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 [雑記]

穴を埋める作業は失うものが無いので気楽で良い。

・今週の読書
いつものアレ。

・日本市場
昔とは事情が違う。

・言い訳
金に関する情けない話。所詮は俗物である。

ほいではぶしゅん。


・今週の読書
今週読了した本:
粘膜蜥蜴:飴村行

現在読んでいる本:
粘膜兄弟:飴村行

「粘膜蜥蜴」を読了しました。序盤の100ページぐらいは盛り上がらなくてどうなることかと思いましたが、その後は面白くて大満足です。前作のようなエログロ描写はかなり削減され、なんと愛の物語に進化しました。いやまぁ、一般的な愛の物語とは毛色が違うんですが。それでも感動する部分もあったりして、なかなか侮れません。

解説にも書いてありますが、前作は「中学生が興奮して書いたエロ漫画」みたいな感じで、僕個人としては凄く面白かったんですが、強烈に人を選ぶ作品ではありました。一方、今作はそいういったマニアックさが薄れてマイルドになっているため(といっても変態描写は幾らかありますが)、かなり一般向けになったなという感じですね。

今日からは「粘膜兄弟」を読んでいます。何が粘膜なのかよくわかりませんが、とりあえずシリーズ作品ということになります。1作目が272ページ、2作目が384ページ、そして3作目の本作は480ページということでモリモリ増えてますね。

前作同様、序盤のアクセルは弱めです。ちょっと不安ですが、前作が途中からガラッと良くなったので本作もそんな感じであると期待しましょう。しかし変態度は若干高めで、初っ端から飼育している豚を毎日犯すジジイが登場します。そうそう、コレだよコレ。こういう頭のおかしい話を読みたいんですよ、僕は。

なんというか、フィクションって自由にやって良いというのが最大の強みじゃないですか。現実ではモラルに反するとか、法的にダメとか、物理的に無理とか色々ありますが、そういったものをやってしまえるのがフィクションの世界です。

現実でもやれる程度のことや、自分でも想像できる範囲のことならわざわざ読む必要はないじゃないですか。もちろんキャラの人間性が重要な話とかであれば別で、事象は実現可能であっても人の心は想像可能とは限らないので楽しめます。キャラクタ性が弱く、想像可能な範囲の個性しかないのであれば面白くないですが。

表現規制とかマジで要らんよなぁ。現実世界の権利を明確に侵害するものでない限り、フィクションは自由にやって欲しいですね。どうしても規制したいなら偏った認識で一部だけを規制するのでなく、全て平等に規制して人類の文化を丸ごと殺してくれ。


・日本市場
長いので結論を先に書くと「エンタメ作品は英語で作れ」です。

日本って人口多いじゃないですか。世界人口白書2023によると、世界で12位だそうです。といっても10位~12位は全て1億2,000万人台なのでほぼトップ10入りです。

日本はどちらかというと内需型の国で、この世界有数の人口を狭い国内に詰め込んで経済をぐるぐる回しているんですね。国土と資源に乏しい国なので…というのもあるんですが、恐らく最大要因は「日本語」なんじゃねぇかなと思っています。輸出しているものは言語が殆ど関係無い工業製品に限られますからね。

日本語話者って日本人だけじゃないですか。人数は1.26億人であり、世界の言語の中で11位、世界人口の1.57%に過ぎません。他言語と比べると圧倒的に難しいので外国人が習得するのも厳しく、第二言語として日本語を選択する人は稀じゃないかと。日本文化が好きとか、日本で稼ぎたいとか、取引先だとか、そういった事情がある場合のみでしょう。

他方、1位は英語で15.31億人(19.1%)、2位は中国語で14.77億人(18.42%)、3位はスペイン語で5.16億人(6.43%)、アラビア語4.47億人(5.57%)、フランス語4.31億人(5.37%)と続きます。インドは地域によって言語が違っていて、人口は多いんですがヒンディー語を使っている人はあまりいません。なので上位には入りません。

ということで、文字を使うサービスを展開するなら日本語はむちゃくちゃ弱いということになるんですが、実際には話者のうち「経済的に商売相手となる水準の人口」が重要になります。日本語はこの辺りが強くて、サービスの内容にもよりますが例えばマンガなら国民の大部分が顧客となり得る経済状況にありますよね。1冊500円の本を購入できる人は、1.26億人のうち0.8億人ぐらいはいるんじゃないですかね。(実際に買うかは別として)

