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 [雑記]

僕のネタ帳からは腐臭が漂ってくる。

・今週の読書
いつものアレ。

・関西
関西人よ立ち上がれ。

・ネタ帳
発酵ではなく腐敗。

・今週のゲーム
いつものアレ。

ほいではドスン。


・今週の読書
今週読了した本:
動物農場:ジョージ・オーウェル

現在読んでいる本:
デカルトの密室:瀬名秀明

今後読みたい本:
正欲:朝井リョウ
know:野崎まど
BEATLESS:長谷敏司
たんぽぽ娘:ロバート・F・ヤング
ヒト夜の永い夢:柴田勝家
少女禁区:伴名練
平成くん、さようなら:古市憲寿
新世界より 上中下:貴志祐介
皆勤の徒:酉島伝法
盗まれた街:ジャック・フィニイ
魚舟・獣舟:上田早夕里

「動物農場」を読了しました。これは旧ソ連というかスターリン体制下の恐怖政治的なアレを風刺した寓話ですね。しかし独裁者による統治というのは割と普遍的なテーマなので、スターリンうんぬんに詳しくなくても十分に理解できる内容となっています。

ただですね、この本は表向きは体制側を問題視しているように見えるんですけど、僕はそうじゃないと思うんですよ。僕が読んだ版は山形浩生さんという方が翻訳したもので、この方があとがきにも書いているんですが、実は「体制側に対してアクションを起こすことができず、言いなりになる愚かな民衆」を風刺しているのではないかと。

権力や暴力で有無を言わさぬ支配をしようとする存在は確かに悪なのでしょう。しかし、それに対して抵抗しなかったヤツには文句を言う権利は無いのです。従うということは、受け入れるということです。不満だろうが何だろうが、従ったのだから。

従うのが嫌なら戦わなければならない。死ぬかもしれませんけど、そこはどちらが大事かの問題です。命を捨てることになろうとも従いたくないのか、命の方が大事だから仕方なく従うのか。どちらを選ぶのも自由なので、好きにすれば良いです。しかし、選んだのであればそれが自分の人生なのです。それが「選ばされた」であっても。

戦い方は色々あります。勝ち目のない相手に一人で特攻する必要はありません。そうするしかない場合もありますが、それはまぁ運命なので死ぬ気で戦うしかないです。できれば、そうならないように先々を考えて行動する(仲間を集める)と良いと思いますが。

そういうわけでして、僕はどちらかというと「体制側に支配されることとなった民衆がそれを選択しただけの話なので、一方的に体制側が悪というわけではない」という捻くれた感想になります。体制側は必ず先制攻撃できるので超有利であるという事実もありますが、一方で民衆は人数がいますからね。団結できれば倒せなくもなかったでしょう。いやまぁ、我々は団結できない生き物なんですけど。


今日からは「デカルトの密室」を読んでいます。この著者の本は3冊目になりますね。毎度毎度「これといって面白くはないけれども、そんなに悪いわけではない」という微妙なところなんですが、テーマはAI・ロボットなので好きなんですよね。

しかし今回はちょっとどうだろうなぁ…プロローグが途中で寝てしまうぐらい面白くなかったんですよね。たったの20ページなのに。その後は少々持ち直しましたが、まだ微妙です。序盤が面白くない本は全体も面白くないケースが多いんだよなぁ。どうであっても、この著者の本でAI・ロボット関連はもう無いっぽいので終了となりますね。


・関西
ぼんち揚げって知ってますか?揚げせんべいのお菓子なんですが、だしのきいた甘しょっぱい味付けと軽い食感がとても美味しいお菓子です。価格も安くて庶民の味方。

で、そのパッケージなんですが…

001.jpg

「家にぼんち揚げがない時、91%の関西人が『めっちゃ悲しい』と回答」

いやいや、そんなアホな。それが事実なら、91%の関西人を悲しみから救うために政府はぼんち揚げを配給しなければならないでしょう。国民満足度を高めるのだ!!

