間)
・イメージを作成
・イメージを元に3Dを作成
4日目(作業時間：4.0時間)
・イメージを具体化
最終イメージ(結局最終にならなかった)
体型A
体型B
体型C
5日目(作業時間：4.0時間)
・体型を更に調整
6日目(作業時間：4.0時間)
・髪を塗り始め
・肌を塗り始め
という具合に進めています。
見ての通りワンピース型のスクール水着的なアレなんですが、これがまた厄介なんですよねぇ。このタイプの水着って胸部の圧迫力が無茶苦茶強いので、よほどの巨乳でもない限り乳が扁平になるじゃないですか。そうはいっても、潰れて変形しているだけなので体積は変わらないはずでして、厚みが減る分だけ幅は増えるはずなんですよ。
しかしその物理的な変化が全く分からない。ぶっちゃけ実物を観察して触ってみないと無理ですよ、これは。そんなことができるはずも無いので、写真資料から推測するしかありません。が、ここでもう一つ問題が発生するのです。それは「左肩を前に倒しているので、胸部の水着がたわんで圧力が減るはず」ということです。このため、直立姿勢のグラビアなどは一切参考になりません。しかしこのポーズの資料もありません。困った。
幸いなことに前屈運動をしている盗撮画像(のようなAVのワンシーンですが)を発見できたので、これを参考にしました。その画像によると、やはり胸部の圧力が減ることで下部にはちゃんと乳らしい丸みが出現するようなんです。ムズ過ぎだろ、ワンピ水着。
で、その圧力の掛かり方を再現するために体型を色々と弄りました。加工前のものが体型Aです。重力の影響を受けて概ねこのような感じになるでしょう。しかしよく見ると、乳以外にも問題があるんですよね。それはヘソの位置です。
かなりヘソの位置が高いように見えますが、上体を軽く前に倒しているので、実はこの位置で正しいんです。肋骨との位置関係もおかしくないです。しかし、解剖学的にどうであろうともおかしく見えるならおかしいのです。それが絵というもの。
そういうワケで、体型Bのようにヘソを下げて下腹を短くしました。更に水着が乳を圧迫している様子を表現するために厚みを減らし、幅を少し増やしたのが体型Cです。これに水着を着せると最終イメージ(ではないが)のようになります。
それでもやっぱり乳が無茶苦茶デカく見えて不自然なので、更に小さくしたのが5日目。尻と太ももの間の謎の凹み(立っていたらこうなるが、座っていたら消えるはず)を消したり、膝のところの凹みが大げさなので修正したり、諸々やって体型は完成です。
現在は髪の毛を塗ったり、顔の陰影がちょっとキツいので塗り直したりしています。それらが終わったら顔のパーツを描き直して、水着をもう少しいい感じに直して、背景入れたら終わりですね。やはりピンナップは描きやすいんだよなぁ。
背景はどうしたもんかな。砂浜にするか、プールにするか、はたまたとんでもない場所にするか。シンプルな絵だからこそ背景の選択が重要です。どうしたもんかな。
そんな感じで、来週もべっとり頑張りマス。
・今週の読書
いつものアレ。
・日本人の性的嗜好
エロ系。ちょっと古いデータですが、FANZAの調査結果について。
・今週の進捗
絵の話。裸多めなのでアレです。
ほいではポン。
・今週の読書
今週読了した本：
ポロック生命体：瀬名秀明
現在読んでいる本：
アンドロイド：エドマンド・クーパー
今後読みたい本：
天使の囀り：貴志祐介
砂の女：安部公房
三体：劉慈欣
テスカトリポカ：佐藤究
正欲：朝井リョウ
墓地を見おろす家：小池真理子
プラスチックの恋人：山本弘
アイの物語：山本弘
わがセクソイド：眉村卓
ぴぷる：原田まりる
未来の二つの顔：ジェイムズ・P・ホーガン
「ポロック生命体」を読了しました。AIが活躍する世界を舞台としたヒューマンドラマ系の内容で概ね面白いんですが、最終エピソードにおけるAIに関する作者の認識がちょっと前時代的なように感じてしまったので何ともモヤっとしてしまいました。
