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 [雑記]

ニンジャスレイヤー曰く「後悔は死んでからすればよい」

今週はこんな内容。

・ブルボン総選挙
これは戦である。行け、そして蹂躙せよ!チョコリエール!

・今週の読書
いつものアレ

・今週の進捗
絵の話。いつものアレ。

ほいではドゥン。

・ブルボン総選挙
恐らく毎年開催されているんですが、ブルボンのお菓子の中でどれがNo.1なのかを決めようという公式企画です。ぶっちゃけ「人気なんて気にせず好きなものを喰えよ」なんですが、そうはいってもやはり最強を決めたいじゃないですか。そういうアレ。

真面目な話をすると、メーカーとしては販促になるし、人気も調査できるいい機会ですよね。人気のある商品は新しい味を追加するとかそういった投資の対象になるし、人気の無い商品は据え置きか縮小といった手を取れます。上手い企画だと思いますよ。

もちろん人気は売れ行きを見れば分かるんですけど、売れ行きだけではこういったイベントに参加するほどのコアなファンがどれだけいるかを知ることができませんからね。

公式サイトには過去情報が残っていないので、こちら https://kamo2kamo.com/bourbon-rank2021/ を参照しました。公式はなぜ過去情報を隠すのか…歴史を見ることが出来た方が面白いと思うんですが。何か不都合があるのだろうか。

まずは2021の結果を見て行こうと思います。投票総数50,088票だそうです。
※上位と僕が気になるものだけピックアップ

1位:ルマンド(13,394票)
2位:アルフォート(8,894票)
3位:ミニ濃厚ブラウニー(3,156票)
6位:チョコリエール(2,248票)
7位:バームロール(2,209票)
9位:ホワイトロリータ(2,084票)
11位:チョコ&コーヒービスケット(1,524票)
12位:ガトーレーズン(1,283票)
13位:チョコチップクッキー(1,249票)

3位以下は概ね団子になっているので、実質的にルマンドとアルフォートの一騎打ちでした。僕のチョコリエールは6位。アルフォートは分かるんですが、ルマンドってそんなに圧倒的な人気なのかなぁ…あとガトーレーズンとチョコチップクッキーの順位が低過ぎるのも気になります。僕としては全体的に納得行かない結果に。

しかし根拠無くただ疑うのはいけません。ネットでガガガッと検索して調査してみたのですが、やはりルマンドの人気はホンモノのようです。みんなそんなにルマンドが好きだったのか。ほどよく甘くて美味しいし、食感も良いので僕も好きだけどさ。

チョコチップクッキーは美味しいけど派手さがないのでこの順位は仕方が無いのかもしれない。しかしガトーレーズンはもっと上でもいいはずだ。お前はもっと戦える。王者を狙えるお菓子だ。知名度が低過ぎるのかもしれない。「お手頃価格の六花亭バターサンド」と言えば興味を抱く方も増えるのではなかろうか。

それはそれとして、次に2022年の結果を。投票総数は57,924票。
https://bourbon.ownly.jp/story/17898
※上位と僕が気になるものだけピックアップ

1位:ルマンド(9,938票)
2位:アルフォート(8,164票)
3位:ミニ濃厚ブラウニー(3,574票)
5位:贅沢ルマンド(2,728票)
7位:バームロール(2,090票)
8位:ホワイトロリータ(1,685票)
9位:チョコリエール(1,510票)
10位:チョコ&コーヒービスケット(1,250票)
11位:ガトーレーズン(1,160票)
12位:ミニルマンド(1,076票)
13位:チョコダイジェスティブ(1,004票)
14位:チョコチップクッキー(899票)

このような結果になっています。

ルマンドが大きく票を落としたかのように見えますが、実際は「贅沢ルマンド」と「ミニルマンド」が投票対象に加わったことにより票が分散されただけであって、これらを合計すると13,742票になるのでルマンド一強状態は何も変わっていません。

僕のチョコリエールも同様に大きく票を落としたように見えます。しかしこれは同じ胚芽クッキー系列の「チョコダイジェスティブ」が投票対象に加わったせいで票が割れたのだと考えられます。合計すると2,514票なのでそんな感じですね。

ガトーレーズンもレザンヌ(229票)に票を持って行かれました。レザンヌは高級なガトーレーズンなのでしゃーない。ガトーレーズンは1個17gで5個入り200円ぐらい。レザンヌは1個20.4gで6個入り300円ぐらい。高級と言ってもグラム単価変わらないですね。

レザンヌの方がバターがきいていて大人の味らしいので、六花亭のバターサンドが好きな方はこっちの方がいいのかもしれない。僕は食べたことないのでアレですが。バターサンドの宿命でどちらも高カロリーです。そこは見なかったことにしましょう。

ということで、選挙結果がどうであれ僕の激推しはチョコリエール、チョコダイジェスティブ、ガトーレーズンです。そして気になるのがレザンヌといった感じ。


・今週の読書
今週も読みました。

今週読了した本:
国境の南、太陽の西:村上春樹
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年:村上春樹
ダリ・私の50の秘伝:サルヴァドール・ダリ
Vision:ハンス・P・バッハー

現在読んでいる本:
ダンス・ダンス・ダンス(上):村上春樹
ダンス・ダンス・ダンス(下):村上春樹

今後読みたい本:
1Q84:村上春樹
アフターダーク:村上春樹
パン屋を襲う:村上春樹
Another:綾辻行人
ドグラ・マグラ:夢野久作
13階段:高野和明
天使の囀り:貴志祐介
死都日本:石黒耀
砂の女:安部公房
虐殺器官:伊藤計劃
三体:劉慈欣
テスカトリポカ:佐藤究
正欲:朝井リョウ

村上ツアーも終わりが見えてきました。ハードボイルドやカフカ並の作品を期待しているのですがまだ出会えておらず、1Q84が最後の希望かなと思っちょります。

ダンスダンスダンスは鼠三部作(風の歌~羊をめぐる冒険)の続編であり、主人公が同じです。羊で消化不良に終わった耳モデルの話がちゃんとクローズされそうなので少し期待。

村上作品って投げっぱなしのまま終わる場合が多いですよね。もとよりクローズする気が無い(読者に委ねたい)のか、無計画に要素を増やして収拾が付かなくなっているのか…恐らく前者なんですけど、後者のように感じられるものも多いんですよ。

作者が意図を明らかにしない以上は読者の感想が全てなので、どちらが正しいというワケでもないんですが、僕個人としてはしっかりクローズして欲しいです。「僕の答えはこうです」という一方的な表明で終わりたくないんですよ。「僕の答えはこう、では正解は?」と問い、真実を明らかにしたいのです。何でも白黒つけたいマンなので。

ただし、ハードボイルドのように主だった伏線は全て回収し、終幕の後の展開は読者に委ねるというのはもちろんOKです。それは未来を想像せよということであり、謎の空白が残っているワケではないので。未来には正解がありませんからね。


では今週読み終えた「50の秘伝」と「Vision」について少し。

まず「50の秘伝」ですが、これは教本としての側面とダリのエッセイとしての側面があります。割合としては大体半々といったところですね。

まず教本という側面については、アナログ油彩の方にとっては美術教本として幾らか意味のある情報が書いてあるように見えました。僕はアナログ油彩をしないので本当に役立つかは分かりませんし、きっと技術の専門書の方が良いでしょうけど。