…と一瞬思ったのですが、注釈がありますよね。

・調査対象:関西人
これはいいです。関西圏の人々ですね。

・関西在住でぼんち揚げ好きの20代~50代の男女500名
いやいやいや、「ぼんち揚げ好き」の人に聞いたなら悲しいに決まってるだろ!関西かどうかなんて関係無く、ぼんち揚げ好きの関東人でも悲しいだろうよ。なんという無意味な調査…嘘はついていない。嘘ではないのだが…意味は無い。

それともアレかなぁ…ぼんち揚げ好きの関東人は「悲しいというほどではない」ということなのかなぁ。だとすると、関西人は関東人よりもぼんち揚げを深く愛しているのだという話で、多少は意味のある調査であるということになるかもしれません。

これを証明するためには関東人のデータも必要なんですが、そうすると対立構造になるので宣伝としてNGですね。関西で売り上げが増えても関東で減ったら意味が無いですし、ぼんち揚げのブランドイメージにも傷がつきますから、確実に悪手。

「そういうノリの関西ジョーク」と受け取るべきでございましょうな。


以下、しょうもない話なので畳みます。









 

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 [雑記]

俺を殴るな!と言いながら殴りかかる不思議な生き物のこと。

・今週の読書
いつものアレ。

・規制
規制の正体を知ってるかい。

・ゲーム業界の話
まぁそうなるわなという。時代は変わるのだ。

・今週のゲーム
いつもの。

ほいではポン。


・今週の読書
今週読了した本:
Θ11番ホームの妖精: 鏡仕掛けの乙女たち:籘真千歳

現在読んでいる本:
動物農場:ジョージ・オーウェル

今後読みたい本:
正欲:朝井リョウ
know:野崎まど
BEATLESS:長谷敏司
たんぽぽ娘:ロバート・F・ヤング
デカルトの密室:瀬名秀明
ヒト夜の永い夢:柴田勝家
少女禁区:伴名練
平成くん、さようなら:古市憲寿
新世界より 上中下:貴志祐介
皆勤の徒:酉島伝法
盗まれた街:ジャック・フィニイ
魚舟・獣舟:上田早夕里

「11番ホームの妖精」を読了しました。若干のSF要素と鉄道要素が入ったラノベですね。デビュー作ということで粗削りな感じですが、内容はまずまず面白いといったところ。

閉じた扉が6ページ後でまた閉じられていたり(その間、扉に関する描写無し)、既に地面にへたり込んでいるのに膝から崩れ落ちたりといったミスが散見されますが、これは著者というより編集者のレベルの問題ですね。見落としちゃダメなイージーミス。企業として新人にやり手の編集者が付くなんてことはないでしょうから、しゃーないのでしょう。

本作は3章立てなんですが、3章で国際政治関連のギミックをぶっ込んでいるのは失策ですね。いやいや、それは無いわ…というレベルで全くリアリティが無いので、変な要素は入れない方が良かったんじゃないかな。この手のギミックを書くには尋常じゃない調査量と知識が必要で、そういった裏付けが無いとペラペラで嘘臭い話になってしまいます。

フィクションだから嘘臭くて当たり前やんって話ではあるんですが、何というか嘘にも重さがあるワケですよ。重量感のある嘘はフィクションであってもリアリティがあります。

文体は軽いですが、これは少女の語りで進行して行く物語なので何も問題ありません。470ページという割と長い小説ですが、話の構成が上手く、サクサク進んで行くのでストレス無しというのも良いですね。僕はあまり好きじゃないですが「ここが見せ場です!」と強烈にアピールしているのも、アニメ的(ラノベ的)な王道演出で良いと思います。ただ、表現力についてはイマイチ。デビュー作にそれを求めるのも酷ですが。

捻りは無いですが素直な作品であり、エンタメとしてなかなか良い作品なのではないでしょうか。続編も出ているので、そちらはもっと洗練されていることでしょう。


今日からは「動物農場」を読んでいます。農場の動物たちが反乱を起こし、人間を追い出しました。そして動物による農場の運営が始まるんですが、運営体制が腐敗して行く…みたいな話のようです。イソップ童話みたいな寓話ですね。

文体が童話調なのでちょっと児童文学的な感じがして気が抜けるうえ、動物たちが喋っているのでほのぼの感が漂ってきます。が、内容はゴリゴリの風刺という。

直接的に書くと色んな組織に狙われるでしょうし、明らかに劇物です!って感じの文章だと読む側にも拒絶されますから、こうしてまろやかに味付けをして提供するってのは大事ですよね。甘いジュースだと思って飲んだら猛毒でした…みたいな。