この世界においては「AIが人間を凌駕する面白い小説を作り出す」という事件が起きるんですが、それに対する人間の反応が「最初は話題性が高くもてはやされたが、次第に人々は『人間の尊厳を傷つける恐れのあるAIという存在』を無視し始めた」というものなんですよね。年配の方はそうかもしれませんけど、若い世代がそうなるとは到底思えません。
「創造分野における人間の尊厳」なんてもはや気にしている人は殆どいないのでは？良いものを生み出せるのであれば、それがAIだろうと人間だろうとどうでもいいという人が多いのでは？別に調査した訳じゃないんですが、肌感覚でそう思うんですよね。
もちろん取材は行っているでしょうから、この小説が書かれた当時(2020年2月)は尊厳派が多数派だったのかもしれません。でも、いま現在、あるいはもう少し先の未来において、尊厳派が多数派となるとは想像できないんですよねぇ…どうなんでしょうか。
いま最先端のクリエイターが実はAIだった…なんてことになっても「AIスゲー、もう人間いらねぇじゃん」で終わると思うんですよ。その先の「人間いらなくなるじゃん！AIは悪だな！」までは行かないでしょう。クリエイター側はそう言うかもしれませんが、消費者にとってはクリエイターがAIだろうが人間だろうがどうでもいいじゃないですか。評価対象は作品であり、人ではない。アウトプットが同じなら誰が(何が)作っても同じです。
僕も絵を描く人間ですが、AIの方が上手く描けるならAIの方が高く評価されて当然だと思っていますし、消費者にとって僕の絵は価値の無いものであると判断されても仕方ないです。AIだろうが人間だろうが、力のある存在が評価されればいい。
だから描く意味が無いのか？というとそれは違って、描きたい人は描けばいいんです。世間にとって無価値であっても、自分にとって価値があるなら好きにすればいい。だから描く人はいなくならないでしょうけど、商売としての絵描きは減るでしょうね。単純に干されるので。人間が描くよりどう考えてもAIが描いた方が安いので、経済的に当然です。
制作コストが安くなるので、消費者は高品質な作品を安価に手に入れることができるようになります。その世界で「人間の尊厳が…」なんて言う人はいないでしょう。人間の尊厳のために高価で低品質なものを買いますか？と。もちろんNOですよね。
そういうわけでして、人々の心情においても、経済的合理性においても、この作品における「人間を超える創造性を手にしたAI」の扱いはイマイチであると言わざるを得ない。
今日からは「アンドロイド」を読んでいます。まだ序盤ですが、今のところはかなり面白いですね。かなり期待が持てます。1976年の本だと思ったんですが、これは和訳版の発売日であって実際には1958年に書かれたそうです。
冷凍庫の作業員が事故で閉じ込められて、氷漬けにされたまま150年後に蘇生(凄いテクノロジーが生まれたので可能となった)されるというところから始まります。最近のSFだとコールドスリープというのは定番設定のひとつになっていますけれども、何せ64年前ですからね。その頃既に定番だったのかは知りませんが、現代まで廃れずに続いている設定ってスゲェなぁ。一種の伝統芸能みたいな感じでしょうかね。
そして目覚めたら「ほぼ人間だけど感情が無くて妙に『モノっぽい』存在」と出会うのですが、それがアンドロイドでしたって話ですね。この世界では1人1体のアンドロイドを所持するのが普通で、労働は全てアンドロイドが行います。人間は生まれてから死ぬまで自由である、と。150年前の「労働は人生の基礎」みたいな価値観を持った主人公が22世紀をどのように生きて行くのか。無茶苦茶楽しみです。
・日本人の性的嗜好
FANZAってご存じですか。昔はDMMと名乗っていましたが、恐らく企業イメージのためにアダルト部門を切り離して出来たのがFANZAです。そう、テレビで「DMMどっとーこむ」なんてCMをやっていますが、元々はAV販売を生業としていたのです。
AV販売はちゃんとしたお仕事なので別に何の問題も無いんですが、やはり英会話教室やら証券会社やらを運営するにあたって「AV売ってますよね？」ってのは何となくイメージが悪いというのは分かります。悪いことはしていないし、恥ずかしい仕事でもないけれども、わざわざ大っぴらにする仕事でもありませんからね。センシティブな分野なので。
