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 [雑記]

コメダ行かなきゃ。

・今週の読書
いつものアレ。

・計画
一生終わらない。

ほいではポン。


・今週の読書
今週読了した本:
姉飼:遠藤徹

現在読んでいる本:
殺し合う家族:新堂冬樹

「姉飼」を読了しました。いやー、これは良いですね。表題作は先週の通りミステリ部分がヘボかったりするんですが、世界観の作り込みは圧倒的でした。続く「ジャングル・ジム」は傑作ですね、これは文句のつけようのない出来です。超絶面白い。

以下、ネタバレあり。

そして問題作「ジャングル・ジム」ですよ。コレは凄い。主人公は公園の遊具であるジャングルジムで、意識を持っています。そして子供たちと遊んだり、疲れたサラリーマンの相手をしたりするんですよ。そこまでは普通のファンタジーじゃないですか。

ところが、なぜか女性にナンパされてレストランデートしたり、一夜を共にしたりします。何の説明もなく、さも当然かのように。いや、お前ジャングルジムやろ…なんて我々は思ってしまうのですが、この世界ではそれが普通。無粋な説明は不要なのです。

そういった頭のおかしい世界がシレっと描かれているのが素晴らしいですね。めちゃくちゃ好みです。現在の読書リストを消化したら著者ローラーしよう。

今日からは「殺し合う家族」を読んでいます。暴力を用いたマインドコントロールで人間をぶっ壊し、殺し合いをさせる話です。そして主人公というか犯人はそれを見て楽しむサド気質の変態という。昔の貴族が奴隷の殺し合いを見て楽しんだアレですね。

そのうち書こうと思っていたんですが、実のところ僕もその性癖は理解できるんですよね。殺しは興味ないですが。自分が直接拷問を行うのではなく、拷問させてそれを見るのを楽しむ気質があるというかなんというか。もちろんフィクション専門なんですけど。

現実の拷問って絶対楽しくないですよ。だって目の前に苦しむ人がいるんですよ。フィクションは誰の自由も侵害しないからこそ悪事でも楽しめるのであって、現実の悪事は誰かの自由を侵害するので嫌ですね。それが楽しい人もいるんでしょうけど。

「いるんでしょうけど」というか、います。なぜなら、この小説は実話ベースだからです。「北九州監禁殺人事件」ってあったじゃないですか。アレです。なので、もしも僕が現実でも楽しめるタイプの人間だったら同じことをしていたかもしれません。ゆえに、僕は危険人物であると言われても否定はしませんし、できませんね。その可能性はあるので。

事実ベースの陰惨な小説って、楽しんでよいものか難しいですよね。実際に事件と被害者が存在するワケでして、そうなると「その小説で楽しむ」というのはつまり「事件を楽しんでいる」と受け取られても否定はできないじゃないですか。

しかし「小説」という媒体で読んでいる以上はフィクションであるので、それを楽しむことは実際のニュースを見て楽しむこととは違います。そして我々は「元ネタの事件は楽しめないが、小説化されたものは楽しめる」という都合の良い解釈をするのです。そうはいっても、遺族からすれば「どっちも同じだよ」って話になるでしょう。

我々は他人の不幸を楽しめるし、都合よく自分を納得させるし、しかし自分が被害者ならそれらを絶対に許さないのです。そういうクソな生物であるということを忘れちゃいけませんね。だからといってそれらを規制する必要はないです。意味無いので。


以下、どうでもいい話なので畳みます。






 

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