一方でデジタル絵の方にとっては美術教本として役立つのはごく僅かであり、基本的にはその用途では読む意味がありません。当時はデジタル絵なんてありませんからね。

そしてエッセイ部分についてですが、これはダリファンなら楽しめるといったところ。ダリのオカルト的な作法であったり、有名な画家(セザンヌやマネ)をこき下ろしていたり、ベラスケスとラファエロとフェルメールをべた褒めしたり、俺様(ダリ)の偉大さを語ったりといった内容がメインになります。いくらかの訓示もあるにはありますが。

例えばこんなもの。壮絶にネタバレします。

・どんな絵になるか最初から分かってるなら、絵を描く必要無いぞ。
これはつまり「どんな凄腕の画家でも、完成するまではどのような絵になるか分からない。だから描くんだよ。お前も描け」ということでしょうね。

・絵を描きたいなら、まずは十分に寝ろ。
これは大事。十分な睡眠がなくては十分な成果は出せない。

・構想の間は禁欲しろ、作業中は毎日性欲を発散しろ。
オカルトですが、要するに「満たされない状況の方がいいものが生まれるよ」ってことですね。一方で作業中は満たされている方が精度が高まるので。

・あと一日描こう、それはもはや必要なばかりではなく、そう思ったときには危険なまでにその画家は、すでにその作品に失敗していると言っていい。
「あと一日」は計画通りに行っていないことの証明ですからね。でもこれは「完了」の話であって「完成」の話ではないというのがポイントです。

・これらの秘伝を全てを習得してもそれらは君に何ももたらしはしない。君がキャンバスの前に座ったまさにそのとき、必ずや君の手は天使に導かれる。これが最後の秘伝だ。
そして最後にコレですよ。正直、泣きそうになった。前書きに「本当は一番最初に書くべき秘伝があるんだけど、ここでは書かない。最後の2行に辿り着いたとき、君は納得するだろう」みたいなことが書いてあるんですが、まさにそうでした。

総評としては「中身を読む必要はない、でも裏表紙の十の掟はしっかり読んで心に刻み付けておくこと。これは画家に限らず全てのプロフェッショナルに適用される」です。


次にVisionですが、これは教本としてとても素晴らしい内容でした。
絵を始めたばかりの人は読んでも意味が分からないと思うので、とりあえず3ヶ月ぐらい絵を描いて、慣れてきた頃&絵を続ける覚悟を決めたら読むと良いでしょう。

何年かやっている人にとっては大体習得済みの内容だと思いますが、要点が簡潔に分かりやすくまとめられているのでリファレンスとして大いに役立ちます。ちょっと高い本ですけど、手元に置いておいて損のない一冊かと思います。


以下、絵の話なので畳みます。







 

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 [雑記]

辛いときには夢を見る。夢を見ると辛くなる。

今週はこんな内容どす。

・コメダ
コメダへ行ったので。

・今週の読書
いつものアレ。

・村上春樹と僕
書評みたいなヤツ。あと今後の読書予定。

・今週の進捗
絵の話。いつものアレ。

ほいではドン。

・コメダ
株主優待の期限が迫ってきたので使ってきました。
前回行った際にお持ち帰りの仕組みがちょっと変わっていて、専用容器が貰えなくなっていたので今回からお持ち帰りせずに店内で食べる事にしました。

20220416.jpg
ヒレカツプレート(レギュラーサイズ):1,080円

画面右端の10円玉は皿の口縁とほぼ同じ高さです。くっついているように見えますがくっついていませんので、衛生面で問題はありません。

大きさはご覧の通り普通ですね。肉の厚さが多分18ミリぐらいあるので食べ応えがあります。パンは切れ目にマーガリンが入っています。野菜にかけるドレッシングはオリジナルと醤油味があり、オリジナルの方がおいしいです。(サウザン系)

バーガー系のように馬鹿みたいなボリュームじゃないので、成人男性なら腹八分から九分といったところでしょう。女性だとどうなのかなぁ…小食だと厳しいかな。ヒレカツ3個とパン1個になったミニプレート(770円)もあるのでそっちがいいかも。

野菜は見た目より多いです。このキャベツの山がかなりの標高なんですよ。パンはフランスパンに変更することもできます。「1個だけフランスパンにして」という注文が通るかは分かりません。僕には勇気が足りなかったので。

難点はヒレカツのソースが少ない事です。上の通り結構分厚いので、この表面にかかっているソースだけでは足りないんですよね。コメダは結構色んなリクエストに応えてくれるので、注文時に「ソース多めで」と言えば多分通ります。多分ね。

僕のコメダランキング(コスパ重視)

1位:ドミグラスバーガー(620円)
量、味、値段、全てにおいて死角無し!最強!!

2位:みそカツパン(880円)
美味過ぎる。そしてデカい。

3位:エッグバーガー(480円)
安い!デカい!食べにくいいいいいいいい!!!!!!!

3位:フィッシュバーガー(480円)
地味だが強い。いぶし銀の輝き。ドミと合わせて満腹最強セット。

3位:カツカリーパン(880円)
意外とちゃんとスパイシー。美味いよ。

4位:あみ焼きチキンホットサンド(860円)
美味い。コスパ部門でなければトップ争いは確実。

4位:ヒレカツプレート(1,080円)
肉がすごいちゃんとしてる。お肉気分ならコレで決まり。

実際のところ、ヒレカツプレートは材料の事を考えるならコスパ部門でもトップ争いなんですけど、4桁円なのでお手頃感がちょっと薄れますよね。このあたりは捉え方次第ですし、どれを選んだとしても値段相応の満足感があるので好きなものを選んだら良いと思います。ドミグラスバーガーのお得感だけは異常ですけど。

いやほんと、コメダ行ったらバーガー食べてみて下さい。馬鹿じゃねぇのって思うぐらいのバーガーが運ばれてくるんで。2個で1,000円だーとかいって頼むと死にますよ。

なお、飲み物はオススメしません。喫茶店の稼ぎ頭たるドリンクを注文しないとは何事か!と言われそうですが、食後にコンビニのコーヒー飲んだ方が美味いし安いもん。

・今週の読書
毎日の読書を習慣化できています。

※感想などは(基本的に)書きません。もしも聞いて下さる方がいらっしゃったらコメント欄等にてお尋ね下さい。気になることなどもなんなりと。

今週読了した本:
風の歌を聴け:村上春樹
1973年のピンボール:村上春樹
羊をめぐる冒険:村上春樹
構図エッセンス:視覚デザイン研究所

現在読んでいる本:
国境の南、太陽の西:村上春樹
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年:村上春樹
ダリ・私の50の秘伝:サルヴァドール・ダリ
Vision:ハンス・P・バッハー
ダンス・ダンス・ダンス(下):村上春樹

今後読みたい本:
村上作品全般:村上春樹
Another:綾辻行人
ドグラ・マグラ:夢野久作
13階段:高野和明
天使の囀り:貴志祐介
死都日本:石黒耀
砂の女:安部公房
虐殺器官:伊藤計劃
三体:劉慈欣
テスカトリポカ:佐藤究
正欲:朝井リョウ