200ページ程度の本なので、週の中頃には読了できそうです。


・規制
AV新法に続き、LGBT法がソッコーで成立しましたね。どちらも「当事者の声を無視している」という誰のためなのかよく分からない謎の法律ですが、自己顕示欲と利益のために頑張っている活動家は大いに喜んでいることでしょう。良かったね。

んでまぁ、それらに限った話じゃないんですけど、この手の「権利を守ろう」的な動きは世界中で活発化していて、なんだか人類はおかしな方向に向かっているよなぁと思うんですよね。というのも「Aの権利を守るためにBの権利を制限する」という手段がシレっと行われているからです。いやいや、Bの権利も守ってやれよ。そこに公平性は無いのかい?

被害者を減らすために…というのは分かるんですよ。しかし、それを実現する手段が「強烈な締め付け」しか無いってのはどういうことなのか。

ハッキリ申し上げましょう。「人間は馬鹿だからそうするしかない」のです。権利関係の文書を見るとなんか色々と小難しい言い回しで書いてありますけど、アレってつまるところ「テメェら大衆は馬鹿でモラルの欠片も無いクズだから、強く締め付けてやらないと改善できないだろ?だから締め付けてるんだよ」ってことなんですよ。言わないだけで。

もしも大多数の大衆が賢く高度なモラルを持ち合わせているのであれば、そもそもそんな問題は起きないし、起きたとしても自然に解決されるじゃないですか。そうであれば締め付けなんて不要なんですよ。でも、現実はそうではない。


LGBTに関しては、しゃーないんですよ。自分と違うものを排除するなんて当たり前じゃないですか。誰だって「自分にとっての普通」を持っていて、それを共有できる人同士の関係が一番心地よい、つまり安全であるというのは生物として当然です。

もちろんマイノリティの人にも「自分にとっての普通」があって、そちら側から見ればマジョリティとされる人は異常者(自分が正常とするなら、その反対は異常という程度の意味)です。それらの人々は自分にとって心地よい集団ではないはず。

そういった本能的なレベルで「排除」が行われるのであって、それが差別であるとは言えないでしょう。そして大集団と小集団が戦ったら大集団が勝つのは当たり前で、それが生命淘汰のメカニズムですよ。あくまで「生物としては」の話ですよ。

しかしここ数十年で「人間としては」という考え方が生まれました(というか、成長・発展した)。生物の次元のひとつ上、人間としての次元で考えましょうよ、と。その次元では大集団と小集団は敵同士ではなく同じ人間なので、共存できるはずなのだと。

しかしねぇ、たったの数十年で本能を殺せるかなぁ…新たな常識をもって生まれた新世代は(汚染されなければ)可能でしょうが、既存の文化で育ってきた人間には無理です。だから無理矢理にでも従わせるために強烈な締め付けが必要って話なんですね。

この締め付けは人間を強引に進歩させるために必要なのだ、とも言えます。しかしそれが「必要な進歩」なのかは僕には分かりませんし、進歩のために誰かを犠牲にするのはアリなのかい?それって差別と何が違うの?ってのも気になります。


僕は「AIのために人間は死ね!」と思っているので、進歩のためには犠牲が必要だと考えていますし、それが一種の差別に繋がることも承知しています。そのうえで「AIのために死ね」と言っています。僕が嫌いなのは「全ての人の権利を守る」とか「誰も犠牲にしない」などと抜かす偽善者です。「俺のために死ね」とハッキリ言ったらどうですか。

それじゃ賛同を得られないから…ってのは分かります。でも、嘘をついて賛同を得ても虚しくないですか?それじゃお互いに禍根が残るじゃないですか。それが進歩なんですか。

結局、生物は争うんですよ。自分の利益のために。それは人間でも変わらないし、その本能を失ったら滅びるでしょうよ。上で「人間は馬鹿だから」と書きましたが、馬鹿であることが生物として普通なのです。そうじゃなきゃ生き残れないのだから。


以下、ゲームの話なので畳みます。







 

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 [雑記]

