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 [雑記]

動物の体毛と人間の体毛は平等ではない。

今週はこんな内容。

・ベーシックインカムとお金の行方
先週のアンドロイドと経済に関する話の深掘り。

・今週の読書
いつものアレ。

・今週の進捗
絵の話。いつものアレ。

ほいではドン。

・ベーシックインカムとお金の行方
先週「アンドロイドが登場・発達すると人間の仕事が趣味になるのでお金という概念がなくなる」みたいな話を書いたじゃないですか。アレについて掘り下げてみようかと思いまして。そしてその前、段階として無視できないベーシックインカムについて少々。

※経済素人の妄想なので、マジツッコミは勘弁して下さい。

ベーシックインカム:
まずはベーシックインカムのおさらいから。各種社会保障を廃止(縮小)し、浮いた金を国民に平等に配る事で「幾らかの基本収入」を得られるようにしましょうという話ですね。

社会保障の中には年金(早死にすると掛け捨て)、雇用保険(失業しなければ掛け捨て)、生活保護(受給資格が無ければ受給不可)といった「権利は平等であるが、結果として不平等に見えるもの」があるので、それらを廃止して「全員に同じ金額を渡すので、何かあったら自分で何とかしろ」という形になるということです。大雑把ですが、イメージで。

いくら貰えるのかは様々な説があるのでアレですが、月額7~15万円ぐらいをよく見かける気がするので、ここでは10万円と仮定します。生活保護の金額は僕の条件だと11.3万円になるらしいので、それよりちょっと少ない感じになりますね。

「ベーシックインカムを貰えるようになると、皆が働かなくなって社会が崩壊する」みたいな話がありますよね。でも、支給額が10万円だとすると僕のような極貧ライフに慣れている人間なら十分に生活できますが、大体の人は厳しいんじゃないかな。

更に年金が消滅するなら自力で老後に備える必要があるし、生活保護が消滅するならもしもの時の蓄えも作っておかないといけません。なので、結局のところ働く必要はあります。「未来なんてどうでもいいぜ!」という人は働かなくてもいいかもですが。

しかし、同じぐらい働けば月々の収入が10万円増えるワケです。22歳で就職し、42歳になる頃にはベーシックインカムだけで2,400万円。給料から毎年平均100万円を貯金していたら4,400万円です。上手く投資していたら8,000万円を超えているでしょう。投資は必ず増える魔法じゃないので、逆に減っている人も多いかもしれませんが…それも自己責任。

これだけあれば独身なら余裕ですし、結婚する場合も今よりは随分と楽に生活できるはずです。そうなると結婚率が上がって、少子高齢化を食い止めることができるかもしれませんね。僕はそれでも結婚率は上がらないと思っていますけど。(金以外の要因)

生活水準をセーブしてニート化するも良し、生活ガン無視で浪費して死ぬも良し、これまでと同じぐらい働いて生活水準の向上 or 早期リタイア or 蓄財するも良し、仕事量を減らして生活にゆとりを作るも良し。「自己責任」の下に、選択肢が大幅に増えます。

これにより「若い世代の自由時間」は確実に増えるので、文化も発展するでしょう。アーティストは不本意な労働に時間を割くことなく創作でき、研究者はハウスキーパーを雇って更に研究に没頭でき、スポーツを志す人は練習時間を増やす事ができます。市場からはいくらかの労働力が消えるので、別の何かが衰退する可能性はありますけどね。

昔と比べて人口は増え、社会も複雑化しました。正直なところ「国の力で皆を守る」というのは無理なんじゃないかと思うんです。理想ではありますけどね。だから「国の力」を分解し、責任と共に個人に授けるという選択は大いにありだと思うんです。

戦う力(金)は国が与える。国はあなたを守らない。自分の身は自分で守れ。生き延びたいなら自分の頭で考えろ。それがベーシックインカムなのではないかと。僕は極貧出身(といっても何かに守られてきたワケですが)であるせいか弱肉強食論者なので、生きるも死ぬも自己責任というのはかなりしっくり来るんですよね。世間から怒られそうですが。

ただし「戦えるが、戦いが下手で死んだ人」は自己責任として「自己責任でない事情で戦えない人」をどうするかという話はあります。自己責任でない場合、弱肉強食の論理から外れると思うんです。だってレギュレーションが違うじゃないですか。

生活保護が無くなるということはその人々も自力で戦う必要があるんですが、戦えと言われても無茶言うなという話です。そういった部分については議論が必要でしょうね。どこからが「自己責任でないか」ということも含めて。

長々と妄想を垂れ流しましたが、ベーシックインカムは真の弱肉強食時代の到来を告げるシステムであるというのはほぼ間違いのない事実でしょう。問題は山積みでしょうし、実現するかどうかもわかりませんが、僕は歓迎しますよ。