今週は村上春樹の鼠三部作を読みました。が、実はこれ数年後に書かれたダンス・ダンス・ダンスを含めて事実上の四部作となっているんですよね。ダンスだけを分離する考え方もあるようですが、やはり主人公が同一人物である以上は四部作とするべきでしょう。「『鼠』四部作」ではないですが「『僕』四部作」といった感じ。

そして今週の目玉はなんと言っても「ダリ・私の50の秘伝」です。タイトルで検索してみて頂きたいのですが、表紙のダリ様がイケメン過ぎる。何の本だよコレ。

アマゾンのリンク
https://www.amazon.co.jp/dp/483730172X

そして表紙にある言葉が神。

「画家を志す者よ、ただ絵を描きたまえ!」

正直、涙が出そうになった。
これはダリの十の掟と呼ばれるもののひとつです。十の掟はこんな内容。

1.画家は、貧乏であるよりは裕福であるほうがいい。したがって、君の筆からいかに黄金と宝石を生み出すかを学びたまえ。

これはなんというか、マーケティングに通じることですよね。やはり貧乏じゃいい絵は描けないですよ、取材できないし良い画材も揃えられない。ハングリー精神が良い発想を生み出すとか、そういう精神的なものもあるでしょうけど、生活でいっぱいいっぱいになると絵どころじゃないです。総合的に考えると、やっぱり金を稼げる方法も考えるべき。

2.完璧を恐れるな。君は絶対到達できはしないのだから!

よく「現実をそのまま模写してもつまらない絵にしかならない」とか言いますけど、ぶっちゃけ現実を現実の通りに模写するのって無理ですよね。スーパーリアリズムの世界ですよ。どう頑張っても自分の個性は消せないし、消えないのだから気にするだけ無駄。「人の真似をするとオリジナリティが消える」とかも同じですね。消えません。

3.昔の巨匠のように素描と彩色を学ぶ事から始めたまえ。そのあとでなら好きなように描くがいい。誰もが君を尊敬するだろう。

基本を疎かにして「自分の絵が描きたいんだ!」とかいうのは愚かだってことですよね。基本が出来てなきゃ応用できるワケないのです。(素描=デッサンのこと)

4.眼も、手も、脳も粗末に扱うな。画家になったとき、必要になるからだ。

これは多分、健康についてのことだと思います。絵を描くには健康が必要です。目については「よく観察するクセをつけろ」、手については「丁寧に作業するクセをつけろ」、脳については「ちゃんと考えるクセをつけろ」という意味も含んでいそうです。

5.君が、現代アートはフェルメールやラファエロを超えたと考える輩なら、本書を読むことはない。そのおめでたい愚かさに安住し続けるがいい。

これは多分「過去の偉人が何で凄いのかをちゃんと考えろ」みたいな意味だと思います。技術はどんどん進歩するので、技術的には現代アートは過去の偉人を超えていると思うんですけど、そこに至るための道は過去に確立された道の続きにあるものなので。

もちろん、ダリはフェルメールの大ファンなので「フェルメールを超える画家なんかいねぇよ!」というストレートな意味も込めているとは思いますけれども。

6.自分の絵に罵詈雑言を吐くような真似をしてはいけない。でないと君が死んだとき、絵のほうが君を罵倒するだろうから。

これはちょっと難しい。僕が思うのは、人の命は限りあるものだけど絵は人の死後も残り続けるので、その絵がその人の生きた証になるってことだと思うんですよね。それを罵倒するということは、自分の生きた証を罵倒するという意味なのかな。つまり、絵は自分の人生の鏡であるのだからそれを罵倒するようなことはしちゃあかんぞ、と。
猛烈に要約すると「自信もって描けよ」だと思います。

7.怠惰のなかに傑作は生まれない!

熱い。本気でやらなきゃいいモノは生まれませんよね。

8.画家よ、ただ絵を描きたまえ!

表紙の元ネタですね。我々はよく迷ったり、立ち止まったりするんですけど、それでも描くしかないんですよね。進まなければゴールには辿り着けない。

9.画家よ、アルコールは慎みたまえ。

これはなんだろう、ダリはアルコールで失敗したのかな。僕は退職時の送別会以来酒を飲んでいないのでほぼ関係無いのですが、人生の残り時間が限られている以上、酒で脳の機能を低下させてしまうと時間が勿体無いので今後も飲まないです。でもストレス解消とか、酒が趣味であるとか、そういう人は飲んでもいいんじゃないかな。(適量で)

10.君の絵が君を愛さなければ、君の絵に対する愛は何の効果ももたらさない。

これは難しい話ですね。逆なら分かるんですよ「君が君の絵を愛さなければ(略」であれば。しかし絵からの愛が主なのか…絵に愛されるとは一体どういうことなのか。僕の想像できる範囲だと「絵に愛されていると感じられるぐらい夢中になれ!」かな。そうだとするなら、僕には到達不能な境地なので困ったものですね。

1、6、10以外はずっとそうしてきたつもりですし、これからも続けます。1は僕にとっては不要なので(準備を整えてから描き始めたので)良しとして、6と10はなぁ…10が解決されると自動的に6も無くなりますけど、どちらも僕には厳しいですね。でも、どちらも必要だということはもちろん理解しています。理解してもできないだけで。

おっと、まだ1ページも読んでいないのに長々書いてしまった。読み終わったら感想を書こうと思います。どんな秘伝が書かれているのか楽しみですね。

そして今週読んだ「構図エッセンス」ですが、これは神本です。40年近く前の古い本ですが、美術におけるアカデミックな情報というのは全然変わっていないので現代でも十分に通用します。様々な技法について要点を簡潔に書いているので、個々の詳細を知りたい場合には他の情報を調べる必要がありますが、重要なポイントは十分に分かるようになっているので基本的にはこれ一冊でOKです。

難点は解説ページがモノクロであることと、参考画像が小さいことですね。説明するという点ではそれでも十分なんですが、もっと大きく見たいなと思うかもしれません。

あとは読みたい本に「三体」「テスカトリポカ」「正欲」を追加しました。いずれも話題作ですね。話題に飛びつくワケじゃないんですけど、話題になるということは面白い可能性が高いということなのでセレクトしてみました。どうでしょうか。

とはいっても、村上春樹がもう少し続くので読むのは随分と先になるでしょうけれども。村上春樹事情は次の項目にて書きます。


・村上春樹と僕
はい、村上春樹の話です。

「村上春樹おすすめランキング」とか沢山あるじゃないですか。多くのランキングでは最上位に「ノルウェイの森」があり、「1Q84」「ねじまき鳥クロニクル」あたりが上位常連となっています。これらは「面白い」というか「有名」な作品なんですよね。

一方でコアな村上春樹ファンが集まるような場所では「ハードボイルドワンダーランド」が圧倒的な支持を集めていて、「ノルウェイの森」も「ねじまき鳥クロニクル」も支持されていません。「知名度なら上位」とは言われていましたけど。

感性は人それぞれなので絶対的な順位があるワケではないのですが、僕の感性と合っているのは世間のランキングでなくコアファンのランキングかなと。世間のランキングの中ではツタヤのランキングがソレに近いので、ちょっと見てみましょう。

