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 [雑記]

硬いのが好きです。

・今週の読書
いつものアレ。

・パン
やはりコレだな。

・マニア
一括りにするのは難しい。

ほいではドン。


・今週の読書
今週読了した本:
ラギッド・ガール:飛浩隆

現在読んでいる本:
人獣細工:小林泰三

「ラギッド・ガール」を読了しました。前作の「グラン・ヴァカンス」を補完すると共に、シリーズ全体の重要な設定を明らかにする役割となっていますね。文章は前作よりもかなり読みやすくなっていますし、内容的にも数段面白くなっています。

このシリーズは人間が娯楽目的で生み出した電脳空間が舞台となっており、そこでは現実世界ではとてもできないようなことを楽しめるようになっています。例えば、生きた人間を焼いたり、一家団欒に闖入して強姦したり…といった人として許されざることもそこでは合法です。なぜなら、そこに暮らす人々はAIであって人権を持たないためです。

前作では「そういうことも自由だよ」という説明はされても、それ自体にはあまり踏み込まずに物語が進行したのですが、今回はガッツリとソコに焦点を当てています。そしてAIの発達により必ず生じるであろう重大問題である「人間と同じように思考できるようになったAIと人間は何が違うの?」という問題に踏み込んで行くワケですね。

ここまでで作品世界の3分の1だかそこらが説明されたらしく、先の長いシリーズになると思われるんですが…第一弾のグラン・ヴァカンスは2002年、第二弾のラギッド・ガールは2006年、それから17年チョイ経つワケですが第三弾の空の園丁は未だ。

2005年に第1部、2007年に第2部が発表され、間が空いて2020年から連載が開始された…とWikipediaには書いてあったんですが、この感じだともう出ないと思った方がいいかもしれない。SFマガジン12月号に第20回が掲載されているようなので順調に進んでいるのでしょうが、完結してから単行本が出るまでには何年かかかりますし。


今日からは「人獣細工」を読んでいます。久しぶりにSFから離れてホラーを選んだのですが、結構SFチックな内容ですね。幾つかの話が収録されているようですが、初手は「人間に豚の臓器を移植する話」でした。これがまた、スゲェ面白いです。

人間の臓器移植には様々な条件があるので、簡単にはドナーは見つからないじゃないですか。なのでこの作品の世界ではレシピエントから採取した遺伝子を使って豚の受精卵を改造し、人間の臓器を持った豚を作り出して移植するという手段が開発されました。

するとどうなるか。「豚の臓器を移植した人間は、人間なのか?豚なのか?」という問題が生まれる訳ですね。それに対して「脳が人間なら人間だよ」というのであれば「人間の脳を移植された豚は人間になるのか?(人権が発生するのか?)」となりますし、また「脳の一部を豚のものに置き換えたら人間ではなくなるのか?(人権を喪失するのか?)」とか「脳が人間の証なら、脳死した人は人権を喪失するのか?(脳の死=死体なので)」などなど。

つまるところ「我々は何をもって『人間』であるのか?」という話なんですね。いやはや、マジで面白いですよコレは。僕はもっとグロい人体改造モノを期待してこの本を借りたのですが、良い意味で期待を裏切られた形に。こういう出会いがあるから面白いですね。


・パン
このパンをご存じでしょうか。

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ヤマザキの「ホワイトデニッシュショコラ」でございます。発売は1992年であり、なんと30年以上もの歴史を持つロングセラー商品です。これがまた、美味いんですよ。デニッシュ生地はまぁ普通なんですが、中のチョコレートがバッキバキの板チョコなんです。チョコレートクリームの菓子パンとは違って確かな歯ごたえがあり、ガリゴリ嚙み砕きたい派の僕としてはもうたまらんですね。

パッケージには「温めると美味しい」みたいなことが書いてあるんですが、温めるとチョコが柔らかくなってしまうと思われるのでやったことは無いです。ネット情報によると、トースターで少し焼くとデニッシュがサクサクして美味しい模様。あとは冷凍すると美味しいそうです。こちらはパンが犠牲になりそうな気がしますが、果たして。

僕の通っていた高校の購買はヤマザキのパンを扱っていたので、ひょっとしたらコレもあったのかもしれませんが、当時は質より量を求めていたので同じ価格でもっとデカいパンを買っていました。うずまきデニッシュとかコッペパンですね。なのでコレとの出会いは大人になってからなんですが、ずっと好きです。うずまきより小さいとはいえデニッシュなので、熱量は429Kcalと結構なもの。食べ過ぎにはご注意を。


・マニア
僕は(自分の好きな分野に限り)研究が好きなマニア気質なんですが、マニアと言っても2種類あるよなぁと思うワケでして。

1.発展的マニア
歯車を開発したぞ!→歯車を自動で動かすエンジンを開発したぞ!→自動車を開発したぞ!→飛行機を開発したぞ!→UFOを開発したぞ!

2.執着的マニア
歯車を開発したぞ!→ロスの少ない歯車を開発したぞ!→ロスの無い歯車を開発したぞ!→増幅させる歯車(永久機関)を開発したぞ!

といった感じで。前のステップを活用してどんどん新しいモノへと突き進んで行くタイプと、ひとつのことに執着して究極を目指すタイプですね。

僕は明らかに後者ですし、そうであることに満足しているのですが、憧れるのは前者ですね。そうなりたいとは思わないし、なれないけど、なんか輝いて見えます。

一方で我々のような執着タイプは健全じゃないよなぁと。なんかジメっとしてます。「うっへっへ、コレはどうだ?ホレ、どうだ?ん?うぇっへっへ…」と弄繰り回すのが好きなんですよ。そして「あ、ダメだな。んじゃぶっ壊そう。ハイ次」と。まさに外道。

だが、それがいい。


そんな感じで、ジメジメ頑張りマス。
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