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 [雑記]

多くの場合、自分を最も苦しめているのは自分自身だ。

・村上春樹
現代小説の中では一番好きです。

・今週の進捗
絵の話。いつもの。

・これからのこと
絵の話。今後の練習計画について。

ほいではドン。


・村上春樹
読書家というわけではないので誰が好きとか語れるレベルじゃないんですけど、知っている中では村上春樹の作品が好きです。といっても読んだのは「ノルウェイの森」「海辺のカフカ」の2つだけなんですけれども。「その程度の知識で語るなよ!」というご意見もあろうかと思いますが、勘弁して下さい。

どの程度の知識の中から村上春樹を選んだのか?つまり、僕が知っている作家は他に誰がいるのか?を明らかにした方が良いかと思いますので、これまでに読んだ現代小説を列挙します。戦前の作品は古典扱いとします。(列挙しません)

1.東野圭吾 (白夜行)
2.宮部みゆき (火車)
3.湊かなえ (告白、夜行観覧車)
4.大沼紀子 (真夜中のパン屋さん)
5.小川洋子 (博士の愛した数式)
6.ダニエル・キイス (アルジャーノン)
7.ミヒャエル・エンデ (モモ)
8.ジョージ・オーウェル (1984年)
9.リチャード・バック (かもめのジョナサン)
10.ダン・ブラウン (パズル・パレス、天使と悪魔、デセプション・ポイント、ダ・ヴィンチ・コード)

でございます。たったの14作品!村上作品を含めても16作品なので、あまりにも少ない。古典は結構読んでいるんですけど、現代物は全然です。そういうワケなので「ああ、ニワカが何か言っとるわ」ぐらいの生暖かい目でご覧頂ければ幸いでございます。

で、本題。

僕は「性欲の無い男」という存在をリアルなものとして捉えることができません。僕の常識から外れた存在であり、どうにも薄っぺらで胡散臭いものに見えてしまうのです。小説じゃないですが、ハーレムアニメの性欲ゼロ主人公とか本当に苦手です。

もちろん、話には流れが存在するのでそうすべきでない場面で脈絡もなく性欲を垂れ流すようなキャラはダメです。そんなことをしては話がおかしくなってしまいます。そうではなく、思考の片隅に性欲を滾らせておいて欲しいんですよ。自然な形で。

例えば、事件を追っている状況でタイトスカートのOLに出会うことになったとするじゃないですか。そこで事件を放ってナンパするようでは話がぶっ壊れてしまうんですが、出会った時に太ももや尻をチラ見して心の中でニヤリとして欲しいんですよ。

人間味っていうんですかね。機械のように淡々と真相を追うのでなく、男のサガともいえる性欲に少しだけ翻弄されて欲しいんです。もちろん訓練された冷酷な殺し屋とかだったらそんなのは不要ですが、一般寄りの人間であるなら感情を動かして欲しい。

村上作品の…僕が読んだ2作品の主人公は性欲全開でした。ノルウェイの森も海辺のカフカも主人公が青年なので(ノルウェイは中年ですが、過去語りなので青年です)、これぐらい性欲ギンギンの方が共感できるんですよね。納得感があるというか。

女性からするとキモいかもしれませんし、そもそも女性は男性主人公に共感することが難しいと思われるので、性欲皆無の聖人主人公に対して違和感をおぼえることは無いかもしれません。なので、男女両方に見て貰うならそういう表現はしないのが得策でしょう。

が、村上春樹はやるのです。だから素晴らしい。
もちろん性欲だけではなく、なんというか人間の汚い部分というか、人間らしい部分をちゃんと描いているんですよね。人間ってそんなに綺麗なものじゃないので。

もちろん、フィクションなのだから綺麗な人間を描くというのもアリだと思います。それこそ、フィクションでなければ出来ない事ですからね。僕はそれが好きではないというだけで、そういった作品がダメと言っているのではございません。嗜好の問題。

古典でもアンナカレーニナ(トルストイ)、こころ(夏目漱石)、破戒(島崎藤村)といったむちゃくちゃ人間臭い話が好きなので、そういうことなのでしょうな。


以下、絵の話なので畳みます。







 

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