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 [雑記]

ニンジャスレイヤー曰く「後悔は死んでからすればよい」

今週はこんな内容。

・ブルボン総選挙
これは戦である。行け、そして蹂躙せよ!チョコリエール!

・今週の読書
いつものアレ

・今週の進捗
絵の話。いつものアレ。

ほいではドゥン。

・ブルボン総選挙
恐らく毎年開催されているんですが、ブルボンのお菓子の中でどれがNo.1なのかを決めようという公式企画です。ぶっちゃけ「人気なんて気にせず好きなものを喰えよ」なんですが、そうはいってもやはり最強を決めたいじゃないですか。そういうアレ。

真面目な話をすると、メーカーとしては販促になるし、人気も調査できるいい機会ですよね。人気のある商品は新しい味を追加するとかそういった投資の対象になるし、人気の無い商品は据え置きか縮小といった手を取れます。上手い企画だと思いますよ。

もちろん人気は売れ行きを見れば分かるんですけど、売れ行きだけではこういったイベントに参加するほどのコアなファンがどれだけいるかを知ることができませんからね。

公式サイトには過去情報が残っていないので、こちら https://kamo2kamo.com/bourbon-rank2021/ を参照しました。公式はなぜ過去情報を隠すのか…歴史を見ることが出来た方が面白いと思うんですが。何か不都合があるのだろうか。

まずは2021の結果を見て行こうと思います。投票総数50,088票だそうです。
※上位と僕が気になるものだけピックアップ

1位:ルマンド(13,394票)
2位:アルフォート(8,894票)
3位:ミニ濃厚ブラウニー(3,156票)
6位:チョコリエール(2,248票)
7位:バームロール(2,209票)
9位:ホワイトロリータ(2,084票)
11位:チョコ&コーヒービスケット(1,524票)
12位:ガトーレーズン(1,283票)
13位:チョコチップクッキー(1,249票)

3位以下は概ね団子になっているので、実質的にルマンドとアルフォートの一騎打ちでした。僕のチョコリエールは6位。アルフォートは分かるんですが、ルマンドってそんなに圧倒的な人気なのかなぁ…あとガトーレーズンとチョコチップクッキーの順位が低過ぎるのも気になります。僕としては全体的に納得行かない結果に。

しかし根拠無くただ疑うのはいけません。ネットでガガガッと検索して調査してみたのですが、やはりルマンドの人気はホンモノのようです。みんなそんなにルマンドが好きだったのか。ほどよく甘くて美味しいし、食感も良いので僕も好きだけどさ。

チョコチップクッキーは美味しいけど派手さがないのでこの順位は仕方が無いのかもしれない。しかしガトーレーズンはもっと上でもいいはずだ。お前はもっと戦える。王者を狙えるお菓子だ。知名度が低過ぎるのかもしれない。「お手頃価格の六花亭バターサンド」と言えば興味を抱く方も増えるのではなかろうか。

それはそれとして、次に2022年の結果を。投票総数は57,924票。
https://bourbon.ownly.jp/story/17898
※上位と僕が気になるものだけピックアップ

1位:ルマンド(9,938票)
2位:アルフォート(8,164票)
3位:ミニ濃厚ブラウニー(3,574票)
5位:贅沢ルマンド(2,728票)
7位:バームロール(2,090票)
8位:ホワイトロリータ(1,685票)
9位:チョコリエール(1,510票)
10位:チョコ&コーヒービスケット(1,250票)
11位:ガトーレーズン(1,160票)
12位:ミニルマンド(1,076票)
13位:チョコダイジェスティブ(1,004票)
14位:チョコチップクッキー(899票)

このような結果になっています。

ルマンドが大きく票を落としたかのように見えますが、実際は「贅沢ルマンド」と「ミニルマンド」が投票対象に加わったことにより票が分散されただけであって、これらを合計すると13,742票になるのでルマンド一強状態は何も変わっていません。

僕のチョコリエールも同様に大きく票を落としたように見えます。しかしこれは同じ胚芽クッキー系列の「チョコダイジェスティブ」が投票対象に加わったせいで票が割れたのだと考えられます。合計すると2,514票なのでそんな感じですね。

ガトーレーズンもレザンヌ(229票)に票を持って行かれました。レザンヌは高級なガトーレーズンなのでしゃーない。ガトーレーズンは1個17gで5個入り200円ぐらい。レザンヌは1個20.4gで6個入り300円ぐらい。高級と言ってもグラム単価変わらないですね。

レザンヌの方がバターがきいていて大人の味らしいので、六花亭のバターサンドが好きな方はこっちの方がいいのかもしれない。僕は食べたことないのでアレですが。バターサンドの宿命でどちらも高カロリーです。そこは見なかったことにしましょう。

ということで、選挙結果がどうであれ僕の激推しはチョコリエール、チョコダイジェスティブ、ガトーレーズンです。そして気になるのがレザンヌといった感じ。


・今週の読書
今週も読みました。

今週読了した本:
国境の南、太陽の西:村上春樹
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年:村上春樹
ダリ・私の50の秘伝:サルヴァドール・ダリ
Vision:ハンス・P・バッハー