で、そのFANZAがお客さんに関するレポートを発表していて、これがなかなか興味深いものになっているんですよね。データは2018年のものしかなくて、面白いので毎年やって欲しいんですが色々と事情があって出せないんでしょうかね。残念です。
FANZA REPORT 2018
https://special.dmm.co.jp/fanza/feed/news/fanza-report-2018
幾つかピックアップすると…
・1年で販売された作品数：26,961本
これは恐らくAVに限った話だと思うんですが、約2.7万本のタイトルが登場したということです。総集編や再販もあると思うので全部が完全新作ってワケじゃないですが、毎日74本ぐらいのAVがリリースされているということに。毎年4,000人デビューするとか、日本人女性の200人に1人はAV出演経験があるという話もあるので、そんなもんでしょう。
ただ、AV新法の影響で業界がエライ事になっているみたいなので、今年7月以降のデビュー者や販売本数は激減するでしょうね。既に仕事が無くなってきているようですし。
・女性比率30.18%
女性向けAVも増えてはいますが、これはちょっと怪しいですね。というのも「Google Analyticsで性別が明らかなデータのみ」みたいなことが書いてありますが、ユーザが正しく性別を登録しているとは限らないので何とも言えません。それでも「女性も(思っていたよりは)結構多い」ってのはあるんじゃないかと思います。
・検索ワード1位は「熟女」
いやー、これはどうなのかなぁ…結構圧倒的な差で1位なんですよね。年齢別ランキングもあるのでそちらも見てみると、35歳以上の年代全てで1位です。25歳～で3位、18歳～で10位なので、それを見ると確かに納得感はあるのですが。
「熟女」と言っても、AV女優は大部分が20～25歳ぐらいですから30歳ぐらいでもう熟女カテゴリに入ったりするんですよね。であれば、35歳の人からすると熟女といっても同年代とかその辺ですし、40歳以上の人からすれば年下が殆どです。そういった事情があるので「いい感じの年頃」みたいなイメージで「熟女」が使われているのではないかと。
一般的に「男は若い女の子が好きなんでしょ？」みたいなイメージがあると思いますが、そうとも限らんってことですね。恐らく自分と同年代が一番好きな人が多いのでしょう。年齢に一切こだわりの無い僕にはよく分からない世界ですが。
それと単純にベテランの方が演技が上手いので、そういった女優を探す際に「熟女」というワードを使うとベテランの可能性が高いってのもあるでしょうね。若くて美人でも演技が下手だと実用的でないんですよ。もちろんベテランだけど下手、熟女の新人、若手だが上手といった人も存在しますが、あくまで確率の話ですね。
あと謎なのがコスプレですね。18歳～がコスプレ好きなのは分かります。色んなメディアの影響を受けている世代ですから、そりゃ好きでしょう。僕も好きです。が、25～54歳のゾーンではコスプレが上位から消えます。なぜだ。そして更に謎なのが、55歳～のゾーンで再びコスプレが上位に現れるということです。これは興味深いですね。
他はざっと見ると「巨乳(爆乳)」や「痴漢」は分かりますね。AVはファンタジーなので、そういった非現実的なものは需要があるでしょう。「人妻」は正直良く分かりませんが、これも不道徳というファンタジーだということなのだろうなぁ。
一方で同じくファンタジーである「ロリ」はかなり下位ですし、「貧乳」なんてランクインさえしていません。ロリAVは当然「ただ童顔・貧乳・低身長なだけの大人」なので、真のロリコンからすると偽物でしかない(だから二次ロリが必要なのです)。そして貧乳は単純に人気が無さそうです。やはり皆さんデカい方が好きなんでしょう、見栄えしますから。
「ニューハーフ」が結構上位に食い込んでるのは心の底から分からん…いやだって、どんなに綺麗でも体は男じゃないですか。世間はAVに何を求めているのだろうか。