お金の概念消滅:
で、ようやく本編です。

お金ってなんなの?というと「いろんなものと交換できる共通の価値基準」ですよね。例えばコンビニの時給が1,000円で、牛肉が100gあたり500円であるとするなら、コンビニで1時間働く分の労働力は牛肉200g分の価値と等しいということになりますね。
※金(ゴールド)の価値うんぬんは省略します

じゃあ牛肉の値段はどうやって決まっているんでしょうか?これを解明するためには、牛肉に関わっている全ての要因を洗い出す必要がありますが…全て洗い出すと無茶苦茶長くなるので、一部だけをピックアップすることにします。

5.牛肉を販売するための労働力
4.牛肉を加工するための労働力
3.牛を育てるための労働力
2.牛の餌を作るための労働力
1.地球と太陽のエネルギー

といった感じで、牛肉に関わる全てを分解すると「労働力」と「地球と太陽のエネルギー」になります。電気もそうなるし、各種機械もそうなります。この世の全ての商品価値は「労働力」と「地球と太陽のエネルギー」に行き着くのです。
※知名度などの付加価値も突き詰めると労働力の産物です

このように「お金」とは「労働力」と「地球と太陽のエネルギー」を数値化したものです。月や木星のエネルギーも関係あるかもしれませんが、そこはまぁ無視して下さい。

であるならば「労働力」が消えたらどうなるの?って話です。アンドロイドが人間の仕事を全て引き受けるとするなら、この世から「労働力」という概念が消滅します。労働する必要がありませんからね。かつて労働であったものはただの趣味になります。

そうなると「お金=地球と太陽のエネルギー」という式が成り立つのですが、地球も太陽も誰のものでもありません。しかし土地には所有者が設定されているので、地球は「部分的には誰かのもの」であると言えるかもしれませんね。

その土地ではアンドロイドが働き、アンドロイドによって生産された食料は無償で人々に提供されます。なぜなら、労働という概念が消え去った世界では人々がお金を得る手段を失っており、無償で配布しないと多くの人が死ぬからです。

芸術家などはお金を得る手段を持っていると言えますが、単純労働力しか持たない人も多いのです。無償で提供されない限り、それらの人々は全員死にます。それらの人々にベーシックインカムを配布するという手もありますが、それなら国が「その土地」を買い上げて(あるいは没収し)食料を生産し、国民に配布した方が良いので、どちらにしても無償です。

ということで、その土地が生み出すものの価値はゼロです。ですので、土地の価値もゼロです。つまり、その土地が誰のものであっても同じであり、所有する意味がありません。

貴金属などの奢侈品は「採掘した人のもの」となるのかもしれませんが、採掘しているのはアンドロイドなので誰でもありません。現実的には、採掘したアンドロイドのオーナーか、その土地の所有者のものといったところでしょう。となると、上で否定された「土地を所有する意味」も一応はあるということになりますね。

お金の生き残る道はあります。上でもチラッと出てきましたが、この世には生活必需品ではない奢侈品が存在するからです。このため、アンドロイドでは代替できない(と思われる)芸術やサービスでお金を稼ぎ、それらの品物を購入するという流れが生まれるからです。しかし、これにも問題があります。どうあってもお金は存在することを許されません。

上で書いた通り、労働というものが消滅することにより単純労働力は金銭的価値を失うこととなります。そうした場合、単純労働力しか持たない人々は奢侈品を購入することができなくなってしまうのです。今なら働いてお金を稼げば誰だって何でも買えるのに、特殊な技能を持たない限りそれができなくなってしまうのです。暴動が起きますよね。

それが進歩というものであり、追従することのできない人は諦めるしかない。単純労働の時代は終わったのだ。欲しいものがあるなら、単純でない何かを身に付けろ。…と、ここでもまた弱肉強食が登場してしまうワケですね。仕方無いのかな。

今後の流れ:
単純労働力の価値は漸減して行くと思います。AIの発達により、2030年には現在の27%が自動化され、2035年には49%が自動化されるみたいな話がありますよね。これはつまり、代替可能な単純労働力の価値が失われる事を意味しています。

そうなると人間の仕事はAIで代替できない高度な作業のみということになりますが、誰もがそんな仕事を行えるわけではないし、高度な作業も少数精鋭化が進むと思うので失業者が激増すると考えられます。しかし、大量の失業者を餓死させるわけにはいきませんので、ここで満を持してのベーシックインカム導入となることでしょう。

しかし、そうなると高度な作業で稼げる人とそうでない人の格差がとてつもないものになるため、何らかの手を打たなくてはなりません。よって、更に技術が発展して高度な作業もAIが代替できるようになった時点で生活必需品の無償配布開始&ベーシックインカムの廃止が行われ、経済的な「お金」というものが死を迎えると思われます。

