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 [雑記]

辛いときには夢を見る。夢を見ると辛くなる。

今週はこんな内容どす。

・コメダ
コメダへ行ったので。

・今週の読書
いつものアレ。

・村上春樹と僕
書評みたいなヤツ。あと今後の読書予定。

・今週の進捗
絵の話。いつものアレ。

ほいではドン。

・コメダ
株主優待の期限が迫ってきたので使ってきました。
前回行った際にお持ち帰りの仕組みがちょっと変わっていて、専用容器が貰えなくなっていたので今回からお持ち帰りせずに店内で食べる事にしました。

20220416.jpg
ヒレカツプレート(レギュラーサイズ):1,080円

画面右端の10円玉は皿の口縁とほぼ同じ高さです。くっついているように見えますがくっついていませんので、衛生面で問題はありません。

大きさはご覧の通り普通ですね。肉の厚さが多分18ミリぐらいあるので食べ応えがあります。パンは切れ目にマーガリンが入っています。野菜にかけるドレッシングはオリジナルと醤油味があり、オリジナルの方がおいしいです。(サウザン系)

バーガー系のように馬鹿みたいなボリュームじゃないので、成人男性なら腹八分から九分といったところでしょう。女性だとどうなのかなぁ…小食だと厳しいかな。ヒレカツ3個とパン1個になったミニプレート(770円)もあるのでそっちがいいかも。

野菜は見た目より多いです。このキャベツの山がかなりの標高なんですよ。パンはフランスパンに変更することもできます。「1個だけフランスパンにして」という注文が通るかは分かりません。僕には勇気が足りなかったので。

難点はヒレカツのソースが少ない事です。上の通り結構分厚いので、この表面にかかっているソースだけでは足りないんですよね。コメダは結構色んなリクエストに応えてくれるので、注文時に「ソース多めで」と言えば多分通ります。多分ね。

僕のコメダランキング(コスパ重視)

1位:ドミグラスバーガー(620円)
量、味、値段、全てにおいて死角無し!最強!!

2位:みそカツパン(880円)
美味過ぎる。そしてデカい。

3位:エッグバーガー(480円)
安い!デカい!食べにくいいいいいいいい!!!!!!!

3位:フィッシュバーガー(480円)
地味だが強い。いぶし銀の輝き。ドミと合わせて満腹最強セット。

3位:カツカリーパン(880円)
意外とちゃんとスパイシー。美味いよ。

4位:あみ焼きチキンホットサンド(860円)
美味い。コスパ部門でなければトップ争いは確実。

4位:ヒレカツプレート(1,080円)
肉がすごいちゃんとしてる。お肉気分ならコレで決まり。

実際のところ、ヒレカツプレートは材料の事を考えるならコスパ部門でもトップ争いなんですけど、4桁円なのでお手頃感がちょっと薄れますよね。このあたりは捉え方次第ですし、どれを選んだとしても値段相応の満足感があるので好きなものを選んだら良いと思います。ドミグラスバーガーのお得感だけは異常ですけど。

いやほんと、コメダ行ったらバーガー食べてみて下さい。馬鹿じゃねぇのって思うぐらいのバーガーが運ばれてくるんで。2個で1,000円だーとかいって頼むと死にますよ。

なお、飲み物はオススメしません。喫茶店の稼ぎ頭たるドリンクを注文しないとは何事か!と言われそうですが、食後にコンビニのコーヒー飲んだ方が美味いし安いもん。

・今週の読書
毎日の読書を習慣化できています。

※感想などは(基本的に)書きません。もしも聞いて下さる方がいらっしゃったらコメント欄等にてお尋ね下さい。気になることなどもなんなりと。

今週読了した本:
風の歌を聴け:村上春樹
1973年のピンボール:村上春樹
羊をめぐる冒険:村上春樹
構図エッセンス:視覚デザイン研究所

現在読んでいる本:
国境の南、太陽の西:村上春樹
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年:村上春樹
ダリ・私の50の秘伝:サルヴァドール・ダリ
Vision:ハンス・P・バッハー
ダンス・ダンス・ダンス(下):村上春樹