ツタヤの村上春樹ランキング
https://tsutaya.tsite.jp/news/book/35181076/

1位:ノルウェイの森
2位:1Q84
3位:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
4位:海辺のカフカ
5位:ダンス・ダンス・ダンス
6位:国境の南、太陽の西
7位:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
8位:羊をめぐる冒険
9位:1973年のピンボール
10位:アフターダーク
11位:アンダーグラウンド
12位:スプートニクの恋人
13位:トニー滝谷
14位:ねじまき鳥クロニクル
15位:パン屋を襲う

Twitterで1ヶ月ほど投票を実施したらしいです。どれだけの投票数があったのか謎ですが、上位を見る限りでは概ね僕の感性と合っていそうです。といっても、僕は村上作品をまだ7作品しか読んでいないので「なんとなく」でしかないのですが。

一方、僕が読んだ7作品の順位はこうです。寸評と共に。
※ねじまき鳥のみ、若干のネタバレあり

1位:世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
コアファンの間では「この作品だけは別格」「これ以上の作品はもう生まれない」「村上春樹の最高傑作」と言われていたり、とある本屋さんは「これを読んでいない人は人生損してます」と言っていたそうな。それぐらい凄い作品です。

これね、マジで面白いですよ。ビビる。感嘆の声も出ないぐらいビビる。村上春樹はちょっと…という方にも読んで貰いたいし、小説はちょっと…という方にも読んで貰いたい。極上のエンターテインメントであると断言できます。それぐらい面白い。

1985年に書かれた話なので時代背景はかなり昔なんですが、それでも古臭さを感じさせません。そして村上春樹と言えば「酒!タバコ!セックス!」という感じですが、本作はそういった要素は薄く(少しはある)、ファンタジーがメインとなっています。

村上春樹は難解な話を書く人ですが、本作は大変分かりやすいのでお子様にもオススメ…はできないけど、中3ぐらいなら。漫画化したら無茶苦茶面白いんじゃないかなぁ…コレをモチーフとしたアニメ(灰羽連盟)はありますが、大ヒットはしなかった模様。

2位:海辺のカフカ
僕の中ではこちらが1位なんですが、客観的に見るとハードボイルドの方が出来が良いのでこちらは2位としました。とはいえ僅差だとは思うんですけど。

ハードボイルドと同じ系統のファンタジーなんですが、こちらはよりねっとりとしていて村上春樹っぽいんですよ。そのねっとり感が僕はかなり好きなんですが、世間の方々…特に女性にとってはかなり気持ち悪い小説かもしれません。

村上春樹の小説は主人公が30前後の男性であることが多いですが、本作は15歳の少年です。そういった点から「なんか生意気」「スカしてる」みたいな評価もあり、好き嫌いが分かれるところです。でも僕らもそれぐらいの年代って生意気でスカしてたと思うので、いま見たらぶん殴りたくなると思うんですよね。そこを楽しめるかどうかが分かれ目かも。

そうはいっても、内容は間違いなく一級品。オススメです。

3位:ノルウェイの森
正直そこまで詳しくは覚えていないのですが、面白かったと思います。上の二つとは違ってリアリティのある作品になっているので、面白いとはまた違うんですけれども。

4位:羊をめぐる冒険
「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」を含めた「鼠三部作」の評価がこの順位です。細かい話をするとこんな感じでしょうか。

「風の歌を聴け」は村上春樹を知るという意味では重要な作品ですが、内容は別に面白くありません。何もない青春が風のように過ぎ去って行く話であり、エンターテインメントでなく文学として読むモノだと思います。良い悪いの話しでなく。ただ、デビュー作ですので文章の構成はやはりまだ洗練されていません。村上エッセンスはバリバリですが。

「1973年のピンボール」は風の歌よりもいくらかストーリーがあり、エンタメ寄りとなりました。文章も洗練されていて、風の歌を純粋にパワーアップさせたような作品。それと引き換えに文学としての情緒は失いましたが、これは両立できないものなので。

「羊をめぐる冒険」は更にエンタメに近付き、ファンタジー小説となりました。これ単体で見るならノルウェイより上にランクしても良いぐらい面白いです。

実はこの後に「ダンス・ダンス・ダンス」があって、そこで完結となるそうです。このランキングは「鼠三部作」としてのものなので、ダンスが加わるとまた変わってくるかも。

5位:ねじまき鳥クロニクル
全3巻に及ぶ大作です。世界的な評価も高い模様。
これは面白くないですね。今のところは5位としていますが、他の本を読んだらどんどん順位が下がって行くであろうと思われます。面白くない理由は幾つかあり…

1.主人公とヒロインに魅力無し
これが致命的ですね。岡田トオルと岡田クミコに対して「どうでもいい」としか思えないぐらい魅力が無いのです。一方でサブキャラの加納姉妹、笠原メイ、間宮中尉、牛河といった面々はなかなか魅力的であり、主役を喰ってしまっています。

2.サブキャラの扱いが雑
魅力的なサブキャラが大した理由もなく2巻の終わりで突然退場します。そして3巻から代替要員として現れる親子にまったく魅力が無い。これにより3巻はキャラの魅力が更に薄く。その親子の扱いも雑でどうしようもないです。牛河だけが天使。

3.意欲的な試みが裏目に
3巻は様々な視点から見た断片の寄せ集めみたいな構成になっているので大変読みにくいです。全体的にそうであるなら「そういう作品」で良かったのかもしれませんが、3巻だけがそうなっているのでただ読みにくいだけですね。

4.語られない部分が多過ぎる
全てを語るのが良い話ではないというのは分かるし、読者が考える余地があるという言い方をすればそうなんですが、それって加減が大事だと思うんですよ。許容量は人によって違うと思いますが、僕にとっては空白が多過ぎるように感じました。

2巻でサブキャラが退場したり3巻からおかしくなるのは理由があって、物語としては2部までで終了として発刊されているんです。ところが16ヵ月後に3部が追加されまして、著者曰く「別物と考えてもらって良い」と言っているそうな。そうはいっても読者からするとひとつの物語でして、別物と考えるのは無理じゃないかなぁ。

こういった部分を楽しめる方なら、といったところです。


現時点ではこんな感じです。
僕の中では2位と3位の間には越えられない高い壁があります。上二つが別格過ぎる。そして今読んでいる「国境の南」はまだ序盤ですが、良い匂いがするので恐らく3位か4位になるでしょう。(羊が実質3位なので、それと同等以上なら3位となる)

村上春樹の作品って上でも書きましたけど「酒!タバコ!セックス!」じゃないですか。あと洋楽。鼠三部作の主人公の「僕」なんて231日の間に6921本のタバコを吸って54回のセックスをしてるんですよ。僕の感覚だとあまりにも多過ぎるんですけど、物語の舞台である1970年ごろだと結構普通だったのかなとも思うんですよね。

今の感覚だと「他にやることあるやろ」なんですが、当時ってそんなに娯楽が発達してないじゃないですか。他になにやれっちゅーねんって感じですよ。田舎の結婚率・出生率が高く、都会が低いのと理屈は同じだと思います。(これだけが要因ではないが)

もしもインターネットが無かったら、もしもスマホが無かったら、男女関係はもっと濃密だったろうし、それよりも更に娯楽の少ない5,000年前は他にすることも無かっただろうからもっと「村上春樹的」だったんじゃないかと思うんですよね。

