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 [雑記]

エネルギーの総量は変わらない。壊れたものは何に生まれ変わるのか。

今週はこんな内容でごんす。

・文章
文章は難しい。難しいから書かないという選択肢がある。

・行過ぎた規制が文化の多様性を破壊する
罪は容認できないが、それは本当に罪なのか。

・今週の読書
先週から始まったアレ。

・今週の進捗
絵の話。いつものアレ。

ほいではドン。


・文章
文章って難しいじゃないですか。何せ抑揚もなければ表情も無いので、意図通りに伝わるかが分からない。その文章がどんな意味を持つかは相手の解釈に委ねられています。
※以下、文字で記述するものを「文章」、口で発する音声を「言葉」と表現します。

それは言葉であっても同じなんですが、抑揚がある分だけ文章よりは感情が伝わりやすく、それによって相手の解釈をある程度は誘導することができるので、文章よりは相手の解釈の精度が高まると言って良いでしょう。(もちろん、確実ではない)

例えば、誰かがお菓子を食べたとします。その感想が「甘い!」だったとします。小説じゃないので、前後には文章がありません。ただ「甘い!」だけです。その場合…

1.甘いものを好んでおり、喜んでいる
2.甘いものを嫌っており、怒っている
3.好みに関係無く、客観的に評価を下している

どれか分からないじゃないですか。感嘆符が付いているので、恐らく3ではないということは推測できます。ひょっとしたら3かもしれませんが、低くない確率で違うでしょう。感嘆符は一般的に感情が大きく動いたことを表す記号だからです。もしも感嘆符が無かったなら推測は更に困難になり、1~3全ての可能性が等しくなります。

これを誰にでも同じ意味で伝わるよう確定させるには「甘くておいしい!」とか「甘過ぎて食べられたものではない!」とか「他社製品のお菓子よりかなり甘め」といった補足が必要となります。「甘い」という単純な事実なら簡単に確定させることができますが、対象が複雑になるほど受け取り方が多様化してしまい、確定させることが困難となります。

とまぁそういうわけでして、文章というものは大変難しいのです。特にブログのように不特定多数の方に公開する文章の場合、相手がどのような思想・思考を持っているのかを絞れないので「誰にでも同じ意味で伝わる文章」というのは不可能に近いでしょう。

よほど親しい人間に対してのみ伝える場合でも、やはり文章は難しいのです。文章はスタティックなものなので、相手の反応により柔軟に変更することができません。もちろん、これは録音した言葉も同様です。AIが発達すればダイナミックにできるでしょうけど。

よって、文章というものは基本的には「100%は伝わらないものである」として書かないといけないし、同時に「100%を理解できるものではない」として読まないといけないと思うんです。だって、相手は自分とは別の人間なのだから。

100%を伝える、あるいは理解するのは極めて難しいことですが、それをより100%に近付けたい場合には、要点を洗い出して、それらについて出来るだけ短い言葉を何度もやり取りする以外無いでしょうね。そうやって1ピースずつ丁寧に認識を合わせて行かない限り、その文章の本当の意味を共有するのは難しいでしょう。まるでシステム設計のようだ。

とはいえ、我々は無限の時間を生きる自由人ではないので、多くの言葉を交わすのは難しいです。僕はニートなので大丈夫ですが、世界の大多数の人はそうではない。だから出来るだけ伝わるような文章を書くために表現を考えるし、出来るだけ意図を読み取るために思考を巡らせるワケですな。そこが文章の難しさであり、面白さなのでしょう。

で、この言い訳を保険として次の話へ。


・行過ぎた規制が文化の多様性を破壊する
ということで、たまには過激なことを書く!!!!!!!!