現在読んでいる本:
ダンス・ダンス・ダンス(上):村上春樹
ダンス・ダンス・ダンス(下):村上春樹

今後読みたい本:
1Q84:村上春樹
アフターダーク:村上春樹
パン屋を襲う:村上春樹
Another:綾辻行人
ドグラ・マグラ:夢野久作
13階段:高野和明
天使の囀り:貴志祐介
死都日本:石黒耀
砂の女:安部公房
虐殺器官:伊藤計劃
三体:劉慈欣
テスカトリポカ:佐藤究
正欲:朝井リョウ

村上ツアーも終わりが見えてきました。ハードボイルドやカフカ並の作品を期待しているのですがまだ出会えておらず、1Q84が最後の希望かなと思っちょります。

ダンスダンスダンスは鼠三部作(風の歌~羊をめぐる冒険)の続編であり、主人公が同じです。羊で消化不良に終わった耳モデルの話がちゃんとクローズされそうなので少し期待。

村上作品って投げっぱなしのまま終わる場合が多いですよね。もとよりクローズする気が無い(読者に委ねたい)のか、無計画に要素を増やして収拾が付かなくなっているのか…恐らく前者なんですけど、後者のように感じられるものも多いんですよ。

作者が意図を明らかにしない以上は読者の感想が全てなので、どちらが正しいというワケでもないんですが、僕個人としてはしっかりクローズして欲しいです。「僕の答えはこうです」という一方的な表明で終わりたくないんですよ。「僕の答えはこう、では正解は?」と問い、真実を明らかにしたいのです。何でも白黒つけたいマンなので。

ただし、ハードボイルドのように主だった伏線は全て回収し、終幕の後の展開は読者に委ねるというのはもちろんOKです。それは未来を想像せよということであり、謎の空白が残っているワケではないので。未来には正解がありませんからね。


では今週読み終えた「50の秘伝」と「Vision」について少し。

まず「50の秘伝」ですが、これは教本としての側面とダリのエッセイとしての側面があります。割合としては大体半々といったところですね。

まず教本という側面については、アナログ油彩の方にとっては美術教本として幾らか意味のある情報が書いてあるように見えました。僕はアナログ油彩をしないので本当に役立つかは分かりませんし、きっと技術の専門書の方が良いでしょうけど。

一方でデジタル絵の方にとっては美術教本として役立つのはごく僅かであり、基本的にはその用途では読む意味がありません。当時はデジタル絵なんてありませんからね。

そしてエッセイ部分についてですが、これはダリファンなら楽しめるといったところ。ダリのオカルト的な作法であったり、有名な画家(セザンヌやマネ)をこき下ろしていたり、ベラスケスとラファエロとフェルメールをべた褒めしたり、俺様(ダリ)の偉大さを語ったりといった内容がメインになります。いくらかの訓示もあるにはありますが。

例えばこんなもの。壮絶にネタバレします。

・どんな絵になるか最初から分かってるなら、絵を描く必要無いぞ。
これはつまり「どんな凄腕の画家でも、完成するまではどのような絵になるか分からない。だから描くんだよ。お前も描け」ということでしょうね。

・絵を描きたいなら、まずは十分に寝ろ。
これは大事。十分な睡眠がなくては十分な成果は出せない。

・構想の間は禁欲しろ、作業中は毎日性欲を発散しろ。
オカルトですが、要するに「満たされない状況の方がいいものが生まれるよ」ってことですね。一方で作業中は満たされている方が精度が高まるので。

・あと一日描こう、それはもはや必要なばかりではなく、そう思ったときには危険なまでにその画家は、すでにその作品に失敗していると言っていい。
「あと一日」は計画通りに行っていないことの証明ですからね。でもこれは「完了」の話であって「完成」の話ではないというのがポイントです。

・これらの秘伝を全てを習得してもそれらは君に何ももたらしはしない。君がキャンバスの前に座ったまさにそのとき、必ずや君の手は天使に導かれる。これが最後の秘伝だ。
そして最後にコレですよ。正直、泣きそうになった。前書きに「本当は一番最初に書くべき秘伝があるんだけど、ここでは書かない。最後の2行に辿り着いたとき、君は納得するだろう」みたいなことが書いてあるんですが、まさにそうでした。

総評としては「中身を読む必要はない、でも裏表紙の十の掟はしっかり読んで心に刻み付けておくこと。これは画家に限らず全てのプロフェッショナルに適用される」です。


次にVisionですが、これは教本としてとても素晴らしい内容でした。
絵を始めたばかりの人は読んでも意味が分からないと思うので、とりあえず3ヶ月ぐらい絵を描いて、慣れてきた頃&絵を続ける覚悟を決めたら読むと良いでしょう。

何年かやっている人にとっては大体習得済みの内容だと思いますが、要点が簡潔に分かりやすくまとめられているのでリファレンスとして大いに役立ちます。ちょっと高い本ですけど、手元に置いておいて損のない一冊かと思います。


以下、絵の話なので畳みます。







 

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