娯楽が充実する事で、男女関係のコスパが悪くなったんですよ。真っ当な関係を結んでソコに至るには時間も労力も(その過程で楽しみも悲しみも)あるわけで、大変複雑です。金という力でそれらを全てすっ飛ばす事も出来ますが、そこそこの金額ですよ。それと比べて同程度の「楽しさ」をもっと手軽に得る方法は沢山あります。だから現代人はセックスをしないのです。する必要が無いのです。この世代差を考慮しないといけない。

だからどうだという話ではないですが、現代の我々が思っている以上に村上節は「普通のこと」なのかもしれないということでござんす。村上春樹のそういった部分が苦手な方はこう考えてみると受け入れられるかもしれないし、受け入れられないかもしれない。


僕の村上春樹ツアーは「国境の南」「多崎つくる」「ダンスダンスダンス」「1Q84」「アフターダーク」「パン屋を襲う」を読んだら終わりかなと思っちょります。パン屋はツタヤランキングでは下の方ですが、コアファンの間では最高傑作との声も多数アリ。

あまりランキングを頼りにし過ぎると「世間では評価されないが自分にとっては面白い」というものを逃してしまうのですが、それを見つけるには無限の時間が必要です。僕らの人生は限られているし、世界には読みきれないほどの本があるので、厳選しなきゃならないんですよね。その指標としてランキングは大変便利です。

ただ、そのランキングが自分にとって有用かを見極めるためにはランキング作成者(あるいは投票者)の嗜好を調べる必要があります。読書の道は険しいな。



以下、絵の話なので畳みます。







 

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 [雑記]

動物の体毛と人間の体毛は平等ではない。

今週はこんな内容。

・ベーシックインカムとお金の行方
先週のアンドロイドと経済に関する話の深掘り。

・今週の読書
いつものアレ。

・今週の進捗
絵の話。いつものアレ。

ほいではドン。

・ベーシックインカムとお金の行方
先週「アンドロイドが登場・発達すると人間の仕事が趣味になるのでお金という概念がなくなる」みたいな話を書いたじゃないですか。アレについて掘り下げてみようかと思いまして。そしてその前、段階として無視できないベーシックインカムについて少々。

※経済素人の妄想なので、マジツッコミは勘弁して下さい。

ベーシックインカム:
まずはベーシックインカムのおさらいから。各種社会保障を廃止(縮小)し、浮いた金を国民に平等に配る事で「幾らかの基本収入」を得られるようにしましょうという話ですね。

社会保障の中には年金(早死にすると掛け捨て)、雇用保険(失業しなければ掛け捨て)、生活保護(受給資格が無ければ受給不可)といった「権利は平等であるが、結果として不平等に見えるもの」があるので、それらを廃止して「全員に同じ金額を渡すので、何かあったら自分で何とかしろ」という形になるということです。大雑把ですが、イメージで。

いくら貰えるのかは様々な説があるのでアレですが、月額7~15万円ぐらいをよく見かける気がするので、ここでは10万円と仮定します。生活保護の金額は僕の条件だと11.3万円になるらしいので、それよりちょっと少ない感じになりますね。

「ベーシックインカムを貰えるようになると、皆が働かなくなって社会が崩壊する」みたいな話がありますよね。でも、支給額が10万円だとすると僕のような極貧ライフに慣れている人間なら十分に生活できますが、大体の人は厳しいんじゃないかな。

更に年金が消滅するなら自力で老後に備える必要があるし、生活保護が消滅するならもしもの時の蓄えも作っておかないといけません。なので、結局のところ働く必要はあります。「未来なんてどうでもいいぜ!」という人は働かなくてもいいかもですが。

しかし、同じぐらい働けば月々の収入が10万円増えるワケです。22歳で就職し、42歳になる頃にはベーシックインカムだけで2,400万円。給料から毎年平均100万円を貯金していたら4,400万円です。上手く投資していたら8,000万円を超えているでしょう。投資は必ず増える魔法じゃないので、逆に減っている人も多いかもしれませんが…それも自己責任。

これだけあれば独身なら余裕ですし、結婚する場合も今よりは随分と楽に生活できるはずです。そうなると結婚率が上がって、少子高齢化を食い止めることができるかもしれませんね。僕はそれでも結婚率は上がらないと思っていますけど。(金以外の要因)

生活水準をセーブしてニート化するも良し、生活ガン無視で浪費して死ぬも良し、これまでと同じぐらい働いて生活水準の向上 or 早期リタイア or 蓄財するも良し、仕事量を減らして生活にゆとりを作るも良し。「自己責任」の下に、選択肢が大幅に増えます。

これにより「若い世代の自由時間」は確実に増えるので、文化も発展するでしょう。アーティストは不本意な労働に時間を割くことなく創作でき、研究者はハウスキーパーを雇って更に研究に没頭でき、スポーツを志す人は練習時間を増やす事ができます。市場からはいくらかの労働力が消えるので、別の何かが衰退する可能性はありますけどね。

昔と比べて人口は増え、社会も複雑化しました。正直なところ「国の力で皆を守る」というのは無理なんじゃないかと思うんです。理想ではありますけどね。だから「国の力」を分解し、責任と共に個人に授けるという選択は大いにありだと思うんです。

戦う力(金)は国が与える。国はあなたを守らない。自分の身は自分で守れ。生き延びたいなら自分の頭で考えろ。それがベーシックインカムなのではないかと。僕は極貧出身(といっても何かに守られてきたワケですが)であるせいか弱肉強食論者なので、生きるも死ぬも自己責任というのはかなりしっくり来るんですよね。世間から怒られそうですが。

ただし「戦えるが、戦いが下手で死んだ人」は自己責任として「自己責任でない事情で戦えない人」をどうするかという話はあります。自己責任でない場合、弱肉強食の論理から外れると思うんです。だってレギュレーションが違うじゃないですか。

生活保護が無くなるということはその人々も自力で戦う必要があるんですが、戦えと言われても無茶言うなという話です。そういった部分については議論が必要でしょうね。どこからが「自己責任でないか」ということも含めて。

長々と妄想を垂れ流しましたが、ベーシックインカムは真の弱肉強食時代の到来を告げるシステムであるというのはほぼ間違いのない事実でしょう。問題は山積みでしょうし、実現するかどうかもわかりませんが、僕は歓迎しますよ。

お金の概念消滅:
で、ようやく本編です。

お金ってなんなの?というと「いろんなものと交換できる共通の価値基準」ですよね。例えばコンビニの時給が1,000円で、牛肉が100gあたり500円であるとするなら、コンビニで1時間働く分の労働力は牛肉200g分の価値と等しいということになりますね。
※金(ゴールド)の価値うんぬんは省略します

じゃあ牛肉の値段はどうやって決まっているんでしょうか?これを解明するためには、牛肉に関わっている全ての要因を洗い出す必要がありますが…全て洗い出すと無茶苦茶長くなるので、一部だけをピックアップすることにします。

5.牛肉を販売するための労働力
4.牛肉を加工するための労働力
3.牛を育てるための労働力
2.牛の餌を作るための労働力
1.地球と太陽のエネルギー

といった感じで、牛肉に関わる全てを分解すると「労働力」と「地球と太陽のエネルギー」になります。電気もそうなるし、各種機械もそうなります。この世の全ての商品価値は「労働力」と「地球と太陽のエネルギー」に行き着くのです。
※知名度などの付加価値も突き詰めると労働力の産物です