といった感じでした。世間と隔絶されている僕からすると、こういった調査って世間を知ることができて凄く面白いんですよね。FANZAだからこその偏りとかもあるでしょうから参考程度ではありますが、世の中の人の好みを知るってのはクリエイターとしては大事なことです。(それを取り入れるかは別として、知って損は無い)
今回はより一般的なAVに関するレポートを取り上げましたが、同様の調査は同人誌に対しても行われています。絵描きはそちらの方が参考になるでしょうね。
FANZA REPORT 2018 同人編
https://special.dmm.co.jp/fanza/feed/news/fanza-report-2018-doujin
ちなみに僕は世の中の好みと1ミリも一致しないことが分かったので、参考にしないことにしました。だって興味の無いものを描きたくないじゃないですか。
以下、絵の話なので畳みます。裸多めです。
僕はこれを「エロ」とは呼ばないのですが、一般的にはどうだろう。
はい、続きです。
・今週の進捗
先週までの絵が完成、新作に入りました。まずは先週の続きから。
先週の状態
0日目(作業時間：6.0時間)
・背景を強化
・キャラに光を追加
1日目(作業時間：6.0時間)
・リボンを追加
・背景の影を調整
・キャラにリムライトを追加
2日目(作業時間：2.0時間)
・キャラの影を修正
・色味を変更
3日目(作業時間：0.5時間)
・構図をアップに変更
・完成
でした。体調が良くなったのでガッツリやるつもりだったんですが、やれることがそんなに無かったという。これ以上はどうにもならんかったんだよなぁ。
一番大きく変わったのは構図なんですが、シチュエーション的に「ほら見て」的な感じでこちらに呼び掛けている割にはなんか距離が遠かったんですよね。なので少し寄って距離感を近くしました。風景を含めた一枚絵としては稚拙になりましたが、キャラ絵としてはこっちの方が良かろうという判断です。画面に対するキャラの面積が増えますからね。
帯は結局この色になりました。紫に対する補色の黄色なので、色理論的には悪くないはずです。模様は上手く描けなかったので無しに。背中の結び目は資料を探したらこんな感じになっていたので。想像していたほどふんわりじゃなかったです。
そして世間の評価ですが、大体普段の4分の1ぐらいですね。概ね想像通り。僕のフォロワーさんが望むものはこういう絵じゃないってのは最初から分かっていましたし、普段描かないタイプの絵なのでクオリティも良くないです。妥当なところでしょう。
今回は「コンテストに出せるような工夫を盛り込んだ健全な絵を描きましょう」というコンセプトで描いたので、これはこれでいいんです。ちゃんと描けているかは別として「花火を上空から見下ろす」というアイデア自体は原神の世界観をちゃんと活かしていて良いと思うんですよね。そういう意味ではまぁいいんじゃないでしょうか。多分。
ということで総評をば。
良かったところ
・アイデアは良かった
悪かったところ
・上手く描けなかった
では次に新作をば。ここから裸です。
一応改行を入れておきます。
はい、続きです。
3日目(作業時間：3.5時間)
・イメージを作成
・イメージを元に3Dを作成
4日目(作業時間：4.0時間)
・イメージを具体化
最終イメージ(結局最終にならなかった)
体型A
体型B
体型C
5日目(作業時間：4.0時間)
・体型を更に調整
6日目(作業時間：4.0時間)
・髪を塗り始め
・肌を塗り始め
という具合に進めています。
見ての通りワンピース型のスクール水着的なアレなんですが、これがまた厄介なんですよねぇ。このタイプの水着って胸部の圧迫力が無茶苦茶強いので、よほどの巨乳でもない限り乳が扁平になるじゃないですか。そうはいっても、潰れて変形しているだけなので体積は変わらないはずでして、厚みが減る分だけ幅は増えるはずなんですよ。