解明できるにせよできないにせよ、あった方が楽しい。

・今週の読書
いつものアレ。

・夢
最近見た夢の話。大した内容ではない。

・モニタが欲しい
最近はスマホ対応で縦長のメディアが増えているので。

・今週のゲーム
いつものアホ記事。

ほいではズドン。


・今週の読書
今週読了した本:
テスカトリポカ:佐藤究

現在読んでいる本:
Θ11番ホームの妖精: 鏡仕掛けの乙女たち:籘真千歳

今後読みたい本:
正欲:朝井リョウ

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know:野崎まど
BEATLESS:長谷敏司
たんぽぽ娘:ロバート・F・ヤング
デカルトの密室:瀬名秀明
ヒト夜の永い夢:柴田勝家
動物農場:ジョージ・オーウェル
少女禁区:伴名練
平成くん、さようなら:古市憲寿
新世界より 上中下:貴志祐介
皆勤の徒:酉島伝法
盗まれた街:ジャック・フィニイ
魚舟・獣舟:上田早夕里

「テスカトリポカ」を読了しました。麻薬カルテルや臓器売買といった闇社会とアステカ文明を題材にした小説で、直木賞受賞作品ですね。僕の評価は「ぼちぼち」です。

これまで(多分)直木賞受賞作品を読んだことが無かったのですが、直木賞ってこういう大衆娯楽文学に対する賞なんですね。もっと硬派な文学に対する賞だと思っていました。実際、直木賞の対象は「直木賞は、新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本」とされているので、なんというか「出版社が本を売るための肩書」みたいな感じでしょう。文学的な評価をしているのは芥川賞の方だそうで。

そんなことはさておき、この本の内容なんですが…序盤は面白いんですよ。グロい描写は良く書けているし、本場メキシコの麻薬組織について詳しく書かれていて、それでいてしつこくなくて文章の勢いもあります。だから序盤100ページ程度なら「とても面白い」という評価をしていたと思うんですが、そこからが良くない。面白さはどんどん失速して行き、終盤はもうなんじゃそりゃ状態です。正直、駄作の域に入っています。

序盤でもおかしい部分はあるんですよ。主人公の少年が片手で大男を持ち上げるシーンがあるんですが、少年の体重はどう見積もっても85Kg程度であり、大男の体重は102Kgと明記されています。自重より重いものを直立姿勢かつ腕をある程度伸ばした状態で持ち上げるなんてのは、地球上では不可能なんですよ。高校物理レベルの問題です。

これは現代社会の日本の物語なので、リアリティが無いとおかしいじゃないですか。ファンタジーじゃないんですよ。なのに「どれほどの腕力、背筋力があれば」とか書いてあるんです。筋力の問題じゃなく、モーメントと摩擦力の問題で無理なんですが。読めば一瞬で「おかしくね?」と分かるはずなのに、直木賞はそんなことを気にしないのでしょうか。でもそこはいいんですよ。大げさな表現は必要ですし、物語に大きな影響もないので。

しかし後半で第六感を持った少年が登場し、その少年が物語を結末に導くキーパーソンとなります。いやいや、それはダメでしょ。超常の力で物語を動かすってのは、デウス・エクス・マキナですよ。禁じ手です。それまで積み重ねてきた現実の裏社会と宗教観の融合はどこへ行ったんだよ。超能力がアリならこの話全部いらんやんけ。

あと、物語終盤で主人公が(超能力少年の助言で)「テスカトリポカとは、実はこういう存在だったんだ!」と気付くんですが、実際にはそんな説は一般的ではなくて著者の個人的解釈となります。それはそれで別にいいんですが、その解釈に基づき「あいつ(敵のボス)はテスカトリポカを崇拝しているはずなのに、何も理解していない!」みたいな形でいきなり敵のボスがエセ信者扱いになってしまい、それを切っ掛けに話が終局へ進みます。

自説を掲げるのは結構ですが、その展開ってどうなのかなぁ…敵のボスは主人公よりもアステカ神話に詳しくて、色々と調べているはずなんですよ。だから敵のボスが知らないってことは、主人公の思い付きでしかない可能性が高いワケです。それでも主人公は自説を妄信して相手をエセ信者として扱ったのだ…というのは狂信的で、それ自体は良い。

でもただの思い込みじゃないですか。それで物語を終わらせちゃダメですよ。そんなだから一部の審査員から「物語的に浅い」とか言われちゃうんですよ。それでも他の審査員が推したから受賞したって話しなんですが、他の審査員の目は節穴なのだろうか。

