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 [雑記]

解明できるにせよできないにせよ、あった方が楽しい。

・今週の読書
いつものアレ。

・夢
最近見た夢の話。大した内容ではない。

・モニタが欲しい
最近はスマホ対応で縦長のメディアが増えているので。

・今週のゲーム
いつものアホ記事。

ほいではズドン。


・今週の読書
今週読了した本:
テスカトリポカ:佐藤究

現在読んでいる本:
Θ11番ホームの妖精: 鏡仕掛けの乙女たち:籘真千歳

今後読みたい本:
正欲:朝井リョウ

読みたいリストに追加:
know:野崎まど
BEATLESS:長谷敏司
たんぽぽ娘:ロバート・F・ヤング
デカルトの密室:瀬名秀明
ヒト夜の永い夢:柴田勝家
動物農場:ジョージ・オーウェル
少女禁区:伴名練
平成くん、さようなら:古市憲寿
新世界より 上中下:貴志祐介
皆勤の徒:酉島伝法
盗まれた街:ジャック・フィニイ
魚舟・獣舟:上田早夕里

「テスカトリポカ」を読了しました。麻薬カルテルや臓器売買といった闇社会とアステカ文明を題材にした小説で、直木賞受賞作品ですね。僕の評価は「ぼちぼち」です。

これまで(多分)直木賞受賞作品を読んだことが無かったのですが、直木賞ってこういう大衆娯楽文学に対する賞なんですね。もっと硬派な文学に対する賞だと思っていました。実際、直木賞の対象は「直木賞は、新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本」とされているので、なんというか「出版社が本を売るための肩書」みたいな感じでしょう。文学的な評価をしているのは芥川賞の方だそうで。

そんなことはさておき、この本の内容なんですが…序盤は面白いんですよ。グロい描写は良く書けているし、本場メキシコの麻薬組織について詳しく書かれていて、それでいてしつこくなくて文章の勢いもあります。だから序盤100ページ程度なら「とても面白い」という評価をしていたと思うんですが、そこからが良くない。面白さはどんどん失速して行き、終盤はもうなんじゃそりゃ状態です。正直、駄作の域に入っています。

序盤でもおかしい部分はあるんですよ。主人公の少年が片手で大男を持ち上げるシーンがあるんですが、少年の体重はどう見積もっても85Kg程度であり、大男の体重は102Kgと明記されています。自重より重いものを直立姿勢かつ腕をある程度伸ばした状態で持ち上げるなんてのは、地球上では不可能なんですよ。高校物理レベルの問題です。

これは現代社会の日本の物語なので、リアリティが無いとおかしいじゃないですか。ファンタジーじゃないんですよ。なのに「どれほどの腕力、背筋力があれば」とか書いてあるんです。筋力の問題じゃなく、モーメントと摩擦力の問題で無理なんですが。読めば一瞬で「おかしくね?」と分かるはずなのに、直木賞はそんなことを気にしないのでしょうか。でもそこはいいんですよ。大げさな表現は必要ですし、物語に大きな影響もないので。

しかし後半で第六感を持った少年が登場し、その少年が物語を結末に導くキーパーソンとなります。いやいや、それはダメでしょ。超常の力で物語を動かすってのは、デウス・エクス・マキナですよ。禁じ手です。それまで積み重ねてきた現実の裏社会と宗教観の融合はどこへ行ったんだよ。超能力がアリならこの話全部いらんやんけ。

あと、物語終盤で主人公が(超能力少年の助言で)「テスカトリポカとは、実はこういう存在だったんだ!」と気付くんですが、実際にはそんな説は一般的ではなくて著者の個人的解釈となります。それはそれで別にいいんですが、その解釈に基づき「あいつ(敵のボス)はテスカトリポカを崇拝しているはずなのに、何も理解していない!」みたいな形でいきなり敵のボスがエセ信者扱いになってしまい、それを切っ掛けに話が終局へ進みます。

自説を掲げるのは結構ですが、その展開ってどうなのかなぁ…敵のボスは主人公よりもアステカ神話に詳しくて、色々と調べているはずなんですよ。だから敵のボスが知らないってことは、主人公の思い付きでしかない可能性が高いワケです。それでも主人公は自説を妄信して相手をエセ信者として扱ったのだ…というのは狂信的で、それ自体は良い。

でもただの思い込みじゃないですか。それで物語を終わらせちゃダメですよ。そんなだから一部の審査員から「物語的に浅い」とか言われちゃうんですよ。それでも他の審査員が推したから受賞したって話しなんですが、他の審査員の目は節穴なのだろうか。

あとはそうですね、筆力がどうとか、文章の質が高いみたいな評価をチラホラ見かけますが、娯楽小説としては確かにそうかもしれません。しかし個人的にはそうでもないかなと思います。僕が文学系(なのかよく分かりませんが)の小説を好むせいなのか分かりませんが、良くて中の上ぐらいの品質かなと言う印象です。この辺りは好みの問題でしょうね。