今後読みたい本:
村上作品全般:村上春樹
Another:綾辻行人
ドグラ・マグラ:夢野久作
13階段:高野和明
天使の囀り:貴志祐介
死都日本:石黒耀
砂の女:安部公房
虐殺器官:伊藤計劃
三体:劉慈欣
テスカトリポカ:佐藤究
正欲:朝井リョウ

今週は村上春樹の鼠三部作を読みました。が、実はこれ数年後に書かれたダンス・ダンス・ダンスを含めて事実上の四部作となっているんですよね。ダンスだけを分離する考え方もあるようですが、やはり主人公が同一人物である以上は四部作とするべきでしょう。「『鼠』四部作」ではないですが「『僕』四部作」といった感じ。

そして今週の目玉はなんと言っても「ダリ・私の50の秘伝」です。タイトルで検索してみて頂きたいのですが、表紙のダリ様がイケメン過ぎる。何の本だよコレ。

アマゾンのリンク
https://www.amazon.co.jp/dp/483730172X

そして表紙にある言葉が神。

「画家を志す者よ、ただ絵を描きたまえ!」

正直、涙が出そうになった。
これはダリの十の掟と呼ばれるもののひとつです。十の掟はこんな内容。

1.画家は、貧乏であるよりは裕福であるほうがいい。したがって、君の筆からいかに黄金と宝石を生み出すかを学びたまえ。

これはなんというか、マーケティングに通じることですよね。やはり貧乏じゃいい絵は描けないですよ、取材できないし良い画材も揃えられない。ハングリー精神が良い発想を生み出すとか、そういう精神的なものもあるでしょうけど、生活でいっぱいいっぱいになると絵どころじゃないです。総合的に考えると、やっぱり金を稼げる方法も考えるべき。

2.完璧を恐れるな。君は絶対到達できはしないのだから!

よく「現実をそのまま模写してもつまらない絵にしかならない」とか言いますけど、ぶっちゃけ現実を現実の通りに模写するのって無理ですよね。スーパーリアリズムの世界ですよ。どう頑張っても自分の個性は消せないし、消えないのだから気にするだけ無駄。「人の真似をするとオリジナリティが消える」とかも同じですね。消えません。

3.昔の巨匠のように素描と彩色を学ぶ事から始めたまえ。そのあとでなら好きなように描くがいい。誰もが君を尊敬するだろう。

基本を疎かにして「自分の絵が描きたいんだ!」とかいうのは愚かだってことですよね。基本が出来てなきゃ応用できるワケないのです。(素描=デッサンのこと)

4.眼も、手も、脳も粗末に扱うな。画家になったとき、必要になるからだ。

これは多分、健康についてのことだと思います。絵を描くには健康が必要です。目については「よく観察するクセをつけろ」、手については「丁寧に作業するクセをつけろ」、脳については「ちゃんと考えるクセをつけろ」という意味も含んでいそうです。

5.君が、現代アートはフェルメールやラファエロを超えたと考える輩なら、本書を読むことはない。そのおめでたい愚かさに安住し続けるがいい。

これは多分「過去の偉人が何で凄いのかをちゃんと考えろ」みたいな意味だと思います。技術はどんどん進歩するので、技術的には現代アートは過去の偉人を超えていると思うんですけど、そこに至るための道は過去に確立された道の続きにあるものなので。

もちろん、ダリはフェルメールの大ファンなので「フェルメールを超える画家なんかいねぇよ!」というストレートな意味も込めているとは思いますけれども。

6.自分の絵に罵詈雑言を吐くような真似をしてはいけない。でないと君が死んだとき、絵のほうが君を罵倒するだろうから。

これはちょっと難しい。僕が思うのは、人の命は限りあるものだけど絵は人の死後も残り続けるので、その絵がその人の生きた証になるってことだと思うんですよね。それを罵倒するということは、自分の生きた証を罵倒するという意味なのかな。つまり、絵は自分の人生の鏡であるのだからそれを罵倒するようなことはしちゃあかんぞ、と。
猛烈に要約すると「自信もって描けよ」だと思います。

7.怠惰のなかに傑作は生まれない!

熱い。本気でやらなきゃいいモノは生まれませんよね。

8.画家よ、ただ絵を描きたまえ!

