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 [雑記]

俺を殴るな!と言いながら殴りかかる不思議な生き物のこと。

・今週の読書
いつものアレ。

・規制
規制の正体を知ってるかい。

・ゲーム業界の話
まぁそうなるわなという。時代は変わるのだ。

・今週のゲーム
いつもの。

ほいではポン。


・今週の読書
今週読了した本:
Θ11番ホームの妖精: 鏡仕掛けの乙女たち:籘真千歳

現在読んでいる本:
動物農場:ジョージ・オーウェル

今後読みたい本:
正欲:朝井リョウ
know:野崎まど
BEATLESS:長谷敏司
たんぽぽ娘:ロバート・F・ヤング
デカルトの密室:瀬名秀明
ヒト夜の永い夢:柴田勝家
少女禁区:伴名練
平成くん、さようなら:古市憲寿
新世界より 上中下:貴志祐介
皆勤の徒:酉島伝法
盗まれた街:ジャック・フィニイ
魚舟・獣舟:上田早夕里

「11番ホームの妖精」を読了しました。若干のSF要素と鉄道要素が入ったラノベですね。デビュー作ということで粗削りな感じですが、内容はまずまず面白いといったところ。

閉じた扉が6ページ後でまた閉じられていたり(その間、扉に関する描写無し)、既に地面にへたり込んでいるのに膝から崩れ落ちたりといったミスが散見されますが、これは著者というより編集者のレベルの問題ですね。見落としちゃダメなイージーミス。企業として新人にやり手の編集者が付くなんてことはないでしょうから、しゃーないのでしょう。

本作は3章立てなんですが、3章で国際政治関連のギミックをぶっ込んでいるのは失策ですね。いやいや、それは無いわ…というレベルで全くリアリティが無いので、変な要素は入れない方が良かったんじゃないかな。この手のギミックを書くには尋常じゃない調査量と知識が必要で、そういった裏付けが無いとペラペラで嘘臭い話になってしまいます。

フィクションだから嘘臭くて当たり前やんって話ではあるんですが、何というか嘘にも重さがあるワケですよ。重量感のある嘘はフィクションであってもリアリティがあります。

文体は軽いですが、これは少女の語りで進行して行く物語なので何も問題ありません。470ページという割と長い小説ですが、話の構成が上手く、サクサク進んで行くのでストレス無しというのも良いですね。僕はあまり好きじゃないですが「ここが見せ場です!」と強烈にアピールしているのも、アニメ的(ラノベ的)な王道演出で良いと思います。ただ、表現力についてはイマイチ。デビュー作にそれを求めるのも酷ですが。

捻りは無いですが素直な作品であり、エンタメとしてなかなか良い作品なのではないでしょうか。続編も出ているので、そちらはもっと洗練されていることでしょう。


今日からは「動物農場」を読んでいます。農場の動物たちが反乱を起こし、人間を追い出しました。そして動物による農場の運営が始まるんですが、運営体制が腐敗して行く…みたいな話のようです。イソップ童話みたいな寓話ですね。

文体が童話調なのでちょっと児童文学的な感じがして気が抜けるうえ、動物たちが喋っているのでほのぼの感が漂ってきます。が、内容はゴリゴリの風刺という。

直接的に書くと色んな組織に狙われるでしょうし、明らかに劇物です!って感じの文章だと読む側にも拒絶されますから、こうしてまろやかに味付けをして提供するってのは大事ですよね。甘いジュースだと思って飲んだら猛毒でした…みたいな。

200ページ程度の本なので、週の中頃には読了できそうです。


・規制
AV新法に続き、LGBT法がソッコーで成立しましたね。どちらも「当事者の声を無視している」という誰のためなのかよく分からない謎の法律ですが、自己顕示欲と利益のために頑張っている活動家は大いに喜んでいることでしょう。良かったね。

んでまぁ、それらに限った話じゃないんですけど、この手の「権利を守ろう」的な動きは世界中で活発化していて、なんだか人類はおかしな方向に向かっているよなぁと思うんですよね。というのも「Aの権利を守るためにBの権利を制限する」という手段がシレっと行われているからです。いやいや、Bの権利も守ってやれよ。そこに公平性は無いのかい?

被害者を減らすために…というのは分かるんですよ。しかし、それを実現する手段が「強烈な締め付け」しか無いってのはどういうことなのか。

ハッキリ申し上げましょう。「人間は馬鹿だからそうするしかない」のです。権利関係の文書を見るとなんか色々と小難しい言い回しで書いてありますけど、アレってつまるところ「テメェら大衆は馬鹿でモラルの欠片も無いクズだから、強く締め付けてやらないと改善できないだろ?だから締め付けてるんだよ」ってことなんですよ。言わないだけで。

もしも大多数の大衆が賢く高度なモラルを持ち合わせているのであれば、そもそもそんな問題は起きないし、起きたとしても自然に解決されるじゃないですか。そうであれば締め付けなんて不要なんですよ。でも、現実はそうではない。


LGBTに関しては、しゃーないんですよ。自分と違うものを排除するなんて当たり前じゃないですか。誰だって「自分にとっての普通」を持っていて、それを共有できる人同士の関係が一番心地よい、つまり安全であるというのは生物として当然です。

もちろんマイノリティの人にも「自分にとっての普通」があって、そちら側から見ればマジョリティとされる人は異常者(自分が正常とするなら、その反対は異常という程度の意味)です。それらの人々は自分にとって心地よい集団ではないはず。

そういった本能的なレベルで「排除」が行われるのであって、それが差別であるとは言えないでしょう。そして大集団と小集団が戦ったら大集団が勝つのは当たり前で、それが生命淘汰のメカニズムですよ。あくまで「生物としては」の話ですよ。

しかしここ数十年で「人間としては」という考え方が生まれました(というか、成長・発展した)。生物の次元のひとつ上、人間としての次元で考えましょうよ、と。その次元では大集団と小集団は敵同士ではなく同じ人間なので、共存できるはずなのだと。

しかしねぇ、たったの数十年で本能を殺せるかなぁ…新たな常識をもって生まれた新世代は(汚染されなければ)可能でしょうが、既存の文化で育ってきた人間には無理です。だから無理矢理にでも従わせるために強烈な締め付けが必要って話なんですね。

この締め付けは人間を強引に進歩させるために必要なのだ、とも言えます。しかしそれが「必要な進歩」なのかは僕には分かりませんし、進歩のために誰かを犠牲にするのはアリなのかい?それって差別と何が違うの?ってのも気になります。


僕は「AIのために人間は死ね!」と思っているので、進歩のためには犠牲が必要だと考えていますし、それが一種の差別に繋がることも承知しています。そのうえで「AIのために死ね」と言っています。僕が嫌いなのは「全ての人の権利を守る」とか「誰も犠牲にしない」などと抜かす偽善者です。「俺のために死ね」とハッキリ言ったらどうですか。

それじゃ賛同を得られないから…ってのは分かります。でも、嘘をついて賛同を得ても虚しくないですか?それじゃお互いに禍根が残るじゃないですか。それが進歩なんですか。

結局、生物は争うんですよ。自分の利益のために。それは人間でも変わらないし、その本能を失ったら滅びるでしょうよ。上で「人間は馬鹿だから」と書きましたが、馬鹿であることが生物として普通なのです。そうじゃなきゃ生き残れないのだから。


以下、ゲームの話なので畳みます。







 

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