とまぁそういうワケで「つまらなくはないが、特に面白くもない。オススメはしないが、暇なら読んでみても良いだろう」というところでしょうか。


今日からは「11番ホームの妖精」を読んでいます。これは一般の文庫本として販売されていますが、内容はラノベです。ハヤカワ文庫JA自体、そういうレーベルですからね。というかラノベか否かの区別って意味無いですよね。定義ありませんし。

しかしあえてこういう言い方をしますが、この作品にはラノベ特有の「目が滑る怒涛の漢字羅列横文字ルビワード」が登場します。「平面強制固定閂(メルカトル・ミラーロック)を解錠(アンロック)、鏡面活性率(アクティベーション・レート)の規定は(略)、鏡面形成電圧の限定解除(リミット・ブレイク)」とかなんとか。

いや、知らんがな。

ラノベ的にはこういうシーンは盛り上がるものなのかもしれませんが、僕はこういうのは逆に白けるタイプなのでサラっと流します。目が滑るワードはキツいですが、話自体は僕の大好きな人工生命体の話ですし、文体や内容もなかなか良好だと思います。

まだ序盤なので判断を下すには尚早ですが、シリーズものなので続きを追ってもいいかもしれませんね。目が滑るワードに耐える必要はありますが。


読みたい本リストが尽きたので、大量に追加しました。瀬名秀明とジョージ・オーウェル以外は初めての作家さんですね。作風が気に入るようなら作家追いして行こうと思います。新規開拓は骨が折れるので、結局は作家追いが安定なんだよなぁ…と、最近思うようになってきました。はい。(その作家の作品全てが面白いワケじゃないが)


・夢
大体毎日夢を見て、それらはほぼ覚えているんですが、わざわざ書くほど面白くない場合が大半です。しかし最近見た夢が割と面白かったので書こうかなと。これらは同日に見た夢で、2本立てでした。この二つの夢に繋がりはありません。

1本目:
自動運転車が実用化されまして、公道で試験をすることになったんですよ。それで僕はその試験官として3台の自動運転車を追尾していました。各車が安全運転をしているかとか、予想外の事態が発生した場合にどう動くのかを観察する係ですね。

3台の自動運転車は交通ルールを守り、上手く運転していました。当然、法定速度を守った安全運転です。しかし人間は「ちんたら走ってんじゃねぇよ!!」と強引に追い抜いていくワケですよ。実際、法定速度を守ってると煽られることがありますよね。

そして人間の危険運転により自動運転車の制御が乱れ事故が起きます。人間と同様にAIも事故を予測して運転しているワケですが、それでも事故を完全に防ぐことはできません。「だからAIはダメなんだ」って話ではないです。じゃあ人間が運転したら事故ゼロなのか?っていうとそうじゃないですよね。無理なものは無理なんですよ。

事故相手の車には人間が乗っており、ペットの鷹(なんで鷹なのかは謎)も同乗していましたが、衝突時の衝撃でペットは死亡しました。事故を起こした人間は「自動運転のせいだ」と言って賠償を求めてくる…といったところでこの夢は終わりです。

2本目:
あるところに大穴の底に暮らす民族がおり、地上人とは交流がありませんでした。その穴に地上人が落ちることもあったのですが、生きて戻って来た人は存在しません。深い穴なので恐らく死んだか、あるいは地底人に捕まって殺されたか…どっちでしょうね。

そしてある時、僕もその穴に落ちてしまいました。なぜ落ちたのかは分かりませんが、とりあえず落下して即死ということもなく、生きて地底の土地を踏むこととなりました。

穴の底は光のない真っ暗な世界で、右も左もわかりません。しかし地底人側からは僕を見つけることができて、保護されます。彼らは暗闇でも見えるんですかね。科学的には見えるはずがないので、嗅覚とかそういうもので感知しているのかもしれません。

地底人はとても友好的でした。上手くコミュニケーションは出来ませんでしたが、何とか僕の「地上へ戻りたい」という意志は伝わったようで、協力を得て地上へ生還します。その交流の中で僕は「地底人も光がなくて不便だと思っている」ということを知ります。どうやって知ったのかは不明です。覚えていないだけなのか、都合よくスキップされたのか…

ともあれ、地底人の願いを知った僕は火を持って再び穴を降りました。地底人は初めて見る光(火自体ではなく)をとても喜びました。そして穴の下には大きな火が焚かれ、そこから生み出される上昇気流を使って地上と行き来できるようになりました。

しかしある日、穴は地底側から塞がれてしまったんですね。なんとか隙間をあけて地底に降りてみると、どうやら地底は交流反対派に支配されたらしく「穴はもう必要無い」とのことでした。その後、僕は地上へ戻ったのか、殺されたのかは不明です。


なんというか「ああ、人間嫌いなんだな」って感じの夢ですね。どっちも。夢に見るほど憎んでいるのだなぁということに我ながらちょっとビビっています。どんだけだよ。



以下、長くなったので畳みます。ゲーム画像がちょっとあります。







 

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