100%伝えられる自信は無いです。しかし95%ぐらいは伝えたいと思って書きます。ひょっとしたら50%ぐらいしか伝わらないかもしれない。しかし、そうであったとしても「コイツは間違っている」と切り捨てないで頂けるとありがたいです。


最近、絵を描いたらDeviantArt(アメリカのPixivみたいなサイト)にも投稿しているんですよ。アメリカのサイトなので、日本で運営されているPixivとは利用規約が結構違います。その最たるものが「児童ポルノ」に関する禁止事項です。

児童ポルノといっても多岐に渡るので、ここでは以下の通り表現します。表現が低俗かもしれませんが、文章を平易にするためネット上で一般的に使用される言葉を用います。

二次ロリ:架空の児童を対象としたエロコンテンツ
三次ロリ:実在の児童を対象としたエロコンテンツ

※児童ポルノにスポットを当てていますが、児童ポルノの是非ではなく「表現の規制」が主題です。児童ポルノを取り上げた理由は、いま一番脅かされている分野だからです。

※ちなみに僕は別にロリコンではありません。(随分前に書いた通りです)

僕の見解:
二次ロリOK、三次ロリNGです。理由は明確で、人権を持つ被害者の有無です。二次ロリは架空の存在であり人権を持つ被害者はいないのでOK、三次ロリは実在の存在であり人権を持つ被害者がいるのでNGであると考えています。

「二次ロリが存在する事で不快感をおぼえる人がいるので、人権を持つ被害者はいるだろ!」という意見については、それを言い出すと森羅万象について被害者が存在するので成立しません。「あなたの存在は私にとって不快」という人が多数存在したら「あなた」は規制されるべきでしょうか。そんなはずないじゃないですか。

「『あなた』は人権を持つが『二次ロリ』は人権を持たないので話が違う」というのも成立しません。猫は人権を持っていませんが、猫嫌いな人が多数存在しても猫は規制されません。同様に「こんにゃく」のように生命を持たないものも規制はされません。

「二次ロリが存在する事で、現実の児童に対する性犯罪が増えるだろ!」というのも成立しません。これが成立するならばドラマや小説から殺人を排除しないと殺人事件が増えるはずですが、規制されていないのでそうではないのでしょう。そして二次ロリ愛好家が現実の児童に手を出す可能性は極めて低いと推測されます。(後述)

そういうワケで、二次ロリには合理的な規制理由がありません。ただし、タバコが緩やかに規制されているように二次ロリも自由に世に放って良いものではありません。一般的にはR18指定としてレーティングされているので問題は無いでしょう。

日本:
Pixivの規約には「児童ポルノはNG」とあります。これが二次ロリを指すのか、三次ロリを指すのか、あるいは両方なのかは分かりませんが、二次ロリが規約違反として削除されている様子は無いので恐らくは三次ロリのみを対象にしていると思われます。

Pixiv以外でも日本のエロ業界には二次ロリの専門雑誌もありますし、二次ロリのエロゲーやエロアニメもあります。法で規制されていなくても世間の目はなかなかに厳しいので、昔と比べると随分と減ってはいますが、絶滅はしていません。

真相は知りませんが、日本においては恐らく僕の見解と同様の判断により認められているのではなかろうかと推測します。(認めているというか、裁く法が無い)

外国:
DeviantArtの規約には「二次ロリはダメ、三次ロリもダメ」「そして実年齢はさておき二次ロリに『見える』ものもダメ、三次ロリも同様」という恐ろしく厳しい規約があります。「見える」は運営会社の主観であり、そうと判断されたら問答無用で処分されます。

国としてはどうなのか?というと基準は様々です。
例えばアメリカの法では三次ロリは違法ですが、二次ロリは合法になったようです。一時期は違法だったのですが、違憲だとかで合法化されたとか。今もそうなのかは不明。

一方、カナダやオーストラリアは三次ロリはもちろん違法ですが、なんと二次ロリも違法です。二次ロリ漫画を所持しているだけで捕まります。それどころか、オーストラリアは「貧乳のAV女優は子供に見えるから違法」という超絶ヤバい判決が下っています。いやそれ、もう児童の保護と関係ないやないか…子供に見えても大人でしょうに。

とはいえ、二次ロリを規制するなら貧乳も規制せざるを得ないという理屈は分かります。二次ロリは完全に「見た目」の問題なので、実在の人物も同列に扱うというならそうなります。胸の小さい女性の職業選択の自由(性産業への参加)が侵害されているような気もするんですが、それはいいんだろうか…何か特例があるのかな。

