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 [雑記]

怒りが足りていない。

・今週の読書
いつものアレ。

・日本人の性的嗜好
エロ系。ちょっと古いデータですが、FANZAの調査結果について。

・今週の進捗
絵の話。裸多めなのでアレです。

ほいではポン。


・今週の読書
今週読了した本:
ポロック生命体:瀬名秀明

現在読んでいる本:
アンドロイド:エドマンド・クーパー

今後読みたい本:
天使の囀り:貴志祐介
砂の女:安部公房
三体:劉慈欣
テスカトリポカ:佐藤究
正欲:朝井リョウ
墓地を見おろす家:小池真理子
プラスチックの恋人:山本弘
アイの物語:山本弘
わがセクソイド:眉村卓
ぴぷる:原田まりる
未来の二つの顔:ジェイムズ・P・ホーガン

「ポロック生命体」を読了しました。AIが活躍する世界を舞台としたヒューマンドラマ系の内容で概ね面白いんですが、最終エピソードにおけるAIに関する作者の認識がちょっと前時代的なように感じてしまったので何ともモヤっとしてしまいました。

この世界においては「AIが人間を凌駕する面白い小説を作り出す」という事件が起きるんですが、それに対する人間の反応が「最初は話題性が高くもてはやされたが、次第に人々は『人間の尊厳を傷つける恐れのあるAIという存在』を無視し始めた」というものなんですよね。年配の方はそうかもしれませんけど、若い世代がそうなるとは到底思えません。

「創造分野における人間の尊厳」なんてもはや気にしている人は殆どいないのでは?良いものを生み出せるのであれば、それがAIだろうと人間だろうとどうでもいいという人が多いのでは?別に調査した訳じゃないんですが、肌感覚でそう思うんですよね。

もちろん取材は行っているでしょうから、この小説が書かれた当時(2020年2月)は尊厳派が多数派だったのかもしれません。でも、いま現在、あるいはもう少し先の未来において、尊厳派が多数派となるとは想像できないんですよねぇ…どうなんでしょうか。

いま最先端のクリエイターが実はAIだった…なんてことになっても「AIスゲー、もう人間いらねぇじゃん」で終わると思うんですよ。その先の「人間いらなくなるじゃん!AIは悪だな!」までは行かないでしょう。クリエイター側はそう言うかもしれませんが、消費者にとってはクリエイターがAIだろうが人間だろうがどうでもいいじゃないですか。評価対象は作品であり、人ではない。アウトプットが同じなら誰が(何が)作っても同じです。

僕も絵を描く人間ですが、AIの方が上手く描けるならAIの方が高く評価されて当然だと思っていますし、消費者にとって僕の絵は価値の無いものであると判断されても仕方ないです。AIだろうが人間だろうが、力のある存在が評価されればいい。

だから描く意味が無いのか?というとそれは違って、描きたい人は描けばいいんです。世間にとって無価値であっても、自分にとって価値があるなら好きにすればいい。だから描く人はいなくならないでしょうけど、商売としての絵描きは減るでしょうね。単純に干されるので。人間が描くよりどう考えてもAIが描いた方が安いので、経済的に当然です。

制作コストが安くなるので、消費者は高品質な作品を安価に手に入れることができるようになります。その世界で「人間の尊厳が…」なんて言う人はいないでしょう。人間の尊厳のために高価で低品質なものを買いますか?と。もちろんNOですよね。

そういうわけでして、人々の心情においても、経済的合理性においても、この作品における「人間を超える創造性を手にしたAI」の扱いはイマイチであると言わざるを得ない。


今日からは「アンドロイド」を読んでいます。まだ序盤ですが、今のところはかなり面白いですね。かなり期待が持てます。1976年の本だと思ったんですが、これは和訳版の発売日であって実際には1958年に書かれたそうです。

冷凍庫の作業員が事故で閉じ込められて、氷漬けにされたまま150年後に蘇生(凄いテクノロジーが生まれたので可能となった)されるというところから始まります。最近のSFだとコールドスリープというのは定番設定のひとつになっていますけれども、何せ64年前ですからね。その頃既に定番だったのかは知りませんが、現代まで廃れずに続いている設定ってスゲェなぁ。一種の伝統芸能みたいな感じでしょうかね。

そして目覚めたら「ほぼ人間だけど感情が無くて妙に『モノっぽい』存在」と出会うのですが、それがアンドロイドでしたって話ですね。この世界では1人1体のアンドロイドを所持するのが普通で、労働は全てアンドロイドが行います。人間は生まれてから死ぬまで自由である、と。150年前の「労働は人生の基礎」みたいな価値観を持った主人公が22世紀をどのように生きて行くのか。無茶苦茶楽しみです。


・日本人の性的嗜好
FANZAってご存じですか。昔はDMMと名乗っていましたが、恐らく企業イメージのためにアダルト部門を切り離して出来たのがFANZAです。そう、テレビで「DMMどっとーこむ」なんてCMをやっていますが、元々はAV販売を生業としていたのです。