このように「お金」とは「労働力」と「地球と太陽のエネルギー」を数値化したものです。月や木星のエネルギーも関係あるかもしれませんが、そこはまぁ無視して下さい。

であるならば「労働力」が消えたらどうなるの?って話です。アンドロイドが人間の仕事を全て引き受けるとするなら、この世から「労働力」という概念が消滅します。労働する必要がありませんからね。かつて労働であったものはただの趣味になります。

そうなると「お金=地球と太陽のエネルギー」という式が成り立つのですが、地球も太陽も誰のものでもありません。しかし土地には所有者が設定されているので、地球は「部分的には誰かのもの」であると言えるかもしれませんね。

その土地ではアンドロイドが働き、アンドロイドによって生産された食料は無償で人々に提供されます。なぜなら、労働という概念が消え去った世界では人々がお金を得る手段を失っており、無償で配布しないと多くの人が死ぬからです。

芸術家などはお金を得る手段を持っていると言えますが、単純労働力しか持たない人も多いのです。無償で提供されない限り、それらの人々は全員死にます。それらの人々にベーシックインカムを配布するという手もありますが、それなら国が「その土地」を買い上げて(あるいは没収し)食料を生産し、国民に配布した方が良いので、どちらにしても無償です。

ということで、その土地が生み出すものの価値はゼロです。ですので、土地の価値もゼロです。つまり、その土地が誰のものであっても同じであり、所有する意味がありません。

貴金属などの奢侈品は「採掘した人のもの」となるのかもしれませんが、採掘しているのはアンドロイドなので誰でもありません。現実的には、採掘したアンドロイドのオーナーか、その土地の所有者のものといったところでしょう。となると、上で否定された「土地を所有する意味」も一応はあるということになりますね。

お金の生き残る道はあります。上でもチラッと出てきましたが、この世には生活必需品ではない奢侈品が存在するからです。このため、アンドロイドでは代替できない(と思われる)芸術やサービスでお金を稼ぎ、それらの品物を購入するという流れが生まれるからです。しかし、これにも問題があります。どうあってもお金は存在することを許されません。

上で書いた通り、労働というものが消滅することにより単純労働力は金銭的価値を失うこととなります。そうした場合、単純労働力しか持たない人々は奢侈品を購入することができなくなってしまうのです。今なら働いてお金を稼げば誰だって何でも買えるのに、特殊な技能を持たない限りそれができなくなってしまうのです。暴動が起きますよね。

それが進歩というものであり、追従することのできない人は諦めるしかない。単純労働の時代は終わったのだ。欲しいものがあるなら、単純でない何かを身に付けろ。…と、ここでもまた弱肉強食が登場してしまうワケですね。仕方無いのかな。

今後の流れ:
単純労働力の価値は漸減して行くと思います。AIの発達により、2030年には現在の27%が自動化され、2035年には49%が自動化されるみたいな話がありますよね。これはつまり、代替可能な単純労働力の価値が失われる事を意味しています。

そうなると人間の仕事はAIで代替できない高度な作業のみということになりますが、誰もがそんな仕事を行えるわけではないし、高度な作業も少数精鋭化が進むと思うので失業者が激増すると考えられます。しかし、大量の失業者を餓死させるわけにはいきませんので、ここで満を持してのベーシックインカム導入となることでしょう。

しかし、そうなると高度な作業で稼げる人とそうでない人の格差がとてつもないものになるため、何らかの手を打たなくてはなりません。よって、更に技術が発展して高度な作業もAIが代替できるようになった時点で生活必需品の無償配布開始&ベーシックインカムの廃止が行われ、経済的な「お金」というものが死を迎えると思われます。

以降はお金=奢侈品を取引するためのモノとなり、それを得る能力を持つ人々の間だけで取引されるようになります。弱肉強食ワールドの誕生です。

大きな問題:
ただ、ひとつ問題があります。それは「国家」です。

労働力が無価値になった以上は国同士の輸出入も意味が無いので、生産した食料を世界中に公平分配されるようにしたいところなんですが、まずは自国を優先しますよね。

であれば、生産量の多い国は少ない国を支配することができてしまいます。これまではお金で買えていたのに、お金が消滅したら食料を輸出するかどうかは「善意」に委ねられることになりますから。となると戦争です。領土を得るための侵略戦争です。

食料と交換できるような特産物のある国であれば物々交換ができそうですが、それでも最強の物資は食料ですから、食料自給率の低い国は確実に下位カーストに位置付けられる事となります。ならばどうするか。戦争です。やはり戦争になるのです。

それを避けるためには、統一国家となるか、あるいは世界が超強力な協定を結ぶかのどちらかになります。どちらにしても血が流れそうですが、それしかありません。

結局、お金という概念は今の状態のまま維持した方が良いような気もするんですが、そうはならないでしょう。単純労働力の価値が失われるのは時間の問題だからです。これは現実だし、誰にも止められません。だから考えないといけません。既に発射された絶対に避けられない弾丸が着弾する前に、どうするべきか考えておく必要があるのです。

といっても、動き出すのは超超超最速でも15年ぐらい先だと思うんですよ。ぶっちゃけ、いまこの文章を読んでいる方ならその頃には結構な年だし、それまでに十分蓄えられますので何もしなくても大丈夫。そしてお金の概念が消える頃には死んでます。

問題はいま、あるいはこれからの子供ですね。何らかの特殊技能を持たないとヤベェ可能性が高いので、早期に訓練した方がいいかもしれない。


・今週の読書
今週も読んでます。

※感想などは(基本的に)書きません。もしも聞いて下さる方がいらっしゃったらコメント欄等にてお尋ね下さい。気になることなどもなんなりと。

今週読了した本:
ねじまき鳥クロニクル(第2部):村上春樹
ねじまき鳥クロニクル(第3部):村上春樹
本当に魅力的なイラストを描くための構図の作りかた:榎本秋
つまらない絵と言われないためのイラスト構図の考え方:榎本秋

現在読んでいる本:
風の歌を聴け:村上春樹
1973年のピンボール:村上春樹
羊をめぐる冒険:村上春樹
構図エッセンス:視覚デザイン研究所

今後読みたい本:
村上作品全般:村上春樹
Another:綾辻行人
ドグラ・マグラ:夢野久作
13階段:高野和明
天使の囀り:貴志祐介
死都日本:石黒耀
砂の女:安部公房
虐殺器官:伊藤計劃

地獄坂を登っていたらコーギーが散歩していました。僕は人間以外の動物には愛されているので、コーギーがむっちゃ喜んで飛び掛ってくるんです。久しぶりに動物を触ってほっこりしましたが、飼い主さんは凄く焦っていました。見知らぬ人に飛び掛ったら焦りますよね。その人が動物嫌いかもしれないし、万が一噛んでしまったら大問題になりかねないし。あと、僕に愛犬を触られるのが嫌だったのかも。風貌が怪しいので。

※飼い主さんはちゃんとリードを引いていたので何も悪くないです。僕が犬嫌い or 噛まれることを避けたいのならちょっと離れれば良かっただけなので。むしろ犬が好きなので離れなかった僕の方が飼い主さんを焦らせる元凶というか何というか。