表紙の元ネタですね。我々はよく迷ったり、立ち止まったりするんですけど、それでも描くしかないんですよね。進まなければゴールには辿り着けない。

9.画家よ、アルコールは慎みたまえ。

これはなんだろう、ダリはアルコールで失敗したのかな。僕は退職時の送別会以来酒を飲んでいないのでほぼ関係無いのですが、人生の残り時間が限られている以上、酒で脳の機能を低下させてしまうと時間が勿体無いので今後も飲まないです。でもストレス解消とか、酒が趣味であるとか、そういう人は飲んでもいいんじゃないかな。(適量で)

10.君の絵が君を愛さなければ、君の絵に対する愛は何の効果ももたらさない。

これは難しい話ですね。逆なら分かるんですよ「君が君の絵を愛さなければ(略」であれば。しかし絵からの愛が主なのか…絵に愛されるとは一体どういうことなのか。僕の想像できる範囲だと「絵に愛されていると感じられるぐらい夢中になれ!」かな。そうだとするなら、僕には到達不能な境地なので困ったものですね。

1、6、10以外はずっとそうしてきたつもりですし、これからも続けます。1は僕にとっては不要なので(準備を整えてから描き始めたので)良しとして、6と10はなぁ…10が解決されると自動的に6も無くなりますけど、どちらも僕には厳しいですね。でも、どちらも必要だということはもちろん理解しています。理解してもできないだけで。

おっと、まだ1ページも読んでいないのに長々書いてしまった。読み終わったら感想を書こうと思います。どんな秘伝が書かれているのか楽しみですね。

そして今週読んだ「構図エッセンス」ですが、これは神本です。40年近く前の古い本ですが、美術におけるアカデミックな情報というのは全然変わっていないので現代でも十分に通用します。様々な技法について要点を簡潔に書いているので、個々の詳細を知りたい場合には他の情報を調べる必要がありますが、重要なポイントは十分に分かるようになっているので基本的にはこれ一冊でOKです。

難点は解説ページがモノクロであることと、参考画像が小さいことですね。説明するという点ではそれでも十分なんですが、もっと大きく見たいなと思うかもしれません。

あとは読みたい本に「三体」「テスカトリポカ」「正欲」を追加しました。いずれも話題作ですね。話題に飛びつくワケじゃないんですけど、話題になるということは面白い可能性が高いということなのでセレクトしてみました。どうでしょうか。

とはいっても、村上春樹がもう少し続くので読むのは随分と先になるでしょうけれども。村上春樹事情は次の項目にて書きます。


・村上春樹と僕
はい、村上春樹の話です。

「村上春樹おすすめランキング」とか沢山あるじゃないですか。多くのランキングでは最上位に「ノルウェイの森」があり、「1Q84」「ねじまき鳥クロニクル」あたりが上位常連となっています。これらは「面白い」というか「有名」な作品なんですよね。

一方でコアな村上春樹ファンが集まるような場所では「ハードボイルドワンダーランド」が圧倒的な支持を集めていて、「ノルウェイの森」も「ねじまき鳥クロニクル」も支持されていません。「知名度なら上位」とは言われていましたけど。

感性は人それぞれなので絶対的な順位があるワケではないのですが、僕の感性と合っているのは世間のランキングでなくコアファンのランキングかなと。世間のランキングの中ではツタヤのランキングがソレに近いので、ちょっと見てみましょう。

ツタヤの村上春樹ランキング
https://tsutaya.tsite.jp/news/book/35181076/

1位:ノルウェイの森
2位:1Q84
3位:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
4位:海辺のカフカ
5位:ダンス・ダンス・ダンス
6位:国境の南、太陽の西
7位:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
8位:羊をめぐる冒険
9位:1973年のピンボール
10位:アフターダーク
11位:アンダーグラウンド
12位:スプートニクの恋人
13位:トニー滝谷
14位:ねじまき鳥クロニクル
15位:パン屋を襲う

Twitterで1ヶ月ほど投票を実施したらしいです。どれだけの投票数があったのか謎ですが、上位を見る限りでは概ね僕の感性と合っていそうです。といっても、僕は村上作品をまだ7作品しか読んでいないので「なんとなく」でしかないのですが。