しかしその物理的な変化が全く分からない。ぶっちゃけ実物を観察して触ってみないと無理ですよ、これは。そんなことができるはずも無いので、写真資料から推測するしかありません。が、ここでもう一つ問題が発生するのです。それは「左肩を前に倒しているので、胸部の水着がたわんで圧力が減るはず」ということです。このため、直立姿勢のグラビアなどは一切参考になりません。しかしこのポーズの資料もありません。困った。
幸いなことに前屈運動をしている盗撮画像(のようなAVのワンシーンですが)を発見できたので、これを参考にしました。その画像によると、やはり胸部の圧力が減ることで下部にはちゃんと乳らしい丸みが出現するようなんです。ムズ過ぎだろ、ワンピ水着。
で、その圧力の掛かり方を再現するために体型を色々と弄りました。加工前のものが体型Aです。重力の影響を受けて概ねこのような感じになるでしょう。しかしよく見ると、乳以外にも問題があるんですよね。それはヘソの位置です。
かなりヘソの位置が高いように見えますが、上体を軽く前に倒しているので、実はこの位置で正しいんです。肋骨との位置関係もおかしくないです。しかし、解剖学的にどうであろうともおかしく見えるならおかしいのです。それが絵というもの。
そういうワケで、体型Bのようにヘソを下げて下腹を短くしました。更に水着が乳を圧迫している様子を表現するために厚みを減らし、幅を少し増やしたのが体型Cです。これに水着を着せると最終イメージ(ではないが)のようになります。
それでもやっぱり乳が無茶苦茶デカく見えて不自然なので、更に小さくしたのが5日目。尻と太ももの間の謎の凹み(立っていたらこうなるが、座っていたら消えるはず)を消したり、膝のところの凹みが大げさなので修正したり、諸々やって体型は完成です。
現在は髪の毛を塗ったり、顔の陰影がちょっとキツいので塗り直したりしています。それらが終わったら顔のパーツを描き直して、水着をもう少しいい感じに直して、背景入れたら終わりですね。やはりピンナップは描きやすいんだよなぁ。
背景はどうしたもんかな。砂浜にするか、プールにするか、はたまたとんでもない場所にするか。シンプルな絵だからこそ背景の選択が重要です。どうしたもんかな。
そんな感じで、来週もべっとり頑張りマス。
性癖とはほんとにそれぞれですもんね。
最終またコスプレに戻るのって、体力も下降しますもんね。眺める楽しさかも。
絵は素敵ですね！ほんとにあの中でここまで書き上げたのがすごい。
帯はそうですね、きっと記憶違いでは無く、無意識に残っていたのかも。今はかなりふんわり膨らむ帯が多いです。全くだらんってなる兵児帯に、ハリハリのオーガンジーのような生地の兵児帯（というのか疑問だけど）があります。資料は少ないのかもしれませんね。気づかなくてごめんなさい。
でも、帯の色を黄色に替えたのも正解だし、すっごく素敵です。お疲れ様でした。
えみちゃんもかわいい。
私、よう実っぽいキャラ絵が好きだから、えみちゃんはど真ん中。
by そら (2022-08-21 10:53)
>>そらさん
人の好みは千差万別というけど、ほんとソレだよねぇ。絶対的な正解が無いからとても難しい。
コスプレに戻るのは、確かに眺める良さってのはあるかもしれんね。コスプレってことは基本的に肌が隠れるわけで、何というか25歳～のギラギラした世代は「いいから脱げよ！裸見せろ！」みたいな欲求があるのかもしれん。
しかし年を取るにつれて、隠す良さ…美しい言葉で言えば奥ゆかしさみたいなものが大事だと思うようになる。まさに「眺めて楽しい」ということを重視するようになるんだろうね。
僕が基本的に全裸の絵を描かないのもそういうことで、全裸の肉体美ってのもまぁ確かにあるとは思うんだけど、それよりも衣装を含めた「雰囲気の美」を僕は大事にしている。
AVの年齢別嗜好と照らし合わせて考えてみると、年よりっぽい発想なのかもしれん。それはそれで構わんけれども。
>絵
ありがとう！そう言って貰えると嬉しい。
金魚っぽい帯の資料も一応は見つけたのだけれども、なんだろうなぁ…「なんか違う感」みたいなものを感じてしまったんだよね。資料を沢山見たわけではないから、たまたまその資料がそうだっただけかもしれんけれども。