「ポルノ」の基準も国によって違って、水着でセクシー(に見える)ポーズをとっているだけでアウトな国もあります。まぁ、大人が子供にそのポーズを取らせて販売しようというならポルノに含めていいような気もしますので、対象を三次ロリに限定するという話であれば意見する気はないですが、二次ロリも同条件なんですよね。コレ。

また、国によっては「芸術目的の絵のみ許可する」という意味不明な条件があります。それが芸術目的かどうかって主観じゃないですか。誰がどうやって判断するのでしょうか。

世界の流れは「二次ロリNG、三次ロリNG、実年齢はどうであれ『ロリにみえるポルノ』もNG」に進んでいることは確かでしょう。日本人は童顔が多いので、そのうち日本のポルノは全部NG!みたいになる可能性もあるんじゃないでしょうか。ああ恐ろしい。

というのが児童ポルノを取り巻く規制の現状です。一部、情報をアップデートできていない可能性もありますので、気になる方は調べてみて下さい。


でね、僕もクリエイターの端くれ…といっていいのかは分かりませんが、絵を描く人間なので「好きなモノを誰にも邪魔されず好きなように描きたい」のですよ。別に二次ロリを描いているわけじゃないんですけど、こんな動きがどんどん広がって行ったら僕の描きたいものが描けなくなる可能性だって低くはないじゃないですか。

実際、以前描いた絵のうち1枚は二次ロリ認定されそうだったので海外サイトには掲載していません。本当にそれが二次ロリなのかは問題でなく「そう思われそう」というだけで、我々は萎縮せざるを得ないんですよ。抑止力になってしまうんです。

そしてお隣の国では対象がロリであるかは関係無く、露出の多いイラストは禁止されてしまいました。局部が描かれていなくても肌が多く見えていたらダメなんです。

特定の人々に対する差別であるとか、明らかにヘイトを含んだものは規制されるべきだとは思うんです。でもそれだって主観に過ぎないので、明確なルールが必要だし、規制対象であったとしても即アウトでなく弁明の機会は与えられるべきです。慎重に聞き取りを行い、本当にルール違反であることが明らかになった場合のみアウトとして頂きたい。

現実的には、次々と生み出される作品全てに対してそのような審査をするのは不可能です。コストが掛かり過ぎるし、全ての作品を監視下に置くこともできません。なので、基本的には現在のように「通報があったものを処理する」という仕組みとし、その通報があったものに対してAI等を駆使して聞き取りと審査を行うべきでしょう。

現代においてはそのような技術が確立されていないので、一時凌ぎとしてやむを得ず規制しているというなら分かりますが、世間の認識ってそうじゃないですよね。規制に触れるものは全て悪であり、未来永劫消し去るべきものであるという過激な考えになってきているように感じます。(あくまで僕の主観ですが、そうそう外れているとは思いません)

このような考えが蔓延し、激化して行くと文化は死にます。日本ではまだマシな方ですが、海外では既にいくつかの表現が死に瀕しています。ポリコレとか昨今よく聞きますよね。

文化の発展のためには無法、無秩序が良いと言っているワケではありません。本当に規制するべきか、規制するならその強度は適切か(根絶でなく、制限ではいけないのか)といったことを広い視野をもって理性的に考えるべきではないかと思います。


さて、それでは最後に上でチラッと出た「二次ロリ愛好家は現実の児童に対して性犯罪を犯すのか?」について考えてみたいと思います。ちなみに結論は「NO」です。

まず、二次ロリ愛好家の嗜好を分類するとこうなります。

A.二次ロリが好きである
B.二次と三次のロリが好きである
C.二次が好きである
D.三次ロリが好きだが違法なので仕方なく二次ロリ

このいずれかです。そうでなければ二次ロリに用はありません。

まずAについては「二次ロリ」が好きなので、「三次ロリ」に用はありません。同様にCは「二次」が好きなので「三次ロリ」に用はありません。そしてDは若干危険な香りはするものの、違法と知っていて自分を抑制できているので問題ありません。