本当はこの後に村上春樹ファンのランキングと僕の感覚に関することを書こうと思ったんですが、上の話が死ぬほど長くなったので来週にします。

とりあえず「風の歌を聴け」は借りた日に読了しました。200ページだったんですけど、文章量が異様に少ないので2時間で読み終わりました。内容は微妙なんですが、面白いと言われる「1973年のピンボール」と「羊をめぐる冒険」を合わせて三部作となっているので、これを飛ばすわけには行かないという何ともアレな感じでございます。はい。

上の通り感想は基本的に書きませんが、教本については少し触れます。

まず「本当に魅力的な…」は読む必要はありません。添削メインの本ですが指摘が簡潔過ぎで、指摘を反映した結果も示されていないため「具体的に何が悪くて、直したらどう変わるのか」ということが分かりません。指摘の程度も微妙。

「つまらない絵と言われない…」は良書です。画作りの考え方について丁寧に解説されています。2年程度ガチで取り組んでおり、ネットも駆使してガッツリと情報収集している方ならまず間違いなく知っている内容なので、そういった方には不要です。でも復習したいという話であればオススメです。なかなかよくまとまっています。


以下、絵の話ですが画像無しです。





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 [雑記]

脳みそにはどれだけの情報が入るのだろう。

今週はこんな内容でもす。

・今週の読書
いつものアレ。

・リラダンの超理論
140年前の空想が現実となる。

・人口が減る
そして日本は滅び行く。

・今週の進捗
絵の話。いつものアレ。

ほいではドン。

・今週の読書
今週も読みました。

※感想などは(基本的に)書きません。もしも聞いて下さる方がいらっしゃったらコメント欄等にてお尋ね下さい。気になることなどもなんなりと。

今週読了した本:
ねじまき鳥クロニクル(第1部):村上春樹
未来のイヴ:ヴィリエ・ド・リラダン

現在読んでいる本:
なし

今後読みたい本:
風の歌を聴け、その他の村上作品全般:村上春樹
Another:綾辻行人
ドグラ・マグラ:夢野久作
13階段:高野和明
天使の囀り:貴志祐介
死都日本:石黒耀
砂の女:安部公房
虐殺器官:伊藤計劃

予約していた絵の教本2冊が図書館に届いたので、急遽予定を繰り上げて未来のイヴを読了しました。これにより日曜日に返却&予約受け取り&ねじまき鳥の2巻、3巻を借りることができます。日曜日を逃すと次は火曜日になりますゆえ。(月曜は図書館休業)

ねじまき鳥のあとはドグラマグラかな。Anotherもいいんですが、これ上下巻・エピソードS・2001を全部合わせると1,830ページあるんですよ。ねじまき鳥がかなり長編なので、長編から長編(シリーズですが)は何となく避けたいところです。


・リラダンの超理論
で、未来のイヴ。上の通り感想は基本的に書かないんですが、未来のイヴのテーマは「肉体と精神と愛」「理想の人類であるアンドロイド」という僕に猛烈に刺さる内容なので関連したことを書きたいなと。感想というワケではないんですけどね。

物語の中盤にとてつもない超理論が登場します。
その超理論の前に、その理論に至るまでの経緯を書きましょう。

1.ある所に真面目な男がいた。彼は事業家として成功し、賢く貞淑な妻を迎え、二人の子供にも恵まれてとても幸せな家庭を築いていた。

2.ある日、一時の気の迷いで遊女と関係を持ってしまった。妻はそれを知っても「一度の過ち」として許したが、諸々あって彼は遊女にのめり込んでいった。

3.正常な判断力を欠いた彼は事業に失敗、富を失い、遊女にも見限られて自殺。妻と子供は路頭に迷う事に。(当時の時代背景からすると、母子家庭で生計を立てるのは困難)

悲惨ですね。でもよくあることですよ、実際に僕も喰らってますから。うちの父親は真面目でも事業家でもなかったようですし自殺する気概もなかったようですが、とにかく浮気が原因で家庭が崩壊し、浮気相手へ貢ぐために借金をし、それによってオカンと子供三人が極貧生活に叩き落されたのです。ドラマでよく見る取立て屋みたいな人も来たらしい。

※以下、未来のイヴの通り男性を「愛人を作った人」、女性を「愛人となった人」としていますが、現実には逆もあります。その場合は男女を逆に読み替えて下さい。

で。未来のイヴでは、こういった問題に対しこのような解決策を提示しています。超長いので僕の要約になりますが、概ねこんな意味であっているかと。

・『愛人になってもよい』などと考える人間は邪悪である。つまり愛人は邪悪だ。そんな邪悪な存在と関わる事で家庭は破壊されてしまうので、愛人を持ってはならない。

・しかし、邪悪でない愛人も存在する。それは人工的に作られたアンドロイドである。美しい見た目を持ちつつ、邪悪な心を持っていないため、アンドロイドを愛人としても家庭は破壊されない。むしろ、夫婦の円満に貢献してくれるであろう。(「実害の無い浮気相手」を用意することで家庭からストレスが取り払われる)

んーむ、超理論ですね。ぶっ飛んでます。確かに、アンドロイドは人ではないので精神的には「浮気」ではないだろうし、道具であるという点ではAVやエロゲーと変わりません。だから「それで夫の気が晴れるなら構わない」と考える奥さんも存在するかもしれません。人間相手の浮気と比べたらかなりハードルが低いですからね。それは確かです。

しかし、これって結構微妙なんですよ。「人型をした物体」ですからね。ラブドールOKの奥さんならアンドロイドもOKかもしれませんが、やっぱりアンドロイドは「動く」「喋る」といった機能を備えている可能性が高いので、ハードルは高いです。

結局、夫婦円満の助けとなるかは奥さんの考え方次第であり、場合によっては家庭を壊し得るのです。なので、アンドロイドを迎えるか否かは奥さんと相談したうえで…となりますが、そんなことを相談した時点で「愛人欲しいです」と言っているのとほぼ同義。

常識的に考えればそんなことは相談できません。相談した時点で家庭が壊れる可能性が高いので。そうなると隠れてアンドロイドの愛人を持つこととなり、結局は邪悪なる人間の愛人を持つことと何も変わりません。そう、問題は解決しないのです。

隠れてコソコソするよりは「つまみ食いしたいです」とゲロった方がいいとは思いますが、そこまぁは夫婦の問題なので上手くやるしかないですよね。怒らず「なぜつまみ食いしたいのか」と冷静に問いただせば案外解決するのかもしれません。代替手段があれば良し、無ければグッバイするしかないかもしれませんが、事後報告よりはマシ…と。

仕事も生活も「ほうれん草」ですよ、やっぱり。特に相談は大事。あ、別につまみ食いを肯定しているワケじゃないですからね。僕の一家もぶっ壊されてるし。


で。「未来のイヴ」のようには上手く行かず、結局何も解決してくれなさそうなアンドロイドなんですが、現実世界に登場するのもさほど遠い未来ではないと思うんですよね。

140年前から、もっと昔の…何千年も前から変わらず、人が求めるものって結局は「健康」「富」「名声」そして「愛」だからです。過去も未来も永久不変です。

ロボット工学が発展して自立型ロボットが登場したなら、医療・介護やエンタメ(広義の健康)、産業(富)は間違いなく機械化されます。名声については機械化できないと思うのでアレですが、残る「愛」については絶対に機械化されるであろうと断言できます。