この辺りは物凄く感覚的な話になるので上手く説明できないんだけれど、ある程度ハードな生地の方が多く目についたので、多分僕がそれを求めていたのだろうと思う。
>えみちゃん
えみちゃんはねぇ、キャラクタ性も面白いんだ。コテコテの中二病キャラで、自分が亡国の王女だと思っている(本気で信じてはいないが、そういう設定としている)。眼帯もただのファッション。結構ヤバい子。
よう実で言うと見た目は軽井沢みたいだけど、表面上の性格が一番近いのは高円寺(中身は彼よりずっと常識的で、臆病なので真逆とも言える)。ちなみに僕はよう実では高円寺が一番好きというか、共感できる。
by Caelum (2022-08-21 14:18)
文庫本の後ろには簡潔な紹介文というかあらすじみたいなものが書いてある。「アンドロイド」にも書いてあるのだが、壮絶にネタバレしとるやんけ…こういうのはあかんよ、カドカワくん。
by Caelum (2022-08-21 14:47)
もう日中はエアコン無しで窓開けた方が快適だな。日が暮れたら窓を閉めるので(部屋の明かりで虫が寄ってくる)そうもいかんが。
by Caelum (2022-08-21 15:09)
じゃぁ もう少し年がいけば 老女になるのか？
う(´ε｀；)ｳｰﾝ…
by ゆうみ (2022-08-21 17:43)
>>ゆうみさん
実は60歳以上のAV女優は沢山いまして、70歳以上もチラホラ。最高齢は86歳です。しかしいずれもカテゴリは「熟女」でして、恐らく30歳を超えたら上限無しで永遠に「熟女」なのだと思われます。
なんというか、世界は広いですな…
by Caelum (2022-08-21 22:03)
シンプルなピンナップは作業がガシガシ進むので、手が止まらないように明日何をするべきかをちゃんと考えておかないとあかん。あと2日もあれば背景に入れる可能性があるので、決めないとな。
by Caelum (2022-08-22 02:31)
シンプルな絵は無茶苦茶細かいところまでこだわれるので良い。複雑な絵になるとバランス取りが大変過ぎて細かいところにこだわれなくなるんだよな。そういった絵は全体感が大事なので、それで正解なんだが。
やはり僕はお肉をシンプルに、そして最高の焼き加減に仕上げたい人間なんだなと改めて実感している。
by Caelum (2022-08-23 02:34)
一応の完成形に辿り着いたので、あとは気が済むまでクオリティを上げて終わりだ。ここからが本番であるとも言える。
by Caelum (2022-08-24 02:46)
クオリティ上げと同時にうっかりミスも発見してしまった…気付いたから良いものの、気付かなかったらヤベェよなぁ。こういうのはアカン。
by Caelum (2022-08-25 02:34)
まだ改良できるというのは分かる。今回の絵にはまだ可能性が埋まっている。それは確実。でもどうやって掘り出すのか分かんねぇ。絵は結果が全てなので「埋まっているけど掘り出せない」ってのは「埋まっていない」と変わらんわけだが。
by Caelum (2022-08-26 02:50)
分からん。全然分からん。いや、分かる。でもどうしたもんか分からん。正直、もう完成でもいいところまでは出来ている。でもまだやれるんだよなぁ。あと1週間粘りたい。それでダメなら今の僕には無理なんだろう。
by Caelum (2022-08-27 02:44)
借りてきた本は単行本460Pなんだが、文字サイズ小さい系の単行本だったので1ページの文字数1,012であり文庫の1.5倍ある。ということは文庫690P相当。今週は1日70P＝文庫100Pペースだな。
といってもオムニバスなので、キリのいいところが規定ページ数とは限らんのだなこれが。そういった場合、僕はキリを優先する。60～80Pでキリがいいならそこで中断するし、そこから逸脱するなら仕方ないから70P付近の場面転換で中断することにしている。
by Caelum (2022-08-27 13:46)