そうなると問題になるのはBです。三次ロリが好きであり抑制もしていません。が、大半がジュニアアイドルのイメージビデオ等で欲求を満たしていると考えられます。僕としてはアレもなかなかアレだと思うんですが、合法なので一応は問題ありません。

一部は違法の三次ロリAVを購入しているかもしれません。これは既に犯罪者ですね。たまに捕まっていたりしますが、そういう人々でしょう。彼らが直接的に児童に対して性犯罪に及んだワケではないですが、購入する人がいるから作る人がいるという理屈からすると、犯罪の片棒を担いでいるということになります。だから違法なのでしょう。

結局、犯罪を犯しているのは「三次ロリ愛好家」であり、二次ロリは関与していません。「二次ロリを入り口として、その影響で三次ロリも好きになった」という場合には二次ロリが悪いような気もしますが、影響を受けてうんぬんという話をし始めると世の中のほぼ全てが犯罪に繋がるので、有意なエビデンスがない限りこれを是とするのは無理です。

むしろ、二次ロリを規制してしまった場合の方が遥かに悲惨です。二次ロリが消滅した後に彼らの嗜好はどのように変化するかを考えてみましょう。

A.二次ロリが好きである
 A-1.ロリから離れる
 A-2.三次ロリに移行
 A-3.違法となった二次ロリを愛好し続ける

B.二次と三次のロリが好きである
 B-1.三次ロリに絞る
 B-2.違法となった二次と三次のロリを愛好し続ける
 ※三次ロリは違法とは限らない(ジュニアアイドル等)

C.二次が好きである
 C-1.二次の非ロリに絞る

D.三次ロリが好きだが違法なので仕方なく二次ロリ
 D-1.ロリから離れる
 D-2.合法の三次ロリに移行

となります。つまり、違法であるかどうかはさておき三次ロリへの依存度が高まるだけです。日本においてはジュニアアイドル等の合法ロリが存在するためまだ犯罪激増とはなりませんが、海外のようにそれも規制されてしまったらどうなることか。

もちろん「ロリコンは全員消えろ」という意見は分かります。そうなったら違法性はさておき児童に興味のある人は一人もいなくなるので、結果として児童ポルノも根絶できます。でもそれは無理ですよ。人間の嗜好のひとつを根絶するなんて不可能です。

強烈に禁止したら一部は脱ロリコンするでしょうけど、一部は闇に潜って活動するだけです。そうなれば今よりずっと酷い事になります。禁酒法みたいなものです。

現実の児童が自己の意思に関係無く危険に晒されるのは断固として防がなくてはなりません。そのためには二次ロリを生かしておいた方がいいと思います。その方が合理的です。

色々とロリ擁護の文章を書いたので「やっぱりロリコンじゃねぇか!」と言われそうですが、僕のスタンスは過去に書いたのでそっちを見て下さい。ここ2年以内のどこかに書いてあります。要約すると「二次ロリも好きだが非ロリも好き、三次ロリは興味無し」です。


・今週の読書
なんか無茶苦茶長くなりましたが、今週もコレを。

※感想などは(基本的に)書きません。もしも聞いて下さる方がいらっしゃったらコメント欄等にてお尋ね下さい。気になることなどもなんなりと。

今週読了した本
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド(上):村上春樹
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド(下):村上春樹

現在読んでいる本:
ねじまき鳥クロニクル(第1部):村上春樹

今後読みたい本:
未来のイヴ:ヴィリエ・ド・リラダン
風の歌を聴け、その他の村上作品全般:村上春樹
Another:綾辻行人
ドグラ・マグラ:夢野久作
13階段:高野和明
天使の囀り:貴志祐介
死都日本:石黒耀
砂の女:安部公房
虐殺器官:伊藤計劃

リクエストしていた未来のイヴが届いたので、来週火曜日に取りに行きます。830頁ぐらいあるので来週はコレ一本になります。その後はねじまき鳥の続きを読んで行きたい。


以下、絵の話なので畳みます。







 

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