AV販売はちゃんとしたお仕事なので別に何の問題も無いんですが、やはり英会話教室やら証券会社やらを運営するにあたって「AV売ってますよね?」ってのは何となくイメージが悪いというのは分かります。悪いことはしていないし、恥ずかしい仕事でもないけれども、わざわざ大っぴらにする仕事でもありませんからね。センシティブな分野なので。

で、そのFANZAがお客さんに関するレポートを発表していて、これがなかなか興味深いものになっているんですよね。データは2018年のものしかなくて、面白いので毎年やって欲しいんですが色々と事情があって出せないんでしょうかね。残念です。

FANZA REPORT 2018
https://special.dmm.co.jp/fanza/feed/news/fanza-report-2018

幾つかピックアップすると…

・1年で販売された作品数:26,961本
これは恐らくAVに限った話だと思うんですが、約2.7万本のタイトルが登場したということです。総集編や再販もあると思うので全部が完全新作ってワケじゃないですが、毎日74本ぐらいのAVがリリースされているということに。毎年4,000人デビューするとか、日本人女性の200人に1人はAV出演経験があるという話もあるので、そんなもんでしょう。

ただ、AV新法の影響で業界がエライ事になっているみたいなので、今年7月以降のデビュー者や販売本数は激減するでしょうね。既に仕事が無くなってきているようですし。

・女性比率30.18%
女性向けAVも増えてはいますが、これはちょっと怪しいですね。というのも「Google Analyticsで性別が明らかなデータのみ」みたいなことが書いてありますが、ユーザが正しく性別を登録しているとは限らないので何とも言えません。それでも「女性も(思っていたよりは)結構多い」ってのはあるんじゃないかと思います。

・検索ワード1位は「熟女」
いやー、これはどうなのかなぁ…結構圧倒的な差で1位なんですよね。年齢別ランキングもあるのでそちらも見てみると、35歳以上の年代全てで1位です。25歳~で3位、18歳~で10位なので、それを見ると確かに納得感はあるのですが。

「熟女」と言っても、AV女優は大部分が20~25歳ぐらいですから30歳ぐらいでもう熟女カテゴリに入ったりするんですよね。であれば、35歳の人からすると熟女といっても同年代とかその辺ですし、40歳以上の人からすれば年下が殆どです。そういった事情があるので「いい感じの年頃」みたいなイメージで「熟女」が使われているのではないかと。

一般的に「男は若い女の子が好きなんでしょ?」みたいなイメージがあると思いますが、そうとも限らんってことですね。恐らく自分と同年代が一番好きな人が多いのでしょう。年齢に一切こだわりの無い僕にはよく分からない世界ですが。

それと単純にベテランの方が演技が上手いので、そういった女優を探す際に「熟女」というワードを使うとベテランの可能性が高いってのもあるでしょうね。若くて美人でも演技が下手だと実用的でないんですよ。もちろんベテランだけど下手、熟女の新人、若手だが上手といった人も存在しますが、あくまで確率の話ですね。

あと謎なのがコスプレですね。18歳~がコスプレ好きなのは分かります。色んなメディアの影響を受けている世代ですから、そりゃ好きでしょう。僕も好きです。が、25~54歳のゾーンではコスプレが上位から消えます。なぜだ。そして更に謎なのが、55歳~のゾーンで再びコスプレが上位に現れるということです。これは興味深いですね。

他はざっと見ると「巨乳(爆乳)」や「痴漢」は分かりますね。AVはファンタジーなので、そういった非現実的なものは需要があるでしょう。「人妻」は正直良く分かりませんが、これも不道徳というファンタジーだということなのだろうなぁ。

一方で同じくファンタジーである「ロリ」はかなり下位ですし、「貧乳」なんてランクインさえしていません。ロリAVは当然「ただ童顔・貧乳・低身長なだけの大人」なので、真のロリコンからすると偽物でしかない(だから二次ロリが必要なのです)。そして貧乳は単純に人気が無さそうです。やはり皆さんデカい方が好きなんでしょう、見栄えしますから。

「ニューハーフ」が結構上位に食い込んでるのは心の底から分からん…いやだって、どんなに綺麗でも体は男じゃないですか。世間はAVに何を求めているのだろうか。


といった感じでした。世間と隔絶されている僕からすると、こういった調査って世間を知ることができて凄く面白いんですよね。FANZAだからこその偏りとかもあるでしょうから参考程度ではありますが、世の中の人の好みを知るってのはクリエイターとしては大事なことです。(それを取り入れるかは別として、知って損は無い)

今回はより一般的なAVに関するレポートを取り上げましたが、同様の調査は同人誌に対しても行われています。絵描きはそちらの方が参考になるでしょうね。

FANZA REPORT 2018 同人編
https://special.dmm.co.jp/fanza/feed/news/fanza-report-2018-doujin

ちなみに僕は世の中の好みと1ミリも一致しないことが分かったので、参考にしないことにしました。だって興味の無いものを描きたくないじゃないですか。



以下、絵の話なので畳みます。裸多めです。
僕はこれを「エロ」とは呼ばないのですが、一般的にはどうだろう。







 

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