で、他の言語についてこの辺りを調べるのは結構難しいので「世界のインターネット人口割合」なるものを参照したいと思います。インターネットを利用できる経済状況なら、500円の本を購入するぐらいなら出来そうじゃないですか。

1位は英語で11.86億人(25.9%)、2位は中国語で8.85億人(19.4%)、3位はスペイン語で3.64億人(7.9%)と続き、日本語は8位で1.19億人(2.6%)です。というワケで、マンガを売るなら英語か中国語で制作した方が商売相手は多いんじゃない?という。

「そうはいっても、物価が違うから日本と同じ価格じゃ売れんやろ」という話があるじゃないですか。それはそうなんですが、インターネットで販売するなら価格は世界共通であるべきです。そこで「日本の価格でも買ってくれるのか?」を調べます。

ここで役立つのが「経済指標としてあまり役に立たない」と言われることの多いビッグマック指数ですね。アレは原料価格とか輸送費とかが国によって違うので単純に値段比較しても意味無いよって話なんですが、嗜好品の価格調査が目的であればドンピシャで役立つ情報なのです。要は「マンガを買うかビッグマックを買うか」みたいな話なので。

前提として、日本のビッグマックが450円です(480円になりましたが、参考データは450円の時代のものなのでそうします)。USドル換算で3ドルですね。これまでマンガの価格を500円としてましたが、めんどいのでここからは450円とします。

まず英語。使用している国が多過ぎるので一概には言えませんが、アメリカ(5.58ドル)、イギリス(5.39ドル)、カナダ(5.36ドル)、オーストラリア(5.02ドル)、シンガポール(4.86ドル)、フィリピン(2.82ドル)、インド(2.54ドル)など。実はフィリピンやインドでも日本とそこまで差が無いぐらいの価値なので「ビッグマックを買える人は日本の価格でマンガを買える」と思っても良さそうです。

次に中国語。シンガポール(4.86ドル)、中国(3.50ドル)、台湾(2.39ドル)といったところなんですが、中国とシンガポールは簡体字、台湾は繁体字なので文字が違います。よって商売相手となるのはシンガポールと中国都市部の人か、台湾の人かの二択になります。変換自体は自動で行えるので、大したコストをかけずに2種類販売できたりしますが。

最後にスペイン語。アルゼンチン(5.99ドル)、スペイン(約5.82ドル)、メキシコ(5.33ドル)など。アルゼンチンやメキシコは日本の半分の物価と言われていて、マック自体が割と贅沢品だったりするするみたいなんですが、とりあえず「ビッグマックか日本語のマンガか」は成り立つみたいですね。贅沢品であるなら買う人は少ないでしょうけど。

ということで、英語、中国語、スペイン語のいずれにおいても「日本の価格でもビッグマックと同じ感覚で販売できる」と言えそうです。「日本人相手の方が内容が伝わりやすい」といった部分はありますが、それは慣れの問題なので対象の言語の作品をある程度読めば感覚を掴めますよね。その努力をするだけで潜在顧客の数が何倍にも増えるので、日本語で制作するメリットは限りなく弱いと言えるのではなかろうかと。

中国だと外国人は販売サイトに登録できなかったりするのでアレなんですが、日本のショップを見に来る中国人も多いので、中国語で作成して置いておけば良いと思います。英語なら有名ショップに登録できるので何の問題もありません。為替の都合で売り上げが変動するので、PayPalでドル保有して円安の時に引き出すとか。売り上げタイミングと引き出しがズレると税金関連の計算が面倒臭くなるのでオススメできませんが。

「でも客も増えるけど、ライバルも増えるよね?」って話しなんですが、海外はトップクラスが激強いだけで中堅クラスは弱いです。むしろ中堅クラスだと日本の方が熾烈なので、トップを取る自信がある場合を除き海外の方が戦えると思います。

とりあえず僕がもし活動を再開するなら、次は英語で作ろうと思います。というか発売済みの作品を英語版にして海外に出してみたいなと。でもテーマ的に出せないかも。海外だと規制内容が日本と違って、意外なモノがダメだったりしますからね。

なお、この後の話を読むと「お前の言うことはあてにならん」ってなると思います。



以下、しょうもないクソ話なので畳みます。




 
 

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