あとはそうですね、筆力がどうとか、文章の質が高いみたいな評価をチラホラ見かけますが、娯楽小説としては確かにそうかもしれません。しかし個人的にはそうでもないかなと思います。僕が文学系(なのかよく分かりませんが)の小説を好むせいなのか分かりませんが、良くて中の上ぐらいの品質かなと言う印象です。この辺りは好みの問題でしょうね。

とまぁそういうワケで「つまらなくはないが、特に面白くもない。オススメはしないが、暇なら読んでみても良いだろう」というところでしょうか。


今日からは「11番ホームの妖精」を読んでいます。これは一般の文庫本として販売されていますが、内容はラノベです。ハヤカワ文庫JA自体、そういうレーベルですからね。というかラノベか否かの区別って意味無いですよね。定義ありませんし。

しかしあえてこういう言い方をしますが、この作品にはラノベ特有の「目が滑る怒涛の漢字羅列横文字ルビワード」が登場します。「平面強制固定閂(メルカトル・ミラーロック)を解錠(アンロック)、鏡面活性率(アクティベーション・レート)の規定は(略)、鏡面形成電圧の限定解除(リミット・ブレイク)」とかなんとか。

いや、知らんがな。

ラノベ的にはこういうシーンは盛り上がるものなのかもしれませんが、僕はこういうのは逆に白けるタイプなのでサラっと流します。目が滑るワードはキツいですが、話自体は僕の大好きな人工生命体の話ですし、文体や内容もなかなか良好だと思います。

まだ序盤なので判断を下すには尚早ですが、シリーズものなので続きを追ってもいいかもしれませんね。目が滑るワードに耐える必要はありますが。


読みたい本リストが尽きたので、大量に追加しました。瀬名秀明とジョージ・オーウェル以外は初めての作家さんですね。作風が気に入るようなら作家追いして行こうと思います。新規開拓は骨が折れるので、結局は作家追いが安定なんだよなぁ…と、最近思うようになってきました。はい。(その作家の作品全てが面白いワケじゃないが)


・夢
大体毎日夢を見て、それらはほぼ覚えているんですが、わざわざ書くほど面白くない場合が大半です。しかし最近見た夢が割と面白かったので書こうかなと。これらは同日に見た夢で、2本立てでした。この二つの夢に繋がりはありません。

1本目:
自動運転車が実用化されまして、公道で試験をすることになったんですよ。それで僕はその試験官として3台の自動運転車を追尾していました。各車が安全運転をしているかとか、予想外の事態が発生した場合にどう動くのかを観察する係ですね。

3台の自動運転車は交通ルールを守り、上手く運転していました。当然、法定速度を守った安全運転です。しかし人間は「ちんたら走ってんじゃねぇよ!!」と強引に追い抜いていくワケですよ。実際、法定速度を守ってると煽られることがありますよね。

そして人間の危険運転により自動運転車の制御が乱れ事故が起きます。人間と同様にAIも事故を予測して運転しているワケですが、それでも事故を完全に防ぐことはできません。「だからAIはダメなんだ」って話ではないです。じゃあ人間が運転したら事故ゼロなのか?っていうとそうじゃないですよね。無理なものは無理なんですよ。

事故相手の車には人間が乗っており、ペットの鷹(なんで鷹なのかは謎)も同乗していましたが、衝突時の衝撃でペットは死亡しました。事故を起こした人間は「自動運転のせいだ」と言って賠償を求めてくる…といったところでこの夢は終わりです。

2本目:
あるところに大穴の底に暮らす民族がおり、地上人とは交流がありませんでした。その穴に地上人が落ちることもあったのですが、生きて戻って来た人は存在しません。深い穴なので恐らく死んだか、あるいは地底人に捕まって殺されたか…どっちでしょうね。

そしてある時、僕もその穴に落ちてしまいました。なぜ落ちたのかは分かりませんが、とりあえず落下して即死ということもなく、生きて地底の土地を踏むこととなりました。

穴の底は光のない真っ暗な世界で、右も左もわかりません。しかし地底人側からは僕を見つけることができて、保護されます。彼らは暗闇でも見えるんですかね。科学的には見えるはずがないので、嗅覚とかそういうもので感知しているのかもしれません。

地底人はとても友好的でした。上手くコミュニケーションは出来ませんでしたが、何とか僕の「地上へ戻りたい」という意志は伝わったようで、協力を得て地上へ生還します。その交流の中で僕は「地底人も光がなくて不便だと思っている」ということを知ります。どうやって知ったのかは不明です。覚えていないだけなのか、都合よくスキップされたのか…