「愛」が機械によって満たされるのか?という問いに対しては、恐らく2000年ぐらいまでの常識で言えばNOだったと思います。愛は精神の繋がりであり、そうであるならば精神を持たない機械との関係性が「愛」となることはあり得ないからです。

ぬいぐるみ等の無生物に対する「愛着」も愛のひとつの形ではありますが、生物に対する愛とは強度が違うように思われます。恐らくは「相手が考えていることを想像する」というのが愛の重要な要素であり、無生物にはそれが欠けているからかと思います。

相手が生物であれば、一方的な愛だとしてもコレは成立するじゃないですか。でも、無生物は何も考えないので想像は空想でしかありません。(超常現象でも起きない限り)

また、生物への愛は届く可能性がゼロではありません。限りなくゼロに近くとも、相手が生存していて、心があるのならゼロではないのです。それが希望を生み、その希望を燃料に愛は輝くのです。でも、相手が無生物ならば愛が届く事はなく、希望は生まれず、燃料の無い愛は輝くこともありません。

しかし、時代は変わりました。無生物も何かを返せるようになりつつあるのです。そうなれば無生物への愛も生物のソレと同じく成立すると考えられます。

「そうはいっても、相手は道具だ」と思うかもしれませんが、それはその通り。でも相手が人間であっても、道具と同じように扱う事は可能ですよね。「人間と同じように思考し、動く道具」と「人間」の違いは「主観」でしかないということです。

実際には「人間と同じ」である必要はなく「観測者が人間と同じと感じれば良い」だけなので、どの程度から区別がなくなるのかは人によります。現時点でもSiriのように簡単な会話を行うAIはありますが、その程度で良いと感じる人にとってはSiriも人間であるということです。Siriは身体が無いので、知能あるいは精神に限っての話ですが。


人造人間、楽しみなんですよね。一番最初に知った人造人間は恐らくドラゴンボールの18号ですが、関心が高まったというか「これは遠い未来に実現するだろう」と確信したのはToHeartのマルチを知ったときですね。僕は16か17歳ぐらいでした。

登場するのはまだまだ先でしょうし、最初の頃はかなりショボいでしょう。それでも高価であり、とてもじゃないですが一般人が手にできるものではないでしょう。でも、一度登場してしまえば爆発的に進歩しますし、普及が進むにつれて価格も低下して行くはず。

恐らくは初登場は2040年ぐらいかな…そして2045年頃に高級品として一般家庭に導入され、2050年には大衆向けとして広まるのではないかと。28年後だから僕は67歳か…決して元気ではないと思いますが、大病がなければギリギリ生存はできそうですね。

若かりし頃の予感を、それが実現するのを見届けたいのです。


・人口が減る
ヤベェ、想定より長くなりました。でも書きます。
※文中の「未婚率」は「生涯未婚率」のことです。

日本の人口、どんどん減っていますね。ナントカ研究所の発表では2050年には1億人を下回ると言われていますが、僕はもっと早いペースで減るんじゃないかと予想しております。

高齢化が進むと若者の税負担が大きくなる可能性が高いし、そうでなくとも老後の福祉(年金とか税制、保険制度)の悪化を予想すると貯蓄を増やしておこうと考えるじゃないですか。そうすると子供を作るなんて無理なので少子化が進みますよね。この流れを変えるには移民受け入れ以外の選択肢が無いので、実質的に詰んでいるでしょう。

そしてモノやサービスが充実することで時代の流れは個人主義へと突き進んでおり、未婚率の上昇は言うまでもなく、その前段階である恋人も持たない世の中となっています。日本においては婚外子の割合は極めて低く、今後も大して増えないでしょう。いわゆる「世間体」のような障壁は消えて行くでしょうけど、経済的な理由で。

ナントカ研究所の公的な予想では、恐らくこの辺りまで織り込んでいると思います。が、それでも僕は上の通り「もっと減る」と思っています。それはなぜかというと「未婚率」は公的な予想よりも遥かに早いスピードで上昇すると考えるからです。

なぜそんなに上昇するかというと、YouTubeがあるからです。恐らくナントカ研究所の人々はまだYouTubeの脅威を計りかねていると思うんですが、コレ思った以上に深刻な状況だと思いますよ。ネット情報をざっと調べた程度ですけれども。

いまやYouTube、あるいはそこで活躍するVTuberさえいれば恋人はいらない。そのように考える人が大勢いてもおかしくないぐらい、YouTubeは多種多様なエンターテイメントを提供してくれる総合娯楽メディアとなってしまったのです。

・恋人がいなくてもVTuberがいるからそれでいい
・恋人は文句を言うしケンカになるがVTuberはいつも笑顔
・VTuberにスパチャ(おひねり)を投げるので恋人に使う金はない
・YouTubeを見ている時間が何よりも楽しい
・恋人ができるとYouTubeを見る時間がなくなるから嫌

これらはちょっと過激派かもしれませんが、事実としてこういう声はあります。そもそも「人とコミュニケーションを取るのが面倒臭い」という人も多いです。人と関わるとトラブルは避けられませんから、それなら関わらない方がマシであると。

何年も前に「リアルアイドルは淘汰されてバーチャルアイドルの時代が来る」という話を書いたんですが、それどころかリアル世界そのものが淘汰されてバーチャル世界の時代が来てしまいましたという。まぁ、そりゃそうなりますよね。

それに最近はSEXしたくない勢が増えてきているそうです。人との最も密接なコミュニケーションであるため、会話さえ面倒で関わりたくないというなら当然そうなりますわな。そして、そうなれば基本的には子供は生まれませんので人口は増えません。

エロが身近になったことも要因のひとつですね。若者の性欲が消滅したワケではないので性行動はあるんですが、ちょっと検索すれば好みのエロ媒体が簡単に見つかるので自分で手軽に処理出来ちゃうんですよね。金銭的にも、時間的にも、精神的にもSEXより遥かにお手軽なので、コミュニケーションでなく性欲の解消が目的であるならそれで十分という。

金、対人関係、バーチャルアイドル、エロ媒体、そしてトドメが金以外の全てを解決してしまうアンドロイドの誕生ですよ。これはもうどうしようもありません。

その問題となる金だって、将来的には概念ごと消滅する可能性があります。これもアンドロイドと深く関わっており、アンドロイドが労働を担うようになって「人間による労働」が「趣味」になると「金」の存在意義が消えるということです。さすがにそんなSF世界になるのは50年以上先でしょうから僕はもう死んでいますが。あれ、そうなるとアンドロイドは金も解決してしまいますね。なんだ、人間イラネェじゃん…

と、色々な要因が絡み合って未婚率は凄い勢いで上がると思います。偉い人の予想だと男性は現在が25.7%、2040年には29.5%になって頭打ちし、その後は下がって行く…なんて言っていますが、もっと急激に上昇するだろうし、その後も下がらないと思います。上がる理由は沢山あるのに下がる理由は殆ど無いので。(現状を踏まえての想像です)

しかしまぁ、それならそれでいいんじゃないかな…



以下、絵の話なので畳みます。内容皆無ですけど。




 

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