一方、僕が読んだ7作品の順位はこうです。寸評と共に。
※ねじまき鳥のみ、若干のネタバレあり

1位:世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
コアファンの間では「この作品だけは別格」「これ以上の作品はもう生まれない」「村上春樹の最高傑作」と言われていたり、とある本屋さんは「これを読んでいない人は人生損してます」と言っていたそうな。それぐらい凄い作品です。

これね、マジで面白いですよ。ビビる。感嘆の声も出ないぐらいビビる。村上春樹はちょっと…という方にも読んで貰いたいし、小説はちょっと…という方にも読んで貰いたい。極上のエンターテインメントであると断言できます。それぐらい面白い。

1985年に書かれた話なので時代背景はかなり昔なんですが、それでも古臭さを感じさせません。そして村上春樹と言えば「酒!タバコ!セックス!」という感じですが、本作はそういった要素は薄く(少しはある)、ファンタジーがメインとなっています。

村上春樹は難解な話を書く人ですが、本作は大変分かりやすいのでお子様にもオススメ…はできないけど、中3ぐらいなら。漫画化したら無茶苦茶面白いんじゃないかなぁ…コレをモチーフとしたアニメ(灰羽連盟)はありますが、大ヒットはしなかった模様。

2位:海辺のカフカ
僕の中ではこちらが1位なんですが、客観的に見るとハードボイルドの方が出来が良いのでこちらは2位としました。とはいえ僅差だとは思うんですけど。

ハードボイルドと同じ系統のファンタジーなんですが、こちらはよりねっとりとしていて村上春樹っぽいんですよ。そのねっとり感が僕はかなり好きなんですが、世間の方々…特に女性にとってはかなり気持ち悪い小説かもしれません。

村上春樹の小説は主人公が30前後の男性であることが多いですが、本作は15歳の少年です。そういった点から「なんか生意気」「スカしてる」みたいな評価もあり、好き嫌いが分かれるところです。でも僕らもそれぐらいの年代って生意気でスカしてたと思うので、いま見たらぶん殴りたくなると思うんですよね。そこを楽しめるかどうかが分かれ目かも。

そうはいっても、内容は間違いなく一級品。オススメです。

3位:ノルウェイの森
正直そこまで詳しくは覚えていないのですが、面白かったと思います。上の二つとは違ってリアリティのある作品になっているので、面白いとはまた違うんですけれども。

4位:羊をめぐる冒険
「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」を含めた「鼠三部作」の評価がこの順位です。細かい話をするとこんな感じでしょうか。

「風の歌を聴け」は村上春樹を知るという意味では重要な作品ですが、内容は別に面白くありません。何もない青春が風のように過ぎ去って行く話であり、エンターテインメントでなく文学として読むモノだと思います。良い悪いの話しでなく。ただ、デビュー作ですので文章の構成はやはりまだ洗練されていません。村上エッセンスはバリバリですが。

「1973年のピンボール」は風の歌よりもいくらかストーリーがあり、エンタメ寄りとなりました。文章も洗練されていて、風の歌を純粋にパワーアップさせたような作品。それと引き換えに文学としての情緒は失いましたが、これは両立できないものなので。

「羊をめぐる冒険」は更にエンタメに近付き、ファンタジー小説となりました。これ単体で見るならノルウェイより上にランクしても良いぐらい面白いです。

実はこの後に「ダンス・ダンス・ダンス」があって、そこで完結となるそうです。このランキングは「鼠三部作」としてのものなので、ダンスが加わるとまた変わってくるかも。

5位:ねじまき鳥クロニクル
全3巻に及ぶ大作です。世界的な評価も高い模様。
これは面白くないですね。今のところは5位としていますが、他の本を読んだらどんどん順位が下がって行くであろうと思われます。面白くない理由は幾つかあり…

1.主人公とヒロインに魅力無し
これが致命的ですね。岡田トオルと岡田クミコに対して「どうでもいい」としか思えないぐらい魅力が無いのです。一方でサブキャラの加納姉妹、笠原メイ、間宮中尉、牛河といった面々はなかなか魅力的であり、主役を喰ってしまっています。