ともあれ、地底人の願いを知った僕は火を持って再び穴を降りました。地底人は初めて見る光(火自体ではなく)をとても喜びました。そして穴の下には大きな火が焚かれ、そこから生み出される上昇気流を使って地上と行き来できるようになりました。

しかしある日、穴は地底側から塞がれてしまったんですね。なんとか隙間をあけて地底に降りてみると、どうやら地底は交流反対派に支配されたらしく「穴はもう必要無い」とのことでした。その後、僕は地上へ戻ったのか、殺されたのかは不明です。


なんというか「ああ、人間嫌いなんだな」って感じの夢ですね。どっちも。夢に見るほど憎んでいるのだなぁということに我ながらちょっとビビっています。どんだけだよ。



以下、長くなったので畳みます。ゲーム画像がちょっとあります。







 

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 [雑記]

底なし沼の底がないって誰が確認したんだ?

・今週の読書
いつものアレ。

・ゲームの世界
最近のゲームはこのように分類されている…はずだ。

・今週のゲーム
新設。大して書くこともないが。

ほいではぞぞん。


・今週の読書
今週読了した本:
侍女の物語:マーガレット・アトウッド

現在読んでいる本:
テスカトリポカ:佐藤究

今後読みたい本:
正欲:朝井リョウ
Θ11番ホームの妖精: 鏡仕掛けの乙女たち:籘真千歳

「侍女の物語」を読了しました。評価はなんというか「出来は無茶苦茶良いが、僕は好きではない」です。世界レベルの傑作だと思いますし、実際に世間の評価はそうです。でも僕は好きじゃないし、あまり面白くなかったです。出来と好みはイコールじゃないので。

宗教勢力によるテロで国家が転覆し、保護という名目のもと女の権利が剥奪された世界の話で、主人公は高齢の妻を持つ組織幹部の子供を出産するための子宮として扱われているという設定ですね。人間的な扱いはされないけれど、衣食住が保証され、大事な子宮なので安全も確保されています。なのでそれは「保護」なんだよ、とまぁそういう話ですね。

その主人公が見て、感じたことをつらつらと書き連ねて行く…といった内容で、それ自体は僕の好きなジャンルなんですよ。ディストピア的なアレで。しかし問題はその「見て、感じたこと」が見事に表現されているという部分なんですね。上手過ぎて。

つまり何というか、かなり妄想が混じっていたり、話が突然前後したり、大して意味の無い回想が挟まったりするわけです。これがちょっと耐え難い。作者はそれを意図して書いているので、物語後半で主人公が「この断片的で遅々として進まない物語が、もっと脱線したりしない洗練された物語なら良かったのに」と言っています。そして「でも私はあなたにこの話を聞いて貰いたいのだ」と続きます。

見事としか言いようがない。本当にこの主人公が…いや、あえてこう言いましょう。この「女性」が存在するかのような語りなんですよ。上手い。あまりにも上手過ぎる。

だから多くの男性読者にとっては「うんうん、なるほどね。キミの言いたいことは分かる。でもそれ、いま話す必要ある?」となるだろうと思われます。これは僕に限った話ではないと思うんですが、我々のようなモテない男はこの傾向が強いのです。

もちろん、時と場合、更に言えば相手にもよります。どんな話でも楽しいと感じることはあるはずです。しかし僕の場合、この本に対してそれを感じることはできませんでした。

個人差はあるという前提のうえで、恐らく男は話の意味を重視するんですが、女は話の体験を重視するんじゃないですかね。だから例えば、(生殖に関するうんぬんは抜きとして)もしも人間が男だけになったら世界から情緒が消え去るだろうし、女だけになったら何も決定されなくなると思います。どちらも滅亡するでしょうけど、前者が多少長持ちするのかな。と、そんなことを思った一冊でした。

今日からは「テスカトリポカ」ですね。侍女の物語は570ページでしたが、コレも550ページあるので大作続きです。しかも単行本なので文庫700ページぐらいかな。かなり気合を入れて読まないと一週間で読了できないので、しっかり読みましょう。なお、今日はずっとゲームをしていたのでまだ読んでいません…80ページぐらいは読まないと。


以下、多分長いので畳みます。






 

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