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 [雑記]

底なし沼の底がないって誰が確認したんだ?

・今週の読書
いつものアレ。

・ゲームの世界
最近のゲームはこのように分類されている…はずだ。

・今週のゲーム
新設。大して書くこともないが。

ほいではぞぞん。


・今週の読書
今週読了した本:
侍女の物語:マーガレット・アトウッド

現在読んでいる本:
テスカトリポカ:佐藤究

今後読みたい本:
正欲:朝井リョウ
Θ11番ホームの妖精: 鏡仕掛けの乙女たち:籘真千歳

「侍女の物語」を読了しました。評価はなんというか「出来は無茶苦茶良いが、僕は好きではない」です。世界レベルの傑作だと思いますし、実際に世間の評価はそうです。でも僕は好きじゃないし、あまり面白くなかったです。出来と好みはイコールじゃないので。

宗教勢力によるテロで国家が転覆し、保護という名目のもと女の権利が剥奪された世界の話で、主人公は高齢の妻を持つ組織幹部の子供を出産するための子宮として扱われているという設定ですね。人間的な扱いはされないけれど、衣食住が保証され、大事な子宮なので安全も確保されています。なのでそれは「保護」なんだよ、とまぁそういう話ですね。

その主人公が見て、感じたことをつらつらと書き連ねて行く…といった内容で、それ自体は僕の好きなジャンルなんですよ。ディストピア的なアレで。しかし問題はその「見て、感じたこと」が見事に表現されているという部分なんですね。上手過ぎて。

つまり何というか、かなり妄想が混じっていたり、話が突然前後したり、大して意味の無い回想が挟まったりするわけです。これがちょっと耐え難い。作者はそれを意図して書いているので、物語後半で主人公が「この断片的で遅々として進まない物語が、もっと脱線したりしない洗練された物語なら良かったのに」と言っています。そして「でも私はあなたにこの話を聞いて貰いたいのだ」と続きます。

見事としか言いようがない。本当にこの主人公が…いや、あえてこう言いましょう。この「女性」が存在するかのような語りなんですよ。上手い。あまりにも上手過ぎる。

だから多くの男性読者にとっては「うんうん、なるほどね。キミの言いたいことは分かる。でもそれ、いま話す必要ある?」となるだろうと思われます。これは僕に限った話ではないと思うんですが、我々のようなモテない男はこの傾向が強いのです。

もちろん、時と場合、更に言えば相手にもよります。どんな話でも楽しいと感じることはあるはずです。しかし僕の場合、この本に対してそれを感じることはできませんでした。

個人差はあるという前提のうえで、恐らく男は話の意味を重視するんですが、女は話の体験を重視するんじゃないですかね。だから例えば、(生殖に関するうんぬんは抜きとして)もしも人間が男だけになったら世界から情緒が消え去るだろうし、女だけになったら何も決定されなくなると思います。どちらも滅亡するでしょうけど、前者が多少長持ちするのかな。と、そんなことを思った一冊でした。

今日からは「テスカトリポカ」ですね。侍女の物語は570ページでしたが、コレも550ページあるので大作続きです。しかも単行本なので文庫700ページぐらいかな。かなり気合を入れて読まないと一週間で読了できないので、しっかり読みましょう。なお、今日はずっとゲームをしていたのでまだ読んでいません…80ページぐらいは読まないと。


以下、多分長いので畳みます。






 

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