以降はお金=奢侈品を取引するためのモノとなり、それを得る能力を持つ人々の間だけで取引されるようになります。弱肉強食ワールドの誕生です。

大きな問題:
ただ、ひとつ問題があります。それは「国家」です。

労働力が無価値になった以上は国同士の輸出入も意味が無いので、生産した食料を世界中に公平分配されるようにしたいところなんですが、まずは自国を優先しますよね。

であれば、生産量の多い国は少ない国を支配することができてしまいます。これまではお金で買えていたのに、お金が消滅したら食料を輸出するかどうかは「善意」に委ねられることになりますから。となると戦争です。領土を得るための侵略戦争です。

食料と交換できるような特産物のある国であれば物々交換ができそうですが、それでも最強の物資は食料ですから、食料自給率の低い国は確実に下位カーストに位置付けられる事となります。ならばどうするか。戦争です。やはり戦争になるのです。

それを避けるためには、統一国家となるか、あるいは世界が超強力な協定を結ぶかのどちらかになります。どちらにしても血が流れそうですが、それしかありません。

結局、お金という概念は今の状態のまま維持した方が良いような気もするんですが、そうはならないでしょう。単純労働力の価値が失われるのは時間の問題だからです。これは現実だし、誰にも止められません。だから考えないといけません。既に発射された絶対に避けられない弾丸が着弾する前に、どうするべきか考えておく必要があるのです。

といっても、動き出すのは超超超最速でも15年ぐらい先だと思うんですよ。ぶっちゃけ、いまこの文章を読んでいる方ならその頃には結構な年だし、それまでに十分蓄えられますので何もしなくても大丈夫。そしてお金の概念が消える頃には死んでます。

問題はいま、あるいはこれからの子供ですね。何らかの特殊技能を持たないとヤベェ可能性が高いので、早期に訓練した方がいいかもしれない。


・今週の読書
今週も読んでます。

※感想などは(基本的に)書きません。もしも聞いて下さる方がいらっしゃったらコメント欄等にてお尋ね下さい。気になることなどもなんなりと。

今週読了した本:
ねじまき鳥クロニクル(第2部):村上春樹
ねじまき鳥クロニクル(第3部):村上春樹
本当に魅力的なイラストを描くための構図の作りかた:榎本秋
つまらない絵と言われないためのイラスト構図の考え方:榎本秋

現在読んでいる本:
風の歌を聴け:村上春樹
1973年のピンボール:村上春樹
羊をめぐる冒険:村上春樹
構図エッセンス:視覚デザイン研究所

今後読みたい本:
村上作品全般:村上春樹
Another:綾辻行人
ドグラ・マグラ:夢野久作
13階段:高野和明
天使の囀り:貴志祐介
死都日本:石黒耀
砂の女:安部公房
虐殺器官:伊藤計劃

地獄坂を登っていたらコーギーが散歩していました。僕は人間以外の動物には愛されているので、コーギーがむっちゃ喜んで飛び掛ってくるんです。久しぶりに動物を触ってほっこりしましたが、飼い主さんは凄く焦っていました。見知らぬ人に飛び掛ったら焦りますよね。その人が動物嫌いかもしれないし、万が一噛んでしまったら大問題になりかねないし。あと、僕に愛犬を触られるのが嫌だったのかも。風貌が怪しいので。

※飼い主さんはちゃんとリードを引いていたので何も悪くないです。僕が犬嫌い or 噛まれることを避けたいのならちょっと離れれば良かっただけなので。むしろ犬が好きなので離れなかった僕の方が飼い主さんを焦らせる元凶というか何というか。

本当はこの後に村上春樹ファンのランキングと僕の感覚に関することを書こうと思ったんですが、上の話が死ぬほど長くなったので来週にします。

とりあえず「風の歌を聴け」は借りた日に読了しました。200ページだったんですけど、文章量が異様に少ないので2時間で読み終わりました。内容は微妙なんですが、面白いと言われる「1973年のピンボール」と「羊をめぐる冒険」を合わせて三部作となっているので、これを飛ばすわけには行かないという何ともアレな感じでございます。はい。

上の通り感想は基本的に書きませんが、教本については少し触れます。

まず「本当に魅力的な…」は読む必要はありません。添削メインの本ですが指摘が簡潔過ぎで、指摘を反映した結果も示されていないため「具体的に何が悪くて、直したらどう変わるのか」ということが分かりません。指摘の程度も微妙。

「つまらない絵と言われない…」は良書です。画作りの考え方について丁寧に解説されています。2年程度ガチで取り組んでおり、ネットも駆使してガッツリと情報収集している方ならまず間違いなく知っている内容なので、そういった方には不要です。でも復習したいという話であればオススメです。なかなかよくまとまっています。


以下、絵の話ですが画像無しです。





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