2.サブキャラの扱いが雑
魅力的なサブキャラが大した理由もなく2巻の終わりで突然退場します。そして3巻から代替要員として現れる親子にまったく魅力が無い。これにより3巻はキャラの魅力が更に薄く。その親子の扱いも雑でどうしようもないです。牛河だけが天使。

3.意欲的な試みが裏目に
3巻は様々な視点から見た断片の寄せ集めみたいな構成になっているので大変読みにくいです。全体的にそうであるなら「そういう作品」で良かったのかもしれませんが、3巻だけがそうなっているのでただ読みにくいだけですね。

4.語られない部分が多過ぎる
全てを語るのが良い話ではないというのは分かるし、読者が考える余地があるという言い方をすればそうなんですが、それって加減が大事だと思うんですよ。許容量は人によって違うと思いますが、僕にとっては空白が多過ぎるように感じました。

2巻でサブキャラが退場したり3巻からおかしくなるのは理由があって、物語としては2部までで終了として発刊されているんです。ところが16ヵ月後に3部が追加されまして、著者曰く「別物と考えてもらって良い」と言っているそうな。そうはいっても読者からするとひとつの物語でして、別物と考えるのは無理じゃないかなぁ。

こういった部分を楽しめる方なら、といったところです。


現時点ではこんな感じです。
僕の中では2位と3位の間には越えられない高い壁があります。上二つが別格過ぎる。そして今読んでいる「国境の南」はまだ序盤ですが、良い匂いがするので恐らく3位か4位になるでしょう。(羊が実質3位なので、それと同等以上なら3位となる)

村上春樹の作品って上でも書きましたけど「酒!タバコ!セックス!」じゃないですか。あと洋楽。鼠三部作の主人公の「僕」なんて231日の間に6921本のタバコを吸って54回のセックスをしてるんですよ。僕の感覚だとあまりにも多過ぎるんですけど、物語の舞台である1970年ごろだと結構普通だったのかなとも思うんですよね。

今の感覚だと「他にやることあるやろ」なんですが、当時ってそんなに娯楽が発達してないじゃないですか。他になにやれっちゅーねんって感じですよ。田舎の結婚率・出生率が高く、都会が低いのと理屈は同じだと思います。(これだけが要因ではないが)

もしもインターネットが無かったら、もしもスマホが無かったら、男女関係はもっと濃密だったろうし、それよりも更に娯楽の少ない5,000年前は他にすることも無かっただろうからもっと「村上春樹的」だったんじゃないかと思うんですよね。

娯楽が充実する事で、男女関係のコスパが悪くなったんですよ。真っ当な関係を結んでソコに至るには時間も労力も(その過程で楽しみも悲しみも)あるわけで、大変複雑です。金という力でそれらを全てすっ飛ばす事も出来ますが、そこそこの金額ですよ。それと比べて同程度の「楽しさ」をもっと手軽に得る方法は沢山あります。だから現代人はセックスをしないのです。する必要が無いのです。この世代差を考慮しないといけない。

だからどうだという話ではないですが、現代の我々が思っている以上に村上節は「普通のこと」なのかもしれないということでござんす。村上春樹のそういった部分が苦手な方はこう考えてみると受け入れられるかもしれないし、受け入れられないかもしれない。


僕の村上春樹ツアーは「国境の南」「多崎つくる」「ダンスダンスダンス」「1Q84」「アフターダーク」「パン屋を襲う」を読んだら終わりかなと思っちょります。パン屋はツタヤランキングでは下の方ですが、コアファンの間では最高傑作との声も多数アリ。

あまりランキングを頼りにし過ぎると「世間では評価されないが自分にとっては面白い」というものを逃してしまうのですが、それを見つけるには無限の時間が必要です。僕らの人生は限られているし、世界には読みきれないほどの本があるので、厳選しなきゃならないんですよね。その指標としてランキングは大変便利です。

ただ、そのランキングが自分にとって有用かを見極めるためにはランキング作成者(あるいは投票者)の嗜好を調べる必要があります。読書の道は険しいな。



以下、絵の話なので畳みます。







 

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